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成田のオッサンのブログ一覧

2022年09月23日 イイね!

アカデミー 1/72 F-22 ラプター 製作記 (Academy 1/72 F-22 Raptor building report)

アカデミー 1/72 F-22 ラプター 製作記 (Academy 1/72 F-22 Raptor building report) 久し振りの投稿になります。

今年は2022年ということで、昨年後半から現時点で(ちょっと?が付くかも知れないけど)世界最強と言われる戦闘機 F-22ラプター を製作してきました。
1/72のF-22のキットは少なくとも4社から出ていて、過去のブログ「箱を開けたら(17)・・・4社5種のF-22をチェック」でそれらの比較を行い、アカデミーかフジミのキットがベストであろうと私なりに判断しました。
(ホビーボス(HobbyBoss)からも同スケールのキットが出ていますが、イタレリのキットに似ていて、ベストキットを更新するような出来ではなさそうなので、無視していいと思います。)

で、私は昨年後半からアカデミー(Academy)のキットに取り組んできた訳ですが、製作は予定通り順調に遅延して年賀状に間に合わせることができず、暑中見舞いには余裕で間に合うかと思われたのに、結果的にはかなり遅めの残暑見舞いとしてみん友を含む数名の方に合成画像のハガキをお出ししました。(この画像は次のブログでご覧いただきます。)

で、アカデミーのF-22ですが、ベストキットの一つと判断して取り掛かったものの、途中からかなりの難物であることが分かり、苦労しました。長くなりますがその過程をご覧ください。

【エアインテイクとその周辺】

最大の難関はエアインテイクとその周辺の修正でした。



左が実機、右がアカデミーのキットをそのまま組んだ写真です。
実機のエアインテイクの先端はかなり薄くて線にしか見えないのに、キットの先端は厚みのある板状で実感がありません。これを薄く削って実機に近づけることは難しいことではありません。
それだけならいいのですが、下記のような面倒な修正が必要です。

〇 青い矢印 実機では矢印のパネルラインと機体側のインテイクリップの位置が一致していますが、キットはずれています。

〇 赤い矢印 最近のジェット戦闘機のエアインテイクは平行四辺形であることが多く、F-22もほぼ平行四辺形であるものの赤い矢印で示した対角の角は丸い。キットの方は平行四辺形のまま。

〇 オレンジの矢印 この部分は実機では薄いヒレ状になって主翼前縁に繋がっていますが、キットは板。

青い矢印部分と赤い矢印部分を修正するために、該当するエアインテイクの角を超音波カッターでV字型に切開し、そこにタミヤの3㎜プラパイプをV字型に切断したものを埋め込み、周辺をパテで覆います。同時に胴体側のエアインテイクリップを該当の筋彫り位置に合わせて強引に接着します。



この時点でエアインテイクリップは薄くしてありますが、前途多難であることがお分かりいただけるでしょう。
エアインテイクの内側も合いが悪くて隙間だらけだったのでパテを盛っています。奥まった狭いところを均すのに様々なヤスリを揃えて試行錯誤しました。



やすったりサーフェーサーを吹いたりして、どうにかこのような状態まで持ってこれました。かなりの時間がかかっています。
問題の対角のRは割ときれいに出せたと思っていますが、Rの半径がやや大き過ぎますかね。それと、プラパイプは入れなくてもパテだけで修正できたように思います。

【排気口周辺】

これまでのジェット戦闘機の排気口はノズル状でしたが、F-22の排気口は独特です。





F-22の排気口には上下にパドルがあり、この操作によってより小さな半径で旋回できるなど運動性を高めています。
この排気口の側面もF-22製作上の一つの肝と言えるでしょうか。
ところが、これはアカデミーだけではありませんが、排気口側面が単なる平面で表現されています。割と目立つところですので、実機に近い表現が欲しいところ。



これを補ってくれるのがアイリスのアクセサリー。レベルのキット用となっていますが、アカデミーのキットにも使えそうです。
(赤枠で囲ったパーツが排気口側面のパーツです)



