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成田のオッサンのブログ一覧

2011年12月25日 イイね!

便乗

便乗メリクリ!
二人の娘が二人とも受験生の我家はクリスマスムード一切無し! 私は私で数年ぶりにカゼをひいてしまいましたが、薬を飲んで一晩寝て、何とか復活。
そして今日から年賀状製作にやっと着手。今年、プリンターを新調しました。ネットワークプリンタってヤツ。線を繋がなくていいし、早いですね。印刷もあっという間です。

ところで、タイトル画像はご近所のイルミネーションです。最近はご家庭でのイルミネーションも盛んになりましたな。実は、私、基本的にこういうのは、あまりお利口さんのすることじゃないなと思って眺めております(イルミネーションをしていらっしゃる方がいたら御免なさい)。でも、まあ、毎年、楽しみにはしていますよ。タイトル画像のお宅は我家のご近所でも一・二を争う派手なお宅です。毎年、少しずつ違うんですが、今年は・・・・、よく見ると読めるでしょ。「ガンバレ日本」てのが。
日本にとって大変な年だったんだから、自粛しろとか野暮なことを言う気持ちは全くありません。やりたきゃやればいい。ただ、「ガンバレ日本」を掲げたこの家の人の気持ちを考えると、これを言い訳にしてイルミネーションを決行したんじゃないかとか、いろいろと勘ぐっちゃうんですよね。まあ、そこまでの裏は無くて、単なる応援の気持ちだとは思うんですが。 でも、これにある種の違和感を感じちゃうんですよ、ヒネクレ者の私は。

震災以降の「がんばれ日本」に最初に違和感を感じたのは、仕事の工事現場で使われていたこれを見たときからです。



この物ズバリではではありませんが、これとよく似た養生テープが現場で使われていました。延々と繰り返される「がんばろう東北」。最初に見たときはちょっと頭がクラクラとしてきました。まさか、こんなところで復興のスローガンを見ようとは。

それから暫くして、mixiのお友達がこんなブログを教えてくれました。

農家の婿ブログ 「「食べて応援」は幻想だ」

リンク先を読んでいただくのが一番なんですが、多分、そうはされないと思いますので、かいつまんで要約します。ブログ主は福島の農家の婿で福島の農産物の現状を訴えています。
放射線の影響が懸念されて農産物が買い叩かれている。それは資本主義の原則として理解はできる。だが、流通業者はそれを「食べよう東北!」とかぬかして通常の価格で売っている・・・と怒っていらっしゃいます。

そして、私の趣味である模型にも・・・。

ハセガワ 2012年1月発売新製品



三菱 F-2B“がんばろう!東北”(2機セット) 3,990円(本体:3,800円) 2012年1月21日ごろ (1/18出荷)

9月に行われた三沢基地航空際で、お披露目となったスペシャルマーキング機「がんばろう!東北」をキット化します。下記の各飛行隊所属機、3機の垂直尾翼と垂直尾翼基部に復興への想いを込めたマーキングが施されました。キットは2機セットとなります。


情けなくなります。こうまでして儲けなきゃならんのか? 復興のスローガンがいつの間にか商売の道具として使われている。
3例とも、善意に考えれば、利益の一部を東北の復興に役立てる・・・なのかも知れません。しかし、それだったら、そう謳うはずでしょう。特に農産物の話は火事場泥棒に近い。

スローガンはあくまでも言葉でしかありません。その精神と表現としての言葉の遊離に苛立ちます。どうか、スローガンがその言葉通り、東北を助けることに使われて欲しいと願うばかりです。
Posted at 2011/12/25 01:48:37 | コメント(1) | トラックバック(0) | 東北地方太平洋沖地震 | 日記
2011年03月26日 イイね!

