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成田のオッサンのブログ一覧

2023年12月30日 イイね!

TOKYO5days・・・(3)江口寿史展 ノット・コンプリートテッド

TOKYO5days・・・(3)江口寿史展 ノット・コンプリートテッド24日から26日まで、インフルエンザA型に罹患し寝込んでおりました。咳が止まらないもんですから、日曜でも開業してる近所の医院へ。事前に電話で症状を伝えると、医院の中には入らず駐車場に車を停めてその中で待てと指示され、看護師さんがガラス越しに保険証をデジカメで撮影。暫くして完全防備の先生が来て窓ガラスをちょっとだけ開けて鼻の穴に細い綿棒みたいなものを突っ込まれ、15分ほど待って電話で検査結果を告げられ、インフルエンザA型確定。診察代は後日、元気になってから払いに来いとのこと。処方箋をもらって薬局へ行き、吸引薬をもらって帰宅し、吸引して寝込むという流れ。薬はこの1回のみ! そんなにつらくはなかったんですが、久しぶりに39℃を超えた体温計を見た時にはビビりました。現在は体力も十分に戻っております。

さて本題。我ながらよく引っ張るなぁと思う東京ネタ。もう一月以上前のことになります。
姪の結婚式の日はともかく、木更津アウトレット、ディズニーランドと家族の希望に沿って行動を共にしてきましたが、せっかく東京まで来てそのままで済ます私ではありません。
東京にいた5日間の内の4日目。明日は帰宅というこの日は「どうしても俺が行きたいところに行く!」と時間をもぎ取り、世田谷文学館で開催中の「江口寿史展 ノット・コンプリーテッド」に行ってきました。もちろん私一人で。



さすが東京都世田谷区ですよね。文学館なんて公共施設は他に聞いたことがないし、こんな閑静なお屋敷の隣にある。



エントランスから江口寿史。



入場直後の様子。

あ、江口寿史って説明はいらないですよね? 「すすめ!!パイレーツ」「ストップ!!ひばりくん!」の漫画家、江口寿史です。まあ、最近の活動は漫画家と言うよりイラストレーターと言った方が適切かな。
ちょうど私が大学生の頃、少年ジャンプには「Dr.スランプ」と共に「ストップ!!ひばりくん!」が連載され、毎週楽しみに読んでました。男の子なのに女装して家族以外には女の子として通してるひばり君が主人公で、基本的にはギャグ漫画なんですが、独特のギャグセンスも良かったし、とにかく絵がオシャレだったんですよ。



この展示会、一言で言えば原画展です。そしてほとんどが撮影自由。江口寿史の漫画はほぼコンプリートしてますが、撮りまくりました。
上の写真は「ストップ!!ひばりくん!」のカラーページの原画ですが、このシーンは今もよく覚えています。左上のコマにはユーミンの当時の新譜のディスプレーがあり、右下のコマの吹き出しには佐野元春の曲の歌詞が。当時の空気がよく出てるんだよなぁ。
江口寿史はバンド活動もしてて、私がここに行った翌日にはここでライブもあったそうな。残念、惜しかった! 館内に流れるBGMも江口寿史の選曲によるものだそうで、そう言えばこんな曲あったよな!なんて思い出させてくれました。

江口寿史と言えば、エロを描かせてもうまいんだよなぁ。





こんな捻ったパロディーも。「わたせの国のねじ式」



パロディーと言えば、かつて腹を抱えて爆笑した作品も展示されてました。
(左から読んでください)



帰ってからスマホの写真を長女に読ませましたが、クスリともしない。それが世代の違いってヤツなのか?

そして展示されてたわけじゃありませんが。現在のデニーズのメニュー。



実在する店舗をイラストにしたそうです。

帰りがけにミュージアムショップで江口寿史のイラストTシャツ4枚を大人買いしてやりました。締めて2万以上。ざまぁみやがれ!(誰に言ってんだ?)



