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2017年11月25日

鳥類学者 無謀にも恐竜を語る

鳥類学者 無謀にも恐竜を語る 9月29日のブログ「8・9月の松尾池(2) 」で触れた「鳥類学者だからって鳥が好きだと思うなよ。」の奥付で紹介されていた、同じく川上和人著「鳥類学者 無謀にも恐竜を語る」を取り寄せて読んでみました。いわゆるチェーンリーディングって奴ですね。

先日、地下鉄のホームに貼ってある名古屋市科学館の特別展「恐竜の卵~恐竜誕生に秘められた謎~」のポスターを見て頭がクラクラしてきました。最近の研究で恐竜にも羽毛があった可能性について報告されていることは知らないわけではありません。が、新説を取り入れるのはいいけど、ここまで鳥なの? 私が子供の頃に抱いていた”恐竜はトカゲの大きいの”ってイメージがガラガラと崩れていきます。


↑ポスターの原画

同科学館のHPのキャプションによると、この恐竜は羽毛恐竜「トロオドン」だそうな。
で、トロオドンを画像検索すると・・・・







いろいろと出て来ますな。羽毛の全くないのから中途半端に生えてるのまで。でもこのポスターのように全身が羽毛に覆われているのはない。
それくらい恐竜の研究自体の進化が早いってことなんでしょうね。新たな化石の発見でそれまでの定説が覆りまくりなんでしょうか?
こんなの見せられちゃうと、私は子供時代に観た日活の怪獣映画「大巨獣ガッパ」を思い出さずにいられないんですが・・・。


若い人は知らないだろうなぁ・・・。

「恐竜は絶滅したわけではなく、鳥類に進化した」ってのはいつ頃から言われるようになったんでしょうか? いつの間にか仮説を超えてすっかり定説となっていますね。私が子供の頃は、”恐竜は絶滅した爬虫類”ってことで固定していたんですけどねぇ・・・。

しかし、全ての恐竜が鳥類に進化したわけではない。



本書にある進化樹ではりませんが、近いものをネットで拾ってきました。
いわゆる恐竜は、骨盤の恥骨の向きによって竜盤類と鳥盤類の二つのグループに分かれるらしい。ここでややこやしいのは、鳥の祖先は鳥盤類ではなく竜盤類であること。これは単にネーミングに問題があるらしいので、素通り。竜盤類はさらに竜脚類と獣脚類に分かれます。獣脚類がさらに枝分かれしたのが現在の鳥類ということらしい。ここでご注意いただきたいのは、獣脚類は二足歩行の肉食恐竜ばかりだってこと。猛禽類はいかにも肉食恐竜の末裔って感じですが、スズメやニワトリも肉食恐竜がご先祖様ってことらしい。
上の進化樹で現在も見られるのは鳥類のみ。グレーの網掛け部分は、結局絶滅してるわけですよ。だから、厳密に言うと、「恐竜のごく一部が現在の鳥類に進化した」が正しい。
”恐竜は絶滅した”もほとんど間違いじゃないみたいですね。そして、よく話題になるのは「なぜ恐竜は絶滅したか?」
これについて、本書は「最も合理的に大量絶滅を説明しているのは、メキシコのユカタン半島にあるクレーターを生み出した巨大小天体衝突である」としていますね。このクレーターは直径200㎞にも及ぶもので、衝突によって地震、津波、地球全土の温度上昇をもたらし、地表温度は260℃にも達したと言われているとのこと。ほとんどの生物が死滅したんでしょうね。それを運よく生き残った生物の末裔が我々であり、鳥類だってことなんですね。

鳥類に関する私の大きな疑問についても触れてありました。それは「いつから鳥類は渡るようになったのか?」
鳥は空を飛んで渡るわけですが、恐竜は当然ですが脚で地上を移動します。当時の地上には舗装された道路なんてありません。山あり谷ありで橋もないし、樹木も生い茂っています。障害が多すぎて簡単に長距離の移動なんてできません。つまり、鳥類になってから、何らかの事情で渡りが始まったと考えるのが自然だと思いますが、進化の過程のいつからなのか? 昔の地下鉄漫才じゃありませんが、考え出すと眠れなくなってしまいます。
ところが、本書を読むとですね、あっさりと「一部の恐竜は渡りをしていたと考えられている」と書いてある。それにですね、何となく私達は(私だけ?)陸上生物は渡りをしないと、固定観念に捕らわれていますが、現在の哺乳類でもトナカイなどは千㎞を超える移動をすることがあるそうで、陸上生物は渡らないと考える方が不自然と言うことのようです。

ところで、これほど恐竜と鳥類が近い存在であり、恐竜にも羽毛が生えていたなんてイメージが定着するとですね、あのゴジラもその姿を修正する必要があると思いませんか? だって、ゴジラって地底に眠っていた古代恐竜が水爆実験の影響で巨大化して眠りから覚めたって設定だったでしょ。恐竜が爬虫類ってことだからあの姿ですが、最新の説に合わせるなら・・・・

私、実は、小学校時代は「怪獣博士」の名を欲しいままにしていました。今でもウルトラQやウルトラマンに登場した怪獣なら、写真を見て全て名前を言えるくらい。で、その知識からゴジラの姿を修正すると、これ。



ウルトラマン第37話に登場した、怪獣酋長ジェロニモン。死んだ怪獣を蘇らせるというオカルティックな能力を持つ怪獣。
ゴジラもこれくらいにアップデートしてほしいね。



ブログ一覧 | 読書 | 日記
Posted at 2017/11/25 20:46:42

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この記事へのコメント

2017年11月26日 9:43
こんなゴジラいやや…(;´∀`)

私は若いのでガッパは知りません。ホントです。

恐竜も謎が多いですね、学者さんたちも飽きないだろうなぁ。

通勤途中とはいえ成田さんの読書量には感服です、私はこの一年一冊も読んでないわ(^_^;)
コメントへの返答
2017年11月26日 21:28
いや、ゴジラはあんなんだと言う固定観念があるから、「こんなんはいやや」ってことになりますが、最初からジェロニモンみたいだったら、それはそれで受け入れられたかも?

ガッパを知らんて? ほんまかいな?
東宝のゴジラシリーズののヒットを受けて、大映は大怪獣ガメラを、松竹は宇宙大怪獣ギララを、日活はこの大巨獣ガッパを製作して柳の下のドジョウを狙ったわけですが、2作目以降も製作されたのはガメラだけでした。

恐竜の研究も新しい化石が発見されるとそれまでの定説が修正されることが多いようですね。まだまだ若い研究分野と言えるのかも知れません。

私も最近は、通勤の暇つぶしはスマホが主になり、めっきり読書量が減ってしまいました。
性差別的と言われるかもしれませんが、我が家の女房、次女を見ていても、まともな本は年に1冊も読んでいませんね。なぜか女性に本を読まない人が多い。ま、家事とかいろいろと忙しいとは思いますが、やはり本も読むべきかと。
2017年12月1日 23:39
ふむぅ、興味深い話ですね~。
そうすると、爬虫類は恐竜や鳥とはまったく異なる過程を経て現在に至るということなのでしょうか。

こりゃ、過去からの特撮怪獣モノはすべてリメイクですね(笑)
コメントへの返答
2017年12月2日 0:13
興味深いでしょ。

爬虫類はここに掲げた系統樹よりもっと下の方で枝分かれしたようですね。ですからティラノちゃんは、トカゲよりニワトリに近い。不思議な感じですよね。

そう、恐竜をベースにした怪獣は全て作り直しですよ。羽毛をいっぱい付けてね。

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