原子力発電との折り合いをどうつけるか(2)

まずは、訂正のような追記のようなことから。

前回の「原子力発電との折り合いをどうつけるか(1)」で、「運転している炉を緊急停止実験したことがあるのか知りたくて検索してみた。」と書いた。
確かに稼働中の炉を”実験で”停止したことはないのかも知れないが、調べてみると、2007年の新潟県中越沖地震で柏崎刈羽原子力発電所において運転中だった4基が、また2009年の駿河湾沖を震源とする地震で浜岡原子力発電所において運転中だった2基が緊急停止している。
柏崎刈羽原子力発電所では、地震によって発生した火災などの被害によりゴタゴタしたようだが、わずかな放射性物質の漏れが認められただけで大事には至らなかった。現在、2~4号機では点検・復旧、耐震強化工事を行っている。

日本の原子力発電所は近年でもこの2回、地震による緊急停止を実際に経験している。今回の地震を含めて、”頻繁に”と言ってもいいくらいの頻度だ。
正直な話、これほど緊急停止が多いとは知らなかった。知識のないものが原発を語るなって話だが、開き直って言えば、知らないのは皆さんも同じでは?

てことで、今回は反原発活動について。

15年程前のことだったと思う。反原発団体が名古屋の地下鉄車内に意見広告を出そうとしたが、名古屋市交通局はこれを断った。電力会社の原発推進の広告は掲示できるのに、反原発の意見広告を断るのはおかしいとして、当時、話題にはなった。
名古屋市交通局としては当然の判断だろう。継続的に多額の広告を出してもらえる電力会社にヘソを曲げられたら、大きな痛手に違いない。

ここまで事故の影響が大きくなると、もっと反原発派の意見にも耳を傾け、原発の危険性について真剣に考えるべきだったと反省する気持ちも起きてくる。
しかし、この例で分かるように、この社会の構造は反原発派の意見が我々の耳目に届き難いようにできている。彼らに潤沢な活動資金があるはずもないし、たとえ小さな単発広告であろうと、電力会社に飼いならされたマスコミが彼らの広告をあっさりと載せるはずがない。

原発とマスコミの関係を検索していたら、興味深いブログを見つけた。面白い、いや、面白すぎると言ってもいい。
ちょっと複雑だが、三橋貴明という作家のブログに寄せられた竹本秀之という元朝日新聞社員の投稿である。内容は映画にもなった「クライマーズ ハイ」の一場面を思い出させて、その点でも面白い。長いが引用させてもらう。

新世紀のビッグブラザーへ 作家三橋貴明のブログ
---- 竹本秀之様からのご投稿「浜岡原発、メディア、原子力行政の歪み」----

 私が朝日新聞名古屋本社広告局で働いていた頃、中部電力浜岡原発3号機が稼働した。事件はこの3号機に関しておきた。と言っても、社内対立に過ぎないのだが。

 ある日、広告のフロアに社会部の記者がやってきて、大変な剣幕で怒り出した。新聞社というのは不思議な組織で、編集(記者と校閲など)、営業(販売と広告)、その他の部局間に、ほとんど交流がない。複数の子会社が集まって、1つの組織を作っていると考えていただければ良いと思う。

 この社会部記者は、広告のフロアに来て何を怒鳴ったか?

 当時、広告局では中部電力と組んで、浜岡原発見学会を開いていた。中部電力にしてみれば、何とか浜岡原発への市民理解を得たいと考え、朝日新聞と組んで見学会を開くことも、1つの方策としていたわけである。
 広告局から見ると、優良広告主である中部電力が広告を契約外追加出稿してくれるのだから、これほどありがたいことは無い。大体、広告局の人間で特定思想に偏った人はほとんどいなかった。

 ところが、編集局、特に社会部は、浜岡原発を反原発視点で取り上げ記事にすることが多かった。ここで、編集と広告の間にコンスタントな軋轢(あつれき)が生まれた。そして、上に書いたように、ある日「正義感から我慢できなくなった」社会部記者が広告局にやってきて、
「オマエラ、何を考えて浜岡原発見学会なんか開いてるんだ!」
 と、怒りを炸裂させたのだ。

 広告局としては、主催は中部電力やJTBにまかせ、自分たち(朝日新聞社)は協賛くらいにとどめるという配慮はしていた。だが、それでも上記記者は、広告局が浜岡原発見学会を開くことへの怒りを抑えることができなかったのだ。

