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成田のオッサンのブログ一覧

2019年09月22日 イイね!

御嶽山

御嶽山B-17Gの製作記はお休みして、先週登った御嶽山のことをお伝えしようと思います。

お付き合いの長い方は、私が毎年一つだけ3,000m級の山に登っていることはご存知だと思います。最初に登ったのは無謀にも槍ヶ岳(3,180m)。2009年ですから、もう10年前か。それから悪天候と重なって中止した年もあって、槍ヶ岳以降は北岳(3,193m:日本で二番目に高い山)、鹿島槍ヶ岳(2,889m)、笠ヶ岳(2,898m)と登ってきました。全て山頂近くの山小屋に泊っての一泊登山です。
で、今年はどこに登ろうかといつものメンバー4人でご飯を食べながら打ち合わせをしましたが、今年は私の事情に合わせて日帰り登山ということになりました。と言うのも、昨年までの私の勤めていた職場は比較的自由に有給が取れ、山小屋の混雑を避けて金曜日に出発し土曜日に帰ってくる行程で登っていました。ところが、転職した私はまだ今月一杯まで試用期間中で有給が使えない。さりとて、ぎゅうぎゅう詰めの山小屋に泊まりたくもない。てことで日帰りに。日帰りで登れる山もいろいろあると思いますが、私がバイキングの料理を皿に盛って席に戻ると「御嶽山に決まったよ」と。御嶽山と言えば、あの御嶽山ですよ。

家に帰ってこの話をすると・・・以下夫婦の会話。
「よりによって御嶽山? 他にもあるんじゃないの?」
「仕方ない。決まっちゃったんだから。」
「保険たんまり掛けといてね。」

ヘルメットを持って行かないと頂上まで登れないかも知れないとのことで、さっそくAmazonで登山用のヘルメットを注文。サイズの表示がなくて心配しながら注文したら、案の定、届いたヘルメットは頭の大きな私にはかなり窮屈。無理に押し込んでやっとという感じです。

当日は申し分ない晴天。朝6時に恵那峡サービスエリアに集合して2台で御嶽山ロープウェイの乗り場まで。乗り場にはきれいなお花畑が。


多分、「令和」と書いてあるんだと思います。

5合目にあるこの乗り場まで車で来て、ロープウェイで7合目まで。こうでなきゃ3,000m級の山に日帰り登山はできないですね。


降り場から御嶽山方面を望む。

展望台の案内板に槍ヶ岳が見えるようなことが書いてあるので、その方向にレンズを向けて望遠で撮ってみると・・・



確かに遥かに槍ヶ岳が見える。


下界方向。

いよいよ登山道へ。



この頃はホントにいいお天気でしたが、気温の上昇と共に徐々にガスってきます。

しかし、毎回思うことですが、楽な登山てものはありませんね。次第に息が上がってきます。





樹木が無くなって暫く登ると火山らしい風景になります。上に見えるのは9合目の山小屋。壁と言ってもいいような急勾配。


9合目の山小屋周辺の風景。さて、この小屋は元々被害がなかったのか、あるいは、修理してここまでにになったのか?


二の池とその山小屋。


いかにも溶岩が固まったという感じの岩。


再び二の池方面を振り返る。

この頃には一面に雲が広がり、我々は雲海の上。





頂上のすぐ下の小屋。屋根がありません。


頂上の社から火口方向を撮影。

社の建物が邪魔して火口を見下ろすことができません。
御嶽山が古くからの信仰の対象であり霊山であることは承知していますが、信仰心の無い一登山者からすると、頂上を人工物が占めているというのはいかがなものかと。モヤモヤとしたものを感じないではいられませんね。

4人の内3人が頂上の社に着き、昼食の準備をしていると、やっと最後の一人、K君が到着。K君が我々を見つけるなり発した言葉は「よくこんなところで食べる気になれますね。」
どうやら彼はこんな不安なところじゃなくて、下にできたシェルターの中で食べるべきじゃないかと言いたかったらしい。


