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成田のオッサンのブログ一覧

2018年09月25日 イイね!

イギリスのレンタカーとドライブ

イギリスのレンタカーとドライブ今回はイギリスのレンタカーとドライブ、特に田舎のドライブについてお伝えしたいと思います。みんカラですからね。
しかし、今回も締めくくりは恥ずかしいトラブル。

ヒースロー空港で入国手続きを終えて、まず向かったのは空港内の両替所。正確には覚えていませんが、数万円分をポンドに交換。その両替所のおばちゃんにレンタカーの事務所へ行くバスの乗り場を教えてもらってそこへ。歩いてすぐのところです。バス乗り場の一角に数社のレンタカー屋の小型バスが停まっていました。
私がH.I.S.を通して予約したのはHertz。世界的に有名な大きなレンタカー屋さんですね。

レンタカーについても事前に調べていました。1日当たりのレンタル料金ならもっと安いところがあって、最初はそちらを予約していましたが、よく読むと1日当たりの走行距離に上限が設定してあり、それ以上走ると追加料金を支払わなくてはならない。てことで、そちらはキャンセルしてHeatzにしました。なにせ、4時間ほど走る日もあるわけで、とても制限内に納まるとは思えませんでしたから。

ヒースローのすぐ近くのHertzレンタカーの事務所まではバスですぐ。乗客は私ともう一人だけ。
カウンターで対応してくれたのは、小柄でやせた黒人のおばちゃん。
イギリスって白人の国って思ってませんか? 私もそう思ってましたが、ここに限らずイギリス滞在中に非白人の店員と接する機会は多かったですね。マックループからRIAT会場付近へ戻る途中で入った田舎の商店でジュースとアイスクリームを買ったときに、頭をスカーフで覆ったイスラム系の女性店員が働いていたのには驚きました。都会だけじゃないんですね。やはり長いこと植民地を抱えていた国は違う。

で、その黒人のおばちゃんが長々と契約の内容を説明してくれるんですが、もちろん英語。断片的にしか分からない。適当に相槌を打って、サインを何度かしました。そして国際免許とパスポートの提示を求められたのは当然のことなんですが、それだけじゃなくて日本の免許証も出せと言われたのには驚きました。持ってはいましたが、セントレアへの行き帰りのために財布に入れていただけで、イギリスで提示することなどまったく予想していませんでした。

先人のブログなどを読むと、レンタカー屋に「もっと大きい車にしろ」とか「ナビ付の車にしろ」とかしつこくアップグレードを勧められて押し切られた事例が散見されますが、このときはあっさりと契約。キーをもらうと、「あそこに停めてあるグレーのコルサね。」と指さすのみ。



以前にも使った拝借画像ですが、これが ボクスホール コルサ。私が借りたのはこいつの2ドアで、色はもっと濃いシルバーグレーでした。コンパクトクラスですが、おそらく車幅は1700㎜を超えていると思われ、日本に持ち込めば3ナンバーでしょうね。
あてがわれた車両は意外に新しそうな車で、もちろんナビは付いていませんが、液晶画面があってUSB端子も付いてて、そこに私の iPhone を繋ぐと iPhone に保存してある音楽が流れてきました。おそらく納車から1年以内だと思いました。

今更説明の必要はないと思いますが、イギリスは日本と同じく車は左側通行でハンドルも右。ただ、ウインカーとワイパーは国産車とは逆です。そして今でもヨーロッパではマニュアル車が一般的で、レンタル料金も安いので、借りたのはもちろんマニュアル車。実家ではマニュアルの軽トラに乗っているので、久しぶりのマニュアル車ってことはありません。

で、キーを刺していざエンジンをとキーを回しましが、エンジンがかからない。ちゃんとギアはニュートラルだし、ブレーキも踏んでる。どうして? 何度かそれを繰り返してもかからない。事務所に戻ってどうすればいいのか聞くしかないのかと、視線を移動すると液晶画面の表示に気付きました。”クラッチペダルを踏め”
帰国後に、職場のマニュアルのマツダ・ロードスターに乗ってる人にこれを話したら、今のマニュアル車はクラッチを踏まないとエンジンがかからないよと教えてくれましたが、いつから?

クラッチペダルも踏んでやっと始動。そろそろと駐車場の出口に行くと、小屋があって、その前の通路の地面から突起物が出ていて通せんぼをしています。すると小屋の中の人が契約書を見せろと言うので、それを見せると突起物が下がって、やっと外に出られます。やはり盗難が多いんでしょうね。

先程も触れたようにイギリスは右ハンドルで日本国内の運転と似ていますが、もちろん違う部分もあります。日本人が一番戸惑うのがラウンドアバウト。





まあ、”What a Fool Believes" でも聞きながらお読みください。
イギリスでは信号が無くて、このラウンドアバウトのと呼ばれるロータリーの交差点が多い。
このラウンドアバウトのルールを羅列すると・・・
①右から来る車が優先
②ロータリーの中にいる車が優先
③ロータリー内は右回り
④ロータリーに入る手前で、左折したいときは左に、右折したい時は右にウィンカーを出す。直進したいときはウィンカーは出しません(つまり日本と同じ)
⑤ロータリーを出ようとする手前で左にウィンカーを出す

レンタカー屋を出るとすぐにこのラウンドアバウトでした。頭では分かっているつもりでしたが、いざ、その場に来るとドキドキ。
日本人はこのラウンドアバウトで追突されることが多いそうですが、それは右から来る車が無くてもラウンドアバウトの手前で一時停止してしまうからだそうです。そりゃ、信号のない交差点に入る前には安全確認してしまいますよね。ましてや外国ですし。右から来る車がある時の方が一時停止する理由ができて、かえって安心だったり。
で、これが交通量の少ない1車線のラウンドアバウトならいいんですが、複数車線で交通量も多くなると大変。ロータリーを回ってる間に車線変更しなければならない場面もありますからね。
ただ、イギリスの道路はどんなに細い道路でも名前が付いていて、ラウンドアバウトの手前の路面には行き先の道路名が表示してあるので、その車線に入ればいいんですけどね。ま、それも自分の行きたい道路名が分かっていればの話ですが。
イギリス人に言わせると、ちょっと場所は取るものの、信号機もいらないし、アイドリングで待つ時間も減らせるし、出会い頭の衝突事故も防げるしで、慣れれば一番効率的な交差点の方式なんだそうですよ。慣れればね。

因みに、イギリスでは警報機のある踏切は一時停止の義務もありません。日本もこれは真似してもいいと思うんですが、どうでしょう?

緊張はしましたが、10分ほどの運転でヒースロー空港近くの1泊目のホテルには無事到着。

問題は翌朝の長距離運転でした。
ダッシューボードに日本から持って行ったスマホのホルダーを吸盤でくっつけてiPhoneを固定。充電ケーブルは車のUSBジャックにさして充電しながら使用します。ナビはグーグルマップ。日本語で指示してくれるのがありがたい。暫く走ると、イギリスにいることを認識して距離をマイルやフィートで指示し始めました。「あと0.5マイルでロータリーです」とかね。そしてラウンドアバウトを出るタイミングも教えてくれます。「今、ロータリーを出ます」と。なかなかの精度です。

で、そんな賢いグーグルマップですが、いきなりてこずることに。
ホテルを出てすぐに高速道路M4に入りましたが、何度も同じところをグルグルと走ることに。グーグルマップの指示に従って分帰路に入ったつもりが、それが間違っていたということを3回か4回は繰り返したと思います。バカですね。いつまでたってもヒースローから離れられない。この時は本当に我ながら情けなくなりました。この辺が一人旅ですね。複数での旅ならば、間違いを繰り返すこともなかったのかも知れません。
同じ道路を3回か4回繰り返して走るとさすがに間違いの原因も分かりました。グーグルマップの行先表示が突然変わって、私の目がそれに着いていけなかったことが原因でした。
ま、こうして迷っている間はハンドルを持つ手にじっとりと汗をかき、緊張しまくり。2度ほどクラクションも鳴らされたでしょうか。ただ、狭い範囲で循環的に迷っていただけなんですよね。遠くのインターチェンジまで行って戻って来たわけではありません。その辺が救いでしたかね。
因みにイギリスの高速道路は全て無料。ですからどこから高速道路なのか、どこで高速道路を降りたのか、あまりはっきりとしません。

