今回「メルセデス-AMG」ブランドからの登場となり、大きく刷新された新型SLが満を持して本国デビューしました。
ワールドプレミアは
以前触れたとおり先月20日の実施が噂されていましたが、結局は諸事情により噂の日程から約1週間遅れの
28日深夜(日本時間)に行われました。
エクステリアは既存の“GT”シリーズと同系統の雰囲気を漂わせた感が強いですし、インテリアは
7月の事前公開時に綴っておりますので説明不要ですが、それ以外の点ではアルミ等を多用した高剛性ボディとスペースフレーム式シャシー、3層構造のファブリック製ルーフ(わずか15秒で開閉可能だそうです)採用で先代よりさらに軽量化が為されたほか、最近では新型S・Cクラスにも奢られて話題のリアアクスルステアリングを装備したり、(4代目・R129以来の4シーター化と同じく、軽量化の引き金になったであろう)後述する2グレードが積む4.0V8エンジンの強力なパワーに対応するため、駆動方式を史上初の4WDに一本化させたこともトピックらしいですね。
当初設定されたグレードは585hp(5500-6500rpm)・800Nm(2500-5000rpm)のエンジン出力を誇る「63 4マチック+」と、476hp(発生回転域は63と共通)・700Nm(2250-4.500rpm)を発揮する「55 4マチック+」の2種からなっているんですが、思えば歴代モデルで「55」が用意されるのは、2008年のMCとともに「63」へ切り替わった先々代・R230の前期型以来なので、まさかその名が新型で復活するとは大変びっくりしました。
ちなみに詳しい内容は明かされなかったものの、行く行くはこちらも歴代初のPHVがラインナップに加わる見込みらしく、恐らくそのパワートレーンは
9月のIAAモビリティ2021で発表されたGT 4ドアの“63S Eパフォーマンス”から譲り受けたものになるのでは?と一部メディアで囁かれているようです。
そもそもSLは、1954年発表の初代・W198が当時のレース参戦車両をルーツとし生まれた経緯があるぶんピュアスポーツカーな性格の持ち主でしたが、2代目以降は時代とともにラグジュアリー性重視でコンセプトが変化していき、近年ですとSクラスカブリオレやSLS AMG→GTロードスターの登場で…
(日向坂46・渡邉美穂さん)
というネガティブなイメージがそこかしこに感じられた(あくまでも私感です)ので、先ごろSカブリオレがクーペ版ともども先代限りで生産を終えたり、
現行GTのクーペ/ロードスターも来月中に生産終了という話すら入ってきたため、4人乗車可能なラグジュアリーカーとしての要素は残しつつ、先述した初代からの原点回帰で走行性能にもトコトンこだわった結果が、今風のテクノロジーとともに一台で二度おいしくさせたと解釈するほうが良さそうですかね。
現在本国価格は未公表ながら、
とあるメディアではGTロードスターと変わらないプライスタグが付けられるのでは?と予想されているため、順当に行けば来年導入は確実なはずの日本仕様も多分そうなるのではないでしょうか。
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ドイツ車(Mベンツ/スマート) | クルマ
Posted at
2021/11/01 23:18:37