
早いもので新車の納車から一月以上経ちました。
受け取ったのは3月8日。家族3人でディーラーに出向くと、すぐに外に私の車が停めてあるのに気づきました。それを横目に見ながら店舗に入って長い説明を聞いた後、やっと新車と間近にご対面。
その時、私だけでなく家族も以前に試乗して分かっているはずなのに、これから我が家の車になるCX-8を前にして、改めて3人とも同じことを感じていました。
でかい。
全長もですが、やはり高さというか厚みでしょうね。今更ながら、持て余しそうなでかさを感じました。
タイトル画像は松尾池の手前の一本道。両岸の土手の桜がきれいに咲いていたのでCX-8を停めて撮影。
ファースト・インプレッションなんて言うと、評論家みたいで大袈裟ですが、とりあえず一月乗って感じたことを項目ごとに評価してみます。
で、その評価基準ですが、基本的には前に乗ってた BMW E39 と比べての話になります。
イグニッションボタン
「何を今更」とおっしゃいますな。一月経ってもいまだにこの始動ボタンに慣れません。運転席に座ると、まずハンドル右側のキーホールを探してしまいます。
しかし、何でハンドルの左側なんだろ?
アイドリング・ストップ
信号停止などで停止するとエンジンも止まります。いわゆるアイドリング・ストップ。
今までの車では体験していません。最近の車はセンサー類が多くてバッテリーには過酷な環境だと、ネットの記事で読んだことがあります。その上にアイドリング・ストップ。かつてマツダの整備士だった中学時代の同級生は、アイドリング・ストップのスイッチはOFFにしておけと忠告してきますが、営業さんは問題ないと言う。ま、燃費のことを考えたら使わない手はない。
エンジンの停止と始動はわずかな振動を感じるだけ。ただ、エアコンを使っていると始動時にはやや大きめのショックが発生します。
普通のアイドリング時の振動は、6気筒エンジンだったE39に比べるとやはり大きく感じます。
アイドリング・ストップになると左のタコメーターにこの表示が点灯します。
停車してエンジンが動いていても、ブレーキを強く踏み込んだりシフトをニュートラルに入れたりするとアイドリング・ストップに入ることが多いです。
加速感と言うかトルク
3種のエンジンを試乗して選択した甲斐あって、トルクについては満足しています。特に低速域はE39を凌ぐ加速感。踏めばスッと出る、巨体を感じさせない余裕があります。
乗り心地
サスペンションは硬めです。突き上げも感じるが不快になるほどではない(などと”ちょうちん評論家”風に言っておきます)。もう少し柔らかめでもいいのでは。
静粛性
もう慣れてしまって感動もなくなりましたが、エンジン音やロードノイズを含めて外部の音をかなりシャットアウトして、室内の静粛性は高いレベルです。
以前に読んだ開発者のインタビューでは、スライドドアでもよかったんだが、静粛性を高めるために普通のドアにしたようです。
ブレーキ
これもE39との比較になりますが、効きが甘いと言うか、効き始めが遅いと言うか、好印象ではありません。予想していたよりも制動が効かず、前走車に近づいてから慌ててブレーキペダルを強く踏み込むことがあります。まあ、慣れれば解消されることかも知れませんが。
電動パーキングブレーキ
これもいまだに慣れない。手応えがないから効いてる感じがしないし、押すのか引くのかも迷う。ま、ランプが点灯するから間違いはしませんが。
その後ろに付いてる AUTO HOLD は更に慣れない。停車中にブレーキから足を話してもブレーキを保持してくれるんだそうだが、使ってません。
(カッコ悪い話ですが、まだ保護シートを剥がしていません)
燃費
ご覧の通り、9.3㎞/L。20㎞/Lを上回る車も珍しくない昨今では、10㎞/Lを切る車は燃費が悪いなと感じられるんでしょうね。でも、E39は7㎞/Lでしたから。それもハイオクで。それに比べたら満足してますよ。因みに走行距離のほとんどは通勤と家の周りです。ま、こんなもんでしょ。しかし、ガソリン、安くなりましたね。これならハイオクのままでもよかったかも。
ついでに上の画像のセンターメーターについて触れておきますと、アナログの機械式速度計のように見えますが、実は液晶表示。ハンドルのINFOボタンを押すと表示する情報を切り替えることができます。こんな風に。
CX-8のリアビューの両側に2本線のラインが見えますが、それが白く塗りつぶされて表示されていると、車が道路の白線を認識していることを示していることになります。その状態であればレーンキープアシストが働くってことですね。
もちろんレーンキープアシスト機能がある車に乗るのは初めてですが、自分が握ってるハンドルに機械が介入して来てそれを回転させようとする力を感じるのは、ちょっと気持ち悪いです。
快適装備
このグレードを選んだ理由の一つがここにあります。
①はハンドルウォーマーのスイッチ。E39にはなかった装備です。寒い朝にはありがたい。すぐに温まります。ただ、ハンドルから遠い側にあるのはどうしてなんだ?
上の写真の赤いカッコの範囲が温まります。
ついでにここでハンドルを握った感触について触れておくと、ハンドルもレザー巻きですが、サラッとした手触りで特殊な加工がしてあるのかも知れません。
②はシートヒーターのスイッチ。レザーシートの車ではよくある装備で、E39にもありました。しかし、E39のシートヒーターは立ち上がりが遅く、温まると今度は熱くなるという困ったシロモノでした。このCX-8のはその辺が優秀。すぐに立ち上がり、ずっと適温。私のグレードだと1列目と2列目にこのシートヒーターが装備されています。
③はシートベンチレーション。1、2度試してみただけなので効果のほどは実感していませんが、シートで通風させる機能。シートの中にファンでもいれてあるんだろうか? もちろん夏場に使うわけですが、きっと快適なんでしょう。これは1列目のみの装備。最上級グレードだと2列目にもこの装備が付きます。
ここからは安全装備の数々をご紹介。この辺の充実もこの車を買った理由です。
CX-8は全グレードでこれが標準装備なんですよね。
アラウンドビューモニター
これも以前からある装備ですが、我が家の狭い駐車場に停めるには大変重宝しています。また、スーパーなどのタイヤ止めの無い駐車場に後ろから停める時も、どこまで後退していいかはっきりと分かって便利です。
ただ、前のE39には付いていた、バックギアに入れると自動的に左のドアミラーが下を向くという機能はありません。あれがあると便利なんですよねぇ。私はモニターで全周が見えていても、手動で左のミラーを下に向けてバックしています。
で、このアラウンドビューモニターを使うためには4つのカメラが必要で、フロントのカメラはここ。
フロントグリルのマツダのエンブレムの下。
リアはゲートの手掛けのところにカメラがあります。
因みにリアゲートは電動でボタンで開閉します。
あとは左右に一つずつあるはずですが、まだ見つけられません。ピラーが怪しいとは思っていますが・・・。
フロントのカメラは他にもいろいろな機能で役に立ってくれるはずですが、3月のある寒い朝にはこんなことに。
カメラに霜が付いて機能できず。暫く走ってから使えるようになりましたが。
1回で書ききるつもりでしたが、長くなってしまいました。続きは次回。