ドイツ車以外で気になっている車シリーズ③です。
現在、フィアット車で日本へ輸入されているモデルは、500・500C・プント(5ドア)の3モデルのみとなっていますが、まだ導入されていないあの車の存在を忘れてはいませんか?
そうです。今回取り上げるのは…
3代目パンダです。
2011年のフランクフルトショーで発表されてから、すでに1年が経過していますが、来春か来夏にやってくるであろう日本仕様の正規導入を待ち望んでいるファンもきっと多いはずです。
まずイタリア本国仕様の基本情報ですが…
【エンジンラインナップ】
ガソリン…1.2リッター4気筒NA(69馬力)、0.9リッター2気筒ターボ・『ツインエア』(スタート/ストップ機構付き、85馬力)
ディーゼル…1.3リッター4気筒(75馬力)
※ガソリン車には、LPG/CNG仕様もあり
【ギアボックス】
5速MT・6速MT・5速デュアロジック
(ロボタイズドMT、オプションで選択可能)
【グレード】
ポップ・イージー・ラウンジ・4x4
(4WDモデル)・トレッキング
(エクステリアに4x4ルックの装飾を付けた2WD仕様)
【ボディカラー】
左上から…
Bianco Sincero(ホワイト)・Rosso Cupido(レッド)・Turchese Sognante(ターコイズブルー)
Nero Seducente(ブラック)・Beige Accogliente(ベージュ)・Marrone Avvolgente(ブラウン)
Rosso Gioioso(メタリックレッド)・Viola Profumato(パープル)・Grigio Allegro(シルバーメタリック)
Blu Dipintodiblu(メタリックブルー)
以下は「4x4」と「トレッキング」の専用色
Verde Toscana(グリーン)・Arancio Sicilia(オレンジ)
となっていますが、以上のほかにも注目の装備として、本国仕様の2気筒ツインエアエンジン搭載車などには、「セーフティパック」というパッケージオプションが存在しており、これはESCやシティ・ブレーキ・コントロール
(VW・up!の「シティエマージェンシーブレーキ」と同じ仕組み)といった、安全装備がセットになったもののようです。
以上の情報や、
先代パンダの日本仕様のデータなどを基に、
本国仕様のサイト内にあるコンフィグレーターで、2WD仕様の2モデルの予想を作成してみました。
※内外装のカラーは、それぞれイメージです。
①ベースグレード(本国仕様の「イージー」がベース)

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パンダ 0.9ツインエア イージー 12,450ユーロ(約1,380,000円)
ダスト&ポーレンフィルター付きマニュアルエアコン 850ユーロ(約94,000円)
5速デュアロジック 〃
セーフティパック 500ユーロ(約55,000円)
パーキングセンサー
(リア) 300ユーロ(約33,000円)
サイドエアバッグ 〃
5人乗り仕様
(中央シート用ヘッドレスト/ シートベルト付き) 225ユーロ(約25,000円)
2分割可倒式リアシート 175ユーロ(約19,000円)
ヒーター付き電動ドアミラー 150ユーロ(約16,000円)
サイドドアモール
(ブラック塗装) 125ユーロ(約13,000円)
高さ調整式フロントシート 100ユーロ(約11,000円)
コンフォートキット
(サイドアシストグリップなど) 〃
結果:
16,125ユーロ(約1,790,000円)
《参考》先代ベースグレード:1,720,000円(上記比で+7万円)
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②ラウンジ

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パンダ 0.9ツインエア ラウンジ 13,700ユーロ(約1,520,000円)
5速デュアロジック 850ユーロ(約94,000円)
セーフティパック 500ユーロ(約55,000円)
15インチアルミホイール 〃
ダスト&ポーレンフィルター付きデュアルオートエアコン 400ユーロ(約44,000円)
パーキングセンサー
(リア) 300ユーロ(約33,000円)
サイドエアバッグ 〃
5人乗り仕様 225ユーロ(約25,000円)
2分割可倒式リアシート 175ユーロ(約19,000円)
ヒーター付き電動ドアミラー 150ユーロ(約16,000円)
コンフォートキット 100ユーロ(約11,000円)
結果:
17,200ユーロ(約1,910,000円)
《参考》先代・Maxi:1,910,000円(上記と同額!)
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という結果でしたが、先代の日本仕様とそんなに変わりません。
ちなみにボディカラーは、本国仕様にある4x4とトレッキング専用の2色を除いた計10色の中から、恐らく5~6色程度が日本仕様でも選択でき、また本国のオプションでは、先代の日本仕様に用意されていた「Maxi」に標準装備されていたスカイドーム(サンルーフ)も選べますが、新型では本国と同様、全モデルにオプション設定されるのではないかと予想されます。
最大のライバルともいえるup!の日本仕様が、価格の安さとクラス最高の安全性を武器に、今人気を集めていますが、新型パンダはどう挑むのか?注目したいところです。