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成田のオッサンのブログ一覧

2013年07月24日 イイね!

孤独死を無くせと言うけれど

幸いなことに私はそういう場面に出くわしたことはありませんが、同僚の何人かは老人の孤独死の現場に立ち会っています。それも死後、かなりの時間が経過した現場に。

たいていは、該当住宅の隣近所の人からの「最近、あの人の姿を見かけない」なんて通報から始まります。該当住宅の玄関ドアの新聞受けの蓋を開ければ中の状況はおおよそ想像がつくそうです。同僚から聞いた話で最も悲惨なのは、下の家からの「天井から何やら汁が垂れてくる」という通報から始まった一件です。警察官の立ち会いのもと、玄関ドアの錠を壊し、中に入ると、ほとんどは予想通りの状況です。

検死の後、入居時に届けられた保証人に連絡します。保証人は多くの場合、親族で、老人の場合は子供が保証人になっているケースがほとんどです。たいていは近くに住んでいます。ところが連絡しても、半日以上経ってやっとその保証人が現れるなんてこともあるそうです。

仕事とは言え、悲惨な現場を見せられ、第一発見者であり住宅の管理者という立場から、現場検証に立ち会わなければならない同僚には同情します。

その後の後片付けは親族の責任といえども、空き家になったその住宅をそのまま他の人に貸せるわけはありません。内装材を全てはがして匂い消しをして、長ければ数年寝かし、匂いが完全に消えてから内装工事を施してやっと貸せる状態になります。

社会の高齢化とともに、最近、このような孤独死が増加傾向にあります。年間に3万人以上が孤独死しているそうです。おそらく、これからも増えることはあっても減ることはないでしょう。すると、住宅管理をしている我社などに、外部から孤独死を無くせという声が聞こえてきます。
結構なことです。孤独死を無くすこと自体に反対する理由はありません。できるものなら是非そうしたい。でも、私には人様が言う「孤独死を減らせ」という意味がよく分かりません。一体、どうしろと言うんでしょうか。

同業他社さんも同様の声に晒されているようで、月に一度は単身老人を訪問するようにすると決めたところもあるようです。
その他社さんには悪いですが、笑っちゃいます。月に一度の訪問で孤独死が無くせるなら簡単なことです。しかし、訪問される側の老人や外部の人から見れば“たった”月に一度でしかないでしょうが、我社にとってはそれすら大変なことです。我社にはその業務のために人を増やす余裕なんてありません。1軒訪問するのに5分だったとしても、現在の要員の中からその業務に人を割くのはかなり困難です。それに5分で訪問者を帰してくれる老人がどれだけいるでしょう。話し相手に飢えた独居老人の愚痴を聞かされて1時間以上拘束されるなんてこともざらに発生するでしょう。
でも月に一度の訪問で偶然にでも一人の命を救うことができたとしたら、それだけでも効果があると言えるかもしれません。実施する価値はあると言えるでしょう。しかし、それも先方が玄関ドアを開けてくれたらの話です。

独居老人が独居に至る過程には、親族の事情ばかりではなく本人の問題もあります。高齢化すると、頑固で人の話を聞かない気質の人や、認知症とまでとは言えなくとも自分の発言が支離滅裂なことに気づかない人が増えます。こういう気質の人の何割かは、家族からも見放され、自分から他の人々との交渉を絶って孤立化していきます。そして、電話のベルにも玄関のブザーにも反応しなくなります。こうした人が室内で倒れた場合、発見が遅れます。
また、独居老人の何%かは、ゴミ屋敷の住人でもあります。中にはゴミが自宅に納まりきらず、階段の踊り場まで占拠していた例もありました。そんなゴミ屋敷の住人が孤独死したケースでは、まずゴミに埋もれた遺体を発見するまでに手間がかかり、遺体を運び出すために玄関までのゴミを片付けなければならなかったなんて話もあります。

