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成田のオッサンのブログ一覧

2022年06月04日 イイね!

映画と本でソ連とウクライナのお勉強

映画と本でソ連とウクライナのお勉強ロシアがウクライナに進行してから既に100日が経過したとのこと。目下のところ、戦争が終わるなり停戦するなりの兆候は見えませんね。戦死者や負傷者の数が積み上がり、どちらか、あるいは双方が国家として疲弊して音を上げるまで続けるしかないのでしょうか。

我が国もウクライナに支援物資を送っており、国民の多くがウクライナに肩入れしていて戦争の情報量も多いものの、やはり遠い国の出来事。私としても二つの国の歴史や国民性を知るために、これまでに見てきた映画や戦争が始まってから慌てて読んだ本を私の体験の古い順にご紹介しつつ、雑多な知識を整理・統合しようと思います。

まずはこれですかね。映画「ひまわり



観たのは高校生の時です。封切りは1970年とのことですから、私が観た時は既にリバイバル上映。(2本立てだったんですが、もう1本は何だったと思います? 実は「エマニュエル夫人」。こっちが目的だったことは言うまでもありません。)

第二次大戦中のイタリア。ジョバンナ(ソフィア・ローレン)とアントニオ(マルチェロ・マストロヤンニ)はナポリの海岸で出会い恋に落ちます。しかし、アントニオは最も過酷なロシア戦線に送られることになりました。ドイツが独ソ不可侵条約を破ってソ連に侵攻したために、イタリアもそれに付き合わされることになったんですね。
戦争が終わってもアントニオは帰ってきません。諦めきれないジョバンナは苦労してどうにかソ連に行き、アントニオの手がかりを探します。やっとの思いでアントニオを探し出したものの、彼は現地の女性と結婚して子供までいることが分かり・・・。

ジョバンナが行方不明となった夫を、一面に咲き誇るひまわり畑の中で必死に探しているこの映画のタイトルにもつながる印象的なシーンがありますが、今回のロシアによるウクライナ侵攻が起きてから、実はこのシーンはウクライナでの撮影であることが話題になりました。撮影現場はキエフから南へ500kmほど行ったヘルソン州と言われています。(ウクライナ大使館のHPより)

この映画を観た当時は、ウクライナはソ連の中の一地域でしかなく、私はその存在を知っていたかな? 今でこそヘルソンも耳に馴染んだ地名になってしまいましたが、当時は知るはずもありません。

お次はずっと下って2001年の映画「スターリングラード



ヴァシリ・ザイツェフという257人の敵兵を殺害した実在の狙撃兵を主人公とした、実話に基づいた作品になっています。(原題は Enemy at the Gate 。史実と映画は結構異なるように思います)

祖父に狩猟の銃の扱いを仕込まれた主人公は徴兵され、貨車に詰め込まれてスターリングラードに送られます。列車が停車し扉が開くとそこは既に戦場。二人に1丁の銃しかなく、銃を持つ者が倒れたらもう一人がその銃で戦えと命令を受けて突撃。ドイツ軍の攻撃に恐れをなして引き返すと、待ち構えていた味方がそれを容赦なく撃ち殺します。
やがて主人公はその狙撃の才能で国家的英雄となり、ドイツの狙撃兵と一騎打ちに・・・。

この映画にはウクライナは全く出て来ませんが・・・ザイツェフは戦後にキエフ(現:キーウ)の工場の管理職を歴任した。1991年12月15日死去。彼は生前ヴォルゴグラードに埋葬されることを希望していたが、キエフ(現:キーウ)に埋葬された。(Wikipediaより)・・・ということで、モデルになった当人はウクライナに埋葬されたようです。

これ以降はロシアによるウクライナ侵攻以降に読んだ本、観た映画についてです。
比較的新しい映画と本ばかりですが、ネタバレを含みますので、これらの作品をこれから読んだり観たりしようとお考えの方はこれより先に進まない方がよろしいかと。
また、気分を害されることが予想される記述があります。読まなきゃよかったと後悔しても私は知りません。みんカラ事務局による削除の可能性も考慮し、一部で伏字を使いますのでご了解ください。伏字にしたところで事実には変わりないのですが。

本題に戻ります。
ロシアの侵攻直後に様々な媒体で様々な記事が発信されましたが、私は偶然にこの映画の紹介を二度目にする機会があり、ぜひとも観ておかねばという気持ちになりました。

