BMW車の制御ロジック、ポルシェのと一緒だねと振り返り…(「BOOST」ボタンについて)

この一週間、ストレス等々でブログ更新が滞り大変申し訳ないです。

閑話休題、ここ最近デビューしたBMW車のうち、新型7シリーズ/i7やX1/iX1などごく一部のMスポーツないしM Performanceモデル設定車種には、ステアリングパドルの左側に「BOOST」と書かれたものを装着しているケースが増えています。

しかしメーカー公式サイト（各車のカタログページ）を確認しても関連情報が見当たらぬままで存じ上げていなかったため、私はネット上の試乗記やYouTubeで初めて詳細を知った次第です。

機構としてはパドルを引くと10秒間（※現行218iアクティブツアラーおよびiX1 xDrive30各々Mスポーツの試乗記で確認、他車向けも同じ？）だけアクセルレスポンス向上とともに加速力も強まることで、ドライバーの高揚感を上げてくれるというもの。試乗記にそう綴られた文言を見て「あれ？他社ので似通ったのがあったような…」と記憶を辿っていたら、ポルシェが991型（先代）911のMC版登場を機に採用し始めた“スポーツレスポンスボタン”の存在を思い出しましたね。ただしポルシェのはパドル操作で10秒間…ではなく、ステアリング右側のダイヤルに設けられたボタンを押せば20秒間作動するのでBMW側のロジックとは相違点があります。

話をBMWに戻すと、操作ひとつで強烈な加速を味わえるという類では、PHEVの現行330eや先代530eですとエンジンとモーターの協調制御による「XtraBoost」があったほか、BEVのi4 M50では選べる走行モードのなかに0-100km/h加速：3.9秒（本国公称値）の源と言える「SPORT BOOST」が存在します。なので最新世代のモデル向けの「BOOST」モードは前述からの正常進化版だと解釈すれば非常に分かりやすいでしょうかね。