どうも(*'▽')
今回は「軽除くアンダー1500㏄」をお題に自信でチョイスしましたカタログを…。
コレ…インパクトがホントに凄い…(笑)
BDファミリア前期デビュー時
ハッチバック専用カタログです♪
ね…もう絶対今じゃこんな表紙はコンプライアンス的にアウトでしょ…(笑)
すぐにジェンダーやらなんやらで炎上するか、メーカー側が危惧して絶対にこんな表紙で出してきませんって!!
44年前の1980年…実におおらかな時代だったんだなって思います。
ただ…サーフボードを握りしめ…夏!!って感じの表紙ですよね♪
そしてこの表紙はデビュー時のハッチバック本カタログのみで、その後は一般的なカタログらしい表紙になってるので、結構貴重かと思います…思いますが…
誰だ!?ケツ毛書いたの!!
正直このカタログをどのように入手したのかサッパリ覚えてませんが、ケツ毛の落書きは今回写真を撮るまで全く気付きませんでした…(苦笑)
当時はイタズラのノリで書き足したんだろうなぁ…(苦笑)
で…このファミリアは親戚の家が幼少期に乗ってましたね…赤の5ドアだったハズ。
そして子供の頃はドコにでもいたクルマです…バカ売れした1台ですから(笑)
さて…そんなBDファミリアは5代目モデルとして1980年にデビューしています♪
先代モデルはFRでしたが、この型ではFF化されたのが特徴♪
更に、全体のラインナップとしては4年ぶりにサルーンが復活しました(*'▽')
尚、バンは先代からの継続となります。
で、このBD型は、赤いボディカラーの1500XGが大ヒット♪
当時としては電動サンルーフが標準装備というのも若者に受け、表紙のイメージからか、このファミリアにサーフボードを載せるのも流行り、実際にサーフィンすらしないのに、雰囲気だけの「丘サーファー」なる者まで出現(爆)
また、輸出仕様のドアミラーを装着(当時は違反)するのも流行ったんだとか…。
結果的に当時としては世界最短記録となる、登場から27か月で100万台を売り上げるコトになります( ゚Д゚)
そんなBDファミリア前期デビュー時のキャッチコピーは…
We Say Sports ー地球は大きなスタジアムだ。
実際にショップオプションでこの「We Say Sports」なる文字が入るサイドデカールがありましたね(*'▽')
今回はそんなBDファミリア前期でも1980年6月の内容になります。
ってコトで、これぞBDファミリアだ!!という代表例とも言える1500XG♪
この赤いボディカラーに電動サンルーフの組み合わせは今見ても映えます!
極めて直線基調でボクシーなスタイルも分かりやすかったんでしょうね(*'▽')
実にクリーンです♪
一方、コチラは5ドア♪
最近のハッチバックと違い、ピラーも立って大きな開口部は、恐らく今でも十分な積載容量があるハズです!!
ソレと5ドアはクラス初のルーミーウインドーなる、クォーターガラスが装着されるのが特徴になります(∩´∀`)∩
テールランプも形状、配置も極めてシンプル♪
グラスエリアも大きく、間違いなく視界は良好!