 しかしである。編集局記者の高給は、まさに浜岡原発見学会のような「カロリーの高い」広告を掲載することで支払われているのだ。

 ここでは、非常に非効率的な税金使用がなされている。そもそも、社会部が原発は危ないという記事を日々載せるから、市民が不安になり、反原発運動が盛んになるのだ。

 一方で、原子力発電は日本の国策であり、国からの補助金が出ており、中部電力としては、何としても、そうした不安を解消したいと考える。その解決策として、反原発の先鋒である朝日新聞に通常広告の形で、あるいは上に書いたような原発見学会という形でお金(広告料)が渡される。そのお金で、記者の高給が支払われる。そして、記者は紙面でさらに原発を叩くという、実に不毛な無限ループを引き起こしていた。

 これから原子力行政をどうするか、様々な議論がなされると思う。だが、上に書いたような不毛なお金の無駄遣いは止めてほしいものだ。国からの補助金が原発に対し出ていることを考慮すると、完璧な税金の無駄遣いだからだ。

 今回の福島原発に関して、現時点で何か言うような意見は無い。大体、私は原子力の専門家ではない。
 ただ1つ、確実に言えるのは、反原発の人々が騒ぐことにより、本来は原発の安全確保という基本施策に使うべきお金が、ほとんど意味のない原発見学会などに消えていったという事実である。

 原発推進派の読みが足りなかったのは事実だ。これは認めざるを得ない。

 だが、反原発運動が原発の安全性にほとんど貢献せず、徒(いたずら)に広告という形でお金が新聞やTVという既存メディアに流れたのも事実だ。しかも質(たち)が悪いことに、記者が原発への不安を煽れば煽るほど広告局は儲かるという構図ができたのだ。

 ネット利用者はまだ覚えておられると思うが、毎日新聞佐賀支局事件があった。「あの記者」も反原発運動家だった。
 反原発自体は思想の自由だ。だが、記事で叩きながら、一方で電力会社から広告を追加出稿でもらうというのは、社会のモラルに反している。新聞社やTVはCSR(企業の社会的責任)を果たさなくて良いのだろうか?

 果たして、これが社会の木鐸、社会の公器である新聞のやることか?
 国民の財産である電波を借りているTVがやることか?
 私は大きな疑問を持つのだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・<引用終わり>・・・・・・・・・・・・・・・

まさにマッチ・ポンプ。一粒で2度おいしい。アコギだ、新聞社。
テレビだって思い出したように原発の危険性を告発するような番組をやってる気がするが、あれは電力会社からもっと広告費を引っ張るための手段だったのではあるまいか?
しかし、この元朝日新聞社員も勘違いをしている。反原発派は原発の安全性に貢献しようなどと思ってはいない。ただ原発全廃を目指しているだけだ。

そう言えば、中部電力の「ベストミックス」なんてキャッチコピーのテレビCMがあった。火力・水力・原子力のバランスの取れた電源がベストミックスだとか言って。イメージキャラクターは確か、唐沢寿明や渡瀬恒彦だった。
芸能リポーターよ、震災以降仕事がないんじゃないのか? 世間は芸能ニュースどころじゃないからな。下らない離婚やら、お泊りデートを追ってる場合じゃないぞ。今こそ、唐沢寿明に直撃インタビューだ! 
「唐沢さん、今回の福島第一原発の事故をどう思いますか? 中部電力浜岡原発は津波が来ても大丈夫でしょうか? これからもベストミックスのイメージキャラクターを続けますか?」

どうも話を茶化したくて仕方がない。これも震災ショックの後遺症かも知れん。話を戻そう。
では、反原発派はどう戦うべきか? ネットで啓蒙? 確かに15年前には考えられなかった手段かもしれない。お金もかからないし。しかし、見たい人しか見ないだろう。ネットに繋がっていない人達も取り込まなければ意味がない。