キットの排気口側面は単なる垂直平面で表現されていますが、これを切り取り、アイリスのアクセサリーパーツに置き換えます。



ピッタリと納まるはずもなく、パテで隙間を埋めてやすります。
やすった後に、写真を見ながら周辺の不足している筋彫りを追加してやります。



完成後の写真です。塗装して墨入れすると、このように情報量が増します。
実機の白い部分はおそらくセラミック製で小さな穴が並んでいるようです。

【コクピット】







エジェクションシートはクイックブースト、計器盤は上のエデュアルドのアクセサリーパーツを使っています。
HUD(ヘッドアップディスプレイ)はキットにもクリアパーツが入っていましたが、あまりにも厚くてゴツイので透明プラバンをクリアグリーンに塗って取り付けましたが、もっと大きくすべきでした。

【キャノピー】

アカデミーのキットには、透明とスモークカラーの2種類のキャノピーが入っていましたが、今回採用したのは実機に近いスモークカラー。
ただ、キットの筋彫りのままだと、キャノピーの枠と言うか下部の袴の部分の高さが足りない。



キャノピーの枠の筋彫りよりも上でマスキングし、筋彫りをパテで埋めてから枠を塗装します。





実機と比較してまだ枠の高さが不足しているような気がしますが、実機に近づけることはできました。
実機のキャノピー枠にある何本かの黒い線(これが何なのかは分かりません)ですが、キットにはデカールも入っていなかったので0.2㎜幅のラインテープで再現しています。
また、写真を撮ってから気づいたことですが、キャノピーと胴体が接する線が実機は単純な曲線になっているのに、キットは赤い矢印部分でうねっていますね。製作中に気づけたとしても、これを修正するのは難しいでしょうね。

【機首のリベット追加とパネル塗り分け】



キットの塗装説明書では機体の塗装は3色使うだけとなっていますが、上の写真の機体は一体何色あるのか数えられないくらいの微妙な色のバリエーション。おそらく何度かの塗装の補修の結果としてこうなったものと思われますが、これを模型で再現するのは無理。
そこで機首の目立つパネルの色調をちょっと変えて塗装し、同時にリベットも打ってみました。



あまりメリハリは感じられないけど、これで幾らかはのっぺりとした機首のアクセントになったと思いたい。



今回使った2本のリベットルーラー。左の写真が全体で、右が先端部のアップです。何のことは無い、棒の先に金属の歯車を付けただけの道具。実は今回初めて使ってみました。定規も当てずに押し当てて転がしただけ。

【全体塗装】

F-22の機体塗装は3色しか使っていない割には奥が深くて、試行錯誤されています。



こんなグレーのバリエーションにしか見えない時もあれば・・・



ギラっとしたシルバー系だとしか見えない時もある。

F-22は機体形状によるステルス性だけでなく、塗装にもレーダー波を吸収する機能があるとのことで、飛行するごとに塗りなおしていてその費用もバカにならないと聞きます。おそらくその塗料には金属粉も含まれていて、光の当たり具合や見る角度によって様々に見えるんでしょうね。

雑誌の作例などでは、グレー系で塗装した上に、クリアとパールを混ぜたものを薄く吹くといいみたいなことが書いてありますが、そんなの私には面倒くさい。



この表は今回製作したアカデミーのF-22の組説の色指定と、1/48のハセガワのF-22の色指定を比較したものです。(番号は全てGSIクレオスの色番号になります。)
同じ色の指定が一つもありません。それくらい解釈が分かれるってことでしょう。
ハセガワの色指定の中の”SM”はシャインメタルの略称で、割とギラギラとした金属色です。ところが、アカデミーの色指定にはメタル系の要素が無い。
ハセガワの色指定を採用することにしました。



