VWはきのう開幕のデトロイトショーに、ワールドプレミアを3台出展した模様です。
ワールドプレミアを果たしたうちの1台はコンセプトで2台は市販車なんですが、市販車はどれもショー開催国のアメリカ市場を狙ったSUVであり、おまけに日本導入の可能性が恐らく低そうな存在でもあるんですよね…。
まず紹介するのはコンセプトの「I.Dバズ」です。
こちらは昨年のちょうど今頃に出た「BUDD-eコンセプト」とは打って変わり、VW往年の名車“タイプ2”の現代版という触れ込みが為されているようですが、同じ“タイプ2”をモチーフにしたコンセプトは過去のモーターショーで数度公開されていることもあり、今回の「I.Dバズ」はその集大成といえそうな雰囲気がしますね。
プラットフォームはEV専用設計のもの(昨秋のパリサロンで公開された「IDコンセプト」に使われた仕様と共通?)が採用され、フロントとリアにそれぞれ1基ずつ積まれた電気モーターは総合出力:374馬力を誇り、フロア下に搭載のリチウムイオンバッテリーは111kWhでフル充電時は約600kmの走行が可能になっているそうです。
また、室内は複数のシートアレンジに対応できるほか、インパネには取り外しも可能なタブレット端末が備え付けられていたり、さらには2025年の実用化を目指し開発中だという全自動運転機能も搭載しているそうです。
続いては「オールスペース」というサブネームが与えられた新型ティグアンのロングWB仕様です。
うーん、見た目は
今から約半年前に書いた【スクープだより】で取り上げた画像そのままですね。全長は標準ボディ比で210mm台半ばに、ホイールベースは約110mmまで延長されているそうです。
5人乗りの2列シートが標準で、7人乗りの3列シートはオプションだというアメリカ向けの搭載エンジンは184馬力を誇る2.0TSIのみらしいんですが、ギアボックスは「普通に考えて(おもに本国市場などで売られている)標準ボディの仕様に準じた7速DSGか!?」と思いきや、私的には意外や意外の8速ATが組み合わせられた模様です。横置きエンジン車なので、多分ATはその段数からBMW/MINI両ブランドのUKL2プラットフォーム搭載車などに積まれてお馴染みのアイシン製でしょうね。
ちなみに、
こちらのデビュー前のニュース記事には「北米、中国、欧州でのデビューは2017年夏頃が予定されており、日本でもほぼ同時期の導入が期待される」という記載があるんですが、日本への導入は想定される価格帯やユーザー層で標準ボディかゴルフトゥーランあたりとバッティングしてしまう可能性も出てきそうなので、市場上陸は私なりの結論でいえば多分ありそうで無いかなと思います。
最後は新型ティグアンなどと同じMQBプラットフォームを搭載していながら、トゥアレグ越えのボディサイズを誇る「アトラス」のR-ライン装着車です。
すでに標準モデルは昨年11月のロサンゼルスショーで公開済みなので、それから約2か月という早いタイミングで公開されましたね。
現地ではドイツ本国における他モデルと同様、既存のグレードに設定のパッケージオプションとして販売するそうで、お約束のカッコよさをアピールした内外装が印象的な仕様になっています。なお、このR-ライン仕様に装着されたタイヤ/ホイールの径は20インチだそうです。
以上、私なりに綴ったワールドプレミア各3台の紹介でした。
Posted at 2017/01/10 23:45:40 |
ドイツ車(VW) | クルマ