いや…プリウス乗ってたら思うんですよ…ピラーが太くて斜め前方の横断歩道を渡る歩行者に気付きにくいったらありゃしない…。
インパネはやや70年代のテイストを引きずった80年代のインパネという感じ。
若々しい外観の割に、個人的にこの木目調はややミスマッチな感がしなくもない。
ただ、各操作系はインパネ上部に集中し、全て手探りで扱いやすそうな点は機能的にイイと思いますね(*'▽')
ステアリング左横は、今や知ってる人の方が珍しいチョークレバーになります。
そして室内は、特にリアのクォータートリムがラウンドしているのが当時としてはかなり先進的♪
名付けて、ラウンジソファシートと言う訳ですが、マツダはフェスティバ、ペルソナ、ユーノスコスモ等、この辺りのトリムの造形や演出が極めて巧み(^_-)-☆
特にユーノスコスモなんて、未だにこの当時のクルマを知らない人に見せてもインパクトはかなり大きいと思います…アレはホントに凄いですよ…(汗)
そんなBDファミリア前期デビュー時に搭載されるエンジンは全部で2機種…。
・E5…直列4気筒1500㏄OHC、キャブ、85馬力、12.3kg-m。
当時の新開発エンジンで、効率重視のEE型(エネルギー・エフィシエント)エンジン。
ロッカーアームの材質をアルミにしたり、バルブスプリングのシングル化等で、低抵抗…つまり熱効率を当時の技術で頑張りましたよ!的な内容。
どうやらカタログを見る限りでは熱効率は21%位らしいのですが、当時としてはコレが高いのか低いのか…分かりません…(苦笑)
ちなみに昨今のトヨタ系HVは40%超えてきますね…自分が学生の時は、3割を超えるのは不可能に近いと言われてた位なので、コレはかなりスゴイです。
・E3…直列4気筒1300㏄OHC、キャブ、74馬力、10.5kg-m。
上記エンジンのショートストローク版で、60㎞/h定地走行燃費はリッター17.0キロ。
恐らくリッター13キロ位なんじゃないですかね…(^_^;)
で…コレらに組み合わされるミッションは、1500全車と1300のXLが5速マニュアル、他は4速マニュアル。
つまり…オートマが無い…(汗)
今じゃ考えられませんね…マニュアルどころかオートマすら無く、CVTがメジャーですからねぇ…(笑)
とりあえずデビュー当初はオートマの設定が無く、やや遅れて追加されます。
足回りは、4輪ストラットの独立懸架で、XGとXLは前後にスタビライザーが装備され、スポーティなキャラクターへと仕立てられています(^_-)-☆
このファミリア…確かにスポーティなイメージは出しているのですが、従来の他車と違い、妙に男臭いスパルタンな感じではなく、爽やかな感じがまた良かったんでしょうね(^_-)-☆
クラス違えど、2代目プレリュードにも同じようなコトが言えるかと♪
ソレでも錆びるんだ…この時代の…(苦笑)
70年代末期から80年代前半のクルマがバブル期のクルマより残っていないのは、10年オチで年間車検になったのもありますが、防錆が弱かったというのも間違いなくあるでしょう…(汗)
そしてセドグロやスカイラインなら、ガレージ保管なんてクルマもザラですが、ファミリアをガレージで…なんて人は当時そうそう多い訳じゃないでしょうから、サビでやられた個体はメッチャクチャあったハズです…(苦笑)
設計室で技術者に会った。
ポツリと言った。
❝ほかのFFには、負けたくなかった。最後のFFだから❞
他社より後発でFF車を出すコトもあり、開発はかなり気合が入ってまして、当然ながらプラットフォームも新開発:マツダBDプラットフォームを採用!
ん??他社より後発??ルーチェロータリークー…(汗)
と…このように開発テスト風景も掲載されております(^_-)-☆
昨今のコンパクトカーでは、特殊なモデルを除き、こういう場面はまず掲載されないでしょう。
テストドライバーは、片山義美と寺田陽次郎!!
まずコレからしてスゴイって思っちゃいますし、マツダのカタログらしくとにかく語る(笑)!
見てて熱意のあるカタログってのも面白いですよね…しかも特殊なスポーツモデルでもなんでもない、スポーティ…もしくはファミリー向けの車種。
ココからは装備面の話題で、室内はラウンジソファシートを活かした、クラス初のフルフラットシート♪
後年では当たり前になってきますが、当時では斬新かと(*'▽')
シートには高弾性ウレタンを使用し、1500XGにはランバーサポートも採用♪
リアシートは6段階のリクライニング機構もあります(*'▽')
トランク…カーゴルームは、今でこそ当たり前ですが、通常デッキの下にサブトランクを設けた方式!
と、言っても、サブトランクに独自のトレイが設けられている訳でも無く、鉄板剥き出しなので、要は空いた隙間に工具やら軍手やら、三角表示板やらの緊急備品や汚れものを入れなさいよ…って感じの内容ですね。
濡れるから閉めろ。
一体どういうシチュエーションなんだコレは…(苦笑)
雨ん中サンルーフ開けてニヤッとしてる時点で、明らかに異常者でしかないという(爆)
水中メガネにシュノーケルって水没覚悟なんでしょうか…(´・ω・`)
そんなサンルーフはガラスでは無く、スチールなものの、電動式というのがかなり先進的です…しかもこのクラスで。
但し、コレは最上級のXGのみで、XLは下の写真の通り手動式。
その前に全グレードパワーウインドウの設定が無い(爆)
我が家のフェスティバもそうでした…パワステもパワーウインドウも無いのに、ルーフだけ電動…(笑)
そしてフードは逆開きになります(*'▽')
ステーはレバー操作式。
カーゴルームランプは、室内側では無く、ハッチ側に装備されるタイプなんですね!
