もう一度今回のゴジラの迫力を体感したかったのと、気になるところもあって、ゴジラー1.0をもう一度観てきました。
今回のブログもネタバレ全開ですので、まだご覧になっていない方はこれより先は読まれない方がいいかと。そして前回のブログに加筆修正いたします。
【ゴジラと原水爆の関係についての説明は一応ありました】
前回のブログで、「ゴジラと原水爆との結びつきが弱い」として、それについての説明が一切無かったかのように書きましたが、私が見逃してただけでした。一応ありました。
原爆のキノコ雲の映像が写り、「クロスロード作戦」とテロップが出て、その後に細胞がブクブクと泡立つような場面が挿入されてました。ほんの数秒の描写です。しかも劇中で誰もクロスロード作戦のせいでゴジラが巨大化した可能性について発言していません。そんな状況でゴジラと原水爆との因果関係を推察しろと観客に期待するのは無理ってもんじゃないでしょうか。
クロスロード作戦について調べると、1946年、つまり終戦の翌年にアメリカがビキニ環礁で2度の原爆実験を行ったことがそう呼ばれているとのこと。今作でのゴジラの東京への襲来が1947年の設定ですから、時間的なつじつまは合ってます。
【典子を探さないんじゃなくて、探せなかったのか?】
爆風で(衝撃波と言った方がふさわしいですね)吹き飛ばされた典子を敷島が探す場面がないのが不自然だと、前回のブログで書きましたが、もう一度観てみると、爆心地周辺は放射性物質で汚染されていて対入り禁止になっている描写がありました。そのために探せなかったんだろうとの推測は成り立ちます。
しかし、典子が吹き飛ばされて敷島が泣いて、そのすぐ後に典子の葬式の場面ですよ。遺体も無いのに。戦争で人の死に麻痺していたとしても、いくら何でもあっさりし過ぎ。
典子の首筋の黒いあざ
もう一度観ようと思った最大の理由はこれです。ネットではこれについて多くの人が触れていますが、ちゃんと首筋がアップになっているにも関わらず、私は1回目では見逃してました。今回は注視して確認しましたが、黒いあざが不気味に広がっていくようにも見えました。これについて、典子はゴジラの細胞に浸食されつつあるのではないかとの推測も出ています。
さて、これをどう解釈したらいいのか?
エンディングで、体が崩壊したゴジラが海中に没したものの、細胞が泡立って復活しているかのような描写があり、これは次回作に繋げるように備えてるなってことが分かります。そのくらいの伏線はいいとしても、典子がゴジラの細胞に浸食されていて、それも次回作の伏線だとしたら悲惨なストーリーしか思い浮かびません。
実は、過去に、驚異的な再生能力を持つゴジラの細胞に光を当てた作品があるにはあります。
ゴジラ対ビオランテ。(1989年、平成元年)
この作品では各国がゴジラの破片を回収して研究しようと争っているという設定で、ゴジラ細胞を研究している一人の学者が、ゴジラ細胞を元にバイオ技術でビオランテという怪獣を作り出してしまうというストーリー。しかも、しかもですよ、そのビオランテの遺伝子はゴジラ細胞の遺伝子とバラの遺伝子、そしてもう一つは沢口靖子演じる学者の娘の遺伝子まで入っているという豪華な遺伝子なんです。
(人様のHPから拝借しました)
沢口靖子かわいそう・・・。いくら何でも設定が無茶。
まず、次回作があるとして(きっとあるはずだと思いますが)、今作の監督であり脚本家でもある人物が次回作にどこまで介入してもいいのかって話だと思います。ゴジラ復活の兆しまではいいとしても、典子の異変をも前提としたら、かなりストーリーの幅は狭まりますし、悲惨なストーリー展開しか思い浮かばない。ただ、「次回作も俺にやらせろ! とりあえず他の監督に行かないように唾つけとこ。」という山崎貴の宣言かなとも解釈できますね。
ただね、スターウォーズやエイリアンとは違い、これまでのゴジラで連続した作品に同一人物が出演した例はないはず。もちろん前例を破ってもいいわけですが、観客は浜辺美波の醜い姿を見たいでしょうか? 怪獣にならないとしても未知の病魔と闘う浜辺美波を見たいでしょうか? まあ、あっさりと、次回作では典子の死後からスタートするっていう繋げ方もあるっちゃあるかな。
典子の件とは関係なく、もし次回も山崎貴が監督なら、もう一体の別の怪獣を出してきてそいつとゴジラのバトルもあり得るかなと想像しています。
今作はかなり高いハードルであり、これを超えるのは簡単では無いと思うものの、次回作は俺に!と思ってる監督もきっといるはずで、今作の伏線なんぞ無視だってこともあり得るかもね。
そんなこんなで、気の早い話ですが次回作が気になってます。
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Posted at
2023/11/19 22:30:01