無限に続くかと思われたループを脱して、ちゃんとしたルートに乗って一息つくと、すぐに慣れた気になってアクセルを踏んじゃいます。
イギリスの高速道路の制限速度は時速70マイル。日本の単位に直すと時速112㎞。日本より高いわけですが、誰もそんな速度では走っていません。向こうの人は飛ばします。これは他の日本人旅行者のブログなどを読んでも同様の意見。下り坂でしたが、私も周りの流れに合わせて時速90マイルで走る場面もありました。時速150㎞ですね。

速度の他に高速道路に入って気づいたのは、ヘッドランプの点灯率。3分の1ほどの車が昼間もヘッドランプを点灯して走っていました。新しい車はドライバーの操作とは関係なく自動的に昼間も点灯するものもあるとは聞いていましたが、この点灯率にも驚きました。
で、ある時、一般道で前の車に接近して停車したときに初めて気付いたんですよ。私の車も点灯してました。中にいると気づきませんね。

道路の両側に建物が見えなくなり、田舎に入ると快適、快適! お天気は曇天でイマイチでしたが、気持ちいいドライブ。
でもこんな場面にも遭遇。



炎上中の車って初めて見ました。

イギリスの高速道路にもサービスエリアはあります。ただサービスエリアとは呼ばないようで、案内看板には Service と書いてあるだけですが。入ってみました。



外観。



内部。スタバとか、SUBWAYとかKFCとかあるのは日本と同じですね。ただ、造りが安っぽいし、どこか閑散としていました。



日本のサービスエリアと言えば、だだっ広いトイレが目立ちますが、ここのトイレは右手奥の階段を上った2階。

左手に見える売店で買ったのがこれ。

   

デカール替えで再発売された 1/72 エアフィックス ライトニングが表紙で、同じく 1/72 のAMKのクフィルの記事もある。これが最初の自分へのお土産になりました。
かなりの数の日本国内のサービスエリアに入ったことがあります。雑誌が置いてあるところも数々ある。でも模型雑誌なんて1冊たりとも見たことはありません。この辺は模型趣味の歴史の違いなんでしょうか?

このサービスエリアから出ようとしたときに初めて気が付いたので、写真は撮れませんでしたが、駐車場の一角にテスラの充電器が10台ばかり並んでいて、3台のモデルSが充電中でした。
ここに限らず、イギリスでは日本国内より頻繁にテスラ車をみかけました。日本より普及しているようです。

高速道路を降りると田園風景の中の幹線路をひた走ります。









イギリスは日本と同じような島国。ですから日本の田舎と同じようなチマチマとした小さな区画の畑ばかりかと思ったら大間違い。一区画はかなり大きい。道路の左右は見渡す限り畑とか牧草地なんて風景が続きます。日本で例えるなら北海道とか八ヶ岳の麓とか、そんなところを走る感じ。
しかも、ご存知かと思いますが、イギリスには高い山がない。最高峰でも1,343m。笑っちゃうような低さ。ですから国土全体がほぼ平坦で見通しが開けてるんですよね。

上に数枚の田園の写真を上げましたが、イギリスの田園の美しさを伝えきれていません。もっときれいなところがたくさんあったのに、私の写真の腕の問題もありますが、ここで写真をと思っても簡単に停車できないんです。



これはマックループの付近の道路ですが、路肩がこんなに狭くて、後続車に迷惑にならないように停車するのが困難。しかも、田舎でも、こっちの人は飛ばします。だから交通量は大したことなくてもうかつに停められない。

それと、イギリスの田舎の幹線路を走っていて日本との違いを感じるのは、周辺住民の生活感を感じないこと。歩行者を誰一人見ないと言ってもいいくらい。自転車を見ることもまれで、それも近隣の生活者じゃなくて、競技者のような格好のサイクリスト。
唯一、近隣の居住者のものと思われたのは猛スピードで走るトラクター。トラクターと言っても日本のとは大きさが違います。後輪は私の背丈ほどあろうかという大きくて太いタイヤ。それが車と同じような速度で走っています。
そんなですから、交通事故も少なかろうと思うのですが、そうでもないようで、路面に AREA SLOW なんて表示もよく見ました。速度制限の標識もあるんですが、時速40マイルですから、時速63㎞。ゆっくりとは言えない速度。

標識ついでにこんな標識もご紹介しておきましょう。



マックループで泊った宿のすぐそばにあった標識です。GIVE WAY。分かりますよね。日本なら「止まれ」ですね。意味するところは同じでも、何となくこちらの方が奥ゆかしいような。

いい景色に出会っても停車しにくいと言いましたが、現地時間の7月12日、マックループから東へ戻る道中だったと思いますが、ちょっとした展望駐車場がありました。









お天気が良ければもっときれいに見えるんでしょうね。

話は7月14日に飛びます。この日、元々は帝国戦争博物館に行くはずったのを変更して2日目のRIATに行ったということは既に以前のブログで書きました。そのRIATもSDカードが不調で途中で引き揚げたってことも書きました。ですが、RIAT会場からロンドンまでは意外に遠かった。道中で、そう言えば返却時間の変更をしていなかったことに気付きました。元々の予定では午後6時の返却予定でした。でも、とてもそれには間に合いそうにない。まあ、遅れたら遅れたで追加料金を払えばいいやと腹をくくりました。

ロンドンに近づき、市街地に入るとラウンドアバウトが減って信号が増えてきます。日本の運転感覚に近づいてきてそれはありがたいんですが、交通量が多くてなかなか目的地にたどり着けない。やっとのことで目的の店舗の前までたどり着きましたが、店舗が暗い。あれっ?とは思いましたが、満タンにして返さないと不足分のガソリン代を請求されるので、苦労してガソリンスタンドを探して満タンにし、再びHeatzの店舗へ。やっぱり閉まってる。
で、路肩に駐車してレンタカーの予約のプリントアウトを取り出して読んでみると、午後8時閉店と書いてある。「こりゃしまった」と思いましたね。

私の自宅の直近にあるレンタカー屋は24時間営業です。まあ、考えてみると、日本だって全てのレンタカー屋が24時間営業とは限らないとは思いますが、田舎の我が家の近所でも24時間。そんなの当たり前だと思い込んでたんですね。

仕方なく、車でホテルへ。東京で一晩駐車場に停めたら結構な金額になりますよね。頭の中は予定外のそんな不安で一杯。
ところがホテルの周辺に着いてみると路上駐車だらけ。ホテルのカウンターで前の道路に停めていいかと聞いてみると、土日ならいいよとのこと。ロンドンでもこれか。イギリスは路上駐車無法地帯だな。じゃ、イギリスの人は迷惑駐車が気にならないのかって言うと、そうとも言えない。



前日に泊った宿の周辺の住宅の注意書きです。
Please Keep Clear ・・・・ 「駐車お断り」ってところでしょうか。やっぱ路上駐車の許容にも限度がある。

翌朝、7時半から朝食をサッと食べ、開店の8時過ぎにレンタカー屋に到着。
返却が遅れた言い訳を英語でどう言おうかと身構えていましたが、レンタカー屋の係員は車の周りを一回りしてあっさりと「OK」。追加料金の話は一切なし。
えっ、これでいいの?とは思いつつも、まあ、前日の6時に返しても今朝の8時に返しても、それを待ってる客がいなければ一緒だから払わなくてもいいのかな?などと勝手な解釈をしてその店を出てロンドン観光に。(ロンドン観光については次回のブログで)

で、この時に見事にレンタカーに家の鍵を忘れたことを北京で思い出すわけですけどね。

ここからは帰国後の話。

家の鍵はスペアキーを作ればいいから、鍵の件はまあいいかと放っておくつもりでした。ところが、女房は「気持ち悪いから取り戻した方がいいと」譲りません。私はレンタカーをH.I.S.を通して予約したので、H.I.S.のコールセンターに経緯を説明するとHertzに問い合わせてくれることになりました。
2・3日後にH.I.S.から返事が。何と本人からの問い合わせでないとお答えできないと言われたとのこと。は~っ? こんなことで個人情報の壁? そもそも日本のレンタカーだったら、レンタカー屋の方から、「忘れ物されたんじゃないですか?」と聞いてくるのが普通じゃないですか? メールアドレスも住所も教えてあるんですよ。国が違うとこんなもん?