しかしこれを着る頃には俺は66歳。大丈夫か? ま、いいや、江口寿史は俺より2歳年上だもん。

楽しい展示でしたが、一つだけ苦言を。写真をご覧になってお気づきの方もいらっしゃるかも知れませんが、世の中には無反射ガラスと言うものがあるのに、どうしてこうした展示で採用されないのでしょうか? 天井の照明がガラスに反射して作品を観辛くしていることに誰も気づかないんでしょうか? 無神経過ぎると思うのは私だけでしょうか。

皆様、良い年をお迎えください。
Posted at 2023/12/31 00:42:47 | コメント(2) | トラックバック(0) | 漫画 | 日記
2023年12月17日 イイね!

TOKYO5days・・・(2)夢の国はペーパーレスだった

TOKYO5days・・・(2)夢の国はペーパーレスだった前回の続きです。

23日の勤労感謝の日は、我が家と婿さんを除く長女一家で木更津のアウトレットへ。ルートは東京湾の下を横切るアクアライン。途中で海ほたるにも寄りました。もちろん初めてのことです。ただ、行きも帰りも渋滞にはうんざり。アウトレットは私が見る限りはどこも変わりはないですね。しょせん私には縁のないところ。孫の子守と運転手として来ただけ。
遅くなって長女の家に戻ってから、次女がアウトレットのトイレに財布が入ったハンドバッグを忘れたことに気づき、大騒動。結果的には翌日にちゃんと届けられていたことが分かり胸をなでおろしましたが、ホントに次女も抜けてるところがある。

そして24日、金曜日。
平日だというのに学校を休ませた孫1号も伴ってディズニーランドへ。
駐車場には朝7時くらいには着いてたかな? でも既にゲートの前には大勢が列を作ってて、時間を早めて開園。祝日と土曜日に挟まれているとはいえ平日ですよ。平日なのにこの人出。日本は平和だ。



お天気はこんなです。比喩ではなく、本当に雲一つない晴天。

入場券の手配は次女に任せきりでしたが、その話を聞くと時代の移り変わりを感じさせられました。まず紙のチケットがないんですよね。最後にディズニーランドに行ったのはブログを読み返すと2016年だったようですが、その時にはまだ紙のパスポートチケットがあったはず。でも今は予約から入場まで全てスマホで完結です。ゲートでスマホで予約完了のQRコードを示して入場。

ご存じの方には今更の情報かも知れませんが、ここでチケット入手の裏技をご紹介。
次女が何日前にこの日のチケットを購入したのか知りませんが、その時点でこの日の分は売り切れていたそうです。そこで、おそらくは来日外国人用だと思われますが英語のチケットサイトで申し込んだとのこと。その分は別枠になっているようで、同じ金額で購入できたとのことでした。

以前であれば入場してからすぐにファストパスを求めて人気のアトラクションの場所に走ったものですが、今はそれもスマホで(プライオリティパスと言うらしい)。ですから走る必要もありません。

早朝から並んでましたから当然朝食はランドに入ってから。次女に朝食は何がいいと聞かれ、パンケーキが定番ではないかと答えたら、とんでもないことだと叱られました。長時間並ばないとありつけないらしい。ところが次女が先に入場していた新郎新婦と連絡を取ると、その人気のパンケーキの列に並んでいてもうすぐ注文できるらしい。ちゃっかり私らの分も頼んじゃいました。



労せずに食べることができました。

いくつかのアトラクションに乗りましたが、パスのお陰で長時間並んだのは比較的最近できた”美女と野獣”だけ。初めての”美女と野獣”はよくできてるなぁと感心しましたが、後は特に語るようなことはありませんね。

ただ、久し振りに見たパレードには素直に感動しました。









曲がいいし、音もいい! 何より機械仕掛けじゃなくて人が演じてる。







バックにシンデレラ城を入れて撮った写真がありますが、偶然ではなく元を取らなきゃと意識して撮った写真です。バックにシンデレラ城を入れるのもタダじゃないからです。



何の写真か分からないかも知れませんね。パレードを見てた時に腰を降ろしていた歩道の写真です。B-2 41 とか表示がありますよね。これが予約した場所である表示です。つまりパレード見物も早くから場所取りをする必要がなくなったわけです。直前に予約した場所に行けばいいわけです。もちろんタダじゃありません。一人分が2,500円! 有料なのはシンデレラ城を背景にして写真を撮れる側だけ。これももちろんスマホで申し込みです。

入場料もこのパレードの席料も請求は私に来るんだよなぁ・・・。今から怖い。
Posted at 2023/12/17 01:40:01 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記
2023年11月19日 イイね!

