
すでにBMWオンライン・ストアでのプレオーダーは行われていたi4の日本仕様がようやく発表されました。
導入グレードは「eDrive40」のベースモデルから始まる3種展開となりましたが、このうち最上級の「M50」は本国M GmbH設立50年の歴史で初のBEVです。
M50はとくに外観のデザインで新型M440i xDriveグランクーペ(i4のベース車なので)との共通項も多くみられるほど、括りとしてはM Performanceモデルに分類されているようです。
もしM50が性能ありきで考えられた純Mモデルで出していたら、第一に3・4シリーズ系のエンジン車用プラットフォーム(=CLARアーキテクチャー)流用で開発コストと車両価格も非常に割高になってしまう恐れがあったため、誰にでもお勧めできる性能と機能面含めたコスパの良さを…という意味で、サーキットやワインディングを走っても良し、日常の足として使うも良しの二面性を持たせたM Performanceモデルに位置付けられたのは納得です。
総合出力は後輪1モーターのeDrive40で340hp(250kW)/430Nm、前後輪2モーターのM50で544hp(400kW)/795Nmを発揮し、グレード名が示す数字はiXのxDrive40・50と同じく、「40」がとくにB58系3リッターあたりの直6、「M50」はS63系4.4ツインターボあたりのV8エンジンに匹敵するパワーを得たことにちなんだ形でしょう。eDrive40も日常メインで使うぶんには程良いパワーといえそうですが、何よりM50の発揮する最大トルクには値を確認しただけで度肝を抜かされました。
ただeDrive40の590km、M50の510kmという満充電1回で得られる航続可能距離は発表前に国交省の認可が下りなかった関係からか欧州測定値なので、計測方法が異なる日本仕様のデータは今後公表されることになりそうですかね。
ちなみに先日、これとは別の調べもので中国のサイトを開いていた際、「向こうの充電規格も(CHAdeMO方式の日本市場と同じで)AC/DCコンボの欧米とは違うんだった…」という記憶も蘇ってきたので同国仕様の内容を確認したら、左フロントフェンダー側に普通充電用、右リアフェンダー側に急速充電用のそれぞれポートが設けられていて
今回発表された日本仕様と同じ配置が為されていました。そういえばグローバルで中国製となるiX3も同国・日本向けは充電ポートがAC/DCで分かれた配置になっているので、i4と主要コンポーネンツが同じという観点でいえば当然の共通化ですよね。
Posted at 2022/02/19 22:18:36 |
ドイツ車(BMW/BMWアルピナ)&BMWミニ | クルマ