フランス本国では昨春に発表された新型クリオ…もといルーテシアがようやく日本デビューを果たしました。
左ハンドル仕様ではあった新型を昨秋の東京ショーに参考出展させたルノー・ジャポンとしては今年前半の導入を目指していた模様で、それがコロナ感染拡大とともに生産スケジュールの遅れが生じたため、この時期の発表となったのは言うまでもないでしょう。
実質“インテンス”中心の3グレードに搭載されたのは131hpの1.3リッター直4で、その型式名は『H5Ht』と呼ばれているようですが、一部のニュースサイトには「(新プラットフォームと同じく)ルノー・日産・三菱自動車のアライアンスで開発された…」という文言があるのとシリンダーヘッドの形状が独特、さらにフリクションロス低減のため特殊コーティングが施されたということで、仕様的には現行メルセデスAクラスなどの“180”グレードに積まれているM282型とほぼ同じなんですよね。ただし各車の“180”用では136hpを発揮しているので、そちらからは5hp引き下げられた仕様となっています。またM282型も排気量は同等であるものの、HPによっては(数字を切り上げて)1.4リッターと表記しているサイトも少なくないので、どの説を信じていいのかややこしく感じるほどのエンジンですね。
すでに本国では1.0直3ターボ搭載の仕様も存在していたり、今年からは1.6直4+2モーター式HV
(出力は140hp)の「E-TECH」採用グレードもラインナップされたらしいですが、その中で1.3搭載グレードだけが上陸を果たしたのは、市場に最も適したエンジンがそれしか無かったから…という理屈よりも、一基自体に上述したM282型の持つデータが蓄積されていることへの政治的理由が絡んだからかな?と思えてきましたね。
私も国内導入を本国発表時から楽しみにしていた新型ですが、やはりルノーらしさを考えるならば、ルーテシア然りトゥインゴ然りメガーヌ然りでコアなファンの心を鷲づかみにしてきたスポーティーモデルの追加導入を期待する声も出てくるはずです。
ただ現在、スポーティーモデルの象徴といえる新型ベースのRS(ルノー・スポール)は本国でも未発表であるため、欧州向けなどにおいては、その代替として標準系のトリムラインに「R.S.ライン」が用意されているのみとなっています。先代でいう「GT-ライン」は
限定車ながら国内導入された経緯がありますし、エンジンパワー的に他グレードと同じ1.3か1.6「E-TECH」ベースで出しても遜色ないとは思うんですが、今後その『R.S.ライン』も加わるか否かは、ルノー・ジャポンの判断を待つしかねぇので
(知る人ぞ知る日向坂46メンバー調で)…でしょうか?
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Posted at
2020/10/28 20:48:20