ゴジラー1.0 もう一度観てきました

ゴジラー1.0 もう一度観てきましたもう一度今回のゴジラの迫力を体感したかったのと、気になるところもあって、ゴジラー1.0をもう一度観てきました。
今回のブログもネタバレ全開ですので、まだご覧になっていない方はこれより先は読まれない方がいいかと。そして前回のブログに加筆修正いたします。



【ゴジラと原水爆の関係についての説明は一応ありました】
前回のブログで、「ゴジラと原水爆との結びつきが弱い」として、それについての説明が一切無かったかのように書きましたが、私が見逃してただけでした。一応ありました。
原爆のキノコ雲の映像が写り、「クロスロード作戦」とテロップが出て、その後に細胞がブクブクと泡立つような場面が挿入されてました。ほんの数秒の描写です。しかも劇中で誰もクロスロード作戦のせいでゴジラが巨大化した可能性について発言していません。そんな状況でゴジラと原水爆との因果関係を推察しろと観客に期待するのは無理ってもんじゃないでしょうか。
クロスロード作戦について調べると、1946年、つまり終戦の翌年にアメリカがビキニ環礁で2度の原爆実験を行ったことがそう呼ばれているとのこと。今作でのゴジラの東京への襲来が1947年の設定ですから、時間的なつじつまは合ってます。

【典子を探さないんじゃなくて、探せなかったのか?】
爆風で(衝撃波と言った方がふさわしいですね)吹き飛ばされた典子を敷島が探す場面がないのが不自然だと、前回のブログで書きましたが、もう一度観てみると、爆心地周辺は放射性物質で汚染されていて対入り禁止になっている描写がありました。そのために探せなかったんだろうとの推測は成り立ちます。
しかし、典子が吹き飛ばされて敷島が泣いて、そのすぐ後に典子の葬式の場面ですよ。遺体も無いのに。戦争で人の死に麻痺していたとしても、いくら何でもあっさりし過ぎ。

典子の首筋の黒いあざ
もう一度観ようと思った最大の理由はこれです。ネットではこれについて多くの人が触れていますが、ちゃんと首筋がアップになっているにも関わらず、私は1回目では見逃してました。今回は注視して確認しましたが、黒いあざが不気味に広がっていくようにも見えました。これについて、典子はゴジラの細胞に浸食されつつあるのではないかとの推測も出ています。

さて、これをどう解釈したらいいのか?

エンディングで、体が崩壊したゴジラが海中に没したものの、細胞が泡立って復活しているかのような描写があり、これは次回作に繋げるように備えてるなってことが分かります。そのくらいの伏線はいいとしても、典子がゴジラの細胞に浸食されていて、それも次回作の伏線だとしたら悲惨なストーリーしか思い浮かびません。

実は、過去に、驚異的な再生能力を持つゴジラの細胞に光を当てた作品があるにはあります。



ゴジラ対ビオランテ。(1989年、平成元年)
この作品では各国がゴジラの破片を回収して研究しようと争っているという設定で、ゴジラ細胞を研究している一人の学者が、ゴジラ細胞を元にバイオ技術でビオランテという怪獣を作り出してしまうというストーリー。しかも、しかもですよ、そのビオランテの遺伝子はゴジラ細胞の遺伝子とバラの遺伝子、そしてもう一つは沢口靖子演じる学者の娘の遺伝子まで入っているという豪華な遺伝子なんです。