仕方なく、イギリスまで電話しましたよ。時差も考えてちゃんと営業時間中にかかるようにして、事前に翻訳ソフトで話す内容も想定して。ところがいざ電話が繋がってみると、テープの音声ガイダンス。「予約の人は1#を押してください」とかそんな感じです。で、聞いてて3#が該当するかなと判断してそうしてみたんですが、誰も出ない。国際通話の料金も気になるので、長くは待てません。暫く待って切りました。それを別の日に2回繰り返しましたが結果は同じ。
Hertz のホームページに問い合わせ用のフォームがあって、翻訳ソフトで苦労して文章を作り、そこに2回も書き込みましたが、返事はありません。
鍵は諦めました。

ところが、数日して我が家に国際郵便が。Hertzからです。
案の定、追加料金の請求。42ポンド、日本円で6,221円。私のミスで返却が遅れたんですから、そもそもの原因は私にあります。しかし、返却した日に請求もせず、鍵の件も無視されてる状態では払いたくありません。手紙には、「払わないともう借りれないぞ」てな文句もありましたが、その機会があったとしても、もうHertzなんて借りてやるもんか!







Posted at 2018/09/29 17:19:19 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記
2018年09月17日 イイね!

中国国際航空と北京国際空港を振り返る(復路)

中国国際航空と北京国際空港を振り返る(復路)前回の続き。
今回は ヒースロー → 北京 → セントレア → 自宅 までのお話。
いや、復路はいろいろとありましたよ、ホント。

まず、ヒースローの出国手続きですが、これが今回の旅の中で一番厳しかった。北京でもズボンのポケットから財布とかは取り出して、それでも足りなくてベルトまで外したりしましたが、ヒースローではさらに靴を脱がされましたからね。裸足で金属探知のゲートをくぐらされました。このゲートも日本や中国のよりもハイテク感漂う、円筒形のガラスの中に立つ近未来的なヤツ。
帰国後に同僚にこの話をしたら、「そりゃ、一人旅だからでしょう。」と言われましたが、確かにそれはあるかも。イギリスも時々、イスラム系過激派のテロが発生して、死者まで出ますからね。警戒心が強くても仕方ないのかも知れません。

ヒースローを離陸したのは、まだ明るかったとは言え、夜の10時過ぎ。往路はずっと昼間を飛んできましたから復路はずっと夜かと思ってましたが、そうでもなかった。それでも乗客はほとんどが窓のシェードを降ろしたままでウトウトと。私もウトウトとしたり、目が覚めると文庫本を読んだり。
楽しみは機内食だけ。





現地時間7月16日の午後3時半ごろ雨の北京国際空港に到着。
ところが、着陸してからもグルグルと自走して長く空港内を移動。そして、まさかの沖止め。沖止めというのは、ターミナルビルから伸びたボーディングブリッジに機体をくっつけるんじゃなくて、そこから遠く離れた場所に機体を停めることです。そこからターミナルビルまではバスで移動。乗り換えの時間が1時間しかないのに、既にかなりの時間を消費してるはず。気は焦るばかり。
どうにか最初のバスに乗れましたが、タラップを降りてバスに乗るまで、わずかな距離とは言え雨に濡れます。驚いたのは中国人の乗客の多くがちゃんと傘を機内に持ち込んでいて、傘をさしてバスに乗り込んだこと。中国の人達は雨の沖止めに慣れてるの?

後から考えれば、沖止めであったことから、その後の展開もある程度読めたはずなんですよね・・・。

バスを降りてから、セキュリティーチェック。これも往路より混んでて時間がかかる。そして、気が付くと一人だけになってるんですよ。ヒースローからの便に何人かは日本人が乗っていたはずですが、周囲に日本人らしきは人は誰もいない。時計を見るとセントレア行きの便の離陸時間まであとわずか! 電光表示板を見てセントレア行きの便の搭乗ゲートを調べて走る! ところが、あるはずのところにそれが見当たらない! 重いリュックを背負って何度も行き来しましたよ。焦りました。そして、やっと見つけました。通常のゲートの1フロア下のバス乗り場だったんです。やっと、そこに着くと凄い人だかり。床に座り込んでる人もいる。時計を見ると私が乗る便の離陸時刻。・・・・どうやら、離陸が遅れてて、なんとか間に合ったみたい。胸をなでおろしました。

私も部屋の隅の空いてる床に座り込んで搭乗を待つことにしましたが、今度は待てど暮らせど搭乗が始まらない。時々アナウンスがありますが、例によって中国語と英語だけなので要領を得ない。暫く待ってるとやっとバスが到着。これでようやくと思いながら、それに乗り込みましたが、そのバスがそこで停まったままで動かない。そして暫くすると空港職員がチケットの半券を見ながらそこに書かれた名前を呼んで、一人ずつバスから降ろし始めました。それが何のためなのか、さっぱり分からない。
結局私もせっかく乗ったバスを降りてから知るんですが、要するに、私たちが乗る便が北京のサンダーストームでキャンセルされたってことだったんです。だったら一人ずつ名前を呼ばなくたって、全員一斉に降ろせばよさそうなもんなのに。やってることがさっぱり分からん。

でもこのバスの中でやっと日本人のグループができ、情報の収集と整理ができるようになりました。
どうやら明日の朝の便に乗れるらしいこと、中国国際航空(以下CA)がホテルを用意してくれるらしいことが判明。そして、そのためには一度中国に入国して、ターミナルビル内のCAのサービスカウンターに行く必要があることが分かってきました。
ところが、そのためには、中国国内の他の空港から乗り継ぎで北京に来た人はいいけれで、他の国から来た人はセントレア行きのチケットを発券し直す必要があるらしいとの情報が流れます。私はその「他の国から来た人」。仕方なく日本人のグループから離れましたが、心細くてどうしていいのか分からない。

もうその頃は結構遅い時間だったと思います。ひょっとするともう帰ろうとしていたところだったのかも知れませんが、一人の若い小柄の女性空港職員(結構かわいかった)を捕まえて、どうしたらいいのか片言の英語で尋ねました。そしたら親切にここへ行け、今度はこっちだと、手を引いて・・・はくれませんでしたが、ホントに丁寧に案内してくれました。これには助かりました。
ところがそれも入国審査のゲートまで。さすがに彼女もこれには付き合えません。お礼を言って別れましたが、また心細い一人ぼっちに逆戻り。入国審査を終えると、周りに誰もいない。どこへ行っていいかも分からない。確か、電車に乗れと言われたが・・・。
歩き回って、明らかに帰路の数人の若い女性空港職員を捕まえて、どこへ行ったらいいか、片言の英語で尋ねると、彼女らも慣れてますね。私が日本人だと分かると、器用に自分のスマホに話しかけて、出てきた日本語を見せてくれます。やっと分かりました。私は電車を大袈裟に考えてました。単なる空港内のターミナル間を結んでる交通機関のことでした。
それでやっとCAのサービスカウンターへたどり着きました。そこには、バスの中で知り合った顔も。
ところが、当然と言えば当然なんですが、欠航になったのは私たちの便だけじゃありません。そこにはホテルの順番待ちの凄い長さの列が・・・。その時点で既にかなり遅い時間です。これではホテルを手配してもらうまでにかなりの時間がかかり、ホテルに行けたとしても眠れる時間はごくわずかしかないはず。せっかく苦労してここまで来ましたが、諦めました。

ホテルを諦めた日本人グループ7・8人でしたが、その中の、おそらく大学生らしき英語の達者な青年が「ここでは椅子も無くて寝られないので、こんな時間に入れるかどうか分からないが、もう一度出発ゲートに行ってみる。」と宣言して数人とともに移動。
私もそれに付いて行ってもよかったんですが、グループの中に恵那から来たというおばちゃんがいて、この人がまだチケットの再発券ができておらず、出発ゲートに入れない状態で、同県人のよしみと言うのか、放っておけない気がして、このおばちゃんとターミナルビルの片隅で一夜を過ごすことに。

その前に、空腹では眠れないんで、ターミナルビル内のファミマで食事とビールを買うことに。かごに商品を入れてレジの列に並び、カードで払おうとして財布を開けて大変なことに気付いた。

財布にあったはずの一万円札と20ポンド紙幣が残らずない!

