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成田のオッサンのブログ一覧

2018年10月27日 イイね!

イギリスの野鳥

イギリスの野鳥イギリスの旅行ネタをここまで引っ張るとは、自分でも予想していませんでした。今回は、やっとここまでたどり着いた感の、イギリスの野鳥編。
今回の旅のメインの目的は言うまでもなく、飛行機だったわけですが、あわよくばイギリスの見たこともない野鳥も撮りたい!と野望も抱きながらの渡英でした。

まずは、2,3泊めで泊った宿の窓から撮ったこの鳥。



イギリス2泊目、つまりマックループの近くの宿、Gwesty Minffordd Hotel で1泊した翌朝、コイツの鳴き声で目が覚めました。そっと2階の部屋の窓を開け、カメラを取り出して撮りました。奥にいる別の個体と重なっています。



その別の個体。雌雄で外観の差はないそうですが、この二羽はつがいだったかも知れません。

帰国してから調べてみるとカササギですね。大陸には広く分布しています。日本では主に九州北西部に生息。もちろん、見るのは初めて。九州のカササギは朝鮮半島から人によって持ち込まれたとする説が有力で、秀吉の朝鮮出兵の時ではないかとも言われているようです。





宿の敷地内で撮ったカケス。カケスは私も何度か撮ってますが、どこがどう違うのかうまく説明できませんが、微妙に日本のカケスとは違うような・・・・。幼鳥なのか?





カケスのすぐ近くで撮った鳥ですが、検索して姿が近いのを探すと、おそらくコマドリの幼鳥? そこそこ大きかったんで、幼鳥ってのはどうかなぁ? 自信がありません。

以前のイギリスの宿をご紹介した時にも触れましたが、この宿の隣地は国立自然保護区。







あまり広くはありませんし、中では放し飼いの羊が闊歩して、「どこが自然やねん!」と突っ込みたいところですが、小川と高い樹木があって、リスもいて野趣は感じられる公園です。

で、ここで何が撮れたかと言うと、こいつだけ。



コマドリですね。暗い葉陰にしかいなかったので、画質的に苦しい。
コマドリもヨーロッパではありふれた鳥と聞いていましたが、その通りでした。
他には kingfisher 、つまりカワセミの看板も出ていて、イギリスのカワセミが見られるのかと期待しましたが、この時は出会えませんでした。何しろここで粘るわけではなく、朝飯前の1時間くらですから。

再び宿の敷地内と言うか、道路との境あたりで見つけたのがこれ。



全身が黒いのでカラスの仲間かと思いましたが、英語名はBlackbird、和名はクロウタドリ。
そう言えば、Beatles のナンバーに Blackbird って曲があったな。



比較的最近のポールが歌っています。
歌詞は単に「黒い鳥」と訳されていますが、この鳥と見るのが適切なような・・・。



↑こちらは、すぐ近くにいた幼鳥。

上記の宿を発つ日の朝、マック・ループに寄る前に海に行ってみました。そこで見つけた鳥。





初めて見る水鳥だと思っていましたが、何のことはない、ユリカモメの夏羽。日本には冬に渡ってくる鳥ですから、この姿は確かに初めて見たことには違いない。

5泊目に泊った The Golden Hotel - Relaxinnz の近くで撮った野鳥。







人相じゃなくて鳥相が悪い鳥。和名はニシコクマルガラス。日本にもまれに迷鳥として飛来することもあるようですね。ご覧のようにこの時は屋根の上にいて、よく煙突の中に巣を作って人を困らせるそうです。食性は見た目と名前の通り、カラスそのもの。
日本で見るのとほぼ同じような全身真っ黒のカラス、スズメ、シジュウカラもいました。ただ、スズメ、シジュウカラは何となく違和感を感じたんだけど、気のせいかな?



