
先週木曜に本国で発表されたゴルフ(Ⅶ)のマイチェンモデルですが、今回は主なトピックが内外装の見直しと新技術の採用であるため、これまで速やかに書けなかったのは、日本仕様の予想に肝心な標準モデルのグレード体系がまだ不明になっている点に引っ掛かっていたからなんですよね…。
まずエクステリア。トップ画像はハッチバックのR-ラインですが、トリム独特のスポーティな雰囲気はバンパー下部を見ても感じられて、マイチェン前のとは一味違った個性を放っているのがいいですね。ボディカラーはもちろん新色でしょうが、このイエローの色調はどことなく、BMWの現行M3・M4に採用されている「オースチン・イエロー」の風味に近い気がするのは私だけでしょうか…?
R-ライン以外のバリエーションの顔つきは…
《GTI》
《GTE》
《ヴァリアント》
うーん、どのバリエーションもデザインはあっさりしてますね。このなかで大きく変わった印象が強いのは(GTIと共通のスタイリングになった)GTEなんですが、ヴァリアントもオールトラックのバンパーを移植させたかのように生まれ変わりましたね。後者のグレードは見た目で確認すると、恐らくコンフォートラインかハイライン相当のグレードだと思われるので、ハッチバックの同一グレードもこのバンパー形状が採用されることになりますね。
前後ライトには待望のLED式が奢られた模様ですが、これによってアウディ車譲りの“流れるウィンカー”も採用されているらしいですね。
インパネは基本のデザインこそマイチェン前と不変ですが、すでに現行パサートなどに採用済みのアクティブ・インフォ・ディスプレイ(アウディ車でいうバーチャルコックピット)や、事前の噂どおりジェスチャーコントロール付きのナビ(どうやらこれは日本仕様でもお馴染みのDiscover Proらしいです)も新搭載して劇的に進化しましたね。
エンジンは5月に詳細が発表された直4の1.5TSI(ガソリン)が話題の中心になっているようですが、こちらは150馬力の最高出力を誇り、1.4時代と同じACT(気筒休止システム)も備わった仕様になっているそうですね。また、GTI用の2.0TSIも仕様が変わり、出力はベースグレードが230馬力、“パフォーマンス”は245馬力となったほか、組み合わせられるDSGは6速から7速に段数アップされている模様です。
安全面ではFront Assist(自動ブレーキ)がパサート譲りの歩行者検知機能も付いた仕様になったり、渋滞ストレスの緩和を目的としたトラフィック・ジャム・アシストも奢られたようです。そういえばマイチェン前のFront Assistは(日本の自動車アセスメントが行ったテストで)20km/hや45km/hの速度だとしっかり止まってくれる反面、30km/hの速度では止まらないことが証明されてしまったので、今回の改良はその問題が解決できているといいですね。
このマイチェンモデル、本国での発売は来月から始まるそうなので、日本への導入は早くて来春、遅くて同年初夏あたりになりそうですね。
あと、高性能なRやEVのe-ゴルフを含むその他バリエーションのマイチェン版は後日発表という格好になりましたが、どちらもどんな顔つき、どんなパワーアップをして登場するのか楽しみですね。
Posted at 2016/11/15 19:10:26 |
ドイツ車(VW) | クルマ