
メルセデス車からはAクラスセダン、AMG A35、新型GLEクラス、そしてAMG GT(4ドア)の“43”に続き、3代目となる新型Bクラスもパリサロンで初公開されました。
先代・W246は(本国でも日本でも)ベースのAクラスより一足先にデビューしていましたが、今回はベース車のほうが先に登場したため、初代・W245のデビュー時と同じ逆パターンに戻ったかたちですね。ちなみに今回与えられた開発コードは、これまでの流れを汲んだ“W247”のようです。
新型Bは先代のMC直前に、他社から強力なライバル(本国では1月、日本仕様では6月にフェイスリフトを行った
アイツです)が登場したため、それへの対策もバッチリ練られたかと思います。
内外装は先代に引き続き、ベース車をより背高にワゴン然とした雰囲気がありますが、全長でどれぐらい大きくなったかは不明である(国内外ほとんどのサイト記事を見てみても、記載が無かったので…)ものの、全高は先代比で+33mmの1456mm、ホイールベースも同じく先代比で+30mmの2729mmに引き上げられたようなので、全体的な寸法はフォルムや室内空間も相まって拡大されてるような気がします。
空力抵抗を示すCd値は、先代の0.25から0.24と1ポイントしか下がっておりません…数値を今以上に下げてしまうとデザイン面や走行性能に悪影響が出る恐れもあるため、減少幅をごく僅かに抑えることで、先代超えの走りと快適性を手に入れたと思えばいいかもしれませんね。
当初設定されたエンジンは1.4リッター直4ガソリン(136馬力“B180”と163馬力“B200”に搭載)、1.5リッター直4ディーゼル(116馬力“B180d”に搭載)、そして2リッター直4ディーゼル(150馬力“B200d”と190馬力“B220d”に搭載)で、各機種は基本的にベース車に準じたラインナップとなっており、ミッションはこれまたベース車同様のゲトラグ社製DCTが組み合わせられたんですが、ルノー製を基本とするガソリン各種と1.5ディーゼルには7速、自社製の2リッターディーゼルには何と新開発の8速(!)が採用されたようです。
その8速採用は各サイト記事で情報を知り、本当にたまげましたね。たぶん他のグレードと同じ7速では、車重と相まったパワー不足を指摘される声も出てきそうなので、敢えての8速採用に踏み切ったんでしょう。最初からガソリン車にも採用されていれば、日本導入への期待はさらに膨らんだと思うんですが、8速搭載グレードの拡大は行く行くのイヤーモデルで実施していくことに期待しましょう。
ベースのA同様、AIを活用した音声認識機能のMBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)や上級モデル並みの先進安全装備を歴代初搭載したこともトピックになっている新型Bですが、本国では12月に予約受注を開始したあと、来年2月から販売をスタートさせるとのことです。
日本導入は(本国生産開始などの関係もあり)早ければ来年初夏ごろになりそうな気がしますが、本国発表された当初のグレード展開を見た限りでは、ガソリン・180だけが導入モデルの最右翼かなと思います。ちなみに私が情報を掴んだ限りだと、
今月中ごろの国内正式発表が決まった新型Aも、当初やってくるグレードは180の各グレードのみという話らしいです。
先代の日本仕様は(MCを実施して間もなかった)GLAを除くMFAプラットフォーム搭載車に限り行った
昨夏のイヤーチェンジで、180のベースグレード
のみという何とも寂しいラインナップになってしまったので、新型ではイヤーチェンジ以前に存在したAMGライン標準装備の180スポーツだったり、180用よりも強力なエンジンを積んだグレード(先代でいうガソリン車の250 4マチックに相当)も再び用意してくれればいいなと思ってるんですけどね。MBJ側は一体どう判断するのかな…?
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ドイツ車(Mベンツ/スマート) | クルマ
Posted at
2018/10/08 21:53:18