どこで撮ったか忘れましたが、イギリスのシジュウカラ。

ドライブ中に風景を撮ろうと停車したところ、きれいな鳴き声が聞こえてきて追いかけて撮ったのがこいつ。







遠かったのと、逆光の補正を考えてなかったので、これも画質的に苦しい。
調べてみると和名ゴシキヒワ。なるほど、五色ありそうですね。後ろ姿もきれいなようですが、すぐに飛び立ってしまい、撮れませんでした。



最後はロンドンのバッキンガム宮殿の向かいのセント・ジェームズ・パークの池にいた野鳥。



左端は日本にもいるオオバン。あとのはマガンでいいのかな? Wikipedia によると、ロシア北部で繁殖して冬季にイギリス南部に飛来して越冬するようですが、7月にロンドンにいるってことは越冬ツバメならぬ、越夏マガン? マガンじゃないのかなぁ?

こうしてまとめてみて驚いたのは、日本にいない鳥にもちゃんと和名が付いていること。必ず和名も付けなきゃいけないなんてルールがあるのかなぁ? 英語、あるいは現地語の音のままカナカナ表記にしても不都合はないような気がするんですが。

さあ、イギリス旅行ネタもあと一回で終了。ラストを飾るのは「イギリスで一番驚いたこと」。お楽しみに。
















Posted at 2018/10/27 12:43:03 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記
2018年10月20日 イイね!

イギリスの街並みから日本の街並みを考える(2)

イギリスの街並みから日本の街並みを考える(2)<日本の住宅と国民性>
帰国後、放置してあった「日本の醜さについて 都市とエゴイズム」という本を読みました。イギリスの田舎の街並みを知った私には刺さる内容でした。著者は私のブログに度々登場する井上章一。
さっそく前書きから引用すると・・・

いわく、日本人には強い自我がない。欧米人と比べれば、自己主張は苦手である。討論の場へ置かれた時も、自分の考えを、はっきり主張しようとはしない。逆に全体の気配をさっして、自分の立ち位置をさぐろうとする。場の雰囲気にながされる。いわゆる空気を読もうとする。その傾向がいちじるしい。
良く言えば調和を重んじる。悪く言えば、主体性がない。社会科学めかしてあらわせば、集団主義的な性質をおびている。逆に欧米人は個人主義であるという。以上のような日本人論をよく耳にする。それが俗耳になじんだ、ひとつの定型的な物言いとなってきた。


私もそのように教えられ、実際そのように感じています。おそらく反論される方もいないのでは? 
ところが、日本の街並みを見よ!と著者は言うわけです。また引用です。

この点に関するかぎり、自我をおしとおしているのは日本のほうである。ヨーロッパは、そのエゴイズムを基本的にみとめない。地権者と建築家の自己主張については、これをきびしくおさえつけてきた。建築に関しては、ヨーロッパのほうがはるかに集団主義的である。個人主義的なのは日本だとそう言わざるをえない。

・・・中略・・・・

都市と建築を比較するかぎり、自我の肥大化を肯定したのは日本人である。欧米、とりわけヨーロッパでは、それをおしとどめようとする力が、強くはたらいた。「輪をもって貴し」とするような景観をこしらえたのは、あちらのほうである。日本の都市建築は、まわりの空気を読もうとしない。全体の「和」など歯牙にもかけてこなかった。

と、なかなか手厳しく批評していらっしゃいますが、全くその通りで、私などは我が意を得たりなどと思うところです。

ここからは私の意見。
日本の住宅を含む建築物って、ファッションと言うか身に着ける洋服のような位置づけになっているんじゃないでしょうか。奇抜な服で歩いている人を見ればギョッとはしますが、それを咎める人はいない。自分の好みとは違っていても、周りから浮いていても、その人なりの自己主張として周りは受け止める。そして時代の移り変わりで流行り廃りもある。一方、私のようにお金も無くて着るものにこだわりもなくて、ユニクロかしまむらの大量生産された服で十分と思っていても、すれ違った人が着てる服と被ったらなぜか恥ずかしくて落ち込む。これと似たようなことになってませんか?
ところが、建築物の集合体である都市景観は季節ごとに取り替えるものではなく、全体として見れば個人が所有するものではない。欧米はこの点で強固に全体主義的なんですね。

