2013年03月29日
雪道 (6)
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さすがに国道9号線。車の数が多い。積もっている雪も少ない、かと思ったが甘かった。
ただ単に、積もった雪がタイヤで踏み固められているだけだったのだ。タイヤのよく通るところだけ、雪が固まっているのである。こういうところを走ると、ガタガタしていて、全然嬉しくない。
こんな道路を米子まで走らないといけないのかと思うと、うんざりする。
実際うんざりしたし、慣れない状況での運転である。精神的にも結構疲れるのだ。とはいえ、ある程度慣れてきたのも事実だった。
にしても、冬の日本海側は風もきつい。簡単に吹雪になってしまうので、大阪でよくある、ふわふわ降ってくる雪など、生易しいものに思えてしまう。
そんな状況の道路だったが、通行量は多かった。基幹となる道路がこの辺では他にない事も原因だろう。トラックも結構多かった。タイヤチェーンを付けて走っている車もあったから、走行速度がどうしても遅くなる。
倉吉の店から米子の店まで、地図上、直線距離で約44kmある。
44kmということは、時速44kmで走って1時間。時速60kmで走って44分かかる距離である。
到着がいつ頃になるのだろうと考えると、またしてもうんざりする。
外は寒い。しかし、車内は快適に暖房を効かしている。実際問題、暖房がないとしゃれにならない。
途中、トイレ休憩を兼ねて、道の駅に寄った。
道の駅とは、高速道路にあるパーキングエリアの一般道版と解釈してもらえればいいだろう。
当たり前なのだが、駐車場は真っ白である。雪がなければ車を停める位置を示す白線が見えるのだが、悲しいかな、白線は雪の下である。どこに停めるかちょっと悩んだ。
悩み続けても車を停められないので、すでに停まっている車の位置に合わせ、並べて停めた。まあ、それでいいだろう。
トイレに行くために車を降りた。寒い。凄く寒い。非常に寒い。風が冷たい。
まるで冷蔵庫の中にいるみたいだ(気温を計ったわけではないが、実際、冷蔵庫内の温度と大差ないと思う)。兵庫県内で停めてあった車の中に戻ったら、0℃を下まわっていた事もあるから、冷蔵庫よりも寒い。さすがに、その時は物凄く震えた(わざわざ手持ちの温度計を持参していたのだ)。
冷蔵庫の中にいるみたいだと、さっき書いたが、実際に冷蔵庫の中に入った事はないという事を補足しておく。
用を足してすぐに車に戻った。とにかく寒いので、出来るだけ外にいたくないのだ。
車の中はまだ温かいが、それでも、エンジンを止め、暖房も止まっているため、すぐに冷え始める。全然、嬉しくない。
すぐにエンジンをかけ、暖房を入れる。少しでも早く車内を温かくしたいのだ。
車をゆっくりと発進させる。来る時と同様に慎重に運転する。それにしても、駐車場は白い。みるだけでも寒い風景だ。
道の駅を出て、国道に戻る。再び、米子に向かって走るのだ。
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Posted at
2013/03/29 20:22:41
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