ところが、私の出来上がりを見るとどうもメタル的なギラ付きが少ない。もっとSM色の配合を増すべきだったのかも知れません。その辺は次のブログでご確認ください。

全体を塗装後に、黒では強すぎると思い、Mr.ウェザリングカラーのマルチグレーで墨入れしております。

【前縁フラップ端部】

細かいところです。下の写真の赤丸部分。



ステルス機はこんなところにも気を使ってるんですね。一般的な機体であれば前縁フラップの端部も機体と連続的な形状になりますが、ステルス機の場合は前縁フラップが動いた時の端部のレーダー反射も減らしたいってことなんでしょう。機体と接する部分は菱形にくぼんでいます。



キットはこの部分の菱形が小さく浅い(左の写真)。彫刻刀やカッターで大きくして墨入れしたのが右側の写真です。

次回のブログでは完成した写真をご覧いただきます。























Posted at 2022/09/23 13:05:44 | コメント(1) | トラックバック(0) | 模型 | 日記
2022年08月27日 イイね!

遺影適齢期

前回のブログの冒頭で入院中の義父の体調が思わしくないことをお伝えしましたが、23日の午前中に息を引き取りました。

お盆中に義父と親族が、リモートではありましたが、短時間の面会を果たせたことがせめても救いでしょうか。長女と孫はその一週間後に葬式に出るために再び帰省となりました。

2年前の私の実父の時もそうでしたが、病院や施設のベッドで長らく寝たきりになり、やがて本人の意識が無くなり、生と死の境が分からないくらいにひっそりと息を引き取る。ある意味理想の死に方かも知れません。
享年90歳でした。男性としてはまあ長生きの部類に入るのかも知れません。

義父について、みんカラらしい話題を添えておくと、義父は長年ずっとトヨタのCを乗り継いできた人でした。
カローラ → コロナ → クレスタ(この頃に私たちは結婚)→ クラウン → セルシオ  の順です。おそらくカローラの前にも何かあったはずですが、車種は不明です。
トヨタから香典が来ても不思議は無いラインナップ。セルシオ(レクサスではなくトヨタ最後のセルシオ)は現在も女房の実家にあり、ちゃんと動きます。

義母は既に12年前に亡くなっていますが、生前の義父母は私には決して仲の良い夫婦には見えませんでした。私の前でもよく言い争いをしていたし、義父が退職金で義母に相談もなくセルシオを買った時は義母はかなり腹を立てていました。
それなのに、義母が亡くなった後の義父の落ち込みようはかなりのもので、葬儀の際はもちろん、一周忌の挨拶でも涙を流していたくらいです。一時は早く妻のところに行きたいなんてことまで言っていたようです。
私も夫婦を30年以上やってるわけですが、夫婦って分からんもんですねぇ。

義姉が喪主なわけですが、コロナによる行動制限も無いというのに、義姉の割り切りようは徹底していて、親類やかつての勤務先などは事後報告と決めて一切連絡せず、本当に身内だけのこじんまりとした葬儀でした。

ここまでが長い前振り。こっからタイトルに関するお話。

祭壇には笑顔の義父の遺影が飾られています。これはいつの写真ですかと義姉に尋ねてみると、義父がホールインワンを出した時の記念写真とのこと。笑顔の写真のまともなものがこれしかなかなったらしく、このときの集合写真の義父の顔を引き伸ばして遺影にしたとのことで、鮮明とは言い難い画質でしたが仕方のないことでしょう。
義父はいろんなことにのめり込んではやがて飽きて次の趣味に走る人でした。私達が結婚した頃はパチンコでしたね。女房の実家でごちそうになった時も、食事が終わるとすぐに立ち上がって「行ってくるわ」とパチンコ屋に走って行きました。草野球に一生懸命になっていた時期もあるとか。パチンコの後がゴルフで、始めたのは私達が結婚した後でしたね。ですから、ホールインワンの件も覚えています。まだゴルフを始めてからそんなに経ってもいない時期でしたから、義父の腕と言うよりも偶然だったんでしょうね。
ご存じかと思いますが、ホールインワンは喜んでばかりではいられない出来事です。一緒に回った人達や知人などにお祝いの品を配ったり、宴会を自分持ちで開いたりと、アクシデントと言った方がいいくらいの出費を伴います。義父は初心者であるにも関わらず、万が一に備えてホールインワン保険に入っていたお陰でこれを乗り越えることができました。

「この写真ってお義父さんが幾つの時でしたっけ?」と義姉に尋ねると65歳の時だと。
衝撃が走りました。ゲッ、65って来年じゃん!

