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2025年06月21日

ハセガワ 1/72 B-25J 製作記(Hasegawa 1/72 B-25J Building report)

ハセガワ 1/72 B-25J 製作記(Hasegawa 1/72 B-25J Building report) 暑くなってきましたね。現場での熱中症の発生を本気で心配しなきゃいけないシーズンです。

さて、毎年、数人の方に、その年の西暦の下二桁に因んだ機体のキットを組み立て、背景とそのキットの写真を合成して年賀状としてお送りしているって話はここで何度もしてるんでいいですよね? キットの製作が遅れて年賀状に間に合わなくて、寒中見舞いや暑中見舞いになってしまうって話ももう聞き飽きましたよね。
で、今年も暑中見舞いになってしまったわけですが、残暑見舞いにはならなくて済みそうです。一応キットは完成してますから。それが今回ご紹介するハセガワの 1/72 B-25J。

25の選択肢としては、1976年に函館に強行着陸して世間を騒がせたMiG-25なんてのもありますが、MiG-23、Su-24とソ連機(ロシア機)が続いていますし、キットは持っていますがMiG-25にあまり思い入れを抱けない。ここはやはり大戦米軍機のB-25で。

まずは実機の説明からと思うわけですが、毎回こういうのはどんな人に向けて書こうか迷います。詳しい人にとっては「今更・・・」でしかありませんからね。ま、思いつくままに書きます。
B-25で最大のエピソードと言えば、やはりドーリットル空襲でしょうね。日本軍は昭和16年12月に真珠湾を奇襲攻撃して太平洋戦争が始まり、初期には日本軍が押していたわけですが、アメリカも士気高揚の作戦を考案し、開戦の翌年の4月に、初めて東京他の都市を爆撃させます。それを率いたのがドーリットル中佐で、爆撃機は空母ホーネットから飛び立った16機のB-25でした。確かにB-25は爆撃機としては小型ですが、空母から爆撃機なんて正気の沙汰じゃありません。


ホーネットから飛び立つB-25。


離艦するB-25を見送る乗組員。

16機のB-25は東京、川崎、横須賀、名古屋、神戸などに爆弾を投下しましたが、目標を正確に攻撃できたわけではなく、戦果は大したものではありませんでした(それでも日本の死者は87名)。しかし、日本軍は予期せぬ爆撃に混乱しました。



空母から離艦したからといって空母に着艦できるわけではありません。爆撃後は中国大陸の基地に着陸する予定でしたが、1機はウラジオストクに着陸、中国大陸に向かった残りの15機も不時着だったり、空中脱出だったり。乗員の内8名が日本軍の捕虜となり、その内3名が処刑され、1名が病死しています。


連行される乗員。

作戦全体を振り返れば、あまり成功とは言い難いのですが、帰国したドーリットルは英雄扱いされます。

今月1日のウクライナの”蜘蛛の巣作戦”、日本軍の真珠湾攻撃に例えた報道もありましたが、戦果はともかく、作戦の奇抜さと敵軍の指導部のメンツを潰した点で言えば、このドーリットル空襲の方がよほど近いと思うのですが、いかがでしょうか?

やっとキットの説明。

冒頭で説明した年賀状用の写真は基本的に飛行状態としているので、乗員が乗っている必要があります。このキットには乗員のパーツはありませんので調達することになります。

以前にB-17を作った時に、韓国のLEGENDというメーカーのフィギュアを使いました。今回も同じLEGENDのフィギュアですが、リニューアルされてずっとリアルなものになっていました。



この中には航法士、無線士などもいるわけですが、人生の残り時間が気になる私としては、見えないところは手を入れないと決めているので、完成後に見えそうなクルーだけ作ります。