<イギリスの住宅建設に関する規制>
「日本の醜さについて-都市とエゴイズムにはこんなことも書いてありました。

市中に新しく建物をもうけようとする者は、あちらでもその図面を当局へ提出する。そして、建築の許可をもらうこととなる。ただ、ヨーロッパの場合は、街の建築委員会による意匠の審査も、うけなけらばならない。外観の形をきびしくしばる同委員会の許可がなければ、建設はみとめられないのである。そのため、じゅうらいの街並みをそこないかねない表現は、なかなか街にあらわれない。

私、一応、建築学科卒業で、国内でなら何本か建築確認申請は出しましたが、外国の建築規制については習った覚えもないし、知識もありません。そこで、イギリスの景観に関する規制を調べてみました。
翻訳ソフトで英文と格闘かと身構えましたが、イギリスで建築に携わる日本人の方のそれに関するサイトが簡単に見つかりましたので、分かりやすところを拾ってみました。

不可解な建築規制は何のため
見出しだけ拾ってみると、1. 商店の看板が出せない、2. パラボラ・アンテナが 付けられない、3. オフィスに冷房を設置できない、4. テラスを設置することができない、5. 内装工事さえも禁止された など。
冷房に関しては、排気口を外部に設けることができないから。内装工事の規制についてはListed Building として指定された歴史的な建築物の事例だそうですが、エレベーターも設置できないとのこと。エレベーターがないロンドンの地下鉄を思い出す話。

景観に配慮する街づくり

住宅地については看板の法規制があり、街にはわずらわしいものがほとんどありません。

また役所のデザインに関する規制も厳しく、色や形についての細かい指導があります。ここで初めて設計した建物の確認申請で「外壁はレンガ積み」とだけ書いたところ、もっと詳しく表現するよう要求されました。すべての街路ごとに、外壁の材料は色と材質まで決められているのです。形については、レンガの積み方まで指導されました。

ここまで厳しい規制があるとは思っていませんでした。ここまで規制すれば景観に統一性ができるのも当然と言えば当然。しかし、レンガの積み方まで指導されるとは。


<住宅建築は工業なのか>
私が中学生の頃だったと思います。「ハウス55計画」という、当時の建設省と通産省の共同の計画がありました。

1975(昭和50)年から5年間、建設省(現国土交通省)と通産省(現経済産業省)が共同で行った、高品質・低価格の工業化住宅の開発計画。100m2の住宅を500万円台で供給するシステムを作り、その手法が民間企業に引き継がれている。
(コトバンクより引用)

その計画でどんな住宅ができたかと言うと・・・

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小さな画像しか見つかりませんでした。何せ古い話ですからね。
左上からセキスイハイム、ミサワホーム、ナショナルハウス、小堀住建。
これ以前からなのか、この時からなのは分かりませんが、デザインは無国籍化してますね。

時代としては、ちょうど団塊の世代が結婚しようとする頃で、旺盛な住宅需要が喚起されたころだと思います。その需要に応えるべく、安価で高品質の住宅を供給する計画であったとは思います。国は住宅の工業化によって大量供給を図ろうとしたわけですね。
ことばの上げ足を取るようですが、工業化住宅があるってことは、それ以前に工業化されていない住宅があったってことです。昔ながらの地場の大工が建設する住宅などがそれに該当するでしょう。
ハウス55計画があろうとなかろうと、日本の住宅の工業化は進んだのかも知れません。しかし、この時、国は大工や伝統工法には期待しなかった。そしてそれらは衰退していったわけですね。

もし、日本でも過去のどこかの時点で国や自治体が、現在のイギリスのように、例えば「この地域では黒い陶器瓦に土壁以外の住宅は認めません」とか「漆喰の外壁には補助金を出します」とかしていれば今も日本に景観の秩序が残っていたのかも知れません。
今、土壁で住宅を作ろうとしてもまず不可能。材料である藁が簡単には手に入りません。それは今日も稲刈りをしてきた私自身がよく知っています。職人さんも絶滅に近いでしょう。

住宅の工業化によって、確実に工事期間は短くなったとは思いますが、例えば10年もローンを払えば簡単に住宅が手に入るようになりましたか? だったら、伝統工法を捨てて、景観の秩序を捨てても価値があると言えるのかも知れません。でも、どうです? 工業化住宅って安いですか? 