確かに遺影の写真選びって悩みますよね。
選択基準は、表情、年齢、鮮明さ ってところでしょうか。
私の父の遺影は2009年のブログ「80歳の同窓会」で私が撮った集合写真を引き伸ばしました。表情はお坊さんも含め、複数の人から”固い”と言われました。父はもうちょっと気さくな人柄と思われているようでした。しかし、高齢になってからの写真の数が少なく、選択肢が限られます。弟が別の写真を候補として持ってきましたが、私としては長く飾る写真が笑顔ってのはちょっと考えられなくて、私が撮った写真に落ち着きました。
この時の父の年齢は、言うまでもなく80歳。
中には生前に自分の遺影を選んでおく人もいるでしょうね。あるいはそれ用に写真館などで撮影するような用意のいい人もいると思いますが少数でしょうね。そんな人は何歳くらいで撮影するんでしょうか?
超高齢のよぼよぼの姿は自分でも残したくないだろうし、遺族も違和感を持つでしょう。反対に孫やひ孫までいる人が若い時の写真を遺影にするってのも違和感をぬぐえません。少なくとも孫が見てちゃんとお爺ちゃんやお婆ちゃんであることが分かる写真でないとね。

とか、いろいろと考えると確かに65歳以降は遺影の候補足りえますね。
これから写真に納まるときは、それを意識してみる?
Posted at 2022/08/27 10:08:22 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記
2022年08月21日 イイね!

オオタカ(2)

オオタカ(2)間が開いてしまいました。

お盆には東京の長女と孫二人が帰省し、暫く賑やかに過ごせました。ただ、入院中の義父の体調が思わしくなく、私の母も最近になって入院するなど、高齢の親がいると不安が絶えません。

もう随分前のことになってしまって気持ちが離れてますが、ここから本題。

6月18日と19日の巣の中のヒナの様子から。





別の個体。





鶏料理ならモミジと呼ばれる部位ですな。親から与えられた餌は何でも飲み込む習性だとは思いますが、喉に詰まりそう。ちゃんと消化もできるんでしょうね。





巣の中で二羽並んだ様子。

7月2日。

巣立ってました。この日が私が知る内で一番カメラマンが多かった日です。巣の近くの低い枝にとまり、撮影距離も短く、ノートリミングで使える写真も撮れました。撮れ高の多かった日でもあります。

















二羽並んで。

























ここからは餌をもらったばかりのヒナ。
この頃になると、親が餌を細かくしてヒナに与える必要が無くなり、ヒナだけで食べられるようになります。相変わらず親が餌をヒナに運んでいますが、サッと置いてすぐに立ち去るので、親の撮影は不可能に近いです。















この辺が公園の生垣越しに撮った最接近距離での写真になります。
実はこの枝の下には池があり、水浴びをすることもあるようで、それを期待しましたが、残念ながらこの日はありませんでした。















7月7日。



もう巣に戻ることは無かろうと思っていたのに、この日は巣の中に。



これ以降も撮影はできたと思います。ひょっとしたら今でも巣の近くにいる可能性もありますが、暑いのと、何となく気持ちも離れてしまったのでこれにてオオタカの撮影は終了。
来年も同じところに巣を構えてくれることを期待しつつ。

Posted at 2022/08/21 03:11:38 | コメント(1) | トラックバック(0) | 野鳥 | 日記
2022年08月07日 イイね!