2019年「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」(原題は Mr.Jones)



古い映画じゃありません。つい最近の映画です。日本でも2020年に上映されたはずですが、全く私のアンテナには引っ掛かりませんでした。
新しい映画だし、レンタルショップに行けばあるだろうと近所のGEOに行って店員に検索してもらいましたが、置いて無いとのこと。仕方なく、ネットのレンタルで観ました。金額はレンタルショップでDVDを借りるのとさして変わりません。

ホロドモールという言葉をご存じでしょうか? 恥ずかしながら私はこの映画の紹介を読むまで、知りませんでしたし、過去にウクライナにこんな悲劇があった事実も知りませんでした。「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」はホロドモールを告発したイギリス人ジャーナリスト、ガレス・ジョーンズを主人公とした事実を基にした映画です。

1929年の世界恐慌のあおりを受けて世界中がまだ不況に喘ぐ中、ソ連だけは5か年計画を順調に進め経済発展していた。ジョーンズはこれを不審に思い、ソ連に向かう。ソ連に発つ前に、モスクワに着いたらピューリッツァー賞受賞ジャーナリストで、ニューヨークタイムズ支局長のウォルター・デュランティを頼るようにアドバイスを受けていた。ところが、彼を訪ねてみると彼は酒と女とドラッグに溺れる生活を送っており、完全にソ連の意のままだった。
ジョーンズはソ連の経済成長の秘密はウクライナにあるとの情報を得たが、モスクワから出ることを許されなかった。彼はウクライナにある戦車工場の工場長をだまして列車でウクライナに向かい、その道中の駅で一人降りてウクライナに潜入する。
駅から出てすぐ、雪の上に倒れて動かない人がいるのに誰一人振り向きもしない光景を目にする。そしてウクライナ中に飢餓が広がっている事実を知る。
ジョーンズはウクライナ生まれの母親の生家を探しあてて訪ねると、幼い兄弟だけがそこで生活していた。
食料が乏しい中、一杯のスープが出された。

「この肉は誰が獲ってきたの?」
兄の名前を言う長女。
「あ、お兄さんが猟師なんだ。それで何の肉なの? そう言えばお兄さんはどこに?」
沈黙の間

沈黙の意味を悟ったジョーンズが、慌てて口の中の物を吐き出そうと扉を開けると、雪の上には・・・。

ジョーンズはウクライナで逮捕され、イギリスに送り返されます。ウクライナの現実を記事にしますがジョーンズが務めるローカル紙では反響が乏しい上に、ウォルター・デュランティらの大物ジャーナリストがそれを否定します。偶然に知り合った大手新聞社の関係者のつてを利用して、改めてウクライナの現実を報道して、やっと世間がこれを認知するようになります。

彼のウクライナに関する告発はこれで終わるわけですが、映画のエンドロールで彼の最期について触れており、それを読んで愕然とします。
‎ジョーンズは1935年に日本占領下のモンゴルで捜査中に誘拐され殺害された。彼の殺害は、ソ連の秘密警察‎‎NKVD‎‎によって行われた可能性がある。(英語版Wikipediaより)
ソ連は恨みを忘れない国です。

ホロドモールの情報を補強しようとWikipediaで調べると、この映画よりもっと悲惨な情報にぶち当たります。
当時のウクライナでは餓〇者の肉を食べるだけではなく、家族間で〇し合いが起きて、中には「親が子供を〇してその肉を食べたあと、その後やはり餓〇したり」
引用が辛すぎます。極限状態の人間てこういうことするんですね。
そこに追い込んだのは言うまでもなく、スターリン率いるソ連政府です。ホロドモールは外貨獲得を目的とした人為的な飢餓でした。
ソ連政府は1980年になってようやくこの事実を認めました。ただ、当時の飢餓はウクライナだけでなくロシア領内でも起きていたため、ウクライナ人に対するジェノサイドと見なすことはできないとの見解を示しています。

更に恐ろしいのは、このホロドモールを語り継げなかったこと。一番恐ろしいのはこれなのかも知れません。
「1991年のソビエト連邦の崩壊にともなうウクライナの独立まで、飢饉について多くのウクライナ人は知らないままであったと、当時の飢饉を体験した生存者は語っている」
500万人が死んだ事実が闇に葬られようとしていたわけです。