イギリスのように景観面から規制をかけて、材料も工法も守っておけば、今でも職人も材料もちゃんと残っていて、工業化住宅と張り合うような建設費で伝統工法の住宅が建つのかも知れません。写真を撮り忘れましたが、イギリスでは今でもレンガ職人がレンガを積んでました。

飛行機が目的で行ったイギリスでしたが、思いがけず大事なことに気付かされました。ただ、もう取り返しがつかないことのようですが。
Posted at 2018/10/21 01:04:32 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記
2018年10月12日 イイね!

イギリスの街並みから日本の街並みを考える(1)

イギリスの街並みから日本の街並みを考える(1)いささか身の丈に合わぬことを語ろうとしています。

イギリス滞在中の宿を振り返ったブログの中で、時差に慣れずに早朝からブラブラと宿の周辺を散策したことを書きましたが、それが私にとって結構な収穫になりました。

くどいようですが、もう一度イギリスの地図をご覧ください。



赤丸に白抜きの星がRIAT会場のフェアフォード空軍基地。その右上の青丸に白抜きのベッドのマークが4泊目に泊った The Golden Pheasant Hotel 。基地の右の緑の丸に白抜きのベッドのマークが5泊目に泊った The George Hotel 。
基地の左上の黄色い丸に白抜きの家のマークが、古い町並みで有名なコッツウォルズ。↓



基地の上の方の紫の丸に白抜きの家のマークは、シェークスピアの生家(↓)があるストラトフォード・アポン・エイヴォン。



なんでシェークスピアの生家まで持ち出すかと言うと、イギリス滞在中、The Golden Pheasant Hotel 周辺の町並みの写真(タイトル画像)を「何シテル?」でアップしたときに、鈍行電車さんから「シェイクスピア生家の近くでしょうか。新婚旅行で行きました。いいところですね〜」とのコメントをいただいたからです。
そこではなかったわけですが、まあ、ここで示した5か所、概ね近いと言える範囲でしょうか。

改めて The Golden Pheasant Hotel の周辺の町並みを厚めにご覧いただきましょう。















































ハンギングのフラワーポットが効果的に彩を添えています。
続いてThe George Hotel 周辺の街並み並み。













どちらもきれな街並みだと思いませんか? 
前回のブログでご紹介したロンドンの都心のような何でもありのデザインはここでは見られず、整って調和のとれた街並みが続いています。この街並みのどこに美しさを感じるんでしょうか?
まず、2階建てばかりで建物の高さが揃っている。屋根の形も勾配屋根ばかりで揃っている。全ての建物の建設年代が同時期とは考えられませんが、揃っているように感じられます。

では、日本の街並みはと言うと・・・。



現場の近くで拾った風景ですが、日本中に似たような街並みがあると思います。
街並みを評価する軸として建物の 高さや大きさ、色、形、素材 があると思います。上の写真の住宅はおそらく近い時期に建設されたものばかりだと思われますが、色も形も不揃い。階数も揃っていません。ところが、実は素材という点では揃っています。外壁のほぼ全てが窯業系サイディングボードで覆われています。現在の窯業系サイディングボードは、形も色も自由自在です。表面の凸凹はプレスによってタイル状にしたりレンガ状にできますし、色はインクジェットプリンターと同様の仕組みで好きなように着色できます。いまや日本中の一戸建て住宅の外壁はこれだと言っても過言ではない状況です。

