
時系列としては、前回のブログよりも前の出来事になりますが、11日(金)・12日(土)で鹿島槍ヶ岳(通称”鹿島槍”、2,889m)に登ってきました。
2009年の槍ヶ岳、
2010年の北岳と連続して3千m級の山に登ってきましたが、その後は様々な理由(私は継続的に1年に一つは登りたかったのに)で中断し、5年ぶりに再開。
5年ぶりの3千m級に備えて、5月から近所の山に何度か登って訓練はしたつもりでしたが、やはり今回も一杯一杯のところでした。
10日の晩遅くに同僚のO君宅に私と別の同僚のK君が集合し、O君の車に3人乗り込んで出発。早朝に扇沢駅の駐車場に到着。扇沢駅は、黒部ダムの見学用のケーブルカーの発着駅ですので、ここまではいかれた方もいらっしゃるでしょう。今回の登山はここが起点。金曜日とあって、駐車場はがら空きでした。
まずはルートのご説明・・・ですが、上の3Dの地図、どこで手に入れたと思います? 国土地理院のサイトで国内のどの部分でも3D地図が簡単に手に入るんですよ。どの方向から、どんな角度で見た地図にするかは自由自在。便利になりましたねぇ。その地図に私が必要なことだけ書き加えたのが上の地図です。
赤い線が11日の工程、青い線が12日分です。まず、扇沢から稜線にある種池山荘までひたすら登る。そこからはほぼ稜線伝いに爺ヶ岳を越えて冷池山荘に着き、そこで一泊。翌朝、冷池山荘を出て鹿島槍ヶ岳山頂を目指し、山頂からは来た道を戻るというコースです。言葉だけだと簡単ですね。
駐車場から登山口に行くまでの道中で猿に遭遇。野生の猿なんて何年ぶりだろ。おんぶされた子猿を見たら孫を思い出しました。
ここが登山口。とりあえずは「爺ヶ岳登山口」ってことでいいんでしょうね。
登山道から扇沢駅を振り返る。駐車場はガラガラ。ところが翌日、下山するときにはこの駐車場が空きがないくらい車で埋まってました。
天気予報も悪いことは言ってなかったのに、徐々にガスが這い上がってきます。
向かいの山腹に見える雪渓。9月といえども所々に雪が残っています。稜線にガスがかかってきています。
ここから、秋の高山植物のご紹介。
調べてみるとチングルマと言うそうな。
二つ上の葉は何だかわかりませんが、紅葉が進んでました。一つ上のは、紅葉の先触れとしてよく名前が出るナナカマド。
種池山荘で昼食を取った後、暫く登って爺ヶ岳山頂に到着。左が私、右がK君。完全にガスの中。
これまでの登山では、他のメンバーの足を引っ張るのはいつも私。ところが今回はK君の足取りが重く遅れ気味。逆にO君はスタコラと先行してはぐれてしまいました。まあ、道は1本しかありませんから、いいんですけどね。
爺ヶ峰を越えて暫くのところで、K君が「こんな天気の方がライチョウが出やすいんですよね。」と言った直後、先行する二人連れが「あ、ライチョウがいますよ!」
まさに登山道にライチョウが!
まさか登山で野鳥が撮れるとは期待していなかったので、持って行ったレンズは、17-50㎜の標準ズーム1本のみ。APS-Cですから35㎜換算しても75㎜。望遠域とは言えません。こんなことなら・・・と悔やんでみても仕方ありませんが、仮に望遠レンズを持っていたとしても交換している間にいなくなる可能性も高く、果たしてうまく撮れたかどうか・・・。
トリミングしていますので画質は不自然さが残りますが、ライチョウを撮れたこと自体には満足しています。
冷池山荘に向かう途中の風景。この辺はガスの中と言うより、霧状の小雨の中に近い状態。風もありました。
ちょっとした晴れ間から見える下界。
家族や同僚から、どうして山なんて行くのか?とよく聞かれます。山頂を制覇した満足感やこんな異次元の風景を見る体験が喜びなんですが、分かってもらえないんだよなぁ。
稜線の登山道を歩くということは、登山道を外れると転落する可能性があるということ。ここでは、登山道の左はハイマツなどが茂っていますが、右側はこのような崖。落ちたらたいへんでしょうなぁ。
午後3時ころ、冷池山荘に到着。落ち着いてコーヒーを飲んでるところです。左が私で、右がO君。
山荘に着いた直後に、私はさっそくジョッキのビールを注文して飲み干してるんですが、他の二人はこのコーヒーのみ。それじゃ私がいかにも飲んべぇみたいじゃん。因みにジョッキのビールは900円で、そんなに高くない。
まだ金曜の夜とあって、山荘は比較的空いてました。私たちの部屋は、私たちの他に3人連れのグループだけ。それも室内がロフトのようになっていて、上下に分かれたために、お互いに気遣いなく過ごせて快適。K君の話では、この山荘も混むときはもの凄いことになるとのこと。
(2)に続く
Posted at 2015/09/26 20:42:41 | |
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