
先週の金・土曜日、久し振りに山に行ってきました。毎回、楽な登山は無いと言っていますが、今回はまた辛かった。
どこに登るのか決めたのは、現役時代の同僚のK君。K君は都合で最近は山に登れてなくて久しぶりの登山。と言うことで簡単そうな針の木岳を選んだと言っていましたが、これがとんでもない選択でした。確かに山小屋にはお昼に着きましたから時間的にはそれほどかかっていないものの、急勾配が延々と続く辛い登山でした。それを示す資料を見つけました。人様のサイトからですが。
左が今回の針の木岳のルートの断面図です。「雪渓ルート」と表記されていますが、今回は雪渓は登っていないものの、雪渓を横目に見ながら登りましたので勾配はほとんど変わりません。右は昨年登った燕岳の合戦尾根ルートの断面図。合戦尾根ルートは北アルプスの三大急登として有名です。針の木岳のルートもそれに並ぶ急登と言えるレベルじゃないでしょうか? いや、むしろ私の体感的には今回の針の木岳ルートの方がきつかったように感じているんですが。
扇沢から黄緑の線に沿って登り、その後、右の水色のルートで針の木峠に到達して、そこから右の蓮華岳、左の針の木岳に登るルートです。
現役時代の元同僚二人と合流して扇沢駅の駐車場に着いたのは午前3時頃だったかな? そこで5時くらいまで車中で仮眠。
午前7時頃の大沢駅。トロリーバスに乗ろうとするお客さんの列が分かるでしょうか? トロリーバスも今年の12月で終了です。
おそらく画面中央の山頂が針の木岳。
登り始めは「こんなもんなの? 大したことないね。」で始まるんですよ。ところが途中の大沢小屋を過ぎたあたりから急勾配になり、それがずっと続きます。予想していなかった鎖場(くさりば)も数か所ありました。いやぁ、しんどかった。

ちょっとしたお花畑。
人様のブログを読むと6月くらいまではアイゼンを付けてこの雪渓を登れるようですね。9月では御覧のような状態ですから雪渓を避けて脇の登山道を登ります。
途中、沢を何度か横切りますが、渡ってからどこを歩けばいいのか迷う場面が何度かありました。
お昼ごろ、針の木峠に到着。この手前のつづら折りの登山道は永遠に続くのかと思えました。
峠を越えて眼前に広がる景色。
奥の方のやや右寄りに、とんがった槍ヶ岳が見えます。
針の木荘から蓮華岳方面を望む。
ここで昼食を済ませ、この山小屋にチェックイン。誘惑に勝てずここで売ってる600円もするCCレモンを飲んでしまいました。
ザックを降ろし、暫く休憩して片道1時間ほどの蓮華岳(2,799m)へ。実はお天気が良くて見晴らしが良かったのもここまで。
山小屋を見下ろしながら、また登る。
蓮華岳山頂の様子。殺風景でしょ。こういう登山はつまんないんだよなぁ。
下山し、山小屋の布団で横になりましたが、足をつりまくり。痛みが治まったと思い姿勢を変えると今度は別の場所が・・・。それがずっと続きました。こんなことは初めて。私だけでなく同行のO君も同様。いかに足を酷使したかってことですよね。
針の木荘の晩御飯。山小屋でサバの味噌煮は珍しい。K君が今までの山小屋の食事で一番おいしいと絶賛してました。また、他のお客さんはご飯がおいしいと褒めてました。昨年の燕荘のご飯はべちゃっとしててうまくはなかったんですが、それに比べると確かにここのご飯は、まあ普通。私の見立てではご飯もサバの味噌煮も下界で調理したレトルトかなと・・・。口には出しませんけどね。
あ、この山小屋でもご飯と味噌汁はお代わり自由でした。
布団は何だかヒンヤリじっとりしてて、この身を預けるには抵抗感が無きにしも非ず。ま、疲れで寝ちゃいましたけどね。山小屋で贅沢を言っちゃいけないね。
翌朝の朝ごはん。
ま、普通でしょうか。
朝焼けの周辺の景色。ガスが多くて去年の燕岳のようには行きませんが。
ザックは山小屋に置いて軽装で針の木岳(2,821m)へ。
右が私。周囲は御覧のようなガスだらけ。晴れてれば景色のいいところだそうですが、何にも見えない。雨に降られなかっただけでもいいと思わなきゃと自分を慰めてみる。
登りと同じルートで下山しましたが、今回は下山も結構しんどかった。
お昼過ぎに車に戻り、いつも通り温泉に浸かってお蕎麦を食べて帰路に。
二日ばかり太ももがパンパンで、階段の上り下りに苦労しました。
山はお天気で決まるね。
Posted at 2024/09/15 22:32:23 | |
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