今年初のブログになります。事前に「何シテル?」でご挨拶させていただきましたが、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて今日は、昨年10月に待望の日本上陸を果たした現行A4セダン&アバントのMC版に、
以前も触れている2.0TDI搭載グレードの追加が正式にアナウンスされたようです。エンジンは2.0TFSIでも、グレード毎で最高出力の異なるガソリン車からは3か月遅れの発表となりましたね。
私の予想では、エンジンスペックや販売戦略上の観点で35 TFSI(150hp)と45 TFSIクワトロ(249hp)の隙間を埋めるグレードとして最も適し、メルセデスにC220d、BMWに320d xDriveという強力なライバルがいる40 TDIクワトロ(190hp)だけに絞られるかな?と思いきや、
ジャパンからのプレスリリースを見てびっくり
行天…じゃなくて仰天、その40 TDIとは逆に2WD(FF)版のみとし163hpを発生する35 TDIも用意された模様です。
想定外にラインナップされた35 TDI、ドイツ本国を含む欧州向けのディーゼル車群では同一エンジンを積む30 TDI(136hp)の次に高価なグレードとなっているんですが、Cクラスも3シリーズも出力が100馬力台後半のモデルしか導入されていないことを思えば、結構大きなアドバンテージが出来たグレードといえるかもしれません。価格はセダン・アバントの各グレード共通して500~600万円台なのでライバルとさほど変わらない値付けではありますが、近年は方々のモデルで割高傾向に走りがちだったジャパンとしては頑張ったと思える企業努力を感じます。
また、このA4の2.0TDIグレード追加と並行し、本国ではおととし秋にマイチェンしていた
現行A5/S5の日本仕様も満を持して発表されました。
今回のMC版はなんと、A4と同じディーゼル搭載グレードの国内初導入がトピックらしく、A5クーペは40 TDIクワトロのみの展開ながら、A5スポーツバックは前者に加えて35 TDIも選べるとのことで、グレード体系はA4に準じて“advanced”と“Sライン”の2種が用意された模様です。
ディーゼル各車は45 TFSIクワトロよりもリーズナブルな価格設定なので、とくにスポーツバックの場合はMC前でいう40 TFSI(190hp)が担っていたポジションを承継する狙いで加わったとみて間違いないと思います。
このMC版A5(とS5)がようやく日本上陸を果たしたことで、メカニズムなどに共通項が多いA4の2.0TDIをガソリン車と同時発表させなかった最大の理由が解決できてよかったです。
導入時期がコロナ感染拡大やWLTP(C)モード燃費認可待ちの影響で延びてしまったとはいえ、A4のTDI搭載グレードも同様ですけど、発表を予てより楽しみにしていたが故に
みーぱんの言葉を借りれば『長かったね…』という気持ちにあふれたニュースかなと思います。
Posted at 2021/01/07 22:58:00 |
ドイツ車(アウディ) | クルマ