トミカの2021年最初となる1月発売分の一部情報が、公式サイトを通じて解禁されました。
まずご紹介するレギュラー品は、No.58で「グリコワゴン」、No.89で「ランボルギーニ シアン FKP37」が登場する形となりました。
「グリコワゴン」の実車の概要は
こちらに詳しく載っていますのでコメントは控えさせていただきますが、そのトミカは特注品ながら2015・17年の2度にわたり販売されたことから、正規発売となる今回も合わせると3度目の製品化となりました。数か月前に某SNS上にリークされた情報を見たときは、予想外なはたらく車が登場することになり驚きしか感じませんでしたが、特注品時代は販売ルートが江崎グリコ社の直営店などに限られていたものの、それがコレクターたちを中心に好評だったため、再販と販路拡大を望む声もあっての製品化が決まったんだろうと思います。
現行の200系ハイエースがベースであるのは想像に難くないと思いますが、実車と同じ標準ルーフを基本にしていたり、特注品では付いていた後部ドア開閉がオミットされた仕様となっているため、金型やシャーシ自体はそれらの条件で辻褄が合う昨年3月発売のハイエースや今年5月発売の衛星通信車で使われたものを一部流用し、そこに専用パーツを組み込んで造られたと思われます。
江崎グリコ社への版権料もそうですが、とくにルーフにでっかく付けられた“ポッキー”箱やフロントのバンパーガードのパーツには相当なコストが掛けられたはずですし、さらに後部ドアの開閉ギミックも付けると前述したポッキーの箱パーツとぶつかってしまい破損する恐れが出てくるので、既存金型を流用しつつ安全面へのリスクと開発コストをなるべく抑えたかったというのがタカラトミー社側の思惑でしょうね。
もう一台のランボルギーニですが、こちらは昨秋のフランクフルトショーでワールドプレミアされた全世界63台限定のスーパーカーを製品化したもので、実車は外観に往年の名車・カウンタックからインスピレートを得たというデザインモチーフが取り入れられたほか、アヴェンタドール譲りのV12エンジンにブランド初搭載の48Vモーターを組み合わせ、総合出力:819hpの超弩級なパワーを発揮させたモデルとなっています。通常版のカラー(カーキ色?)は実車のカタログ画像に登場しているものや
フランクフルトショー出展時に展示されていた個体と同色ですね。
実はこのランボルギーニ、元々は
今年8月発売分に登場予定とされていた一台で、新型コロナ禍の影響も受けたとみられる販売スケジュールの変更までは、逆に同月に予定どおり発売されたトヨタRAV4を初回特別なしとしたうえで、今回決まったように初回特別ありという形式で売られる予定だったようです。
ブランドがアウディ傘下となってからの限定車(レヴェントン、ヴェネーノなどがそれに該当)はトミカで度々製品化された経緯があり、このシアンもひょっとすると…という予感はあったんですが、私は基本的にレギュラー金型で存在するムルシエラゴやウラカン、近年プレミアムで登場したディアブロとガヤルドのように、実車が国内外のレース
(長年、JLOCにより参戦している全日本GT選手権→スーパーGTなど)で活躍したイメージもある車種が好きなので、ひょっとしたら購入はしない方向で考えるかもしれません。
一方“プレミアム”のシリーズでは、No.2「ホンダ インテグラ タイプR」とNo.21「トヨタ ソアラ」が登場することになりました。
インテRは今年8月発売のシビックRと同世代の初代・DC2型が製品化されましたが、実車の外観は1995年発表の“96スペック”と98年発表のMC版“98スペック”とで意匠がほとんど同じに見えるので、プレミアム金型がどの仕様をモデルに造られたのかは不明です。採用された外装色は実車のイメージカラーであり、シビックRとも共通するチャンピオンシップホワイトですね。ただ、試作品画像となっているせいなのか色具合のせいなのか正直わかりませんが、とくにフロント周りは実車に比べてのっぺりとした印象で若干似てないかな?と思えたので、製品版ではその点をどこまで改良してくるか気になるところです。
そして発売記念仕様ありのソアラは、意外なことにかつてレギュラー品で登場していた3世代(初代・3代目・4代目)のうちの一台ではなく、実車が1986年発表で当時のバブル景気も相まって大ヒットした2代目・Z20系が製品化されましたね。恐らく金型はエアロパーツを装着している点から、実車の人気が最も高かったというGT系グレードを再現したと思われますが、後期型で奢られたフォグランプ内蔵のフロントパンパーでないことも確認できるため、従ってそれ以前の前期型がモデルであると考えられます。
思えば8月発売の2台(シビックR、FC3S RX-7)も、今月発売で1台だけのシルエイティもそうですが、プレミアムの国産車はファンにとっても激ヤバなモデルを揃えてきた印象がありますね。
レギュラー品2台はドア開閉なし、逆にプレミアムの2台はドア開閉ギミックあり…そういえばここ最近、そのパターンで発売されるケースが非常に増えましたよね。
いまのAKB48の人気と乃木坂46の人気ぶりと同じくらいこの格差は何なの?と思いたくなりますが、グリコワゴンの件で触れたようにコストの問題など諸々考えられそうですから、致し方ないと言えば致し方ないと受け止めなければいけない事柄でしょう。
ちなみにまだご報告できていない先月・今月分の購入車種ですが、こちらは
今月新発売の3台(ロッキー、マツダ3、シルエイティ)を入手でき次第書く所存でいますので、どうぞお楽しみに。
Posted at 2020/11/15 20:35:00 |
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