昨日に引き続きまして、私の年賀状のご紹介です。
昨日、ご紹介した年賀状は親戚ですとか、勤務先の方々だとか比較的フォーマルなお付き合いの方々にお出ししている年賀状です。実はそれとは別に、毎年、私と同じ模型の趣味の方々やそれを理解してくださる方にだけ、別バージョンの年賀状をお出ししています。今日、ご紹介するのがそれです。
飛行機の模型を制作し、背景と合成して本物っぽくして画像を構成して年賀状として仕上げています。ま、本音のところは、こうでもして自分に鞭打たないと、一年に一機も完成しないことになりかねないから。この飛行機年賀状を自分に課してからは確かに少なくとも年に一機は完成させるようにはなりました。
で、さっそく今年の年賀状。
この機体は飛行機マニアの方でないとわからないでしょうね。North American 社(現在はない)のF-107という機体です。
この機体を語るには、
センチュリーシリーズというF-100から始まる米空軍の戦闘機群のお話から説き起こさなければなりませんが、長くなりますので、興味のある方はリンク先をどうぞ。
ま、とにかく、このF-107は不運な機体で、同じセンチュリーシリーズのF-105がこけた時の保険として開発され、試験機が3機生産されただけの機体です。
まずだれもが注目するのが、エアインテークの位置でしょうね。他に全く例がないわけではありませんが、背中にエアインテークをレイアウトするのは極めて稀。開発当初は現在のF-16のように機体下面にエアインテークを配した案もあったようでうが、核爆弾(!)投下の際に気流の乱れが生じるとかで、上面に移されたようです。
そのレアな機体を発売してくれたのは、日本のモノクロームと言う会社なんですが、実は中国のトランペッターという会社の製品のOEM供給です。確かに国産キットに比べると見劣りする点もありましたが、レアな機体があるだけでも喜ぶべきなんでしょう。
ここから、簡単に私の画像合成の方法をご説明いたします。
使うソフトはAdobe Photoshop Elements。Photoshopは高くて高度なソフトですが、Elementsは安くて簡単なソフト。これで十分です。
1.私の一連の飛行機年賀状は屋外で自然光で撮った機体を使うのが持ち味になってますので、まず機体の写真を屋外で撮ります。
撮影場所は我家のベランダです。
2.ソフトを使って、1で撮った写真の背景を消して機体だけを切り抜き、レイヤーに保存します。
3.今回は機体の陰も使うので、それも切り抜き、別レイヤーに保存します。
4.背景を画像検索して探しておきます。今回は”飛行場”で検索してみましたが、高画素のはこんなのしか見つかりませんでした。
5.背景に2.と3.を乗せ、色調や明るさを調整します。陰は3.のままでは明るいので、ここで暗くするとともに、不透明度を下げて背景が少し透けて見えるようにしてリアリティーを高めます。
最後に賀詞を入れて完成! 何となく、路上駐車した戦闘機という感じになってしまったので、賀詞を大きめにしてごまかしてます。
因みに、去年までは干支に因んだ機体を製作して年賀状にしていました。
去年、2008年、丑年の年賀状はこれ。
プロペラ機の画像合成はジェット機に比べると手間がかかります。
2001年から2007年までの年賀状が、私のフォトギャラリー 「
干支に因んだ飛行機年賀状」でご覧いただけます。
また、F-107の完成画像がもっと見たいという奇特な方は、同じく私のフォトギャラリー「
North American F-107」でご覧いただけます。併せてどうぞ!
Posted at 2010/01/03 20:51:11 | |
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年賀状 | 日記