はい、つまらない駄洒落は今回限りにしておきます。
内容としては二日のことになります。
暇だったんで、松尾池を覗きに行くことにしました。
昨年の元日も、雪だと言うのに(雪だったから?)カメラマンが結構いたくらいですから、この日も当然、数人のカメラマンがいました。
で、ふと、「松尾池の秋(2)」でご紹介し、今年の私の年賀状にも採用した、池に伸びる枝を見るとこんなでした。
あのとき、枝にきれいに整列したオシドリが珍しいと思って撮ったのに、どうやらちっとも珍しくない光景だったようです。
メスのオシドリもよく見ると全体がモノトーンというわけではなく、尾の辺りは色の付いた羽で彩られていますね。
カメラマンの一人が餌として用意しておいたドングリを掴んで池に投げると、この有様。
餌の奪い合いで水面はパニック。カラフルな色で水面がざわめきます。
↓二度目ですが、ヒマワリの種を咥えるヤマガラ。500㎜レンズですから、前回よりは寄れます。
↑これはシジュウカラ、私は50過ぎ・・・・。関係ないですね。
よく聞く名前ですが、恥ずかしながら、初めてシジュウカラの名前と姿が一致しました。
ヤマガラもシジュウカラも目の周りが黒いので、目が分かりません。写真としては目に反射光があるように撮ったほうがよさそうですね。次回の課題としましょう。
シジュウカラを調べていると、興味深い法則についての記述に当たりました。
「
シジュウカラとグロージャーの法則」
同種または近縁の恒温動物において、温暖・多湿な地方に棲息するものより寒冷・乾燥した地方に棲息するものの方が明るい色彩を持つ・・・という法則。つまり・・・北緯度(寒くなる)ほど色白になるという法則である。
リンク先を見ていただくと一目瞭然ですが、同じ日本国内のシジュウカラでも南の方のはかなり黒いようですね。
そろそろ帰り支度と考えているとき、偶然、Birderさんとお友達のRさんが顔を出されました。
Rさんは、「
松尾池の秋(2) 」でご紹介したジョンさん同様、日本で仕事をされているイギリス出身の方です。私は「初めまして」と挨拶してしまったんですが、間抜けなことに、実は去年、サンコウチョウの撮影現場でお会いしたことのある方でした。
このRさんはイギリス在住の頃からのバードウォッチャーで、写真は撮られません。専ら観察するのみ。そして、鳴き声だけで鳥の種類を判別できる凄い人です。
Birderさんから、これから鳥を見て回るけど一緒にどうか?とお誘いを受け、喜んでお供をさせてもらうことにしました。
黒い二羽はオオバンという名の鳥です。最初にその名を聞いたときは、鳥らしからぬ名前に聞き返してしまいましたが、バンという鳥がいて、それを大きくしたような姿から付いた名だそうです。
琵琶湖にはたくさんいるようですが、Rさんの話だと、岐阜県でいるのはここだけとのこと。
我家から車で10分かそこらの、長良川支流の何でもない川ですが、こんな鳥がいるなんて、教えられなければ絶対に分かりません。
ハシビロガモ。クチバシが大きいことから付いた名だそうです。何となく、人相(鳥相?)が悪い感じ。
これは広めの用水路に浮いてました。車で横を通り過ぎるだけなら、きっと普通の鴨としか思わないはずです。
最終目的地は岐阜大学。
正月二日のキャンパスは人は誰もいませんが野鳥は一杯いました。
ヒヨドリですね。泣き声はうるさいし糞であちこち汚すし、私には害鳥のイメージですが。
木の実を咥えるツグミ。日向ぼっこをするように、じっとしていました。
ケリ。実家の田んぼにもよくいます。名前は泣き声に由来するという説があるそうです。
岐阜大学に隣接する池の様子です。中央はカワウですね。鴨だけでもこの池で8種類いるそうです。松尾池以上の密度で鴨が浮いています。
大学横の川の土手に立つ木の枝にいたホオジロ。
詳しい人と回るとこんなにも密度の濃いバードウォッチングができるものかと、お二人に感謝した半日でした。
ジョンさんやRさんに日本の野鳥について教えてもらうってのは、正直なところ、ちょっと悔しい気持ちもあります。でも少なくとも私の身近には彼らより詳しい日本人はいないんですよ。Birderさんをもってしても彼らの方が詳しいみたいだし。バードウォッチングの歴史の違いなのかも知れませんね。
おまけのススキ。夕日に映えて逆光のススキもきれいでしょ。でもよくある写真なんですよね。
野鳥に詳しい人とお知り合いになれたことだし、あつかましくも「
撮り始めが撮り納め」で宿題となっている、名前に自信の無い鳥について見ていただきました。
まず、これをハマシギではないかと書きましたが、アオアシシギだそうです。
これをチドリの一種かと書いちゃいましたが、ありふれたハクセキレイの幼鳥。恥ずかしい。
セグロセキレイではなく、ハクセキレイ。確かに顔面の辺りが白い。
左の鳥を、ハジロコチドリではないかと書きましたが、そんなレアなもんじゃなくてイカルチドリでした。
これでスッキリしました。Rさんに感謝です。
Posted at 2011/01/10 22:05:42 | |
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野鳥 | 日記