
千葉の停電が思いの外深刻で、復旧までにまだまだ時間がかかるようですね。多くの報道番組がこれを取り上げ、様々にコメントされていますが、再発防止策として電線の地中化の話が出てこないのが不思議です。
もちろん、電柱に比べれば何倍(何十倍?)も費用はかかりますが、今回のような倒木による被害を未然に防ぐには、電線地中化は大変有効だと思います。大地震に対しても現在の電柱による送電よりかなり安心できると思いますし、景観の面でも電線地中化を進めるべきというのが私の持論です。
さて、B-17G製作記の4回目。いよいよ本格的に(?)塗装に。
まずは主翼。
一応、銀色も2種類か3種類でメリハリを付けようと試みましたが、分かるかな? ま、大した効果はありませんでした。
その先の塗装が、ある意味、この機体の塗装のキモ。OD(オリーブドラブ色)の塗装の機体と左主翼の外翼部分を取り替えてるんですよね。そしてそこが激しく塗装が剥がれてる。しかも国籍マークも。
まずはその国籍マークの塗装から。私、実はこれまでこの手のマークはデカールに頼りきりで、塗装で仕上げたことなんてありません。
デカールをコピーして、裏面全体に糊が付いた大きめのポストイットにそれを乗せて切り抜き、マスキングシールを作って塗装します。
で、後でこの塗装の一部を剥がすわけですが、それをどうするか? ちょうどこの作業をする直前に読んだ模型雑誌に、銀塗装をした上にメンソレータムを塗って、その上に機体の塗装をして、乾燥してからテープで表面の塗装を剥がすという手法が載ってました。しかし、自分のキットからメンソレータムの匂いがするのはちょっと引く・・・。要は塗装の食いつきを弱めればいいんだからということで、タミヤモデリングワックスを塗ることに。
しかし、これって二律背反の作業。マスキングはきっちりしたいのに、付着力は弱めたい。結果はこうなりました。
マスキングシールが密着せずに、周囲に吹きこぼれてますね。まあ、気にしない。
で、この後にこのマークをマスキングしてODを吹きます。その後に実機写真を見ながらマスキングテープなどを貼り付けてペタペタと剥がします。しかし、これがなかなか思うようには剥がれてくれない。実機通りにとは参りません。適当なところで妥協します。
ラダー部分は表面が布製なので塗装は剥がれません。

エンジンナセルの防眩塗装の形は自信がありません。
上面がこれくらい剥がれてんだから、当然、下面もそうだろうってんで、下面も同様の作業をします。上面がODなら下面はグレーのはずですから、こうなります。
この下面の写真はどこ探してもありませんから、いい加減さに拍車がかかります。
次にエンジンの排気のススによる汚れの表現。これがB-17の場合は大事。静止したキットに動きとリアリティーを与えてくれる重要な働きをします。実機や先人の作例などを参考に薄めた艶消し黒を何度か重ねて吹き付けます。
エンジンの両脇からだけでなく、エンジンの後方の4つ並んだスリットからも、一旦主翼内に取り込んだ排気が出てますので、それも表現します。
しかし、まあ、何と言うか・・・やり過ぎましたね。もうちょっと控えめにしとくんでした。でも後戻りはしません。
で、ここで一考察。調べてるとこういうことに出くわすんですよね。
排気は飛行によって、当然ながら前方から後方へまっすぐに流れるものと思いがちで、実際にそうなってる実機写真も多くあります。ところが、そう単純な話じゃないって方もいらっしゃって・・・。
前から後ろへの単純な空気の流れの他に、プロペラの回転の影響も受けるでしょって話です。いわゆる編流ってヤツ。
まあ、私は世間の大勢に付いていきます。
前回触れたように、排気による汚れは黒だけでなく、それが重なってくると灰褐色になる部分もあって、それも表現してみます。
まあ、”やらないよりはいい”って程度で。
実機はエンジンのカウリングもかなり黒っぽく汚れてます。そこはMr.ウェザリングカラーのマルチブラックを筆で塗ってから柔らかい布で拭き取ります。が、これが拭き取るとてかってしまう。まあ、そこは我慢します。
裏返さないと見えませんが、エンジンナセル下面の排気タービンも注目されるところ。実機はこんな。
これを目指して、タミヤのウェザリングマスターでお化粧してやります。
下面ついでに、内側エンジンの脚収容庫。
それらしく細部もできております。
次はエンジン本体。
恥ずかしい話ですが、作っている間にエンジンパーツを一つ失くしてしまい、事前に持っていたこともあって quickboost のアクセサリーパーツで代用。もちろんこちらの方が精密な出来です。
ただ、キットのパーツではないので、前にせり出させる必要がある。プラ板を重ねてカウリングに合わせます。
エンジンときたらプロペラ。
プロペラのパーツに手を付けようとして見ると、これが厚い。ペーパーで薄くすることもできますが、これも持っていた quickboost のアクセサリーパーツで。
さすがにプロペラの羽は薄くできてますが、1枚1枚が別々。スピナーが別パーツになっていて、捻りの角度を決める治具もセットになっています。
スピナーはMr.メタルカラーの218番で塗装。塗った後に柔らかい布で磨くと艶のある金属感が演出できます。プロペラの付根の部分は艶消しの銀で。使い分けでリアリティーが増します。
機体後部へ。
エンジンの排気は水平尾翼まで届いているようです。
銃手(gunner)の窓は3分割のタイプですが、これが資料が見当たらない。キットのパーツは1枚もの。適当に似せて塗りました。この窓の前にはプラ板を加工して風防板を取り付け。
機体右側の緑の帯が垂直尾翼にかかる部分には塗装の剥がれがあるので、これを再現しましたが、あまり実機に近づけてません。
さて、次回は全体の完成写真の予定です。
Posted at 2019/09/16 01:40:44 | |
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