
先週の土曜日、ハヤブサを撮りに、ほぼ3週間ぶりに金華山に登りました。今回は初めて三脚も持っての登山。さすがに重い。でも皆さん、ちゃんと三脚と共に登っていらっしゃるからなぁ。負けてはおれん。ま、別に対抗意識を持つ必要はないんですが。
割と早めの時間に着いたんですが、既に常連の先客が3人。その1段下のようなポイントに、息を整えてから三脚を広げてカメラをセットし、コンビニで買ったパンをかじっていると、「ハァ、ハァ」と息を切らせたカメラマンが到着。「死ぬかと思った」などと言いながらカメラバッグを降ろしたのは、よく見るとOさん。向こうもすぐにこちらに気づいて、第一声は「や、おじいちゃんじゃないですか。」
Oさんは長女が通っていた保育所の同級生のお父さん。確か、お仕事は学校の先生だったかと。長女は保育所に通っていた頃、クラスで一番図体が大きくて大人びていたんで「みんなのお姉ちゃん」なんて呼ばれていたそうですが、Oさんの息子さんも男の子の中では一番大きくて目立ってましたね。
そんなOさんと十数年ぶりに再会したのは一昨年のサンコウチョウの森。私は人様の顔と名前を覚えるのが極端に苦手。ですから、再開の時もOさんの方から「ひょっとして成田(本名にあらず)さんですか?」なんて声をかけられましたが、さっぱり思い出せない。息子さんの名前を聞いてやっと思い出した次第。
「娘さんはお元気ですか?」なんて聞かれて、ほとんど会うこともない人の気安さから、「実は孫が・・・」なんてことも打ち明けて話ました。てなことがあって今回の「や、おじいちゃんじゃないですか。」に繋がるわけです。
Oさんとは次の年もやはりサンコウチョウの森で一度か二度お会いしましたっけ。
それぞれの子供が保育所に通っていた頃は、私も将来自分が野鳥撮影にはまるなるなんて思ってもいなかったし、Oさんもまだ手を染めてはいなかったんじゃないかな? それがこの年になって野鳥の撮影ポイントで、ほぼ年に一度だけ会うってのも面白いもんですね。
で、今年はサンコウチョウの森ではなく、金華山での再会。Oさんは、かなりのめりこんでいらっしゃるようで、レンズはキャノンのロクヨン。つまりF4、600㎜。奥さんを拝み倒して買ったとか。GWにはあの鳥屋の聖地、舳倉島にも行かれたとか。コルリやコマドリが嫌と言うほどいたそうな。
で、ハヤブサ。既に孵化していているようですが、何せ今年の巣は岩の陰で様子がよく分からない。聞くところでは最初は数羽のヒナがいたようですが、今は1羽だけらしい。今度は直接雨が当たる場所ではないものの、今年も無事に巣立ちできるか心配ではあります。
上の写真だけは分かりにくいかも知れませんが、この日のメニューはメジロ。嘴に咥えている獲物にかすかに黄緑色が見えるでしょうか。ピントがちょっと怪しい。
私はハヤブサを撮り始めて日が浅いので、何でもきれいに撮れればそれでいいんですが、野鳥撮影歴の長い方々は、餌渡しを狙っていらっしゃる方が多い。それも空抜けでなく、背景は山がいいらしい。
そんな千載一遇のチャンスが目の前で展開されました。ところが・・・・。
一つ上の写真からずっとレリーズを押し続けていたわけですが、いつしか対象をロストして背景にフォーカスを持っていかれてますね。D500のダイナミック153点でもこんなもんです。限界なんでしょうか? 3Dにしとけば何とかなった?
しかし、フォーカスを背景に持っていかれたのは私だけでなく、近くにいた二人も同様。Oさんが悔しがること、悔しがること。
飛び出しの連続写真。
昨年もこの杉の木にとまったところを撮りましたっけ。
そして、今日。今朝も早くから金華山登山。今日はOさんはいませんでした。
早朝の遠方の山々を望遠で。
そして今朝も先客が3人。
その内の一人、一番年配のカメラマンの方が、「この時期は陽炎でフォーカスが合いにくい」なんてお話をされていました。実は、先週の写真が全体的にフォーカスが甘くて、ひょっとしてD500のAFの調子がおかしくなったのか?なんて思っていたんですが、それで納得。
よくとまっている枝からの、サツキを背景にした飛び出し。
一応お断りしておきます。この先は、ちょっとグロい写真が続きます。
この日のメニューはハト。
はい、オスが抱えて登場した時点で既に頭部はありませんでした。ここに来る前につまみ食いでもしたんでしょうか? 嘴にも血がついてるんですよね。この後、巣には運ばずに保管場所に隠して解体してました。
お腹が満たされた親は、五月の空を悠々と飛んでいました。
Posted at 2017/05/28 00:57:51 | |
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