
今日は岐阜市の中心部を信長に扮したキムタクらが行列したようですが、我が家は混雑を避けて家に引きこもっております。
さて、久し振りに読書カテゴリのブログです。
”読書の秋”って聞かなくなったって思うのは私だけかな? 皆さん、本を読んでいらっしゃいますか? 以前も書きましたが、私が本を読む時間はもっぱら電車やバスの中だけしたが、それもスマホを持つようになってからめっきり減ってしまいました。
それでも新聞や雑誌の書評欄を読むのは好きで、中に気になる本があるとスマホを取り出してAmazonで注文したりしてます。注文が簡単すぎるんですよね。本屋が減って行くわけだ。てことで、模型も今生では絶対に作れないほどの数を積んでますが、本もそこそこ積んでます。
今回はそんな、買っただけで長らく放置してあった本の内容のご紹介です。
本のタイトルは「眠れなくなるほどキモい生き物」。27種類の寄生生物ばかりを取り上げた本です。眠れなくはなりませんが、確かにキモい生物のオンパレード。宿主を栄養源とする寄生ならまだ分かりますが、宿主の脳や神経を弄ってその行動を自分に有利になるように操るやつがいたり、宿主の生殖能力を無くしたりするのまでいるらしい。そして驚くことにこの世には寄生虫に寄生する生物(ハイパーパラサイト)ってのまでいるようです。
タイトル画像ですが、見覚えのある方も多いのでは。コロナ禍が発生してから見る機会も多くなったWHOのシンボルマークです。このマークずっと不思議だったんですよね。何で杖に巻き付いた蛇が医学の象徴なのか。
この杖は”アスクレビオスの杖”と呼ばれています。Wikipediaには・・・
ギリシア神話に登場する名医アスクレピオス(アスクレーピオス)の持っていた蛇(クスシヘビ)の巻きついた杖。医療・医術の象徴として世界的に広く用いられているシンボルマークである。しばしば「杖にからむ蛇」として表される螺旋(らせん)は生命力や権威などを象徴しており、「ギリシアの医療神アスクレピオスのもつ杖や,ヘルメス神の持物のカドゥケウスにおける二重の蛇の螺旋は,いずれも超自然的な力を示す」と『世界大百科事典』にはある。
と書いてあるわけですが、「脱皮を繰り返して成長するというその生態が、医療にまつわる治癒や再生のイメージに通じるから」(本書より)という意味合いもあるようですね。
この杖に巻き付いた蛇の図柄はWHOが採用しているからなのかどうかは分かりませんが、世界中の医療機関で使われています。
上は岐阜大学医学部付属病院高次救命医療センターのロゴマークですが、よく見ると抽象化されてはいますが、杖に巻き付いた蛇が図案化されてますね。
で、この本にはこのシンボルマークの由来のもう一つの説が紹介されています。
まあ、このブログを読みながら食事してる人はいないと思いますが、万が一食事中の方がいたら、これから先を読まれるのは別の機会にされた方が良いかと・・・。
もう一つの説というのは・・・
「このヘビの巻きついた杖は、より直接的にある病への伝統的な対処法を表したものだという説がある。その説に寄れば、杖に巻き付いているのはヘビではなく寄生虫だという。
・・・中略・・・その大型寄生虫はメジナ虫という。人に寄生する線虫で、古く紀元前からアフリカ、中近東、インドなどではよく知られている。
・・・中略・・・雌は最大120センチと細長く、学名が示すように小さな竜-つまりはヘビに見えなくもない。
・・・中略・・・この寄生虫に有効な治療薬やワクチンはない。対処法としては虫が皮ふに出てきたところを棒に巻きつけながらゆっくりと引き抜くしかなく、この処置が古代から現代まで行われている。虫が途中でちぎれると体内に残った虫体に沿って化膿し、蜂巣炎などが起こるため数日から数週間かけてゆっくりと巻き取らねばならない。棒に巻き取られた細くて長いメジナ虫は、さながらヘビである。そう、古代から繰り返されてきたこの対処法こそが、医神アスクレピオスの持つ「アスクレピオスの杖」の起源とされているのだ。」(本書からの引用)
引用文をタイプしてるだけでキモい。
しかし、こっちの説の方が、棒とそれに巻き付く細長い生物との関係をちゃんと説明できていて説得力があるような気がしませんか? まあ、どっちが正しいのか詮索してみても意義があるとも思えませんが。
Posted at 2022/11/06 17:51:01 | |
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