正確な枚数までは覚えていませんが、ヒースローを飛び立ったときには、財布の中にちゃんと数枚の1万円札と20ポンド紙幣(イギリスの事実上の最高額紙幣)があったはず。それが、千円札が4枚と10ポンド紙幣が1枚残っているのみ。高額紙幣を判別してそれだけが抜かれたとしか思えない。
今回の旅行に備えて、私は釣り人やカメラマンがよく着てる、前面にポケットが並んだベストを用意して、そのポケットにパスポートや財布を入れていました。ところが北京に着いてからそれまでに2度か3度もセキュリティーチェックを受けていて、ポケットから財布を出してトレーに入れたり、またそれをポケットに戻したりを繰り返している間に、いつの間にか普段通り、ズボンのお尻のポケットに財布を入れていた瞬間が確かにあった。その間に財布をすられて高額紙幣だけ抜かれたか、あるいはセキュリティーチェックの際にやられたか? 被害額は数万円です。クレジットカードはと見ると、これはちゃんとありました。
落ち込んでいても仕方ない。とにかく清算せねばと、クレジットカードを店員に差し出し、暗証番号も押したと言うのに、OKの信号が返ってこない。店員は無情に機械から私のカードを引き抜いて突き返し、次の客の清算に・・・。私が買おうとした商品はレジの脇に放り投げられ・・・。
ヒースローでは問題なく使えていたのにどうして・・・・。
暫く、途方に暮れていましたが、空腹を満たさないことには眠れない。北京は単なる乗り換えの場所としてしか考えていなかったので、円を元に両替するなんてことは全く想定していませんでしたが、残った4千円を元に交換して食料を手に入れるしかない。変な話ですが、この時は財布に4千円を残してくれた犯人に感謝したい気持ちにすらなりました。

ビールと巻きずし(日本のものに近かった)と水を買って、恵那のおばちゃんのところに戻り、二人で食べました。正直なところ、このおばちゃん、遠慮はなかったですね。
で、こうなると、当然、世間話になるわけですが、このおばちゃんのお子さん達がなかなか凄い。
「モンゴルからの帰りなんですけど、モンゴルで保母をやってる長女のところに次女と行って来たんですよ。でも、次女はそこからスリランカに行くというので向こうで別れたんですよ。」
日本人がモンゴルで保母ってだけで、意外過ぎて頭の中は”?”だらけになるが、次女はスリランカに一人旅だって? 驚いて聞いていると・・・
「長女の上に男の兄弟が二人いるんですけど、二人とも学生時代は夏休みになるとアジアの開発途上国を歩き回ってて・・・」
なるほど、そういう気風の一家なのか。そんな一家が恵那にねぇ・・・。

お腹が満たされるとウトウトとしてきて、二人並んで、空港の磨かれた石の床(ゆか)の上で横になって寝ましたよ。何時頃か分かりませんが、豪雨が屋根を叩く大きな音で目が覚めました。
この時は確かにサンダーストームだと思いましたが、キャンセルが決まった頃は大したことなかったように思えたんだけどなぁ。



タイトル画像と同じものですが、赤文字が全てキャンセルになった便。ただしこの掲示板で表示されてるのは中国の国内線で北京に到着予定の便名。国内線だけでも、これだけ多くのキャンセルが出たってことです。

話が前後しますが、札を抜き取られたことに気付いたのとほぼ同じ頃に、もう一つ、大変なことに気付きました。

鍵をイギリスに忘れた!

私、鍵(車のキーと家の鍵)はいつもズボンの右ポケットに入れてるんですが、この時、初めてそれがないことに気付きました。で、どこに忘れたか、あるいはどこで落としたか考えました。そしてレンタカーを返した時に鍵を付けたままであったことに思い当たりました。
レンタカーを借りた時、もらった鍵は1本だけ。落としちゃいけないと、家の鍵と小さなLEDランプが付いたキーホルダーのリングにそれを束ねたんですよ。そして、レンタカーを返した時、レンタカーのキーだけをキーホルダーから抜いた覚えがない。つまりキーホルダーを丸ごとレンタカーに忘れた。

今回の旅でいろいろと間抜けなことを繰り返してる私ですが、改めて自分のアホさ加減に呆れました。
で、鍵を忘れたことに気付いたとき、ハッと頭に浮かんだのが「どうしよう、セントレアから家に帰れない」ってこと。
私の車のキーもイギリスに忘れてきたと、思ったんですね。しかし、これもよ~く思い出してみると、車を預けた民間駐車場に鍵も預けてきたことを思い出して胸をなでおろしました。
これがもし、セントレアの駐車場に預けることができてたら、キーは当然抜いて駐車しますから、イギリスに忘れてきた可能性が高いですね。まあ、不幸中の幸いと言うか何と言うか・・・。

ここで、北京国際空港内でのスマホの環境についても触れておきましょう。
本来であればその日のうちに家に帰れるはずだったのに、帰れなくなってしまったわけですから、少なくとも家族と職場に(帰国の翌日には出勤の予定だった)それを知らせる必要があります。空港内にはもちろんフリーWi-Fiがあるわけですが、3タイプのWi-Fi接続認証方法(携帯電話のショートメール、微信(WeChat)、セルフ端末によるコード取得)があって、家族に連絡するだけだからショートメールのタイプでいいやとそれを選択しましたが、よく考えたらLINEを使いたいんだからそれではダメ。もう他のタイプには切り替えられない。
で、フリーWi-Fiに頼らず中国国内のキャリアで繋がるか試してみました。イギリスでは3(スリー)というイギリスのキャリアのSIMを使っていて、この時もそれを刺したままでした。3のSIMはヨーロッパ全土で使えるはずですが、果たして中国で使えるのか・・・?  何とか繋がりましたが、弱い。仕方なく、どんな請求が来るか不安でしたが、ソフトバンクのSIMに差し替え。すると、しっかりと繋がり、LINEで家族と職場に帰りが遅れることを伝えることができました。
しかし、今、人様のブログなどを拝見してみると、中国ではLINEが使えないと書いてあるものが多いですね。あの時、どうして繋がったんだろ? ちゃんと送れてたし、家族からの返信も受け取ってるんだけどな。
気になる請求は、「世界対応ケータイ 海外パケットし放題( 3日間利用) ¥4,966」
3日間? 夜中の0時をまたいで使って2日間なら分かるが、どうして3日間? しかし、タケェ!