室内側が暗くてよく見えない…ってなるのか、足元が照らされて便利ってなるのか…(汗)??
しかし、よく考えられてますよね…細かい箇所が♪
しっかりとツールポケットも備えられています(*'▽')
使用頻度もそう高くないでしょうが、汚れやすいものをこうやって別途収納できるのは有難いですよね~♪
で…グレードはこんな感じで。
・3ドア1300XC…(4MT)
・5ドア1300XC…(4MT)
最もベーシックなグレードになる訳ですが、他社によくある、いかにも最廉価グレード!って感じじゃないのはイイですね~(*'▽')
■1300XCの主な装備
〇計器盤まわり
・樹脂ステアリングホイール
・トリップメーター
・シガーライター
・AMラジオ
・コインボックス
〇視界
・ブラックアウトワイパー
・砲弾型フェンダーミラー
・熱線プリント式リアデフォッガー
〇シートまわり
・ビニールレザーシート
・灰皿付リアコンソールボックス
・センターパーセルシェルフ
・ベロア調フロアマット
〇安全・快適・空調
・チャイルドプルーフ(5ドア)
・ELR式シートベルト(3ドアはテンションリデューサー付)
・エアミックス式ヒーター
・サイドデミスター
〇外装
・標準27㎜サイドプロテクトモール
・大型樹脂バンパー
・埋め込み式ピラーアンテナ
・フロントマッドガード
〇カーゴルームまわり
・デュアルボックスカーゴルーム
・不織布カーゴルームマット
・フロアボード
・ツールポケット
〇タイヤ&ホイール
・6.15-13-4PRタイヤ+4.5Jデザインホイール
〇メカニズム
・前輪ディスクブレーキ
・7インチ真空倍力装置
・プロポーショニングバルブ
・ICイグナイター
・3ドア1300XT…(4MT)
・5ドア1300XT…(4MT)
1300㏄モデルの中間グレード
■1300XCにプラス、またはグレードアップする装備
〇計器盤まわり
・チルトステアリング
・2針クォーツ時計
〇視界
・リアワイパー&ウォッシャー
・間欠式ワイパー
〇シートまわり
・部分ストライプニットシート
・助手席ウォークイン機構(3ドア)
・分割可倒式リアシート
・ドアフルトリム
〇安全・快適・空調
・リアゲートオープナー
〇カーゴルームまわり
・カーゴルームランプ
・3ドア1300XL…(5MT)
・5ドア1300XL…(5MT)
1300㏄最上級グレードは、1300唯一の5速マニュアル車でもあります(*'▽')
■1300XTにプラス、またはグレードアップする装備
〇計器盤まわり
・ソフトステアリングホイール
・タコメーター
・照明付シガーライター
・木目パネル
・燃料残量ワーニングランプ
・ストップランプ断芯ワーニングランプ
・ライト消し忘れチャイム
〇シートまわり
・全面ストライプニットシート
・小型コンソールボックス
〇安全・快適・空調
・2ウェイリアパッケージトレイ
・防眩ルームミラー
・リアヒーターダクト
・3ドア1500XL…(5MT)
・5ドア1500XL…(5MT)
5ドアではコレが最上級グレードになります♪
■1300XLにプラス、またはグレードアップする装備
〇シートまわり
・フルフラット機構フロントシート
・リクライニング機構付リアシート
・リアヘッドレスト
・大型コンソールボックス
・キックプレート付ドアポケット
〇外装
・モール付幅広45㎜サイドプロテクトモール
・サイドシルピッチ塗装
〇カーゴルームまわり
・ベロア調不織布カーゴルームマット
〇タイヤ&ホイール
・155SR13スチールラジアルタイヤ+4.5Jデザインホイール
〇メカニズム
・リアスタビライザー
▲1500XLの主なオプション
・手動式スライディングサンルーフ
・3ドア1500XG…(5MT)
大ヒットしたサンルーフ標準装備の最上級グレード♪
■1500XLにプラス、またはグレードアップする装備
