MC後の現行GLEシリーズ。AMG 53 4マチック+までの既出グレード発表から約2か月、ついに63S 4マチック+も2400万円台のプライスタグを掲げたフェイスリフト版に切り替わりました。
とはいえすでに今春の本国発表時から存じ上げていたのですが、とくにメカニズムで大きな変化は搭載されるAMG謹製のM177型4.0V8が既出グレードに倣い、モーター駆動のISGとの組み合わせでマイルドHVに生まれ変わりました。現行車種用のV8エンジンではSクラス(S580)のM176型にISG、新型S63やGT 4ドア63Sの“Eパフォーマンス”といったPHEV向けのM177型にBSGが組み合わされた経緯こそある反面、純AMG×ISGはこれまでマッチングの叶った車種が一つもなかったので非常に新鮮に感じますね。
ちなみに上述のM177型と組み合わされたISGは、16kW(21hp)/250Nmのスペックを与えた“EM0014”と呼ばれる型式を採用した模様です。しかもこの仕様、コスト抑制の観点で他モデル向けと共用だろうと思い、過去にMBJのサイトからダウンロードした諸元表などを読み返すなどして分かった事実として、現行S500用のM256型直6とドッキングされたものと同じでした。こういう発見になるほど!と思いたくなるのはファンならではの癖ですかね(笑)
最高出力の発生回転は他グレード用別型式の2500rpmまでに対し全域で900rpmに低められてはいるものの、これは612hpのエンジン単体出力や車重2.5tのボディに耐えられるよう考えられたためでしょう。そのISG採用以外はMC前を踏襲した部分が多いメカニズムですが、
「電動アシストの働きで(以前より)エンジンパワーにパンチ力が増え、出足もスムーズになったように感じる」だったり「(足回りにも手が加えられたという前提で)MC前よりも上質感高い乗り味になった」といった意見を早く聞いてみたいものです。
※トップ画像個体の緑色(現行Sにも設定のメタリック色“エメラルドグリーン”でしょうか)は今回発表の「導入仕様モデル」に含まれていないボディカラーです。現在ラインナップされているのはMC後として初期ロット分に当たる年内生産枠の都合からかホワイトやグレー系をメインに少数なので、設定色は恐らく今後の年次改良等々に合わせて増えていくだろうと思われます。
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ドイツ車(Mベンツ/スマート) | クルマ
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2023/11/22 22:00:01