●ツール・ド・フランス 第20ステージ Antony (Parc de Sceaux) - Paris Champs-Elysées 154.5 km
T・ハスホフト(クレディ・アグリコル)がステージ優勝し、有終の美を飾る!
いよいよ、ツール最終ステージを迎えました。
アントニーからパリ・シャンゼリゼまでの154.5kmです。
最後はシャンゼリゼ通りからルーブル美術館の間の周回コースを8周してゴールです。
いよいよ、ツールもグランド・フィナーレですね。
スタート前、マイヨ・ジョーヌ、マイヨ・ヴェール(ポイント賞)、マイヨ・グランペール(山岳賞)、マイヨ・ブラン(新人賞)の各選手が集合して記念撮影です。
和やかなムードですね。(その模様は
こちらから。)
スタート後も選手達はリラックスした様子です。
3週間にもおよぶレースを走ってきたのですから、チームは違えど、連帯感が生まれてくるのでしょう。
デジカメで撮影している選手もいれば、他のチームの選手と談笑する選手もいます。
ツールを完走できる喜びを全員が味わっているようです。(^.^)
のんびりペースで大集団は進みます。
総合優勝を決めたランディスの元へ、いろいろな選手が挨拶に訪れています。
にこやかに握手するランディス・・・本当にうれしそうです。(^.^)
おっ! L・ライプハイマー(ゲロルシュタイナー)がアタック!
・・・と思いきや、道端に停止して自転車から降りました。(?_?)
ハハ、観客に混じって、拍手で大集団を迎えています。(^.^)
ツール最終日ならではのパフォーマンスです。(^.^)
ゆっくりペースで、大集団はパリ市内へ・・・。
右手にセーヌ川を見ながら走行しています。
毎年、見慣れた光景です。
おー、セーヌ川の向うにエッフェル塔が見えています。
私もパリへ行ったことがありますが、シャイヨー宮から見るエッフェル塔はとてもキレイでした。
さて、レースもいよいよ本気モードになってきています。
ここからは、いつものように勝負の世界に突入です。
ツールは最後の晴れ舞台、シャンゼリゼ通りに入りました。
シャンゼリゼ通りが完全通行止めにされるのは、1年に2回だけです。
その2回とは、7/14のパリ祭。そしてツール・ド・フランスのゴールの日です。
周回コースは、コンコルド広場~シャンゼリゼ通り(緩い上り坂)~凱旋門前で折り返し~シャンゼリゼ通り(緩い下り坂)~コンコルド広場~セーヌ河畔通り~ルムニエの地下道(ルーブル美術館近く)~リボリー通り~コンコルド広場という具合に走ります。
シャンゼリゼを凱旋門に向かって進む集団の模様は
こちら。
凱旋門から下ってきた大集団の模様は
こちら。
J・フォイクト(CSC)が何度もアタックを見せ、果敢な走りです。
白熱するレースですが、このステージだけは周りの景色に目を取られてしまいますね。(^.^)
(こんな
シーンを見たら、仕方がありません・・・(^^;;))
先頭を逃げ集団が形成されましたが、ゴールまで残り2周で吸収されてしまいました。
いよいよツールは最終周回に入ります。
アグリチュベルの選手やフォイクトがアタックしますが、大集団は逃がしません。
ゴールまで4km。J・A・フレチャ(ラボバンク)がアタック!
セーヌ河畔通りに入って、V・エキモフ(ディスカバリー・チャンネル)が追ってきた!
ゴールまであと2km。
フレチャが捕まった!
・・・と、地下道を出て左コーナーでG・ヒンカピー(ディスカバリー・チャンネル)が先頭に!
そして、Y・ポポビッチ(ディスカバリー・チャンネル)がアタック!
ポポビッチのアタックは強烈!!
ゴールまで残り1km!
あ~、ポポビッチは捕まった~・・・。
コンコルド広場に大集団が突入!
大集団は中切れ状態・・・スプリンター達はもちろん先頭集団にいるでしょう。
シャンゼリゼ通りに大集団が入ってきた!
先頭はマイヨ・ヴェールを着るR・マキュアン(ダヴィタモン・ロット)が先頭でスプリントに入る!
マキュアン、最後のスピードが延びない・・・。
マキュアンに代わって、クレディ・アグリコルの選手が先頭に出た!
この選手は・・・ハスホフト!
ハスホフトがトップ!
ハスホフト、両手を挙げてゴール!
ステージ優勝です!