次は書籍「独ソ戦



ロシアによるウクライナ侵攻が始まってから、大きな本屋ではどこもそれに関する特設コーナーを設け、この本も次にご紹介する「同志少女よ、敵を撃て」も
平積みで置いてあります。ま、便乗商法ってことですね。
初版は2019年7月ですから、ウクライナ侵攻のずっと前。当時から話題にもなってましたし、いずれは読まねばと気になっていた本でしたが、この機会に手に取りました。私のは第14刷。人気があるようですね。

日本の敗戦も確かに悲惨であることには違いありませんが、軍人と民間人を合わせた犠牲者数は 2,620,000 〜 3,120,000 人。
ソ連のそれは 21,800,000 〜 28,000,000 人。(いずれも出典はWikipedia)
ざっと10倍!
独ソ戦は地獄だったとはよく聞きますが、どれくらい地獄だったのか? 残念ながら私の要望に応えようとした本ではありませんでした。ですが、やはり得られるものはありました。
まず、スターリンは側近からドイツの侵攻が近いと聞きながらもそれに耳を貸さず、備えようとしなかった。そして備えようがなかった。なぜならスターリンがそれまでの軍のベテランをほとんど粛清しちゃったから。つまりドイツが攻め込んだ時の軍の指揮部門は素人の集まりだった。そんなソ連も多大な犠牲を払いながらも最終的にはドイツに勝てたわけですから、やはりソ連軍は強かった。
そして、上で触れたホロドモールが終息した後もスターリンの恐怖政治に怯えていたウクライナ国民は、ドイツが侵攻してきたときに、最初は解放者だと思って歓迎したらしい。ま、すぐにそれは勘違いだったと気づくわけですが。
ウクライナだってソ連の一部だったわけですが、ソ連中枢部とはそれくらい気持ちが離れた地方だったということなんでしょう。

同志少女よ、敵を撃て



あえて、帯付きの画像にしてみました。この本に賭ける本屋の意気込みが伝わるでしょうか? 初版が2021年11月ですからロシアの侵攻前ですね。その直後に、侵攻が起きたわけですが、こんな巡り合わせでこの本を売り込めるチャンスが来るとは思ってもみなかったでしょうね。
しかし、残念ながら私には何も響かない本でした。帯には直木賞候補作なんて書いてありますが、ウソでしょ。本屋大賞受賞自体が”大人の事情臭”がしてならない。

主人公セラフィマは母親について猟銃の扱いを学び腕は確か。ある日狩りから戻ってみると自分の村の村民は侵攻したドイツ軍によって皆殺しにされており、母親も狙撃兵によって殺されてしまう。その後、セラフィマは女性狙撃兵の指導者であるイリーナに助けられてそのまま女性狙撃隊の訓練校に入り・・・。

上の方でご紹介した映画「スターリングラード」とよく似ている部分があります。
・どちらも家族から猟銃の扱いを学んでいて兵役に就く前から狙撃兵としての素質を備えている。
・スターリンラード攻防戦での活躍がある。
・ドイツ軍の狙撃兵が子どもを囮に使って主人公らをおびき出そうとする。

映画「スターリングラード」を意識していることは間違いないと思います。

ただ、当然のことですが映画「スターリングラード」には見られなかった部分もあり、訓練学校の授業の様子(期間は1年間で弾道学などの座学もある)などは割と詳細に描かれています。
そして主人公が女性であるということで、女性の視点での記述も特徴でしょう。
ソ連には他国では見られない女性狙撃兵が実際にいて活躍したし、戦闘機の女性パイロットも実在した。戦後ですが宇宙飛行士の分野でもソ連は早くから女性を起用していました。この辺はお飾りの看板としてではなく、ソ連独特の女性の起用感覚があるようで、それを思い出させてくれました。
また、緒戦ではドイツ兵がソ連女性を、反対に終戦近くではソ連兵がドイツ女性を暴行する場面の両方が描かれています。前提として欲望はもちろんあるのでしょうが、それは仲間の連帯感を深めるためだったとも説明されています。どの国の軍隊も紳士ばかりの軍隊は無いってことを言いたかったのかな? 書いてるのは日本人男性ですから、当然日本軍の従軍慰安婦のことも頭の片隅に置きながら書いてたのかな?なんてことも思います。

この本の中のウクライナですが、同じ訓練学校の仲間の女性がコサックの末裔だということくらいかな? 
私なんぞは、コサックと言えばあのコサックダンスを思い浮かべ、単純にソ連もしくはロシアと結びつけて考えていましたが、ウクライナおよび南ロシアに存在した軍事共同体のことなんだそうです。

雑多な知識は、相変わらず雑多なままで格納しておきます。
Posted at 2022/06/05 22:28:12 | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画 | 日記
2022年05月29日 イイね!