オオタカ(1)

オオタカ(1)6月から7月にかけてブログアップしていたチョウゲンボウと並行してオオタカも撮影していました。5月にまで遡ることになりますが、せっかく撮りためたのでご覧いただきましょう。

直近のオオタカ関係の私のブログというと、2019年6月9日の「ちょっと心配なオオタカ」になりますが、お伝えした通り「ちょっと心配」どころか、まずオスの親がいなくなり、やがて1羽ではヒナの面倒を見切れなくなったメスの親も巣を捨てて、残された数羽のヒナはカラスの胃袋に納まるという悲惨な結果になりました。
この時の巣は河川敷に生えた木の枝に作られ、カメラマンはそれを堤防の上から狙えますから巣の中まで見通すことができて、西は兵庫、東は静岡あたりまでの車が堤防に並んで賑わったものでした。私が知る限りではそれが5年は続きましたが、上記のようなことがあって、それ以降その場所にオオタカが表れることはありませんでした。

今回のオオタカの巣の場所は同じ川の上流と言うことになりますが、河川敷ではないものの、市が整備した大きな公園の端っこ。



4月に撮った公園の様子。この公園は久しぶりに訪れましたが、遊具も充実していて子供遊ばせるにはうってつけの場所。ゴールデンウィーク中には賑わっていました。
ここに通いだしたのは4月中旬からでしたが、最初のうちに撮れたのは巣のみ。この時点で産卵は済んでいるとのことでした。



2019年までの河川敷の巣とは違って、真上とは言わないものの、かなりの急角度の見上げでしか撮れません。当然、巣の中の様子を知ることはできません。最短の距離は15m程度。

5月7日になって、初めて親の撮影に成功。おそらくオス。





巣の中が見えないので抱卵中なのかあるいは孵化後なのかよく分かりませんが、5月18日から5月29日までの巣と親。











6月11日。この日初めてヒナを撮影。













既に真っ白ではなく、ところどころに茶色い羽が生えていて羽も広げてますから、孵化から結構な時間が経っているようです。
そう言えばオオタカのヒナの瞳が青かったことを思い出しました。

この日の給仕の様子。











やはり子育ては疲れるんでしょうね。フクロウ以外でこんな熟睡した野鳥を見たのは初めて。







Posted at 2022/08/07 10:26:06 | コメント(0) | トラックバック(0) | 野鳥 | 日記
2022年07月30日 イイね!

雨中の白馬岳登山(後編)

雨中の白馬岳登山(後編)前回の続きです。
やっぱり山は舐めちゃいけないぞってお話も含まれます。






まずは山小屋の朝食。



この時はスマホを忘れずに持っていきました。時刻は朝の5時。前夜の夕食もそうでしたが、ご飯と味噌汁はお代わり自由です。もちろんお代わりしました。

ここでちょっとこの山小屋について触れておくと、宿泊費は二食付きで¥13,000也。今時の山小屋ならあってもよさそうな Wi-Fi 環境も携帯各キャリアの電波も無し。どこかで可能だったのかも知れませんが、それぞれの部屋の中にはコンセントもなく、従ってスマホの充電もできません。まあ、電力も燃料を焚いて発電機で賄っているわけですから当然なのかも知れませんが。各部屋の天井の照明は小さめの裸電球で、これこそLEDにすれば省電力化できるのにと思いながら見上げてました。テレビは食堂を出たところに1台あり、皆が天気予報を見てました。
山小屋の設備は今もこの程度が標準的なのかな? ただ、無事に山小屋に着いたことを家族に知らせたい人も多かろうに、Wi-Fi くらい備えてもとは思いましたね。
トイレについても触れておくと、小便器は昔ながらでしたが、大便器の方は洋便器になっており、無臭というわけにはいきませんが、かつてのことを思うとかなり匂いも抑えられていて、この辺は山小屋も進化してるなと感じました。

食事を終え、止む気配のない雨の様子をにらみながら7時頃に山頂へ出発。天気予報ではお昼ごろから回復の見込みと伝えてましたが、この時点では横殴りの雨。風もあるってことです。
私は54歳の時に初めて3000m級の山(槍ヶ岳 振り返ると無謀だった)に登りましたが、貧乏性の私は今もほとんどその時の装備を使っています。雨天用の合羽やザックカバーもその時に買ったものがずっとザックの底に入ったままでした。それを取り出して使ったのは今回の登山が初めて。