次に、私の近所で最近、特にひどいと思う街並みを。



近所の歯科病院です。副医院長でもある院長の奥さんは、度々全国ネットの番組に登場したりしているので、ご存知の方もおいでかも知れません。ここで言いたいのは、もちろん歯科病院としての評価ではありません。
建物の大きさ、形、色の他に西洋の様式建築を模した饒舌なデザインのこの建物を、容赦なくこの地に挿入した無神経さです。更に夜は7色の光でライトアップしたりして、まるでラブホ。近くを通るたびにこちらが恥ずかしくなります。

こんなのも。



幹線道路沿いだとは言え、南北には一戸建て住宅が建っていると言うのに高層マンションが建設中。

このようにイギリスの整った街並みと乱雑な日本のそれとは大きな差があるわけですが、建物の高さや大きさ、色、形、素材色、形、素材の不揃いの他にも日本の街並みを台無しにしているものがあります。それは電柱・電線。

ロンドン    100%
パリ       100%
ハンブルク  100%
香港      95%
台北      95%
シンガポール 93%
ニューヨーク  83%
ソウル     46%
ジャカルタ   35%
東京23区   8%
大阪      6%

上記は世界の主要都市の電線の地中化率です。東京、大阪は先進国にだけでなく、ソウル、香港、台北にも大きく遅れています。

先日の台風21号はこの地方にも大きな被害をもたらし、あちこちで停電が発生しました。その原因として多かったのが、電柱の倒壊や倒木による電線の切断でした。
単に景観の観点だけでなく、防災の面でも電線の地中化を急ぐべきでしょう。地震の被害に対しても電線の地中化は有効なはずです。それを今までしてこなかったのは、電力会社と行政の怠慢だと思います。
もちろん、その工事には多額の費用がかかりますし、地中化後のメンテナンスはこれまで以上の費用がかかるでしょう。しかし、この状態で「先進国でござい」とは言ってられないと思います。
冒頭のイギリスの街並みは、どちらも田舎町です。狭い町で周囲は広大な畑に囲まれています。そんな街でも電線はほとんど見えない。日本にできないはずはないと思うのですが。

一気に最後まで書こうかと思いましたが、長すぎて途中で飽きられそうなので、今回はここまでに。

Posted at 2018/10/14 00:17:16 | コメント(2) | トラックバック(0) | 建築 | 日記
2018年10月03日 イイね!

ブラナリタ・・・ロンドン編

ブラナリタ・・・ロンドン編初めて訪れる場所を、一人ブラブラと歩き回る様子を ブラナリタ と称してお届けしております。
今回は初の海外編。ロンドンは初めてではありませんが、新婚旅行以来30年振りですから、初めてみたいなもんです。

日付としては、イギリス滞在の最終日、現地時間の7月15日です。滞在中の最もきれいに晴れた日でした。ホントに雲一つありません。イギリスでこんな日は珍しいのでは?

実は、実際にブラブラできたのはこの日の午後だけで、午前中はお土産探しで奔走してました。
まずは、その前に重いスーツケースとカメラリュックを手荷物預かり(イギリスでは left luaggege )に。とにかく身軽にならないと、ロンドン市内を歩き回れません。イギリスでは日本のようなコインロッカーは充実しておらず、ここに預けるしかありません。
事前に調べた情報では、ロンドン市内の8か所にこの left luaggege があります。その中で買い物に便利な都心に近そうなのはチャリングクロス駅のleft luaggege。
ホテルから最寄りの地下鉄駅を探してチャリングクロス駅を目指すわけですが、ロンドンの地下鉄って、ほとんどの駅にエレベーターがないんですよ。ですから重いスーツケースを持って不安定なままエスカレーターに乗せて改札まで降り、同じようにしてホームに降りることになります。
30年前、ロンドンに来た時、当時の日本に比べると車いすの人を目にする機会が多くて、さすが福祉先進国と思ったものですが・・・・

少なくともハード面では、イギリスは福祉先進国とは言えない。

今の日本じゃエレベーターが設置されていない地下鉄駅を探す方が難しいでしょうね。
ま、イギリスに好意的に推察すれば、古い建物が多くて自由に改修工事ができなくてエレベーターの設置が遅れているのかも知れませんが。