私も反原発派の声が我々の耳目に届かないのは、何もマスコミだけのせいでないのは知っているつもりだ。我々そのものが彼らの声を拒絶して来た。
毎日、不安にさいなまれながら暮らしたくはない。できれば安心して暮らしたい。明日にでも放射能漏れが起きるような警告の中で暮らしたくはない。反原発派の警告に耳を閉ざし、電力会社の「安全ですよ」の甘い囁きを信じておいた方が楽なのだ。
こんな大事故が起こってからでは既に遅いのだが、もっと反原発派の意見を聞いておくべきだった。
せめて彼らの意見がちゃんと多くの人の耳に届く環境ができないものか。

原子力関係の学者にも問題があった。そもそも彼らが研究の動機として反原発があるはずがない。原発推進の意見表明しかありえないのだ。それを聞いて安心していた我々もお人よしだった。

しかし、反原発活動は普通の人から距離がある。私は何となく左翼系の、いわゆる「プロ市民」と呼ばれるような人達がやってる活動のようなイメージを持つが、実際はどうなのか? 
そうであろうが、なかろうが、(不謹慎な表現だが)反原発活動にとって今こそ勢力拡大のチャンスだ。そのためには反原発団体も脱皮が必要なのでないだろうか。実際に思想的なバックがあり、それが人を遠ざけているのなら、この際それを捨てて、組織の目的を原発全廃のみに絞り出直すべきだろう。それができないなら、誰かが中心となり新たな反原発団体を組織するのがいいのかも知れない。

事故以来、新聞には原子力発電所関係の記事が多い。海外の原子力発電所についての記事があり、計画中の原子力発電所の数では中国が群を抜いて多い。建設中の原発が27基もあるらしい。あれだけの数の国民が全体的に生活レベルが上がっていくとしたら、相当な電力が必要になる。中国とてそれを火力発電だけに頼るのはリスクが大きかろう。多数の原子力発電所が必要になる理屈は理解はできる。
だが、彼の国が安全性を第一にする国民性でないことは我々も良く知っている。情報の開示も期待できない。隣国の原発に不安感を持ち、物申したい日本人も多かろう。
だが、今回の事故で日本の原発関係者はその資格を失った。誰が日本の原発関係者の言に耳を貸すものか。
現在も他国の原発建設に意見できる資格を持つのは、反原発派だけである。その意味でも反原発派はこれから存在感も責任も持たなければならないはずだ。

我々は原発全廃に同意するしないは別にして、彼らに電力会社に伍するような力と発言力を与え、彼らが発信することに耳を傾ける努力はするべきだと思う。
Posted at 2011/03/26 22:52:12 | コメント(0) | トラックバック(0) | 東北地方太平洋沖地震 | 日記
2011年03月18日 イイね!

原子力発電との折り合いをどうつけるか(1)

原子力発電に関する知識が乏しい私が言うことだから、間違いがあったら指摘していただきたい。
かなり酷いことも書いてますから、読まずに引き返していただいても結構。むしろそれをお勧めします。



確かに未曾有の大震災だ。それを否定するつもりはない。
しかし、きっかけは大地震であり大津波だったのかも知れないが、この原発の騒ぎのほとんどは人災じゃないのか?
世の中にはいろんな人がいて、福島第一原発に残った東電社員ら50人を称える人達がいる。

とんでもない話だと思う。

福島原発ができた経緯は知らないが、地元の反対運度がなかったとは思えない。それを、絶対安全だからと言いくるめて建設したはずだ。もはや絶対安全であることを示しようがないところに来ているが、東電社員ら関係者は、たとえ最後の一人になっても事故の終息に向けて働くべきだろう。命懸け、一生懸命は当たり前。守るべきは社員の命ではない。客の命と財産の方だ。

災害時の訓練はしてきたと言うが、シナリオを追うようなシュミレーションだったのではないのか? 今回のこのお粗末な対処を見ていると、東電がどの程度実際の災害に即した訓練をしているのか、運転している炉を緊急停止実験したことがあるのか知りたくて検索してみた。 
簡単に、ごく最近の驚くべき記事が引っかかった。以下、全文を引用する。

「初の原発地震停止実験へ…中越沖の1・5倍想定」(2011年1月10日 読売新聞)