(人様のHPから拝借しました)
沢口靖子かわいそう・・・。いくら何でも設定が無茶。

まず、次回作があるとして(きっとあるはずだと思いますが)、今作の監督であり脚本家でもある人物が次回作にどこまで介入してもいいのかって話だと思います。ゴジラ復活の兆しまではいいとしても、典子の異変をも前提としたら、かなりストーリーの幅は狭まりますし、悲惨なストーリー展開しか思い浮かばない。ただ、「次回作も俺にやらせろ! とりあえず他の監督に行かないように唾つけとこ。」という山崎貴の宣言かなとも解釈できますね。
ただね、スターウォーズやエイリアンとは違い、これまでのゴジラで連続した作品に同一人物が出演した例はないはず。もちろん前例を破ってもいいわけですが、観客は浜辺美波の醜い姿を見たいでしょうか? 怪獣にならないとしても未知の病魔と闘う浜辺美波を見たいでしょうか? まあ、あっさりと、次回作では典子の死後からスタートするっていう繋げ方もあるっちゃあるかな。
典子の件とは関係なく、もし次回も山崎貴が監督なら、もう一体の別の怪獣を出してきてそいつとゴジラのバトルもあり得るかなと想像しています。

今作はかなり高いハードルであり、これを超えるのは簡単では無いと思うものの、次回作は俺に!と思ってる監督もきっといるはずで、今作の伏線なんぞ無視だってこともあり得るかもね。

そんなこんなで、気の早い話ですが次回作が気になってます。

Posted at 2023/11/19 22:30:01 | コメント(4) | トラックバック(0) | 映画 | 日記
2023年11月12日 イイね!

ゴジラー1.0 俺ならこう撮る

ゴジラー1.0 俺ならこう撮る勇ましいタイトルでしょ。

ゴジラー1.0、もうご覧になりましたか? 
もうご覧になってますよね?



これから書こうとしていることは、もろにネタバレですので、まだご覧になってない方はこの先を読まないことをお勧めします。

わざわざ映画館まで足を運んで高い料金を払って観る映画は、食事に例えるなら御馳走でなければいけないと思っている私です。その意味でゴジラー1.0は大変に豪華な御馳走でした。
旧日本海軍艦や戦闘機、幻の陸軍戦車も登場したりして、その方面のファンの方も大喜びの映画だと思います。その面でも御馳走でした。

監督の山崎貴は怪獣映画の部分と人間ドラマの部分をうまくまとめたと評価されているようです。
VFXを駆使した怪獣映画の部分については日本映画もここまで来たかと私も感嘆しました。ハリウッド版ゴジラではゴジラを含む怪獣が暴れる場面は、怖さを増すためなのかアラ隠しが目的なのか夜だったり煙で薄暗くなった場面が多い印象ですが、本作は晴天下の場面が多く、ごまかしがきかないVFXの作業が大変だっただろうなと想像します。
シン・ゴジラ、ゴジラー1.0とフルCGのゴジラが続きましたから、これ以降の日本製ゴジラを誰かが作るとしても、さすがにもう着ぐるみが模型の街を壊すなんてところには戻れなくなってしまったでしょう。

でも人間ドラマの部分では、私は納得できない部分が、特に前半でいくつかありました。

【主人公の戦争の背負い方が薄い】
本作のオープニングは、単機の零戦が大戸島の凸凹の滑走路に着陸するところから始まります。主人公の敷島(神木隆之介)は特攻隊として出撃したものの、単におじけづいただけのことなのに、母に言われた「生きて帰って来て」の言葉を言い訳にして機体が不調だと嘘をついて編隊を離脱して整備隊がいる大戸島に着陸します。
その晩、大戸島の伝説として語られているゴジラが上陸してきます。整備隊の隊長から零戦の機銃でゴジラ(この時のゴジラはまだ体長10m程度)を撃てと命じられますが、敷島はこの時も手が震えるだけでゴジラを撃つことができず、整備隊は全滅。敷島と隊長以外全員がゴジラに殺されます。


整備隊の隊長 橘(青木崇高)