組み立てて墨入れをした状態。機長、副機長、爆撃手、左右銃手、機尾銃手。


右半身



操縦席の計器の裏と操縦席の下の機首への通路部分にこれでもかと釣り用の重りが詰め込んでありますが、実はこれでも足りなかったことを展示会で気づくという体たらく。


右銃手。ファレホで塗ってますが、やはり食い付きが弱い。
割と出来はいいのに、完成後は見えなくなります。


機尾銃手。これも見えなくなります。


左半身。

左右接着。


赤丸で囲った部分にヒケがあり、パテで埋めました。





クリアパーツのマスキングシールを取り寄せて貼りましたが、ピッタリとは合わない箇所もあり、一部加工したりマスキングゾルを併用したりして貼っています。
国産の安くて正確なマスキングシールがあるのを早く思い出すべきでした。

写真を撮り忘れましたが、機首のノルデン爆撃照準器のパーツは残念な形状で、しかも小さすぎる気がしたので、これもアフターパーツを取り寄せて取り付けましたが、案の定、完成後はほとんど見えなくなりました。


実物のノルデン爆撃照準器。

ノルデン爆撃照準器は当時の最高機密で、先に述べたドーリットル空襲の際には撃墜される可能性も考えてこれを外していました。



クリアパーツの透け防止とシルバーの下地を兼ねて全体に黒を吹きます。

私の場合、よくあることですが、ある程度進めてからどの機体にするか決めることがよくあります。私の理想のB-25は・・・
・グラスノーズ(機首がガラスであること。J型でも機首が金属製のソリッドノーズもあります)
・全体が無塗装のシルバーであること。
・強そうなこと。機種左右側面の2丁ずつの機銃は必須。
で、この条件に合致する機体はと探すと、意外に少ない。安っぽい機首のイラストは好みではありませんが、この現存するPANCHITOにすることに。









この機首の安っぽいイラストですが、これでも戦時のものから現代風にアレンジされているようです。



有名そうな機体だし、デカールはどこかにあるだろうと探し回ってやっとアメリカのサイトで見つけましたが、注文を受けてから印刷するという無在庫、家内工業のようなところ。価格も送料を含めて4千円以上だったような記憶。我ながらアホだと思います。自分で作ればよかった。ま、良質のデカールではありましたが。

機体全体は最近の写真を意識して、普通の銀色ではなく、ミスターカラーのSM201(スーパーファインシルバー)で塗装。結構ギラギラした感じに。特に汚し塗装はしていません。

























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Posted at 2025/06/22 10:34:10

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この記事へのコメント

2025年6月22日 19:05
完成おめでとうございます。
B25と言えばやはりドゥーリットル空襲ですよね。
これを機にミッドウェー作戦が立案されたという点でも極めて有効な作戦でした。
しかし作品ではあえてそこを狙わず、成田のオッサンさんの趣味に合わせたチョイスというのが、またいいですね♪
メッキシルバーも含めてぜひとも実物を拝見したいものです。
コメントへの返答
2025年6月22日 22:08
ありがとうございます。

そう、ミッドウェー作戦まで続く、とにかく日本を空襲できるような範囲に基地を作らせないという基本的な方針のきっかけになったようですね。

私の幼少期には「0戦はやと」とか「ゼロ戦レッド」などの戦記漫画が結構ありまして、それぞれの機体の私の中のイメージは、敵機も含めてそれで固まってしまったんでしょうね。それ以外は受け入れられないようです。

あれっ? 既に岐阜コクピットでご覧いただいてますよ。
2025年6月23日 13:44
完成おめでとうございます。いつもながらしっかりとリサーチしての作り込み、流石です。
全面無塗装+ガンパック装備は勇ましくて良いですね。私はノーズアートを貼りたい一心で正反対のタイプになってしまいましたが、そのうち1機くらい増備しようかな?
ところで、上部のガンターレットがちょっと高いように見えるんですが、もしかして嵌っていない? 気のせいかなぁ?
コメントへの返答
2025年6月23日 18:11
ありがとうございます。
コンスタントに多数のキットを完成させていらっしゃる方にそう言われると恐縮しちゃいますね。

私にはこれが生涯で唯一のB-25かな?