で、改札で切符を買うわけですが、何度も乗り降りすることが予想されるので一日乗車券を買います。これも事前に調べてはおきましたが、結構複雑。都心のみで使える”ゾーン1”から郊外まで行ける”ゾーン6”まで区分があって、さらに平日の9時半前から使うか否かの区分もあります。その日の夕方にはヒースロー空港に行く私は”ゾーン6”を購入。今改めて調べると18.1ポンドしますね。日本円で2,680円ですよ。たっけぇ~! 実は、とある駅でこの券が自動改札に吸い込まれたまま出てこなくて、もう一度買い直したんですよ。地下鉄に5,000円以上払ってたのか! 今になって腹が立ってきた。英語が達者なら駅員に文句の一つも行ったんでしょうが、そんな語学力もなく、大人しく一日券を買い直した私でした。

で、迷いながらもチャリングクロス駅に着き、left luaggege を探しますが、なかなか見つからない。もう一度日本人の旅行記を読み返して気づきました。こりゃ同じチャリングクロス駅でも、地下鉄の駅じゃなくて地上の駅だ。そしてみつけました。



改札側から撮った写真です。黄色の丸で囲った看板が目印。
料金は荷物の大きさや重さは関係なく、1個当たり3時間までは6ポンド、24時間までは12.5ポンド=1,
852円。私はスーツケースとカメラリュックの二つなので、3,700円くらいか。安くはない。
店員は30歳くらいのお兄ちゃん。で、ここでも荷物のセキュリティーチェックですよ。イギリス人は用心深い。モバイルパソコンやカメラが入ってるなら出せと言われて、リュックから望遠レンズ付きのカメラを取り出すと、とたんにお兄ちゃんの目が輝きだして・・・

"Beautiful Camera ! Beautiful Camera !"

と食いつく、食いつく。
「どこから来たんだ?」
「日本だけど。」
「これなんてカメラだ?」
「D500だけど。」
「レンズは何ミリだ?」
「200-500だけど」
「3,000ポンド(44万円強)くらいするのか?」
「そんなにしないよ、日本だとね。」
「いいなぁ。実は俺もニコンD750を持ってるんだ。」
なんて言われるとこっちも嬉しくなってきちゃって、前日のRIATで撮った写真をモニターで見せてやると食い入るようにのぞき込んで喜んでました。

この話を帰国後に職場でしたら、軽率だと言われました。カメラを盗んだらリュックの重さだけでバレちゃいますからそれは無いとしても、SDカードだけ抜かれる可能性はありますからね。ま、そんなことにはなりませんでしたが、確かに用心した方がよかったかも。でも、同じ趣味の人と共感できたのは嬉しかったなぁ。

やっと重い荷物から解放されて、向かった先は高級デパート、ハロッズ。おそらく新婚旅行の時にも行ったんだと思いますが、その時の記憶は全く残っていません。
とにかくここで、家族へのお土産のノルマを達成せねば。
次女の指定のお土産が一番面倒臭いヤツで、バーバリーのコスメ2点、リップとベース。バーバリーと言ったらコートですよね。コートでなくても衣料品のイメージ。次女に言われるまで、まさかバーバリーにコスメがあろうとは思いもしませんでした。で、ハロッズの店内を探し回りました。店内には2か所にバーバリーの売り場がありましたが、いずれにもない。そもそもバーバリーのコスメなんて置いてない。仕方なく、店内の案内係のお姉ちゃんに聞いてみると、バーバリーの本店が近いからそこに行ってみたら、とのお勧め。
ハロッズから歩いて行ける範囲にそれはありましたが、いかにも敷居が高い。意を決して入店してすると、長身のほっそりしたモデル体型の黒人のお姉ちゃんと目が合って、「これありますか?」と聞いてみると、ロンドン市内の他のバーバリーを紹介された。そこには地下鉄でないと行けない。また地下鉄に乗ってやっと見つけた店で尋ねるとリップだけはあった。それも”Last One" ベースの方はもうないとのこと。
私の推測でしかありませんが、バーバリーはコスメから撤退しようとしているように感じられましたが
どうなのかな?