戦争が終わり、東京の実家に戻ると周辺は焼け野原で両親は亡くなっていました。復員した敷島を隣家の婦人(太田澄子:安藤サクラ)が見つけ、
「あんた、特攻に行ったんじゃないのかい! よくもおめおめと帰って来れたね! あんたらが不甲斐ないせいで、うちの子3人が死んじゃったじゃないか!」
と敷島を突き飛ばしてなじります。


隣家のおばちゃん太田澄子(安藤サクラ)

主人公の敷島はこうした後ろめたさを背負っているという設定ですが、私にはこれでは説得力が弱いと感じます。これでは敷島のせいで死んだのは整備隊員だけのようにも感じられ、背負うものがまだ軽い。それに急ぎ過ぎでしょう。
まずここまでの冒頭を私ならこうする。

敷島が出征する日。玄関で敷島の母親が涙をぬぐって敷島の手を握り、「生きて帰って来て」と声を掛けます。玄関を出ると外には大勢の見送りの人々。最前列には隣家の太田澄子と3人の子が並んでいて、幼い手に日の丸の旗を握ってしきりに振っている。背後から「万歳!」の声。

→ 敷島が盃を受けて特攻の出撃前の場面 → 洋上を飛行する編隊を俯瞰した場面、徐々に1機だけが編隊の後方に遅れていく → 機内の敷島のアップ、編隊長から敷島に「どうした」との通信、「エンジンの調子が・・・」と苦しい言い訳

この後は本作通り。
これだけの場面を冒頭に挿入すれば、戦友を見捨てて自分だけ生き残った後ろめたさと3人の子を失った澄子の悲しみが実感されるのではないでしょうか。時間にして5分もかからないようにできると思うんですがどうでしょう?

【ゴジラと原水爆の関係は?】
最初のゴジラ(第1作)は1954年11月3日の封切りで、アメリカによるビキニ環礁の水爆実験が同年の3月1日ですから、その影響で古代生物が巨大化して出現したとの説明が成り立ちますが、今作は時代設定が1947年ですから、それより前のこと。ゴジラー1.0の中でゴジラと原水爆との関係の説明ってちゃんとあったかな? 私の記憶が飛んでるだけかもしれませんが、はっきりした説明はなかったような・・・? 単に戦争の申し子としてのゴジラ? でもゴジラの通った後には放射線が検出されてるし、吐くのは放射熱線だし。分からん。とにかく原水爆との結びつきが弱い。これを無理なく結びつけるのは難しそう。

【どうして典子を探さない?】
東京に上陸したゴジラは銀座を襲います(予告編でよく見る場面)。銀座で働く典子(浜辺美波:タイトル画像)が心配になった敷島は銀座に駆けつけ、逃げ惑う群衆の中に典子を見つけて一緒に逃げますが、ゴジラが吐いた放射熱線の強烈な爆風が敷島たちに向かってきます。振り返って迫りくる爆風に気づいた典子はビルとビルの隙間に敷島を突き飛ばし、自分は爆風に飛ばされてしまいます。爆風が納まった後に、典子が見当たらないことに気づいた敷島は、やっと見つけた生きる希望を失って悲嘆にくれます。

この後に敷島が典子を探す場面が無いんですよ。もう生きていないと思ったとしても普通は探すでしょう。その場面が無いのがいかにも不自然。
泥まみれになって必死にがれきをどかしながら典子を探して、見つからずに呆然と立ち尽くす場面を挿入。2分もあればいいでしょ。