スマホの電池の消耗も気になりました。
セントレアへの便がちゃんと飛んでれば、北京国際空港内にいるのは1時間ほど。スマホが使えなくても何の問題もありません。イギリスでフル充電しておけば、日本まで十分持つはず。ところが、こんなことになってしまって、徐々に電池の残量が減っていく。不要の時は電源を切って、何とか持たせました。しかし、北京国際空港の中にはUSBの充電スポットがたくさんあります。少なくともセントレアよりはずっと多い。もちろん無料。それなのに私は充電ケーブルはスーツケースの中。こういう事態も想定して、ケーブルは機内持ち込みにしておくべきでした。

7月17日の朝。
目が覚めると、隣に恵那のおばちゃんがいない。ま、私が保護者ってわけでもないし、と思いながら出発ゲートへ行くとおばちゃんもいました。
「よく寝ていらっしゃったから、声もかけずに来ました」だと。

搭乗を待つ間、日本人同士で昨晩はどう過ごしたかって話になりました。すると、3つに大別されることが分かりました。まず、キャンセルに早く対応できてCAが手配してくれたホテルに泊まれた人、ホテルを手配してもらうのを諦めて自分でホテルを手配して泊った人、そして私達のように空港で一晩過ごした人。
CAが手配してくれたホテルに泊まれた人が羨ましかったんですが、聞いてみるとそもそも空港を出たのが遅い時間である上に、ホテルは北京市外でバスで1時間以上の距離だったそうで、部屋に入ってシャワーを浴びてベッドで寝れたのは1時間程度で、朝の5時頃には迎えのバスに乗ったんだそうです。知ってしまうとあまり羨ましくもないなと思うのは負け惜しみかな?
しかし、自分で手配してホテルに泊まった人達は、よほど旅慣れた人達なんでしょうね。感心しました。

そして、やっと搭乗でき、セントレアへ。途中に1食出たはずですが、撮ってませんね。安心して撮り忘れたんでしょうね。
着陸した機体がブリッジに横付けされ、飛行機からブリッジに移った時の、ムッとした熱気は今も忘れられません。
「日本はこんなに暑かったんだ。」

予定より半日以上遅れたせいで、スーツケースも問題なく受け取れました。お昼過ぎには家に帰れるはず。二日、考えようによっては三日間もお風呂に入っていない。早く帰ってシャワーを浴びて寝たい! でも家の鍵がない・・・。名古屋駅の近くの大学に通っている次女に連絡して、帰りに名古屋駅周辺で落ち合い、次女の鍵を受け取って自宅へ。

長い復路でした。
Posted at 2018/09/21 23:55:17 | コメント(5) | トラックバック(0) | 日記
2018年09月13日 イイね!

中国国際航空と北京国際空港を振り返る(往路)

中国国際航空と北京国際空港を振り返る(往路)今回は日本からイギリスへの往復を振り返ってみます。まずは往路から。(復路のお話の伏線ありです)

自宅からセントレアまで。
朝8時45分の便ですから、2時間前までにセントレアの中国国際航空(以下CA)のカウンターまで着こうとすると公共交通機関では無理。てことで、空港までは車でってことに。1週間以上、空港に車を停めておくことになりますが、調べてみるとセントレアの駐車場は7日間以上1か月までは一律¥7,500。これに高速代も足すと往復の電車賃よりかなり高いが、致し方ない。
駐車場の予約はネットでできますが、もっと日程が近づいてからでいいやと、おっとりと構えていたら、7日間の内の海の日の前日が満車に。これには困った。
途方に暮れて、検索してみると空港の近くにいくつか民間駐車場もある。空港まで送迎してくれて、しかも7,500円より安い! 探してみるもんだ。
てことで、9日早朝に家を出て、予約した民間駐車場に車とキーを預けて空港に到着。

CAのカウンターに着くと、チケットを見た職員に帰りの便の注意を受けました。
「帰りの北京での乗り換えは走ってくださいよ。そして、荷物は諦めてもらわないといけないかも。」
「え? 走る? 諦めるって?」
と言うのも、往路は北京国際空港での乗り換えは3時間近くあるのに、復路は1時間しかない。乗り換えのセントレア行きの便に間に合うように空港内を走ってゲートに行けということらしい。そして、荷物の積み替えが間に合わないまま離陸することがよくあるので、その場合は荷物は翌日に宅配便で自宅に届くとのこと。はぁ、そんなことになるんですねぇ・・・知らなんだ。でも、まあ、今悩んでも仕方ない。

他の国の状況を知った後で振り返ると、よ~く分かるんですが、日本のセキュリティーチェックはホント、緩い。あっと言う間に終わるし。
搭乗ゲートに向かう長い廊下の途中に小さな書店があって、機内の暇つぶし用にビッグコミックを買うとお釣りに一円玉が。こんな端数の定価ではないはずと怪訝な顔をしていると、書店のおばちゃんが「税抜き価格です」と。なるほど、もう出国してたんだ。


出国の日のセントレアはこんな夏空

セントレアから北京までの便は737。小型機ですね。通路を挟んで左右3席ずつ。私の席は早めに予約してたんで窓際。隣は空席で通路側は赤ちゃん連れのお母さん。中国人かと思っていたらそうでもなかったみたい。
CAのCAさんは、割と別嬪さん揃い。(写真なし)





搭乗前から滑走路のこれが気になってた。アントノフ124。イギリスに行く前から珍しい機体が見れて得した気分。調べてみると、愛知県で製造されている小型ビジネス機の部品を、カナダの航空機メーカーまで空輸しているそうです。
(ガラス越しなんで室内の照明が映り込んでます)



こんなんもいました。R2-D2のANA機。



朝の離陸ラッシュ。



離陸してからもう一枚。機体の振動でブレてます。



左翼のエンジンと伊勢湾洋上のタンカー。





何せ、27年ぶりに乗る旅客機ですから、機内エンターテインメントの変遷を知る由もありませんが、CAの小型機でもヘッドレスト裏に液晶モニターが付いてました。映画で時間を潰せるかと思ってたんですが、中文、English は分かる。でもあと一つがフランス語って・・・。フランス人より日本人の利用者の方がよっぽど多いんとちゃうの? あえて日本語を避けるのは中国のプライド?
仕方なく英語で映画でも観て時間を潰すかと、作品のラインナップを見てみましたが、劇場やレンタルで観たものやつまらなさそうなものばかり。
昔の機内で観た映画が懐かしい。乗客全員が小さなスクリーンに映し出された映画を好き嫌いに関係なく一斉に観せられたわけですが、日本で未公開の映画が上映されたりして、それなりに楽しみだったのになぁ。



機内食。まあ、こうして振り返ってみても、とても豪勢とは言えませんが。まあ、エコノミーだし仕方ないよね。しかし、ブラックサンダーがごろんて。中国人には受けるのかな?
(実は、私、この時初めてブラックサンダーを食しました)



小雨降る北京国際空港に到着。

北京国際空港でのセキュリティーチェックは、言われてるほど時間はかかりませんでしたが、職員のやる気がない。みんな疲れた顔してる。
ま、何とかこれらをこなして空港内を歩き回る。







以前のブログで触れたように、イギリスの建築家フォスターの作品です。

いろいろとお店も揃ってまして、別にここで買わなくてもとは思うものの、最初の孫へのおみやげ。



退屈しながらも3時間を潰してヒースローへ向かう便へ。機体は777。



イギリスまでの機窓(なんて言葉あるのかな?)の風景。







モンゴルの上空。CAの便でなければモンゴル上空を飛ぶなんてことないかな?

2回の機内食もせっかく撮ったんで上げときますか。こんなもんです。







模型との合成用の雲海もたくさん撮れました。





ユーラシア大陸を横断してヨーロッパに。上の写真はオランダの海。海上に規則的に発電用の風車が並んでるのがお分かりいただけるでしょうか。



ヒースローの近く。イギリスの都市近郊の町並みはどこも都市計画の教科書に載ってそう。

ヒースロー到着は現地時間7月9日の午後6時頃。セントレアの出発から17時間ほど経過しているのに、日付的には同日の朝にセントレアを発って夕方にヒースローに着いたことになります。日本時間で言うと10日の午前2時頃ですね。
入国チェックのカウンターは、英連邦・ユーロ圏とそれ以外に分けられていて、私たちが着いたときは、英連邦・ユーロ圏はガラガラ。それ以外は私たちの便の乗客で激混み。見かねた空港職員のリーダらしき人が、アメリカ人と日本人はこっちだと空いてる方に誘導してくれてスムーズに入国。ちょっと優越感。

次回はトラブル満載の復路を。




Posted at 2018/09/17 02:19:23 | コメント(4) | トラックバック(0) | 日記
2018年09月06日 イイね!