言われてみれば、確かに高いようですね。ここは回転できるようにと接着してないんで、うまく嵌っていなかった可能性がありますね。 
2025年6月23日 21:25
こんばんは。
突出した性能は無くても、堅実で用途が広ければ名機となる典型例の1つのような機体ですね。日本機で登場が早ければ飛竜あたりもそうなっていたかもしれません。
コメントへの返答
2025年6月23日 21:37
こんばんは。

確かにB-25もバリエーションが多くて用途が広いですね。

飛竜ですか、また渋い機体を。
押さえて中なかったな。ハセガワからも出てますね。一応買っとこうかな。
2025年6月28日 8:27
すごーい、見えないところにもこだわりがあって。
ハガキ楽しみにしています。

先日イランの核施設を攻撃したのはB何でしたっけ…
白黒映像でしか見たことのなかった第二次大戦の様子ですが、第三次は絶対に見たくないですね。
コメントへの返答
2025年6月30日 22:21
返信が遅くなりましてすみません。
暑中見舞いはその気になれば2・3日でできるはずです。その内届きます。

それはB-2ですね。イギリスに行ったときにはるか上空を通過するのを見ました。

我々が生きてる間に第3次大戦は無いと思っていますが・・・。

2025年7月9日 21:52
こんばんは🌙
本当に暑くなりましたね☀️此方は例年よりかなり早い梅雨明けで猛暑が続いておりますが、そちらは如何でしょうか?
熱中症等、十分お気をつけくださいね😌

岐阜コックピットはテーマ以外の作品も展示されていたのですね。B-25は空母から発艦するくらいだし、垂直離陸出来ても不思議じゃないかなんて思い違いしてました(´▽`;)

B-25Jの製作記は早速拝見いたしましたが、ヤフーIDとの紐付け処理でコメント遅くなりました。
ヤフーのアカウントは10年以上前に作ったきりなので、IDもパスワードもすっかり忘れてまして+_(^^;)ゞ

B-25の戦歴、思いつくままにと言われていますが簡潔によく纏まっていて分かりやすかったです。
私なら三倍はだらだらと長くなる上に結局、何が言いたいの?と思われる文章になりますね(笑)

PANCHITO、機首の上だけ黒いのがツボです(σ≧▽≦)σ
下地に黒を使うと、同じ銀色でも光輝いている実機と違って落ち着いた色味になるんですね😮
乗組員のフィギュアは小さいのに表情や服の皺までリアルですが、これを塗り分けられるとは流石です!
それにしても、この漫画のカラスのようなデカールが4000円とは…( ̄▽ ̄;)

私も機首はガラス派で、ノーズアートやラッピング機は苦手なので成田さんのお気持ち分かります(*-ω-)

またB-25を作る機会がありましたら、銀色で強そうで機首もシンプルなシルバーウイング号をオススメします😉👍
私のB-25ぬいぐるみのモチーフにしたのもこの仕様なのですが、カッコいいだけでなく、青い尾翼とエンジンの縁がお洒落なんですよね✨
コメントへの返答
2025年7月9日 23:26
こんばんは。こちらも連日暑いです。こちらも梅雨明けは例年より早かったようですが、カラッとした夏晴れにはならずに曇りがちの日が多いかな。

アカウントとパスワードを忘れてしまうことは、私もよくやります。再び入るまでに苦労するんですよね。

機首の上と言うか、操縦席の前は防眩用に暗い色を塗るのはよくありますけどね。

今回のフィギュアは本当によくできてると思いました。機会があればまた使いたいところですが、品薄のようで現在は8千円以上の値が付いています。

ブログの中でも書きましたが、こんなデカールなら自作も可能でしたね。
Panchitoについては新たに分かったこともあったので、近いうちに書きたいと思っています。

Silverwing号、ハセガワからも出ていた機体ですね。機会があれば・・・と言いたいところですが。作らねばならないキットがたくさんあって、おそらくその機会はないと思います。

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「スポーク張替え後、塗装完了。」
何シテル?   08/06 21:31
昔、メルマガで漫画のコラムを書いてました。
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