十数年振り(?)のゴールド

十数年振り(?)のゴールド先日、運転免許証の更新に行ってきました。

十数年振り、いや、ひょっとすると二十数年振り(?)にゴールドに!
とにかく最後のゴールドがいつのことだったのか、記憶にないくらいのレベル。
決して事故を繰り返していたわけじゃありません。始動直後でシートベルトをしていなかっただとか、一旦停止違反だとか、細々とした違反ばかりでゴールドを逃していました。直近の違反はさすがに覚えていまして、高速道路でのスピード違反でしたね。でも、あれから少なくとも3年以上経ったってことか。
若い頃に比べて運転がおとなしく慎重になったのは確かですね。

さて、次の書き換えの時には68歳。これから更に慎重な運転になるのかも知れませんが、一方で反射神経は鈍くなり、視力も衰え(今回は裸眼で通りました)、見落としなども増える可能性があります。正直、違反で捕まることは大して気にしていませんが(それでも後味は悪いが)、事故だけは避けたいですね。で、次回もできればゴールドで。

しかし、岐阜県の交通安全協会はいつまでたっても改まらんな。相変わらず更新と同じ会場で協力金を集金してるし、更新の係員が交通安全協会への加入を勧めている。警察OBの受け皿なんてどうなろうが知らん。
Posted at 2022/05/29 10:18:57 | コメント(3) | トラックバック(0) | | 日記
2022年05月22日 イイね!

大菩薩嶺、乾徳山

大菩薩嶺、乾徳山今年初めての登山に行ってきました。登ったのは14日に大菩薩嶺、15日は乾徳山(けんとくさん)。二つとも山梨県の2000m程度の山です。登る山自体はそう高くはないものの、場所柄、富士山が間近に見えるはずなんですよね。それが楽しみでした。天気が良ければですが。
お天気についてはその週の月曜日から気を揉んでいました。雨なら中止もあり得ますしね。どうにか回復の見込みと言う知らせを受けて、14日の朝4時半から、いつものYさんと岐阜を出発。登山口の駐車場に集合し10時頃登山開始。登山口から山頂までの高低差は600m程度で、大したことはありません。







登り始めの頃の風景。お天気の様子がお分かりいただけると思います。

最初の休憩地だったと思いますが、福ちゃん荘。
入口の右に掛けられた看板を見ると、2002年に天皇皇后両陛下がお立ち寄りのようですね。



そんな福ちゃん荘ですが、はるか昔の事件についてピンとくる方なんているのかな? 同行の方に教えていただいて初めて知りました。



1969年の11月5日、赤軍派が首相官邸襲撃―占拠を目指し軍事訓練のために「福ちゃん荘」に集結したところを、事前に情報を入手した警察に53名全員逮捕された場所として有名なんだそうです。
連合赤軍が起こした1972年のあさま山荘事件はよく覚えていますが、その3年前にここでそんな大捕り物が・・・。予定外の社会勉強。



ほとんど急なところはありません。





雲の切れ間から富士山が。

二つ目の休憩ポイントあたりで、富士山が一番よく見えました。











言い方を変えますと、ここでの富士山がピーク。この後はまた雲に隠れてしまいました。



大菩薩嶺到着。
でも、大菩薩嶺よりも大菩薩峠の方が耳馴染みがありませんか? もちろん、そこにも行きましたよ。すぐそばですから。



「大菩薩峠」は中里介山の長編時代小説のタイトルとして有名ですよね。Wikipediaで調べてみると全41巻の未完の長編小説で連載期間は実に30年! 幕末から明治には入らずに架空の世界へ迷い込むという、ある意味、平行宇宙小説? ま、この先も読む可能性はありませんから豆知識だけ。