人様のブログから拝借してきました。

私もこんなものができたんだと横眼で見ながら認識はしていました。確かにある程度までの大きさの噴石の直撃は防げるかも知れませんが、高熱の火山灰や有毒ガスが襲ってきたら何の意味もないでしょう。それにこの日は好天で登山者も多く、この規模では山頂付近にいる人だけでも収容しきれません。
他の方々も頂上の社の境内でお昼を食べてました。


シェルターの横に据えられた、5年前の9月27日の噴火の際の犠牲者と行方不明者のための慰霊碑。陰になって見えにくいですが「安らかに」と書いてあります。

あの日、噴火のニュースで、「こういった被害に遭わないようにするのはどうしたらいいですか?」とキャスターに聞かれた火山の学者は「山に登らないことですね。」と平然と答えていたのを思い出します。それくらい噴火の予知は今も困難。
自分が登っている間には噴火は起こらないだろう、だって行政も登山を許可してるんだし。何の根拠もなく、そう決め込んで登っている人達ばかりなんでしょうね。もちろん、私らを含めて。

ロープウェイの駅ではヘルメットの携行と、山頂付近の滞在時間を短くするようにアナウンスしていましたし、途中の掲示板には携帯の電源を切らないようにとの案内もありました。
そんな警告が忘れ去られる頃、また前触れもなく噴火するんでしょうね。

下山途中に、幾組かのツアーの登山者の団体とすれ違いました。その時間に登るってことは、山小屋で泊まるってこと。いやー、私もさすがにそれは無理。滞在時間が長くなるし、寝てる最中に噴火なんてされたら、逃げようがない。それに心配で寝付けない可能性もあるな。

5年前の噴火の慰霊だとか、爪痕を見ておこうだとか、そんな大それたことはこれっぽっちも考えずに選択した御嶽山でしたが、図らずも生と死についてあれこれと考えさせられる登山になりました。
Posted at 2019/09/22 19:08:07 | コメント(2) | トラックバック(0) | | 日記
2019年09月15日 イイね!

B-17G製作記(4)・・・塗装・ウェザリング

B-17G製作記(4)・・・塗装・ウェザリング千葉の停電が思いの外深刻で、復旧までにまだまだ時間がかかるようですね。多くの報道番組がこれを取り上げ、様々にコメントされていますが、再発防止策として電線の地中化の話が出てこないのが不思議です。
もちろん、電柱に比べれば何倍(何十倍?)も費用はかかりますが、今回のような倒木による被害を未然に防ぐには、電線地中化は大変有効だと思います。大地震に対しても現在の電柱による送電よりかなり安心できると思いますし、景観の面でも電線地中化を進めるべきというのが私の持論です。

さて、B-17G製作記の4回目。いよいよ本格的に(?)塗装に。

まずは主翼。



一応、銀色も2種類か3種類でメリハリを付けようと試みましたが、分かるかな? ま、大した効果はありませんでした。

その先の塗装が、ある意味、この機体の塗装のキモ。OD(オリーブドラブ色)の塗装の機体と左主翼の外翼部分を取り替えてるんですよね。そしてそこが激しく塗装が剥がれてる。しかも国籍マークも。



まずはその国籍マークの塗装から。私、実はこれまでこの手のマークはデカールに頼りきりで、塗装で仕上げたことなんてありません。
デカールをコピーして、裏面全体に糊が付いた大きめのポストイットにそれを乗せて切り抜き、マスキングシールを作って塗装します。
で、後でこの塗装の一部を剥がすわけですが、それをどうするか? ちょうどこの作業をする直前に読んだ模型雑誌に、銀塗装をした上にメンソレータムを塗って、その上に機体の塗装をして、乾燥してからテープで表面の塗装を剥がすという手法が載ってました。しかし、自分のキットからメンソレータムの匂いがするのはちょっと引く・・・。要は塗装の食いつきを弱めればいいんだからということで、タミヤモデリングワックスを塗ることに。
しかし、これって二律背反の作業。マスキングはきっちりしたいのに、付着力は弱めたい。結果はこうなりました。



