
山の日が終わらない内に私の山の話をアップしておきましょう。
年に一つ、3,000m級の山に登っていることや、最近はそれに向けて伊吹山などに登り鍛錬していたことはお伝えしてきました。
で、本番はどうだったのか? それもお伝えしておきましょう。
目標とした山は笠ヶ岳2,897m。日付は7月29日(金)のことです。
笠ヶ岳登山にもいくつかルートはあるようですが、なにせリーダーが60歳を過ぎてもトライアスロンに出場し続ける元上司ですから、選択したのは笠新道と呼ばれる北アルプス随一の急坂。例年に比べかなりの鍛錬をしたとは言え、私には無理なんじゃないのかと、不安を抱きながら当日を迎えました。
その週の月曜から天候を気にして調べていましたが、週末は好天に恵まれるはずでした。ところが現地に着いてみると、どんよりとした曇天。時折、小雨も降っていました。局地的な降水確率は正午以降はずーっと90%。
予定通りに決行するかどうか、一同、悩んだまま登山口である新穂高ロープウェイの乗り場に到着。ここで予定外のことが起こります。駐車場がない・・・・。
例年は9月に登山をしていましたが、今年は7月末。登山客のピークの時期でした。仕方なく案内された、かなり遠くの駐車場に停め、着替えて登山口に向かいましたが、駐車場から登山口までが下りとは言え、急な山道を30も分歩かされました。これで予定より登山開始が1時間近く遅くなりましたし、気分的にもかなり萎えてきました。
これでは笠ヶ岳に登っても、雲の中。美しい眺望も期待できない。ご褒美のない苦労はしたくないし・・・。メンバーのK君の一言「雨が降ってると、お昼ごはんも立って食べなきゃなりませんよ。」で決まりました。今回は笠ヶ岳は諦めようと。
ただ、せっかく来たのにこのまま帰るのも勿体ない。そこで目標を双六岳に変更。双六岳だって2,860mの立派な山。ただ、笠新道のように一気に登るわけではありません。
ここで、周辺の地図を。
人様のブログから拝借した地図ですが、これを見ながら読んでいただくとよく分かると思います。
この地図では笠新道は曲線で書いてありますが、実際はつずら折の登山道です。
これまた人様のブログからの拝借ものですが、笠新道の登り口。天候さえ良ければこれに登るはずだったんですね。でもいきなり階段で始まっていますね。見るからに手ごわそう。
これを横目に見ながら、わさびたい平小屋まで進んで最初の休憩。実はここに着くまでだけでも、そこそこ疲れてます。
その小屋の前に置かれた、木をくり抜いた水槽に浮かんだキュウリやトマト。うまそうでしょ? 私はトマトをいただきました。確か200円だったかな。帰りにはキュウリも。
その後、まずは鏡平山荘を目指して出発。幸い、雨には降られませんでしたが、暑かった。足元は岩場で登りやすいとは言えないし、登山者も多くて自分のペースがつかみにくい。登山のブログの度に書くことですが、高齢者や女性、特におばちゃん、お婆ちゃんの登山者が目立ちます。
途中にある岩場の休憩所に現れたのがこれ。
オコジョだと思います。風景撮影の準備しかしていなかったために、慌ててカメラを向けましたが、手振れでお恥ずかしい。もちろん初見。実は、このオコジョを見れたのが今回の登山(?)の最大の収穫だとはこの時は分かっていませんでした。
へとへとになりながら、どうにか鏡平山荘に着いて昼食。山荘の前には池があって、晴れていれば近くの山々が映って美しい景色になるはずなんですが、池に映るのは灰色の雲ばかり。
その日の内に双六岳まで行って双六小屋に泊まるか、鏡平山荘に泊まって翌朝早くから双六岳を攻めるか相談しているとポツポツと雨が・・・。念のために山小屋の混み具合を聞いてみると、鏡平山荘も双六小屋も布団一つに二人で寝てもらうとのこと。やはり9月とは違うと改めて思い知らされました。
ここまでの登山でかなり汗をかいていましたし、双六岳に向かうまでに雨に打たれるとさらに濡れる・・・。この辺で4人の気持ちは固まりました。下山しよう!
ということで、結局、山頂らしい山頂には登らずに、その日の内に帰ってきました。
と言っても鏡平山荘だって標高2,280mだし、朝7時頃から午後4時頃まで、昼食を除けばほぼ歩き通しだったんですけどね。・・・とは言いつつ、やっぱり心残りは隠せませんが。
9月に再チャレンジと言う意見も出ていますが、こういうのは一度モチベーションが途切れるとね・・・・。また来年かな。
Posted at 2016/08/12 00:05:16 | |
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