下山して、引率者いわく昭和レトロな旅館で一泊。



旅館のすぐ横を流れる渓流ですが、そのザーッという音がうるさいくらい。

翌日は近くの乾徳山(けんとくさん)。登山道に変化があって関東圏の方には人気の山とのこと。しかし、なかなか歯ごたえがありました。

登山の話の前に登山口駐車場にあったメガソーラーについて。







これだけ大規模なメガソーラーは初めて見ました。かつては牧場だった場所のようです。その斜面を覆いつくすソーラーパネル。醜悪だと思います。山の保水機能も阻害しています。こういうの、何とかならんのかなぁ。

気を取り直して。



当日のお天気はこんな感じ。富士山は全く期待できず。



前日と比べて険しい。

いわゆる奇岩も結構ありまして。



大きな岩が真っ二つに割れて隙間ができた髭剃岩。名前の由来は不明。
隙間を通り抜けることもできますが、向こうは絶壁です。



胎内と名付けられた岩。下を通り抜けることができますが、それだから胎内?



最大の難所の鎖場。私もザックを背負ったままでこの長さの鎖場は初めて。ここばかりは足よりも手の力に頼って登ることになります。

その後もこんな岩場を登ります。





一日中こんなお天気。降られないだけましと思うしかありませんが。



下山途中の原生林。

確かに変化に富んだ登山コースではあるようですが、前日に比べるとはるかにきつい。
それでも遅れる者もなく、参加者全員が無事下山。同行の方に「体力ありますね。何か運動をやってらっしゃるんですか?」と聞かれました。今年初めての登山の前に地元の山にでも登って少しは鍛えておかねばと思ったのは一瞬で、無防備のまま登りましたが、何とか登れたのは体が登山に慣れてきているせいかなと思っています。ただ、疲れと筋肉の痛みが三日後から出てきたのには閉口しています。齢ですね。

7月には立山に行く予定です。



Posted at 2022/05/22 20:05:00 | コメント(0) | トラックバック(0) | | 日記
2022年05月07日 イイね!

二ホンミツバチの分蜂に立ち会えました

二ホンミツバチの分蜂に立ち会えましたゴールデンウィークに入る前から話は始まります。

実家に住む妹から、縁の下に蜂が出入りしてるので駆除して欲しいとメールが来ました。まあ、実家は田んぼの中に建つ木造家屋なので蜂が巣を作ることは珍しくありません。以前にはスズメバチが2階の屋根裏に出入りしていたこともありました。
休日に実家に行ってみると妹は不在でしたが、件の蜂は観察できました。盛んに出入りしてました。



少なくともアシナガバチやスズメバチではないようだし、蜂が巣に戻った夕方以降に殺虫剤を噴射すれば、駆除は簡単。電話で妹にそう伝えると、「じゃ、ミツバチだね。なら、もういいわ。」とのこと。
この辺が田舎育ちかどうかの違い。これがもし女房や娘なら、蜂の種類が何であろうと即刻駆除せよとの厳命が下ります。プーチンより怖い。

で、ゴールデンウィーク中の5月3日。お昼を食べようと実家の近くのお店に入ると、小・中・高の同級生のI君がいました。隣に座って食べながら世間話をして、さて帰ろうかと言うときに彼の趣味を思い出し、実家のミツバチの話をしました。そしたら途端に目が輝き、今から見に行っていいかってことに。

I君は一目見るなり「これは二ホンミツバチ。」と断定。



縁の下の穴を盛んに出入りする蜂を見ながら、二ホンミツバチとセイヨウミツバチの違いの講釈を聞かされました。
・外観は二ホンミツバチの方が小ぶりで全体的にやや黒っぽく、あまり黄色味は目立たない。セイヨウミツバチは二ホンミツバチに比べると大きく、色のコントラストがはっきりしている。
・蜜の生産能力はセイヨウミツバチが二ホンミツバチの5~6倍。
・セイヨウミツバチの蜜は単花蜜と呼ばれ、1種類の花から作られる。二ホンミツバチの蜜は百花蜜と呼ばれ、様々な花から集めた蜜。
・上記の理由から蜜の生産者はセイヨウミツバチを飼育するが、趣味の養蜂家はほとんどが二ホンミツバチを飼育する。