イギリス滞在中の宿と食事を振り返る・・・(2)

イギリス滞在中の宿と食事を振り返る・・・(2)イギリス滞在中のホテルと食事を振り返る第2段です。今回は滞在後半の4泊目から6泊目まで。日付で言うと7月12日の晩から14日の晩までということになります。

昼過ぎにマック・ループを発って、ひたすら東へ。また前々回の地図を持ち出すと・・・、左端のCがマック・ループでAがこの日の宿 The Golden Phesant Hotel 。RIAT会場のフェアフォード空軍基地から車で20分ほどのところですから、RIATを見に行くにはいい立地。ここに着いたのは午後7時頃。



ちょっと広めの緩い坂道に面した宿(タイトル画像参照)で、ご覧の通り、駐車場の入り口が見当たらない。仕方なく、道路の宿の反対側に車を停めて宿へ。入ってすぐのところはパブになっていて、ちょっと奥に宿の受付がある。対応してくれたのは若いが小太りの娘。
「車はどこに停めたらいいの?」
「どこに停めたの?」
「前の道路」
「OK」
「いや、道路の反対側なんだけど」
「OK」
一体、それのどこに問題があると言うの?てな調子で言われた。これが英国流? どこでも路上駐車OKなの? 



その時の私の車の状態。スーパーみたいな商店の前です。こんなところに一晩駐車。日本ならたちまち警察に通報されてレッカーでしょうね。

チェックインして鍵を2本渡されました。スペアかと思ってよく見ると形が全然違う。「一旦外に出て・・・」と言われた気がするが要領を得ない。
部屋は2階。とにかく重いスーツケースを持ち上げて階段を上がる。



2階の廊下。途中にいかにも後で付け足したような不自然なドアがあって、廊下を仕切っている。スーツケースを持ってると開けたり閉めたりで面倒臭くて仕方がない。おそらくは防火区画の規制が厳しくなって付け足したものと推測。



部屋の中。広くて悪くはない。ベッドもダブル。テレビもありました。
エアコンはありませんが、ここに限らず、どこの宿も暑くて寝付けないってことはありませんでした。イギリスはなくてもいいのかもね。

ところが、部屋中見回してもトイレとお風呂が見当たらない。ひょっとしたらコネクティングルームみたいになってて、その鍵を渡されたのか?ともう一度見回すがそれらしきドアもない。仕方なくもう一度カウンターに行って、どこにバスルームがあるの?と聞くと、今度はかわいい娘(かわいかったんだけど、この先、確実に太りますって体型してた)が案内してくれた。
要するに、一旦部屋から廊下に出てすぐ隣のドアがバスルームでした。

帰国後にBooking.com の予約確認のプリントアウトをよく読むと、Double Room with Private External Bathroom と書いてありました。exrenal は”外部の”てな意味。そこまで読まないし、まさかお風呂が隣の部屋なんて想像もしてないし。
で、その bathroom がこれ。



ちゃんと大きなバスタブがあるし、これも悪くはない。
しかし、どうして隣の部屋なのにドアで出入りできるようにしない? 構造的な問題なんだろうか?
部屋数は多くはなさそうで、頻繁に他の宿泊客が廊下を通るとは思えないが、それでもだらしない格好ではトイレとお風呂にいけないことになる。面倒臭い。
これで宿泊料金は税込みで£80(¥11,814)。

通りの両側には店舗が並んでいて、外で晩御飯を食べることもできたが、うろうろするだけで多分、決められない。この宿で食べることにした。で、例によってメニューを見せられても分からない。適当に選んで出てきたのがこれ。



何だか得体の知れないものが出て来ました。しかし、これがイギリスで食べた食事の中で一番おいしかった。
真ん中は長粒米で、周囲に紫色っぽいドロッとしたシチュー状のものがかけてある。その中にはマッシュルームと牛肉が入ってて、日本人の口にも合うものでした。料理名は分かりません。

で、晩御飯が済んだ後、朝食は何時からかと尋ねると、8時からだとぬかしやがる。はぁ? 早朝から地上展示機を見ようと思ってるのに。
「いや、明日はRIATに行くんだけど」と言っても、動じる様子はなく、ただ「8時から」と言うのみ。止む無く、宿泊費に含まれている朝食を抜いて会場に行くことに決定。
翌朝、例によって早朝に目が覚めてしまい、宿のエントランスの鍵を開けて近所を散策。やっぱり、イギリスの町並みは美しい。その辺はまた別稿で。
で、散策を終えて宿に戻ってくると鍵がかかってて中に入れない! おい、おい今から荷物をまとめてRIATに向かおうと思ってるのにこれじゃ・・・とドアの前で困っていると、中にいた宿泊客が気づいて鍵を開けてくれました。助かった。


7月13日

この日の宿は、RIAT会場から1時間ほどのところにある The George Hotel - Relaxinnz 。
14日もRIATに行くんだから前日と同じ宿に泊ればいいようなもんですが、実は当初は14日にはロンドンの北にある帝国戦争博物館に行く予定を立てていて、ロンドン市内に泊る予定でした。それを急遽予定変更したもんだから、他の宿に比べてここだけ宿の予約が遅く、RIAT会場の近くでは予約できなかったという次第。



道路を挟んだ向かいは教会。30分毎に鐘が鳴って、異国情緒は感じられるが、うるさい。



前日と違ってちゃんと広い駐車場があってそこは問題なし。
受付で渡された鍵は1本。で、部屋はどこかと尋ねると、出て右だと言う。はぁ? 出てってどこに? まさか表の道路に出ろってこと?
そう、そのまさか。私の部屋のドアは道路に面していました。



スーツケースがそばに置いてあるドアが私の部屋のドア。不安だ。賊が押し入ってくるなんてことはないんだろうね? そう信じるしかない。
ヒースロー空港近くの1泊目のホテルはカードキーでしたが、田舎の宿は昔ながらのキー。だから悪意ある過去の宿泊者がスペアキーを作って入ってくるなんてこともできちゃう。住宅管理を仕事にしてるとそんなことまで考えてしまう。
部屋の内部の写真は撮り忘れましたが、前日と同じくらいの広さでまあまあ。テレビもあるし、バスルームもちゃんと内部にあります。道路から出入りするってことさえなければなぁ・・・・。

ここは近くに飲食店はなさそうで、晩御飯は迷うことなくこの宿で食べることに。
例によってわけの分からないメニューを見せられて適当に選ぶと、そのつもりはなかったのに、この日は2品出て来ました。



手を付けて思い出してから撮ったので皿の左下にあったサーモンが消えています。これが前菜(?)
そしてメイン。



私、ブログであまり食べ物の話はしたことがないので、ここで初めて言うような気がしますが、基本的に肉類は苦手です。ソーセージとかハンバーグとか加工されたものは抵抗なくというか、むしろ好きなんですが、原型を保っている肉は自分から頼むことはまずありません。ですからこれが出てきたときにはどうしようかと思いましたね。デーンと豚肉が乗ってましたから。
でも、まあ、何とか食べました。脂身は残しましたが。



それを食べた食堂。やっぱこの辺は美しいよね。日本の宿じゃあり得ない。

で、朝食は何時からかと尋ねると8時半からだと言う! バカにしてると思いましたが、田舎の宿はほぼ家族経営で、自分の生活のリズムを壊すつもりが全くないんでしょうね。ま、地上展示機は昨日撮ったし、飛行展示が始まる頃に現地に着けばいいやってんで、14日の朝食も宿で食べることに。

ところがただでさえ遅めの朝食開始なのに、8時半になっても食堂が開かない。食堂の前には宿泊客が列をなして待ちました。
で、待ってる間に客同士で会話が始まります(東洋人の私には話しかけられません)。話を聞いてると小学生くらいの男の子を連れた夫婦はスウェーデンからRIATを見に来たと。こんな会場から遠い宿に泊まってるのも私だけじゃなかった。