老人が死に至るような体調の異変を感じてから致死的な状態になるまでにどれくらいの時間がかかるでしょうか。私は医師ではありませんから、正確なことは分かりませんが、1時間くらいではないでしょうか。この仮説が正しいなら、先ほど述べた自ら交渉を絶つような老人を除けば、1時間ごとに独居老人を訪問すれば、かなりの確率で救命できることになります。もちろん、夜中も1時間毎に訪問できるとしてですが。

機械に頼るという方法もあります。我社の住宅にも警報装置を備えた住宅がかなりの数あります。しかし、独居老人の孤独死の話は年に数回聞くのに、どう言う訳か、この警報装置で救命されたという話は一度も聞いたことがありません。
警報装置を押すと廊下で警報が鳴ります。近所の人がそれに気づいて、消防や警察、あるいは住宅を管理する我社に通報があったとしても、玄関の鍵の問題が残ります。我社の住宅にマスターキーはありません。玄関の錠が開いていなければ、玄関の錠かドアを壊すか、バルコニーの隔て板を壊して隣から入り、更にバルコニーの窓ガラスを割って入るしかありません。つまり、せっかくの警報装置も、意識を失う前に玄関の錠を開けてもらわないと意味がないんです。もたもたしている間に1時間くらいは経ってしまうかもしれません。

つまり、住宅管理会社の何らかの努力で孤独死を防ぐことはかなり困難だということです。訪問でそれを防ごうとするなら、それは行政かボランティアの仕事でしょう。しかし、それができたとしてもせいぜい週に一度程度が限界でしょうし、もちろん夜中は無理。つまり、独居老人の孤独死を根本的に減らすには独居であっては無理なんです。誰かと同居するか施設に入ってもらうしかありません。いずれにしても孤独死を減らすには、相当のコストを覚悟する必要があるでしょう。

孤独死を減らせと言う人は、このことを分かっているんでしょうか。

しかし、冷静に考えると、無理だと分かった上で言っているという可能性もあります。

たとえ隣近所の嫌われ者の独居老人であっても、その人が孤独死すれば近隣社会に与えるインパクトはかなりのものがあります。数日、あるいはそれ以上の時間、その人の不在に気づかず放置してしまった事実に、近隣社会の崩壊を感じたり、後ろめたさを感じるかもしれません。
孤独死を減らせと言う人の目的は、実は独居老人本人の命を救うことではなく、独居老人を取り巻く家族や地域社会(もっと冷徹に言うと、「家族関係や地域社会が健全であるという幻想」)の崩壊を防ぐ(と言うか「延命させる」)ことなんじゃないでしょうか。(それなら、地域社会でそれを防ぐ活動をすれば良さそうなものですが、それはせずに住宅管理会社や行政に仕事としてそれをさせようとしているわけで、それくらい地域社会が末期的であることには目をつむるわけです。)
つまり、死は仕方がないが、孤独死は無くしたい。ストレートに言うと、何とか地域社会の中で看取られながら死んだ形に持っていきたい。それには死後数日も気づかれずに放置されるのは避けたい。(独居老人の体調の異変を察知することは困難だから諦めるが)せめて死後すぐに発見できる体制はできないか・・・・本音はこんなことなんじゃないでしょか。皮肉過ぎる考えでしょうか。

水道の使用量で独居老人の生活を遠隔監視し、水道の使用が長時間なかったら近親者に自動的に通知されるシステムがあるそうですが、通知を受けて老人宅へ出向いても、既に冷たくなっている可能性も高いでしょう。つまりこれも救命を目的としているとは考えにくい代物です。でも、死後、短い時間で発見できるシステムとしては優れているでしょう。

もう、はっきり言いましょうよ。「孤独死を救うことはほとんどムリ。でも死後、すぐに見つけられるようにしよう」って。
それなら我社にも協力できることがあるかも知れません。
Posted at 2013/07/24 23:56:49 | コメント(4) | トラックバック(0) | 日記
2013年07月15日 イイね!