【ゴジラ対策は誰が仕切ってるの?】
実際にゴジラのような巨大生物が今の日本を襲ったら、政府や官僚はどう動くかに重点を置いて、家族だとか恋愛だとかの人間ドラマが見えなかったのがシン・ゴジラであり、それゆえに海外で評価されなかったようですが、今回のゴジラー1.0はその辺うまく作ってあって海外でも受け入れられそうです。ですが、今度は逆に誰がゴジラ対策を仕切ってるのか、だれがその権限を与えてるのかがさっぱり見えてこない。
今作の設定は1947年。戦争が終わって2年。ですからまだ進駐軍がいた時代ですが、在日米軍はソ連を刺激したくないので動かない。自衛隊の前身である警察予備隊もまだ設立されていない時代です。ですから民間有志でゴジラと戦ったという設定なんですが、無理がある。シンガポールでイギリスに接収された重巡高雄が対ゴジラ戦に戻って来るとか民間だけじゃ無理。少しはGHQなり日本政府なりの拠り所を示す場面が欲しいですよねぇ。
とは言え、国会議事堂跡は巨大なクレーターになっているので、政府は機能していないという裏設定があるのかも知れません。

【エンディング】
典子も重症を負いながらも生きていてハッピーエンド。まさかゴジラ映画のエンディングで泣かされるとは思ってもみませんでした。
話は変わりますが、私は演技がうまい子役が気持ち悪くて嫌いなんですが、今作の子役はわざとらしさが無くて自然でいい(まあ、ぎこちなさも感じたが)。典子に拾われて敷島との間にできた子のような役柄で、劇中では典子とのことを「お母ちゃん」と呼んでいます。
ゴジラを退治して敷島とその子が入院中の典子の元に駆けつける場面。泣ける場面なんですが、その子が敷島の後ろでじっとしてるんですよ。ここは「お母ちゃん!」と言って典子に飛びつかなきゃ嘘だろ! それが日本映画の常道だし、泣かせには必須だ。


あきこ(永谷咲笑)

長々と勝手なことを語りましたが、脚本だけで3年かかってるそうなので、私が考えるようなことは選択肢の一つとしてあったことかも知れませんが、切り捨てられたことなんでしょう。
現在の日本映画の一つの頂点を示す映画であることは多くの人が認めるところだと思います。おそらく後に続く作品が出てくると思います。それにも期待したいですね。
Posted at 2023/11/12 10:58:20 | コメント(3) | トラックバック(0) | 映画 | 日記
2023年11月05日 イイね!

キモい私のネットモラル

キモい私のネットモラル次女は我が家を出て、名古屋市内で次女と同じ会社の同年代の女性とルームシェアをして暮らしていて、概ね隔週で週末に帰って来て私達と過ごしています。
先日、その次女が帰ってきた折に、何の前振りも無く唐突にこんなことを聞いてきました。(私はいい歳をしていまだにパパと呼ばれています)

「パパは結婚式って挙げて欲しい?」
「別にしなくてもいいと思うけど。実際、経済的に楽だし。しかし、何でそんなこと聞く?」
「ふーん、そうなんだ。娘とバージンロードを歩きたいって思ってるお父さんもいるみたいだから聞いてみた。」

過去にブログにもしていますが、長女はいわゆる出来婚てやつで、大騒ぎしましたが式も新婚旅行も嫁入り道具の準備もなく、経済的に楽だったのは確か。それに昨今は同棲から婚姻に至るのが一般的になってしまって、久しく親類の結婚式にも出ていません。かつてのこの地方の嫁入り道具の準備の大変さは全国的にも有名で、女房もそれなりに親に揃えてもらって嫁入りしたわけですが、さすがに最近はそんな事例を聞きません。

しかし、それにしても唐突な質問。気になって突っ込んで聞いてみると、実は2年後を目途に結婚を考えている男性がいると白状しました。と言うか、そろそろ親に言っておくべき時期だと判断したんでしょうね。案の定、既に女房は聞いているとのこと。父親ってそんなもんだ。

次女は現在26歳になりますが、いつまで経っても男の影が見えんなぁと思っていたところだったので、ホッとした面もあります。上で書いたように親とは離れて暮らしているものの、ほぼ隔週で帰ってくるし、その時も長電話をしている様子もなく、関心はもっぱらK-Popのみで、付き合っているような男性はいないものと思っていました。

