
先月になりますが、本国仕様の現行1シリーズ(F40)に懐かしいネーミングを与えた新グレードが加わりました。
その名は「128ti」。それはつまり往年の1800や02シリーズ、さらに1シリーズの前世に当たる3シリーズコンパクトに採用され、イタリア語の“Turismo Internazionale”を略した『ti』の名称復活です。
内外装はMスポーツパッケージをベース(ただし一部専用品も装備)とし、エンジンはB48系2.0直4を搭載、駆動方式はFF、ミッションは8速スポーツATのみ、さらにローダウンサスペンションやトルセン式LSDの採用で走行性能をぐっと高めた一台に仕上げているようなので、ざっくり言えばエンジンとミッションは同一ながらも、駆動方式が4WDとなっているM135i xDriveの2WD版と考えたほうが分かりやすいですかね。ただしB48系エンジンはM135用の306hpに対し、キャラクターの違いも考慮して265hpへディチューンされたようです。
ちなみにこの128tiと似た性格を持つホットモデルは、縦置きFRの先代(F20・21)でいう「125i」がそれに当たり、コンパクトで快活に走るスポーティーイメージは、老舗レーシングチームのWSR
(ウェスト・サリー・レーシング)が製作した3ドアボディのBTCC(イギリスツーリングカー選手権)参戦マシンに活かされるほどの素質があったものの、日本へは最後まで正規導入が叶うことはありませんでした。
本国で発表された価格は41,574ユーロ(約5,068,000円)とのことですが、現時点の日本仕様は118d Mスポーツの451万円からM135の633万円まで約180万円の価格差があるのと、「ti」の名にノスタルジーを感じた旧来ファンもいらっしゃるのでは?と思うので、国内導入に向けてはひょっとしたらひょっとするかも…と期待したいですね。
Posted at 2020/11/01 21:26:40 |
ドイツ車(BMW/BMWアルピナ)&BMWミニ | クルマ