〇計器盤まわり
・A型スポーティタイプステアリングホイール
〇視界
・ハロゲンヘッドランプ
〇シートまわり
・特製ファブリックシート
・ランバーサポート
・シートバックポケット
・ラウンジソファシート
〇安全・快適・空調
・電動式スライディングサンルーフ
・フットレスト
〇外装
・モール付幅広大型85㎜サイドプロテクトモール
・リアマッドガード
・ストンガード
〇タイヤ&ホイール
・175/70R13スチールラジアルタイヤ+5Jデザインホイール+ホイールリング
〇メカニズム
・フロントスタビライザー
・ハードサスペンション
で…コチラがボディカラーと内装色の組み合わせ一覧。
意外や定番のシルバーやブラックの設定はありません…(汗)
自分でしたらベタですが、サンライズレッドの3ドア1500XGでしょう(*'▽')♪
コレにエアコンとアルミホイールは入れたいですよね(*'▽')
そして後付けパワーウインドウと、輸出用ドアミラー♪
後期だったら更にラブラークのエアロに323のガーニッシュいれたくなりますが、前期は見た目を程々って感じが好みです(*'ω'*)
ソレとインパネにヤシの木の芳香剤とかマスコット…チョット数年遅れますが、パピプペンギンズのフィギュアを置くとか、東京ディズニーランドのシール貼るとか(笑)
自分は好みじゃないですが、シートにTシャツ被せるとか。
つくば万博のコスモ星丸のステッカー…は、後期の方が似合うか(笑)
ちなみに個人的にBDファミリアは前期の方が好みです(*'ω'*)
カタログの最後には、後の携帯電話会社の犬、そして出向を命ずる銀行の頭取が出てきます。
ファミリアから贈る熱いメッセージよりも、自分はこの人のモミアゲ具合の方が気になります(ぇ
今の北大路欣也が、このファミリアの横に立っても全然雰囲気に合わない感じしかしない…(爆)
寧ろルーチェ…HB前期セダンとかだろうなぁ…熟してストロングしちゃってるし。
オマケ
どうもBDファミリアはEVの研究車があるようですね(*'▽')
専用グリル…と、言ってもフラットな加飾ですが…(爆)
とりあえず一目で分かります…ちなみに写真から分かりにくいですが、5ドアのようですね(*'▽')
ベース車両の僅か805㎏という車両重量に対し、なんと1.5倍の1203㎏…(汗)
最高速も僅か80km/hですし、ソレで航続距離130㎞…(汗)
そう考えると現在のEVの進化って、40年の時差がある訳ですが、やはりそれなりに進化してるんだと思いますね…なんだかんだ未だ言われてはいますが…。
あくまで個人的見解では、今のままじゃ普及はムリだと思います。
いや…ウチのPHVも電気代が高騰したから、最早ノーマルプリウスとの走行コスト差がほぼ変わらない…もしくは損。
それでいて電池で室内スペース食われるんですから、もう何を好んでコレにするかって話になってきます。
少なくとも2020年辺りがEVの時代は今のトコではピークだったと思ってます。
無料充電器??そんなトコ壊滅してますよ…(汗)
さて…そんなBDファミリアはご存知の通り大ヒットを飛ばしながら、AT車の追加をしつつ、後期ではEGI化、更にはターボまで登場し、より豪華なコンパクトカーになっていきます(*'▽')
そして1985年にキープコンセプトとなるBF型へモデルチェンジ。
BFも売れには売れましたが、さすがにココまでの勢いはありませんでした…(汗)
で…100万台以上の生産を達成し、日本国内だけでも77万5044台という驚異的な台数を売り上げたBDファミリア。
コレ…よく考えたら毎月平均1万3000台以上売ってるんですよね…(汗)
いや…コレってホントスゴイことですよ…しかもマツダのディーラー網で。
それだけ売れてたクルマが今や全く見ないんです…やはり大衆車は残らない…。
しかし…このスタイル…ホントにイイですよねぇ♪