で、やっと朝食。この日は追加料金を払わずに済むようにコンチネンタルで。
イギリスに旅立つ前に日本人旅行者のブログをいくつか読んで予習しておきましたが、その中の一つにこれ(↓)と同じようなのがあって、”配合飼料”と評していましたが、まさにそれ。



4種類のシリアルを自分の好みの割合で適当に皿に入れるわけですよ。
で、出来上がりがこちら。



晩御飯は別で宿泊料金は£82(¥12,109)

この日だけは唯一昼食の写真が撮ってあります。
例によって、早朝に目を覚まし、あたりを散策していると、7時くらいから開いてる店があって、そこで買って会場で食べました。




7月14日 ロンドン。

この日は早めにRIAT会場を出たつもりだったのに、渋滞と初めて外国の都会を走って戸惑ったことと、レンタカーの諸々(その辺は別稿で)があって宿に着いたのは9時過ぎ。
宿はPembridge Palace Hotel 。このホテルは叩けるだけ、叩いときます。



これがエントランス。よさげでしょ? 初めて本格的なホテルに泊まれるのかと期待しちゃいました。でも騙されちゃいけない。



宿の外観。外観を撮り忘れたので Googel Street View より。
大きなホテルに見えるでしょうね。でもここ全体が私が泊ったホテルではありません。いくつかの同じようなホテルの集合体です。おそらく当初は1棟のコンドミニアム(日本で言うとマンション)として建てられたものが、分割されてホテルになったのではないかと推測します。

受け付けは大学生のアルバイト風の男性。6泊の内、ここだけはクレジットカードで先払いしてあったんですが、それとは別に料金が必要だと言われ、3千円くらいだったと思いますが、払わされました。もう、この辺から不信感が募ります。
で、渡された鍵は忘れもしない211号室。しかも今度は3本!
lift(イギリスではエレベーターではなくlift)で2階まで行って階段で下れと言う。2階と言ってもご存知のようにイギリスは1階はgrand floor で2階は first floor 。つまり日本語で言うと3階まで行って階段で下れということ。どうして階段?・・・と疑問が残るまま3階でエレベーターを降りて211号室を探しますが見当たらない。廊下を歩いていると階段があったので、重いスーツケースを持って下ってみると、あった、211号室が。
驚いたことに、211号室は階段の踊り場に面していた! しかも、トイレは1フロア上の階に、バスルームは1.5フロア上にある! 別に共同トイレや共同浴場じゃありませんよ。私の部屋専用のトイレとバスルームが別のフロアにあるんです!



トイレと洗面は使わざるを得ないので使いましたが、お風呂はバカバカしくて使いませんでした。
しかも部屋は極狭。6泊の内最低の面積。前夜の半分以下でしょうか。狭いのでテレビは天井から釣られていますが、それが映らない。わざとなのか、ケーブルが外れていました。そしてベッドですが・・・。今回、この宿の外観写真を探そうと検索していたら、こんなものを見つけてしまいました。
画像を拾ってきて貼り付けることも簡単なんですが、以下のリンク先をご覧ください。

Photo: “my shoulder after staying at the Pembridge "Palace"”

私もねぇ、一目見て、このベッド大丈夫かなぁ・・・?って不安はよぎったんですよ。私が鈍感なのか、シラミも私を避けたのか分かりませんが、幸い、こんなことにはなりませんでしたが。要するに、不潔な感じがするベッド及び部屋だってことです。

この日の晩御飯ですが、ロンドンですから選び放題と言いたいところですが、繁華街からちょっと入ったところで、飲食店もあまりない。気は進まなかったんですが、入ったのは”IZAKAYA"という居酒屋。



これもGoogel Street View より。私が入ったのは夜ですから、随分と雰囲気が違います。
別に日本食が恋しくなったわけでもありません。あくまでもこれしか選択がなかったから。店に入るとマネージャーというか、対応してくれたのは東洋人というか黄色人種の男性。日本人かと聞いたら違うとのことでした。
メニューは写真付きで、その辺は日本的で分かりやすい。しかし、どれも高い。結局、頼んだのはこのドラゴンロールとビール。注文するとズケズケと「これだけか?」と聞かれました。得体の知れない巻きずしとビールで4千円台ですよ。それ以上頼めるか!



出てきたままです。ビールはキリンだけど小瓶!
食べてたら、おそらく厨房の料理人だと思われるお兄ちゃんが現われました。おそらく日本人が来てるぞと教えられて来たんでしょう。自信満々で、いかにも「俺の料理はどうだ? うまいだろう?」てな表情で立ってました。

この自信満々の態度に腹が立ったわけじゃありませんが、私、ここで一講釈垂れちゃいました。
「魚やエビの頭はいつも左側にセットしなきゃダメだ。それに海苔が湿気てる。使う直前まで keep dry だ。」なんてね。
しかし、海苔の英訳に困った。とっさに思い出した seaweed という単語は合ってたようですが、相手に通じていたようには思えませんでした。
ま、これも一つの現地の人との触れ合いってことで。

問題のホテルの翌日の朝食もご紹介しておきましょう。



朝食は7時半からだったかな? ま、普通のコンチネンタル。こんなところででも仇を取らないとね。
宿泊料金は、£76.5(¥11,297)ですが、前述のようにチェックインの際に3千円くらい取られているので1万5千円近いでしょうか? 
もし、これからロンドンに行って安いホテルに泊まろうとする方がいらっしゃるなら、このホテルだけは止めときなさい。ま、都心で安いホテルに泊まろうとすること自体に問題があるのかも知れませんが。

最後に、帰りのヒースローでの、イギリス最後の食事をご紹介して締めくくり。



飛行機に搭乗してすぐに食事が出て来そうな気がしてましたが、時間もあって注文したのはキーマカレー。イギリス最後のビールもサン・ミゲルで。お代わりしちゃいました。

で、この時、カウンターにいたおじさんから「どこから来た」って話しかけられました。「日本からだ」と答えると、「俺は柔道習ってんだ。Black Belt だ」と。
正直、メンドクセーと思いましたが、とりあえず Great と返しておきました。




 




Posted at 2018/09/08 19:29:55 | コメント(4) | トラックバック(0) | 日記
2018年09月02日 イイね!

イギリス滞在中の宿と食事を振り返る・・・(1)

イギリス滞在中の宿と食事を振り返る・・・(1)今回はイギリス滞在中の"ホテル"・・・と言いたいところですが、日本人の感覚からするとホテルとは名ばかりでせいぜい"宿"としか言えないようなところを泊まり歩いていたので、こんなタイトルにしてみました。

宿の選択は例のトリバゴからスタートしましたが、具体的に宿を予約しようとすると自動的に Booking.com に移動して、それ以降、全ての宿をそこで予約しました。選択の基準は、目的地に近くてなるべく安いところ。何度も書きますが、その結果えらい目に遭ったりしてるわけですが・・・。

食事の方は、普段からあまり食事の写真を撮る習慣はありませんが、この機会にと思い、なるべく撮るようにして残しました。
(今回の写真はあまり大きくしても意味がないように思いましたので、クリックしていただいても大きさは変わりません。)

まずは1泊目。現地時間7月9日の晩ですね。フルネームだと Premier Inn London Heathrow Airport - Bath Road という長い名前のホテル。



かなりの客室数の大きなホテルです。HotelではなくInnと名乗っていますが、振り返るとイギリスで泊った宿泊施設の中でここが一番ホテルらしかった。ヒースロー空港のすぐ近くですから多種・多様な外国人観光客が泊っています。もちろん、日本人客も見かけました。
今回の旅行の宿は基本的に宿泊費の安さを基準に選びました(ただ安さを追求したためにえらい目に遭ったことは追々触れます)。ですから基本的にはB&B。B&Bったって、最近見かけなくなった漫才師のことじゃありませんよ。Bed & Breakfast の略です。宿泊と朝食のみってことですね。
で、ここの宿泊料金は59ポンド(8,747円)。安いですね。ただ、他の宿もそうですが、何のかんので別料金や税が取られるのでこのままの宿泊料金だっかかどうかは当てになりません。