山小屋から15分程度で山頂に着きましたが、前日の疲れもあって足が重い。やっと山頂に着いて撮ったのがこれ。



腰のベルトが風で水平になびいているのがお分かりいただけるでしょうか。強風です。
晴れてれば周辺の山々の景色を撮ったんでしょうが、今回はこの証拠写真のみ。

ここで、この日のルートをご紹介しておきます。



またしても人様のHPから拝借。この方は私達とは逆に栂池から白馬大池を経て白馬山頂に向かい、大雪渓を下って猿倉に降りるルートで、3日間の行程です。この方の1日目と二日目の行程を私たちは1日で下ろうとしたわけですが、決して無理のある行程ではなく、一般的なものです。



山頂から暫くのところ。
体が持っていかれるほどの風ではありませんでしたが、滑落ってこういうところで起きるんだろうなと思わせる尾根伝いの登山道。



途中のお花畑。
すれ違った人にライチョウがいたと教えてもらい、期待して注意深く見まわしながら下山したのに出会えずがっかり。

白馬大池が見えてきました。



パノラマ写真。



雪も残っています。
今回の登山の登りのハイライトが大雪渓なら、下りのハイライトはこの白馬大池。
白馬大池で画像検索していただくときれいな写真が一杯出てくると思います。ここに着くまでには雲も取れたきれいな景色を期待していましたが、この時点で雨は止んでいたもののこんな有様。



確か、まだ9時台だったと思いますが、白馬大池山荘の前の広場にあるテーブルで早めの昼食。
上の写真は山小屋で買った昼食用の弁当。少し手が付いてます。¥1,300也。
ま、高いとは思いますよ、私も。この日の昼食用にコンビニで買ったパンはザックの中にありましたが、前日は明らかにスタミナ切れで苦しみましたから、パンでは足りないことは明らか。で、腹持ちのいいこれを注文しました。さすがに登山者用に作られていて、漬物以外は甘めの味付けになっています。ただ、これを前日の夕方5時に渡されるのは何とかならんのかなぁと。

ここから事件が起きます。
ここで同行のメンバーを紹介しておくと、私の現役時代の上司のNさん、Nさんの弟さん、私、現役時代の後輩O君の4人。NさんとNさん弟は共に70代。私が60代でO君は50代。ただしNさんは70代と言ってもかつてはトライアスロンをやってたし、現在もフルマラソンの大会に出場したりしてます。で、体力順に並べると・・・

Nさん > Nさん弟 > 私 > O君

と見事に年齢と逆転。

私は白馬大池に着くなり上の弁当を開けて食べ始め、O君はコンビニで買ったパンが昼食。NさんとNさん弟はバーナーで湯を沸かし始め、ドライライスに湯をかけて戻したピラフとかカップ麺を食べるようでした。
私とO君が早々と昼食を食べ終えた時点で、まだNさんたちは湯も沸いていません。そこでNさんから、すぐに追いつくから先に行ったらとの提案。上記のような体力差ですから、仮に白馬大池の出発が30分ずれたとしてもどこかでNさんたちが追いつく可能性は大。

そこで私とO君だけ先に出発することにしました。白馬岳と蓮華温泉を指す標識があって、白馬岳は戻ることになりますから、目的地は栂池なんだけど蓮華温泉でいいだろうとその指し示す方向に。でもすぐに不安になって、私はO君に本当にこれでいいんだろうか?と尋ねたんですよ。O君は蓮華温泉の標識の下にバスのアイコンがあったんで、間違いないでしょうと言う。Nさんから下山してからバスかタクシーで車が停めてある猿倉まで戻ると言われてたんで、バス停があるならこれでいいのかと、疑いを残しながらも二人で下山。
そのルートを30分以上は下ったと思います。初めて登りの登山者とすれ違ったので、栂池に行くにはこのルートでいいのか尋ねました。すると、「違うよ」と。
その人の話では、そこから白馬大池まで戻るのに1時間くらい、蓮華温泉に降りるなら2時間くらいかかる。蓮華温泉からのバスは一日に3本くらいで、タクシーは呼ばないと来ないとのこと。