これで頼まれた二つの内一つだけとは言え、次女のお土産は確保。女房はバッグに着けるチャームでもと言ってましたが、キーホルダーが2万円以上するんですよ。これは私の価値観から大きく乖離してます。ただ、バカバカしくて買う気にならなかったからといって手ぶらで帰ったら、その後の展開は・・・・・・・・・・・・・・。
再びハロッズに戻り、ハロッズのパディントンベア柄のトートバッグをいくつか確保。ま、これでお茶を濁そう。

そしてここからが、やっと本格的なブラナリタ。

この日は、ひょっとしたら祝日だったのかな? 町中祝祭的ににぎわってました。
クソ暑いのにマラソン大会をやってました。





テムズ川を渡る。





ロンドンの中心部は建築の規制も緩いようで、東京以上に思い思いの形のビルが並んでいます。



2階建てバスとロンドンの新名物、ロンドンアイとビッグベン。ロンドンアイは後でご紹介するミレニアムブリッジと共にロンドンのミレニアム事業の一つです。

橋を渡り終えるとそこにはNational Theater (国立劇場)。



橋を振り返る。



ガラスの屋根が乗った橋ですが、帰国後すぐに見た映画にこの橋が登場していました。



冒頭部分です。この橋の屋根の上をトム・クルーズが走ります。
ずっとテンションかかりっぱなしのジェットコースタームービーです。お勧めしておきます。

ミレニアムブリッジが見えてきました。



で、テムズ川の堤防沿いに歩くと、テイトモダン。昔の火力発電所を改装した現代美術館。



そのテイトモダンとセントポール大聖堂を結ぶのがミレニアムブリッジ。設計は北京国際空港も設計したフォスター。











橋の上からの風景。





奥の方にロンドンブリッジが見えます。



セントポール大聖堂。



その前のインフォメーションセンター。なかなか攻めたデザイン。



セントポール側からテイトモダンを望む。



テイトモダンのテムズ川側全景。



ホントにやりたい放題のデザイン。





テイトモダンのテムズ川と反対側の増築部分。増築部分もいいですね。
ちょうどピカソ展をやってまして、イギリスは無料ですからね、ちょっと見てやろうかなとも思ったんですが、時間がないことと、例によって面倒なセキュリティーチェックがあるのでパス。

その近くにはこんなお店も。



ワガママ。



傍若無人な土産物店。北の人はともかく、日本じゃ皇室は弄れないもんなぁ。



建物名は分かりませんが、明らかにフォスターの作品だと分かる建物がここにも。



スラブは厚そうだけど、梁が見当たらない。いいなぁ、地震の無い国は。



歩道にあった電気自動車用充電器。日本じゃ公道上にはないですね。

こんなのも。





広告塔、Wi-Fi、USB充電器、公衆電話を集約したもの? これも日本では見当たりませんね。



レンタサイクル。

この橋もきれいだった。ゴールデン・ジュビリー橋でいいのかな?





奥はチャリングクロス駅。



もう一度、ロンドンアイ。





トラファルガー広場。ここでもバンドが演奏してました。有名アーティストだったかも?



とにかく、この日はそこら中ホコテン。



喉が渇いたんで、露店でアイスオーレを買ったら、850円くらいしました。

そして、バッキンガム宮殿。



振り返ると、こんな豊かな自然があるんですよ。







さて、このお店、何だか分かりますか? ユニクロです。

歩き疲れてチャリングクロス駅に戻って、荷物を受け取りましたが、あのお兄ちゃんは交代しててもういませんでした。

この日は好きなように歩けて、気ままな一人旅の良さを漫喫できました。複数だとこうは行きませんからね。



Posted at 2018/10/06 00:28:07 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記

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何シテル?   08/06 21:31
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