前回のブログの冒頭で入院中の義父の体調が思わしくないことをお伝えしましたが、23日の午前中に息を引き取りました。
お盆中に義父と親族が、リモートではありましたが、短時間の面会を果たせたことがせめても救いでしょうか。長女と孫はその一週間後に葬式に出るために再び帰省となりました。
2年前の私の実父の時もそうでしたが、病院や施設のベッドで長らく寝たきりになり、やがて本人の意識が無くなり、生と死の境が分からないくらいにひっそりと息を引き取る。ある意味理想の死に方かも知れません。
享年90歳でした。男性としてはまあ長生きの部類に入るのかも知れません。
義父について、みんカラらしい話題を添えておくと、義父は長年ずっとトヨタのCを乗り継いできた人でした。
カローラ → コロナ → クレスタ(この頃に私たちは結婚)→ クラウン → セルシオ の順です。おそらくカローラの前にも何かあったはずですが、車種は不明です。
トヨタから香典が来ても不思議は無いラインナップ。セルシオ(レクサスではなくトヨタ最後のセルシオ)は現在も女房の実家にあり、ちゃんと動きます。
義母は既に12年前に亡くなっていますが、生前の義父母は私には決して仲の良い夫婦には見えませんでした。私の前でもよく言い争いをしていたし、義父が退職金で義母に相談もなくセルシオを買った時は義母はかなり腹を立てていました。
それなのに、義母が亡くなった後の義父の落ち込みようはかなりのもので、葬儀の際はもちろん、一周忌の挨拶でも涙を流していたくらいです。一時は早く妻のところに行きたいなんてことまで言っていたようです。
私も夫婦を30年以上やってるわけですが、夫婦って分からんもんですねぇ。
義姉が喪主なわけですが、コロナによる行動制限も無いというのに、義姉の割り切りようは徹底していて、親類やかつての勤務先などは事後報告と決めて一切連絡せず、本当に身内だけのこじんまりとした葬儀でした。
ここまでが長い前振り。こっからタイトルに関するお話。
祭壇には笑顔の義父の遺影が飾られています。これはいつの写真ですかと義姉に尋ねてみると、義父がホールインワンを出した時の記念写真とのこと。笑顔の写真のまともなものがこれしかなかなったらしく、このときの集合写真の義父の顔を引き伸ばして遺影にしたとのことで、鮮明とは言い難い画質でしたが仕方のないことでしょう。
義父はいろんなことにのめり込んではやがて飽きて次の趣味に走る人でした。私達が結婚した頃はパチンコでしたね。女房の実家でごちそうになった時も、食事が終わるとすぐに立ち上がって「行ってくるわ」とパチンコ屋に走って行きました。草野球に一生懸命になっていた時期もあるとか。パチンコの後がゴルフで、始めたのは私達が結婚した後でしたね。ですから、ホールインワンの件も覚えています。まだゴルフを始めてからそんなに経ってもいない時期でしたから、義父の腕と言うよりも偶然だったんでしょうね。
ご存じかと思いますが、ホールインワンは喜んでばかりではいられない出来事です。一緒に回った人達や知人などにお祝いの品を配ったり、宴会を自分持ちで開いたりと、アクシデントと言った方がいいくらいの出費を伴います。義父は初心者であるにも関わらず、万が一に備えてホールインワン保険に入っていたお陰でこれを乗り越えることができました。
「この写真ってお義父さんが幾つの時でしたっけ?」と義姉に尋ねると65歳の時だと。
衝撃が走りました。ゲッ、65って来年じゃん!
確かに遺影の写真選びって悩みますよね。
選択基準は、表情、年齢、鮮明さ ってところでしょうか。
私の父の遺影は2009年のブログ「
80歳の同窓会」で私が撮った集合写真を引き伸ばしました。表情はお坊さんも含め、複数の人から”固い”と言われました。父はもうちょっと気さくな人柄と思われているようでした。しかし、高齢になってからの写真の数が少なく、選択肢が限られます。弟が別の写真を候補として持ってきましたが、私としては長く飾る写真が笑顔ってのはちょっと考えられなくて、私が撮った写真に落ち着きました。
この時の父の年齢は、言うまでもなく80歳。
中には生前に自分の遺影を選んでおく人もいるでしょうね。あるいはそれ用に写真館などで撮影するような用意のいい人もいると思いますが少数でしょうね。そんな人は何歳くらいで撮影するんでしょうか?
超高齢のよぼよぼの姿は自分でも残したくないだろうし、遺族も違和感を持つでしょう。反対に孫やひ孫までいる人が若い時の写真を遺影にするってのも違和感をぬぐえません。少なくとも孫が見てちゃんとお爺ちゃんやお婆ちゃんであることが分かる写真でないとね。
とか、いろいろと考えると確かに65歳以降は遺影の候補足りえますね。
これから写真に納まるときは、それを意識してみる?
Posted at 2022/08/27 10:08:22 | |
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