ヒースロー空港に降り立って、レンタカーの手続きをして、そこからこのホテルまで車で10分くらいだったかな? 長旅の疲れと、たった10分程度とは言え、初めての海外での運転を終えた解放感で味わうビールのうまさよ! 
ビールの銘柄はサン・ミゲル。なぜこれを選んだのか? ビールを頼んで「何にする」とバーカウンターの店員さんに聞かれて、面倒臭かったんで、カウンターで飲んでる人を指さして、「same」と言っただけ。帰国後に調べてみるとフィリピンのビールなんですね。イギリスまで行ってフィリピンのビールを有難がってちゃいけないような気もしますが、とにかくうまかった。
外のテーブルに持ち出して飲み干しましたが、撮影時刻は夜の9時過ぎ。それでもこの明るさ。

駐車場も広い。中にはこんな車も。



戦闘機のようなシビック。私たちが若い頃のシビックとは別物になってしまいましたね。ま、向こうじゃ別の名前かも知れませんが。

私が泊った部屋。



天上が高くてそこそこ広いです。ベッドはダブルベッドと子供用のベッドが二つ。つまり親子4人までいける部屋でした。
イギリスの宿泊料金は、宿泊人数ではなく、部屋単位。つまり一人だろうが4人だろうが同一料金。



右奥で開いてるドアがシャワールームです。
天上にエアコンが見えますね。実はイギリス滞在中にエアコンがあったのはこのホテルのみ。もちろん、Wi-Fiもありました。



翌朝の朝食。
前日のチェックインの時に、明日の朝食はコンチネンタルスタイルにするかイングリッシュスタイルにするか聞かれます。コンチネンタルはパンとシリアルとコーヒーだけみたいな簡素なもの(コンチネンタルにしておけば、朝食代は宿泊費に含まれます)。これは知ってた。で、せっかくだからとイングリッシュを頼んだんですが、これをイングリッシュと言うのは一般的なのかなぁ? ま、とにかく、ハムだとかソーセージだとかスクランブルエッグだとか、ちょっと豪華な朝食になるわけです。もちろん追加料金が必要です。
朝食の開始は朝の5時半から。この辺は、このホテル、自分の役割をよくわきまえてるなと思います。ヒースローは観光地ではなく、あくまでも旅の起点。ここを朝早く発って目的地へ向かう人が利用するホテル。私の目的地のマック・ループまでは4時間ほどかかりますから、早くここを発たないとせっかくの低高度訓練飛行を見逃す恐れがあります。てことで、実際、5時半から朝食をいただきました。
案内してくれたのは、イギリス滞在中に見た女の子の中で2番目にかわいい、ひょっとすると十代かと思うような小柄の女の子。(写真はありません)


2泊目、3泊目(7月10日、11日)

マック・ループの近くの宿です。Gwstry Minffodd Hotel。
この日はカナダのCF-18を撮り終えてから下山してチェックイン。
受け付けは、おそらく70歳くらいの爺さん。この爺さんともコミュニケーションに苦労しました。一番の原因は私の語学力の無さなんですが、それ以外にもこの爺さんは下の前歯が抜けていて滑舌が悪い。そして、おそらく訛ってます。ロンドンから西に車で4時間くらいですからね。訛りがあっても不思議はありません。私が下唇を噛んで「カフェ」と発音しても分かってもらえない。爺さんは「コフェ」と発音します。そしてtoday は「トゥダイ」。オーストラリアやニュージーランドはtodayが「トゥダイ」ってのはよく聞く話ですが、ここでもそうだとは。

話が横にそれますが、「トゥダイ」はRIATの会場アナウンスでも、ロンドン・ヒースロー間の鉄道の車内アナウンスでも聞きました。ひょっとすると「トゥダイ」の方が標準英語?



右端に写ってる車が私のレンタカー。



↑一番手前のBMW3シリーズのワゴンが、ドイツ人の爺さんがドイツから乗って来た車。



↑中央に写ってる爺さんが、マック・ループ編に登場したドイツ人の爺さん。

何だかこじゃれたホテルに見えてしまっているのでしょうか? 実際はあちこちにガタが来てる古い建物です。室内は最近ペンキの塗り替えをしたようで、不潔感はありませんが。

室内はと言うと・・・、



2階建ての2階。屋根裏部屋。狭くて天井が低いので圧迫感はあります。この写真を撮って初めて扇風機があるのに気づきました。てことはエアコンがない・・・。そしてテレビも無い・・・。
Wi-Fiはありましたが、感度はイマイチ。
左端に写っている物入のような扉は、実は浴室の入り口。この中に円筒形のシャワーブースが押し込んでありました。おそらく近年になって改装したのではないかと思われます。
もちろん、エレベーターはないので重いトランクを持って上がらなければなりません。

1階に食堂とは別にラウンジと言うほどでもないけどソファが置いてある部屋があって、頼めば晩御飯前にビールを出してくれます。サーバから普通の大きさのグラスに濃い色で常温のビールを注いでくれます。あまり味の記憶はありません。

チェックインの時に晩飯はどうするか尋ねられました。とにかく田舎ですから、ここで食べることにしました。メニューを見せられてもよく分からないし、断片的に分かる単語で適当に頼んだらこれが出て来ました。



ちょっと、箸じゃない、フォークを付けてから思い出して撮った写真。マッシュポテトの上に鮭の切り身が乗っています。イギリスにも塩鮭があるのか?と思うような塩辛い鮭でした。

食事を済ませて部屋に戻ってシャワーを浴びると、テレビもないし、疲れと酔いでベッドに横になるとすぐに熟睡。で、体内時計が滅茶苦茶になってるせいもあって、現地時間の早朝3時頃に目が覚める。で、スマホで皆さんのブログをチェックしたり、「何シテル」で撮れたてのマック・ループの写真を公開したりしていたわけです。

そして、朝の5時にもなると十分に明るい。この宿の隣は小さな自然公園になっていて、ホテルの玄関の鍵を開けて朝食まで野鳥撮影。

翌日(7月10日)の朝食。



ここでもシリアルとコーヒーで済ませれば追加料金はいらないわけですが、メニューを持って聞きにくるわけですよ、何か注文しますかと爺さんが。で、何も頼まないのもなんだかなぁ・・・ってんで、頼んだのがこのチーズオムレツ。
これもちょっと塩辛かったですが、日本人の口にも合う味でした。翌朝もこれ。他のを頼むのが面倒臭かっただけなんですけどね。

朝食後にマック・ループに出かけようとすると、晩御飯はどうする?と聞いてきます。ま、やっぱり他に当てがあるわけでも無く、この宿で食べることに。
実は、前日、メニューを見せられて気になったのがあったんですよ。それは temmpura (こんな綴りだったと思う)。天ぷらですね。語源はポルトガル語らしいので、日本の天ぷらを意味しているかどうかははっきりしませんが、これは確認する必要があると感じて、それを注文。
そしたら、爺さんが衣は厚くするか薄くするか聞いてきました(ジェスチャーからの想像)。変なことを聞くなとは思いつつ、「薄く」と返事して、出てきたのがこれ。



白身魚のフリッターでした。付け合わせがポテトってのが日本ではありえんわな。ま、いただきましたよ。うまいともまずいとも、評しようがありません。

宿泊費は、食事やビールも込みで164.4£(¥23,520)。その内税金が44.4£(¥6,352)
ま、こんなもんかな。

時々、厨房の奥で他の人の声も聞こえましたが、客の前に姿を出すのは最初から最後まで、この爺さんただ一人。家族経営なんでしょうね。さて、この宿、あと何年続くかな?

これで、イギリスでの6泊の前半3泊分をご紹介しました。ここまでは、まだまともだったんです。
後半には「えっ!」と驚く宿が続きます。ご期待ください。







Posted at 2018/09/03 23:04:13 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記

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