ゴールシーンは
こちら。
2位にマキュアン。3位、S・オグレディー(CSC)でした。
最終総合成績です。
1位 F・ランディス(フォナック) 89時間39分30秒
2位 O・ペレイロ(ケスデパーニュ) +57秒差
3位 A・クレーデン(T-モバイル) +1分29秒差
4位 C・サストレ(CSC) +3分13秒差
5位 C・エヴァンス(ダヴィタモン・ロット) +5分8秒差
6位 D・メンショフ(ラボバンク) +7分6秒差
7位 C・デッセル(AG2R) +8分41秒差
8位 C・モロー(AG2R) +9分37秒差
9位 H・スベルディア(エウスカルテル) +12分5秒差
10位 M・ロジャース(T-モバイル) +15分7秒差
マイヨ・ヴェール;R・マキュアン(ダヴィタモン・ロット)
マイヨ・グランペール;M・ラスムッセン(ラボバンク)
マイヨ・ブラン;D・クーネゴ(ランプレ・フォンディタール)
さて、表彰式です。
後ろには一直線に延びるシャンゼリゼと奥に凱旋門が見えています。
良い天気に恵まれました。
ステージ優勝したハスホフト。笑顔が良いですね。
今年はハスホフトが始め(プロローグ)と終わり(最終ステージ)を優勝で閉めてくれました。
ハスホフトはこのツール、何かと見せてくれました。
プロローグの意外な勝利。第1ステージの流血事件。第2ステージの片足スプリント。最終ステージの優勝・・・。
何気にファンになってしまいました。(^.^)
マイヨ・ヴェールの表彰式です。
子供を連れてマキュアンが現われました。
ステージ3勝をもぎ取ったのは、お見事!
終始、マイヨ・ヴェールをキープし続けパリまで来ました。
マイヨ・ヴェール獲得・・・スプリンターとしては最高の栄誉です。
マイヨ・グランペールの表彰式です。
ラスムッセンは、赤ちゃんを抱いての登場です。
何と、赤ちゃんまでもマイヨ・グランペールよろしく、全身赤の水玉模様の服を着ています。(^.^)
赤ちゃんを抱きながらのマイヨ・グランペール授与式・・・微笑ましい光景です。
ピレネーでD・デラフエンテ(サウニエ・デュバル)がマイヨ・グランペールを獲得したときには、ラスムッセンは山岳賞を取れないのでは?・・・と思いましたが、アルプスで見事に獲得。
山岳での長距離アタックは、ラスムッセンのお家芸になったようです。
マイヨ・ブランはクーネゴに決まりました。
ずっとM・フォーテン(ゲロルシュタイナー)が着続けていましたので、タイム差からしてもクーネゴは無理だと踏んでいましたが、終盤のアルプスでゲットしましたね。
まだまだ若いクーネゴ。数年先が楽しみな選手です。
マイヨ・ジョーヌはランディス!
本当にすばらしい復活劇を見せてくれました。
第16ステージの絶望的ともいえるテュッスイールの上りでの大失速・・・。
総合で8分以上の大差をつけられ、「ランディスこれまでか・・・。」と誰もが感じたに違いありません。(私もそうでした。)
しかし、翌日の第17ステージではレース序盤から果敢にアタック!
終始、先頭を引きまくって次々に峠をクリアーし、驚異のステージ優勝!
「スーパー・ランディス」ぶりを発揮しました。
同時に、総合トップまで30秒差にまで迫り、2日後の第19ステージ、個人タイムトライアルで逆転し、マイヨ・ジョーヌを獲得!
これほどのドラマを誰が予想できたでしょう!?
ツールにドラマはつきものですが、その中でも“スーパー”なドラマになることは間違いありません。
人々の記憶に深く刻まれるツールになったと思います。
今年のツールは、本当に楽しむことができました。(^.^)
各賞がポディウムに揃った模様は
こちら。
7/1からツール・ド・フランス一色になりました当方ブログも、これにてツールの話題は終了となります。
毎日のブログがひたすら長文になりまして、読まれる方々には申し訳なく感じております。
しかし、これもツールの一場面・一場面を心に残す作業だと自分なりに感じてやってまいりました。
長らくお付き合いいただきました方々には、厚く御礼を申し上げます。
有難うございました。m(_ _)m
来年のツールは、一体どんなドラマを見せてくれるのか?
今から、とても楽しみです。(^.^)
Merci beaucoup, le Tour de France!(ありがとう、ツール・ド・フランス!)
Rendez-vous, a la prochaine!(また逢いましょう!)