東京電力は、柏崎刈羽原子力発電所(沸騰水型軽水炉、新潟県柏崎市、刈羽村)の原子炉停止機能が大きな地震の揺れでどこまで正常に働くか、東芝と共同で実証実験することを決めた。
 原子炉の安全限界を試す実験は国内初で、今年度中に行う。炉内の核分裂反応を緊急時に止める制御棒などに、震度6強を記録した新潟県中越沖地震の1・5倍の揺れを与える。
 東電関係者らによると、核燃料は地震の揺れでたわみ、たわみにバラツキも出る。制御棒は燃料に差し込むことで核分裂を抑える働きがあり、たわみ
具合によって入りづらくなる恐れがある。水平方向の強い揺れで耐震実験が行われたことがあったが、コンピューター解析で把握できないたわみを想定した性能面の実験は行われていない。
 実験では、核燃料に複雑なたわみやバラツキが出やすいようにした実物の原子炉を再現。これに、東芝が保有する起震台で揺れを加え、大地震に遭
った状況を生み出す。制御棒が、炉内に正常に入って緊急停止するかを確かめる。
 柏崎刈羽原発は建設時、揺れの瞬間的な強さの指標である最大加速度が最も大きい1号機原子炉建屋で、273ガルに耐えるよう設定されていた。2007年の中越沖地震では制御棒が正常に作動して自動停止したが、想定を大きく上回る680ガルに達していた。
 東電は想定の甘さを指摘され、想定を1000ガルに見直し、原子炉建屋などの耐震補強を進めている。実験は、新しい想定が性能面で問題がないかを確かめるよう新潟県が求めていた。

<引用終わり>

この実験が初めての実験らしい。やはり稼働中の炉を停止させる実験ではない。「実物の原子炉を再現」が限界なのだ。チェルノブイリの事故はまさに稼動炉の緊急停止実験中に起こった。そんなこと怖くてできないと言うのか? 日本の原子炉ではチェルノブイリと同じことは起こらないとさんざん言ってきたのは誰なんだ? しかし、これでは結局熱の影響がシュミレートできていないのではないか?

記事には、「実験は今年度中に行う」とあるが、今年の1月21日に実施されたらしい。

原発の地震時停止実験

私の乏しい知識でも、原子力発電は安定した出力でずっと運転するのに適した機関であり、出力の急激な増減に適した機関でないことは知っている。それなのに、冷えたままの模型で実験して実際をシュミレートしたことになるのか? 
それにこの実験の主眼はあくまでも制御棒がうまく作動するかどうかだけのようである。皮肉なことに、柏崎ではなく福島ではあるが、1000ガルどころか2000ガル級の揺れでも制御棒はちゃんと作動することが実証された。問題はその後だったのに。

実験の結果はまだ発表されていないようだが、680ガルの1.5倍程度だから、今回の地震に比べれば知れている。おそらく問題ないという穏当な結論だっただろう。
しかし、273ガルの設計のものが1000ガルまで耐えるって、設計として褒められるのか? いくらかの余裕を見込むとしても、設計の約4倍の加速度にも耐える設計を信頼できる設計と言えるのか?

たった273ガルまでの設計の原子炉が何食わぬ顔で今も柏崎で電気を作っているのだ。私が新潟県民なら引っ越す。
Posted at 2011/03/18 00:28:39 | コメント(2) | トラックバック(0) | 東北地方太平洋沖地震 | 日記
2011年03月13日 イイね!

東京で経験した東北地方太平洋沖地震

東京で経験した東北地方太平洋沖地震ある展覧会と建築物を見るため、偶然ですが一昨日は東京にいました。何も無ければ今頃はそれについて日記をアップしていたと思います。

原子炉建屋が吹き飛ぶとか、町民1万人が行方不明だとか、私達の想像力からスケールアウトした出来事の前には、私の小さな体験などどうでもいいことかも知れませんが、一つの記録として一昨日の私の体験をまとめておこうと思います。