マスキングシールが密着せずに、周囲に吹きこぼれてますね。まあ、気にしない。
で、この後にこのマークをマスキングしてODを吹きます。その後に実機写真を見ながらマスキングテープなどを貼り付けてペタペタと剥がします。しかし、これがなかなか思うようには剥がれてくれない。実機通りにとは参りません。適当なところで妥協します。
ラダー部分は表面が布製なので塗装は剥がれません。


エンジンナセルの防眩塗装の形は自信がありません。

上面がこれくらい剥がれてんだから、当然、下面もそうだろうってんで、下面も同様の作業をします。上面がODなら下面はグレーのはずですから、こうなります。
この下面の写真はどこ探してもありませんから、いい加減さに拍車がかかります。



次にエンジンの排気のススによる汚れの表現。これがB-17の場合は大事。静止したキットに動きとリアリティーを与えてくれる重要な働きをします。実機や先人の作例などを参考に薄めた艶消し黒を何度か重ねて吹き付けます。



エンジンの両脇からだけでなく、エンジンの後方の4つ並んだスリットからも、一旦主翼内に取り込んだ排気が出てますので、それも表現します。
しかし、まあ、何と言うか・・・やり過ぎましたね。もうちょっと控えめにしとくんでした。でも後戻りはしません。

で、ここで一考察。調べてるとこういうことに出くわすんですよね。
排気は飛行によって、当然ながら前方から後方へまっすぐに流れるものと思いがちで、実際にそうなってる実機写真も多くあります。ところが、そう単純な話じゃないって方もいらっしゃって・・・。



前から後ろへの単純な空気の流れの他に、プロペラの回転の影響も受けるでしょって話です。いわゆる編流ってヤツ。
まあ、私は世間の大勢に付いていきます。

前回触れたように、排気による汚れは黒だけでなく、それが重なってくると灰褐色になる部分もあって、それも表現してみます。





まあ、”やらないよりはいい”って程度で。
実機はエンジンのカウリングもかなり黒っぽく汚れてます。そこはMr.ウェザリングカラーのマルチブラックを筆で塗ってから柔らかい布で拭き取ります。が、これが拭き取るとてかってしまう。まあ、そこは我慢します。

裏返さないと見えませんが、エンジンナセル下面の排気タービンも注目されるところ。実機はこんな。



これを目指して、タミヤのウェザリングマスターでお化粧してやります。





下面ついでに、内側エンジンの脚収容庫。



それらしく細部もできております。

次はエンジン本体。
恥ずかしい話ですが、作っている間にエンジンパーツを一つ失くしてしまい、事前に持っていたこともあって quickboost のアクセサリーパーツで代用。もちろんこちらの方が精密な出来です。





ただ、キットのパーツではないので、前にせり出させる必要がある。プラ板を重ねてカウリングに合わせます。

エンジンときたらプロペラ。
プロペラのパーツに手を付けようとして見ると、これが厚い。ペーパーで薄くすることもできますが、これも持っていた quickboost のアクセサリーパーツで。



さすがにプロペラの羽は薄くできてますが、1枚1枚が別々。スピナーが別パーツになっていて、捻りの角度を決める治具もセットになっています。
スピナーはMr.メタルカラーの218番で塗装。塗った後に柔らかい布で磨くと艶のある金属感が演出できます。プロペラの付根の部分は艶消しの銀で。使い分けでリアリティーが増します。



機体後部へ。



エンジンの排気は水平尾翼まで届いているようです。



銃手(gunner)の窓は3分割のタイプですが、これが資料が見当たらない。キットのパーツは1枚もの。適当に似せて塗りました。この窓の前にはプラ板を加工して風防板を取り付け。



機体右側の緑の帯が垂直尾翼にかかる部分には塗装の剥がれがあるので、これを再現しましたが、あまり実機に近づけてません。

さて、次回は全体の完成写真の予定です。












Posted at 2019/09/16 01:40:44 | コメント(3) | トラックバック(0) | 模型 | 日記

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「スポーク張替え後、塗装完了。」
何シテル?   08/06 21:31
昔、メルマガで漫画のコラムを書いてました。
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