白馬岳、白馬大池、栂池、蓮華温泉の位置関係。蓮華温泉と栂池は全くの別方向であることが分かります。迷いました。その人からも白馬大池に戻ることを勧められましたが、また登るのかと思うとそれだけで疲労感が・・・。そのまま蓮華温泉まで降りても何とかなるような気も・・・。Nさんたちに連絡を取って意見を聞こうにも携帯の電波が無いし・・・。
結局、勧め通り戻ることを決断。しかし、白馬大池まで戻っても既にNさんたちはいないだろうし、Nさんたちはいつまでも私たちに追いつけないので心配をかけてるかもしれないと不安になることばかり。
白馬大池に戻ったのは12時10分頃。白馬山荘付近もスマホは繋がりません。
よく見ると白馬大池山荘の建物の間にもルートがあって、そこにはちゃんと栂池を指す標識が。白馬が初めての二人にはそれに気づけなかった。

二人で大池を巻くようにして進んで白馬乗鞍岳を越え、下ります。
またも雪渓。



短い距離だったのでアイゼンは履かずに渡りました。ルートが違うことを教えてくれた人の話では、今年の残雪は例年の1.5倍だとか。
上の写真で雪渓を渡った向こう側を見ていただくと、岩に白いペンキで〇が描いてあるのが分かると思います。それが正しいルートである印。大きな岩の上を足を置く岩を選びながら進めってことです。踏み外したら岩の間に落ちて骨折するかも知れませんね。そんなルートが暫く続きます。そしてそんなルートを高齢者の団体も通過してる。こんなルートの難易度が登山ガイドでは5段階の3になってます。ホントにこのルートが★★★☆☆? 5とは言わないが、4であってもおかしくはないと思うんですが。

なぜかは分かりませんが、下山途中の何でもない林の中でスマホが圏内になったりします。そんなところでNさんと連絡が取れました。やはりNさんたちは既に栂池の山荘に着いていて待っているとのこと。

途中の天狗原(てんぐっぱら)と名付けられた湿地帯。





ちょっとした自然公園として整備されてます。ここも晴れてたらきれいだろうな。

どうにか栂池山荘まで下山してNさんたちと合流。

いやぁ、一時はどうなることかと思いましたが無事下山。
どうでもいいことですが、Nさんたちはここでコーヒーを飲んで私たちを待ってたそうですが、そのコーヒーが何と¥350! 観光地にしては安いどころではなく、一般的な下界より安い!

休憩して落ち着いてから、スキーに来てた頃にはよく乗ってた懐かしのケーブルカー・イブに乗って地上へ。ちょうど1台だけいたタクシーで猿倉まで戻って帰路へ。
私達が道を間違えたりしなければ、いつものようにどこか近場の温泉に寄って疲れを癒してからの帰宅になったでしょうが、そんな時間はありませんでした。

私は30代で同僚と赤岳に登った時にも、同僚任せにして地図も持たずに登り、二人で登山ルートを見失い、上から石ころが落ちてくる危険なところを登るなんてことをしでかしてますが、凝りてないですね。
一人一人がちゃんと地図を持つか、YAMAP(登山用のスマホアプリ)の地図をダウンロードしておくべきでした。そうすれば迷う前にルートを確認できたのに。
地図はルートが1枚に納まらないときもありますから、その点はシームレスなYAMAPが便利。しかもGPSで現在地を拾いますので圏外でも使えて、機内モードにしておけば電池の消耗も減らせます。ただそれでも全く電池が減らないわけではないのでモバイルバッテリーは用意しておくべきでしょうね。
今回の私とO君は二人ともそのどちらも用意してなかったってことです。これを教訓として、登山ルートに関して他人任せにせず地図を持つかYAMAPの地図データをダウンロードしておき、一泊以上ならモバイルバッテリーも携行することを肝に銘じておきたいと思います。
Posted at 2022/07/30 16:48:14 | コメント(2) | トラックバック(0) | | 日記

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何シテル?   08/06 21:31
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