目的の建物を見終え、帰りの新幹線にはまだ時間があるし、秋葉原でも覗いてみようかなどと考えながら飯倉公館の前を通り過ぎ、六本木交差点に向かう途中でそれは起こりました。
最初は浮遊感と言うか、船酔いのような違和感。自分の感覚の方を疑いましたが、すれ違う小学生の「揺れてる!」の言葉で気付きました。
これは地震? ゆっくりでしたが振幅の大きな横揺れ。今までに経験した事のない揺れ方。歩道の人達も立ちすくみ悲鳴も聞こえました。立っていられないというほどではありませんでしたが、私も不安感から思わず近くの街路樹に手を付き、揺れが納まるのを待ちましたが、揺れの時間が長く納まる気配がありません。信号や標識が大きく揺れていました。ガラスの落下が気になり周辺の建物を見上げましたが、落下物は見られませんでした。
ロシア大使館も近くにあり、機動隊が常駐している地域です。警察はすぐにスピーカーで「ただ今、地震が発生しております。建物から離れてください。」と注意喚起していました。
揺れが納まってからも気持ちはなかなか鎮まりません。歩道には建物から外に出てきた人が増え、地震の大きさについて話し合っていました。

これだけの大きさなんだから、当然、震源は関東だろう、つまりこれは関東大震災ではないのかと漠然と思いましたが、携帯のニュースで東北が震源であり、震度が7であることを確認しました。東京でこれだけなら、震源はさぞ・・・、などと想像はしたものの、自分が無事に帰れるのかどうかの方が気になります。もう、どこかに寄って行くどころではありません。
落ち着いてから東京メトロの駅に降りてみると乗客が改札の外に大勢立っています。案の定、不通。
再び歩道に出るとバス停には長い列。この際タクシーでと思いましたが、考えることは誰も同じ。その頃には客が乗っていないタクシーは走っていません。どうしたものかと考えているときに余震! これも大きい! 誰かが「あれっ!」と指さす方向を見ると、高速道路の街路灯がまるでプラスチックの物差しのように左右に大きく揺れていました。これは気持ちの悪い光景でした。歩道で泣き出す外国人の女性も。ところが、カフェで平然とお茶を飲んでる人もいたのには驚きました。
この時は機動隊のスピーカーから、一般車両も走行を止めるようにとの指示。更に「津波警報が発令されました。高台に非難しください。」 この六本木でどこに行けと言うのか? 歩道の人も互いに顔を見合わせるだけで、誰も動こうとはしませんでした。

とにかく、何とかして東京駅にたどり着かねば・・・。もう歩いて行くしかないと決めました。ただ、東京には全く土地勘がないため、どちらに向かえばいいのか分からない。iPhoneのGPSで大体の方向は分かるものの、このときには電池が残りわずか。
地震直後に第一報を同僚に伝えようとメールを送ろうとしましたが、なかなか送れません。時間をおいて5・6回操作してやっと送れましたが、通話はもちろん繋がりません。そうこうしている間にも電池を消耗したようです。充電器は持って来ていません。
途中のコンビニで充電器を捜しましたがiPhone用のは見当たりません。売り切れたようです。iPhone用だけでなく、他の携帯の充電器もかなり売れている様子。携帯電話用充電器の棚には車のシガーライターからの充電器が残っているだけ。
iPhoneを表示させたままにしておくわけには行かないので、地図を買いましたが、結果的にはこれが全く使い物にならない地図でした。慌てて買うとこんなもんです。

コンビニの店員から東京駅の大体の方向を聞き、そちらに向かって歩き出しました。終業時間を早めて社員を帰宅させると判断した会社も多かったようで、この頃には歩道を歩く人も大勢いました。中にはヘルメットを被って帰宅の人もチラホラいて、防災準備が整ってる会社が多いのには感心しました。
東京駅に向かう途中、通り道にあるコンビニの全てに入り、充電器を確認しましたがありません。時々、歩道上にバリケードがしてありましたが、街路灯のカバーが割れて落下していたのを一つ見ただけで、窓ガラスなどの破損や外壁の落下は一箇所も見られませんでした。
1時間以上歩いたでしょうか。方向は間違っていなかったようで、東京駅にたどり着けました。改札付近は大勢の人だかり。アナウンスを聞いてみると「東海道新幹線は復旧の目途は立っていません。東北、上越、長野新幹線は終日運休します」とのこと。やはり・・・。
この時、駅構内の売店のことを思い出しました。構内の売店になら充電器があるかも! 改札はフリーになっていて、自由に出入りができるようになっていました。ところが、構内に入ってみると、売店は全てシャッターを降ろし、閉店。店員の帰宅を優先したのか、あるいは商売にならないと踏んで店を閉めたのか?