なるほど。私の趣味も家族には全く理解されていませんが、世の中にはどこが面白いのか理解できない、いろんな趣味があるもんだと感心。

I君は実家の二ホンミツバチの分蜂を目論み、さっそく同じく中学時代の同級生のH君とO君に電話して、私の実家の庭に巣箱を置く手配をしていました。ゴールデンウィーク中で暇だったとはいえ、どなたも趣味のこととなると動きが早いね。
分蜂の説明はいいですよね? 簡単に言うと蜂の分家ですね。

5月5日。実家に行くと私より先にI君が様子を見に来てました。



二つ置いた巣箱の一つ。まるでお花をお供えしたお社のようですが、これはO君の手作りの巣箱。お供えの花はキンリョウヘン。この花はミツバチにとって強烈な誘因効果を持つ花とのこと。確かに常に数匹のミツバチがまとわりついていました。そして、巣箱に出入りする蜂も見られました。

これは分蜂が近いかもってことで、今度は分蜂についてひとくさり講釈を拝聴。分蜂はお昼ごろに始まることが多く、その際には巣の近くの木の枝などに蜂球と呼ばれる蜂の群れの塊ができるとのこと。

そんな話を聞いて暫くすると、急に蜂の羽音が高くなり、気が付くとあたり一面蜂だらけ!



この時、1匹の蜂が私の顔にとまり歩き回る暴挙。I君らに触るな!と言われて手で払うこともできず肝を冷やしましたが、何とか離れてくれました。

で、蜂球はってぇと・・・



キンリョウヘンが蜂球になってました。思ってたのとは違ってかなり小ぶりでしたが、ちょっと気持ち悪い。

見ててもどれが女王バチかは分かりませんが、おそらく女王バチも新しい巣箱に入って分蜂は完了したようです。
面白いのは、蜂が来た方向から察すると実家の縁の下の蜂の分家ではなく、全く別の巣から来た蜂らしいということ。

「この新しい巣、成田君にあげよか」言われましたが、遠慮しときました。この年でこれ以上趣味を広げる気は無いし、生き物のお世話は私には無理。
そうそう、新しい巣は本家と言うか古い巣から2㎞以上離さないと帰巣本能で本家に帰ってしまうことがあるそうで、新屋がすぐに空き家にあることもあるようです。その辺も面倒くさい。

ま、とにかく生まれて初めて分蜂を目の当たりにして、少し感動も覚えました。この年になると感動することもそうないからね。





Posted at 2022/05/07 23:44:01 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2022年05月04日 イイね!

春の鳥さん

春の鳥さんゴールデンウィークも残すところ1日ですが(あ、人によってはまだ4日続く人もいるのかな?)、いかがお過ごしでしょうか?
そう言えば、今日、YouTubeで日本人の生産性が低いのは祝日が多すぎるのも一因だとする番組がありました。まあ、確かに昔に比べたら多いわな。
私はほぼ暦通りの勤務。長女と孫の帰省もなく割とのんびりと過ごせました。

さて、久し振りの鳥さんネタ。
ちょうど今日、みん友のCB1300SBさんが夏鳥としてコマドリのきれいな写真をアップしていらっしゃいますが、私としては春の鳥という感覚。ま、そういうことにしといてください。そのコマドリを私としては今回初めてまともに撮れたので厚めに。

まずは、松尾池上流の春の渓流。



ツバメ。



こうして望遠で撮ると毎回思いますが、ツバメって黒と言うより青ですね。

某所のオオタカの巣。ただいま抱卵中でほとんど動きなし。



最近テレビでやってたそうですが、東京ではオオタカが増えてるとか。それを大勢のカメラマンが狙ってるところも放送されたようです。

そしてコマドリ。
昨年もここに現れたそうですが、私はタイミングが合わずに取り損ねましたが、今年は休日にいてくれました。この調子で毎年来てくれると落ち着いていられるんですが。









ここで一旦コマドリはブッシュに隠れますが、その代わりにオオルリが。



このオオルリ、瑠璃色というより黒い。

そして暫くして2度目のお出まし。



ここは背景がいいんですよ。

トリミングで縦横比で遊んでみました。







サンショウクイ



季節は関係ありませんが、かわいく撮れたんでコゲラも。

Posted at 2022/05/04 23:12:40 | コメント(1) | トラックバック(0) | 野鳥 | 日記

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何シテル?   08/06 21:31
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