こんなんも好きなんです

こんなんも好きなんですたまたまFMで耳にして、即 iTunes Store で購入。普通の50代のオジサンはこんなの聞かないと思うけど、私は面白きゃなんでもOK。
もう終わるだろうってとこを超えて続くリフレインと昭和っぽいのがいいね。


公式サイトのプロフィールによると、井上揚水を聞いてた親の影響があるらしい。昭和っぽいのはそれでか。昭和っぽいと言えば、私はきゃりー・ぱみゅぱみゅの曲にも昭和テイストを感じるんだが私だけかな?



しかし、なんちゅうー低予算PV。ギネス級じゃないか?

さて、この曲ヒットするかな? 局所的な人気で終わりか?
Posted at 2013/07/15 22:17:32 | コメント(3) | トラックバック(0) | 音楽 | 日記
2013年07月12日 イイね!

今週のサンコウチョウ(惨)

今週のサンコウチョウ(惨)その後もサンコウチョウの写真は撮り続けています。








【6月29日 土曜日】



巣に着く前に近くで撮れたオス。いつもこんな風に開けたところで撮らせてくれたらありがたいんですけどねぇ。
この日はまだ抱卵中で、巣の様子も前回と変わりなし。次週には孵化しているはず。


【7月6日 土曜日】

予想通り、孵化してました! 



雛が大きく開けた口に、飲み込まれるかと思うくらいくちばしを差し込んで餌を与えるオス。



もちろん、メスも交代で餌を運びます。


【7月7日 日曜日】

翌日も出掛けました。タイトル画像は、その日の雛だけのときの巣の様子。高く伸ばした首に力強さが感じられますし、体も大きくなったような気がします。この写真では3羽にしか見えませんが、雛は全部で4羽いるようです。



来週末には巣立ってしまっている可能性も・・・・?


【7月11日 木曜日】

そして、今日。女房が寝坊しやがりました。ええい! もう休んじゃえ! だって、今日あたり、巣立ちがありそうな気がする。

駐車場に車を停めて、車から出た瞬間から胸騒ぎがしました。いつもなら駐車場にも一人や二人のカメラマンがいるはずなのに誰もいない。
嫌な予感を振り払いながら通いなれた巣の方へ。あれっ、カメラマンが一人もいない。もう巣立っちゃった後か? いや、去年の例だと、巣立った後でも巣の近くにいるはず。カメラマンの姿が一人も見えないのはおかしい。巣に近づきすぎないように張られたロープもない。明らかに雰囲気がおかしい。サンコウチョウが飛び込んでいた池に行くと、やっと数人のカメラマンがいました。
「雛はもう、巣立ったんですか?」
「蛇にやられちゃったらしいよ。」
「え~っ!」
どうやら4日くらい前(つまり月曜くらいでしょうか)に蛇が巣を襲い、雛は全部食べられてしまったとのこと。去年は4羽の巣立ちを見届けられただけに、このショックは大きかった。自然は厳しいなぁ。しかし、残念。

池にサンコウチョウが来るのをじっと待つ気にもなれず、帰ろうとすると聞きなれたサンコウチョウの鳴き声が。



藪の中でしか撮れませんでした。おそらく今まで写真を撮っていたのと同じ個体だと思います。もう一度、繁殖にチャレンジする可能性は0とは言えませんが、これからだとギリギリでしょうね。もし、もう一度産卵するのなら、写真が撮れないところでもいいから、雛が無事に育つことを祈らずにはいられません。

Posted at 2013/07/12 00:04:17 | コメント(2) | トラックバック(0) | 野鳥 | 日記
2013年07月05日 イイね!

エンジニアの好奇心が生んだもの――ホンダUKのCMを世界が絶賛

エンジニアの好奇心が生んだもの――ホンダUKのCMを世界が絶賛mixiでの拾いものですが、なかなかいい! 確かにホンダの守備範囲はトヨタよりも広い。

Posted at 2013/07/05 23:34:03 | コメント(7) | トラックバック(0) | 拾い物 | 日記

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何シテル?   08/06 21:31
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