「おそらく今夜中の復旧はあるまい。ただ、家に帰れなくなったことだけは連絡しないと」と思い、充電器を捜しに東京駅周辺のコンビニを回りましたが、どこにもありません。Docomoやauの店舗はあるのに、Softbankは見当たらず。Softbankがダメなのは電波だけじゃないなと腹が立ってきましたが、仕方ありません。
コンビニでなくなっているのは充電器だけではありませんでした。オニギリなどの棚がきれいに空。帰宅を諦めて会社で一夜を過ごすことを決めた会社員がそれらを買い漁ったためです。レジは凄い列。パンやお菓子やカップ麺も無くなりそうな気配。長い夜になりそうです。ひもじく一夜を過ごすのは私も避けたい。適当にお菓子を見繕ってリュックに詰めました。
東京駅周辺を歩き回ると、どの飲食店も混んでました。どうせ帰れないなら飲んで過ごそうということなのか、飲み屋さんも繁盛してましたし、スターバックスなども満席。とりあえず深夜までやってるところで、座れて寒くない居場所を確保ってところでしょうか。
ふと思いついたのが、漫画喫茶。以前にも台風で帰れなくなったときに、漫画喫茶で一夜を過ごしたことがあります。しかし、さすがに東京駅周辺にはありませんでした。カラオケ屋さんは数件ありました。歌はともかく、ここで居場所を確保するのも手です。しかし、ここも女の子を中心に長い列ができてました。
つまり東京駅周辺の店舗はどこも震災特需。腹の中ではニンマリとしていたのかも知れません。

他にも長い列ができてたのが公衆電話。東京駅周辺には意外と公衆電話が残ってました。こうした事態に備えてのことかも知れません。充電器を諦めた私もその列に並びました。20分くらい並んで私の番。前の人がボックスから出るときに「タダで繋がりますよ」と一言。さすがNTT。災害時の配慮で、かけ終わって受話器を戻すとコインが戻ってくるようです。
家にかけると女房が出て、事情を話すと「東海道新幹線って、復旧したんじゃない?」 結果的に、この一言がなかったら、東京駅で一夜を過ごしていたかも知れません。
東京駅に戻る途中の地下街でSoftbankの店を見つけましたが、充電コーナーは長い列。隣のカメラ屋さんを覗くと、あった! それを買って、あわててホームに駆け上がると、確かに新幹線が停まってます。ですがそれは既に満席どころか立ってる人も。歩き疲れた上に名古屋まで立ったままは辛い。駅弁を買って、次の車両を待ち、席を確保。腰を落ち着けてから食う深川飯のうまかったこと!
横浜までは時速30キロの徐行運転でしたが、何とかその日の内に家に着くことができました。

実は東北地方の惨状を本格的に動画で見たのは、家に帰ってからのことでした。

この体験を、不謹慎ながら個人的に肯定的に捕らえるなら、この震災を人事でなく、自分のこととして捕らえることができたことでしょうか。
阪神大震災のときには我社からも二人が半年ずつ復旧支援に行きました。今度も支援要請があるかも知れません。未曾有の災害です。現地での直接の支援でないとしても何らかの形で、できる限り支援に協力したいと考えています。

画像は地震の1時間ほど前の東京タワー。もちろん、先端は曲がっていません。
Posted at 2011/03/13 22:30:45 | コメント(4) | トラックバック(0) | 東北地方太平洋沖地震 | 日記

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何シテル?   06/01 22:08
昔、メルマガで漫画のコラムを書いてました。
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