そういう男性がいるとなれば親としていろいろと聞いておきたいことがあります。
どうやら、その男性がまだ名古屋で働いていた頃に飲み会で知り合って付き合うようになったものの、男性は転職して東京で働くようになったとのこと。つまり今は遠距離恋愛ってことらしい。次女は全国に支店がある会社に勤めているので、結婚を機に東京への転勤を願い出るつもりらしく、急な転勤は現在勤めている支店も困るだろうから、2年後を目途にということらしい。
当然、男性の名前や勤め先も聞き出しました。となれば、後は男性の写真を見せろってことになりますよね。ところが写真は無いと言う。仕方なく諦めましたが、誰もがスマホを持ち歩いている時代に写真が無いなんていかにも不自然。

で、その翌日の出勤のバスの中。ふと思いついて男性を検索してみることに。
これまでに聞いたことが無い珍しい苗字だし職種も聞いているので、勤務先のホームページで写真がすぐに見つかりました。
「こいつかぁ、なんかいかつい感じの奴だなぁ。」
てのが私のファーストインプレッション。どうやら本名でFacebookもやってるようでそちらも見てみましたが、写真の雰囲気が一致しない。もっと若い頃の写真なのかな? ま、本人とのご対面も来年あたりにはあるでしょう。とりあえず婿さん候補の写真を見ることはできたと満足しました。

で、その写真を保存してLineで「こいつか!」と添えて次女に送ってやりました。
その後の展開は、分かる人には分かるんでしょうね。実際のまま転記します。

「何でこういうことするの?」
「きもいんやけど」
「もうパパには何も言わない」

やっちまったなぁ・・・・。

じつは、2か月ほど前に同様の経験をしてるんですよ。
この時も暇な時でした。ふと思いついて、Lineのやり取りを続けている女性の名前を検索してみたら、その人が中学校時代のテニスの部活動のトーナメント表がヒットしました。かなり前のもので、今もネット上にそれが残っていること自体が不思議でしたが、表の中に確かにその人の名前を発見しました。
で、その人に軽い気持ちで「中学時代にテニスやってた?」と送ったところ・・・

「キモッ」

ですよ。
絶交状態になりました。

要するに私は懲りてないんですね。

二人の反応に共通しているのは「気持ち悪い」ですね。
当人の知らない内に当人及びその周辺の情報を探られて知られてしまうことへの拒絶だとは思いますが、私のしたことが相手の気分を害したことは事実としても、「気持ち悪い」って反応が、正直なところ今も違和感を感じるし、十分に理解できてるとは言えません。
私は中学時代にバレーボール部にいましたが、それを知るはずのない人にそれを言われたとしても「よく調べたね」としか思わない気がしますが、何かの恥ずかしい過去を暴かれたら確かに「気持ち悪い」と思うかもなぁ・・・。今回のは二つとも恥ずかしい過去では無いんだけどなぁ。その先も調べられそうだからか?

このブログを読まれる方の中にはこの「気持ち悪い」って感情が理解できない私を理解できないって方もきっといらっしゃるんでしょうね。

誰かに関する何かの情報を得ても、それを相手に示さなければこの二つの事例のように相手の気分を害して関係がおかしくなるようなことにはならなかったんですよね。知らないふりを続けておけば、とりあえず平穏ではあったってことです。
なのに、相手にそれを示してしまう私の気持ちを分析してみると、得意げな気持ちがあったのかなと。つまり「どうだ、こんなに簡単に検索できる俺ってすごいだろっ!」って自慢したい気持ちがありますね。残念ながら私はその自慢を自制できなかった。

厳格にネットモラルを適用するなら、「相手の了解を得ずに相手に関する情報を得ない」ってことが原則になるでしょうね。一般的な個人情報取得の条件と同様です。
ただ、相手の了承などなくてもそれができてしまう情報があふれてる時代だし、ずるいことなのかも知れないけど、とりあえず「誰かに関する情報を得てもそれを抱えておくだけで相手には示さないでおく」というネット時代の処世術を身に沁みて体得した事例ではありました。
Posted at 2023/11/05 09:50:34 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記

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何シテル?   08/06 21:31
昔、メルマガで漫画のコラムを書いてました。
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