どうも(*'▽')
今回はリクエスト頂きましたカタログのアップになります。
これまた馴染みの無いクルマですねぇ…(^_^;)
B210サニー前期 デビュー時です♪
そうそう…今回のコレってBカタログなんですよ…(^_^;)
なので内容が少々薄いです…(泣)
いつか本カタログを入手した際はまた話題にしましょう(^_^;)
で…このB210サニーは特に絡むコトの無いクルマでしたが、敢えて話題にしますと、自分が1歳の時の写真を見た際、背景に写っていたのが、コレのクーペエクセレントでしたね(*'ω'*)
当時住んでた家の前の道に立ってる写真ですが、バックが月極駐車場なんですよ。
月極駐車場と言っても、クルマ3台分の実に小さい駐車場。
丁度このサニーは頭から駐車場に止めたカタチ…だから自分の背景に写るサニーは、あの特徴的なロケットテールだったのです。
時は1985年…まさにB210サニーは減価償却をとうに全うし、ポンコツで廃棄されまくってた時期かと思われます…(苦笑)
さて、そんなB210サニーは3代目サニーとして1973年にデビューしています♪
大ヒットした先代、B110より一気に大型化し、当時の日産のテイストに倣い非常にアメリカナイズされたバタ臭いデザインとなりました。
そして先代同様、排気量1200㏄のサニーシリーズと、1400㏄のエクセレントシリーズで構成されています(*'▽')
今回のカタログには未掲載なので話題にはしませんが、ボディタイプにはバンもあり、コチラも同時にフルモデルチェンジ!
但し、トラックは従来型を継続採用…コチラは1994年までのロングセラーとなった、あのサニトラになります(*'▽')
そんなB210サニーデビュー時のキャッチコピーは…
つい口笛のサニー
気楽に乗ってくれという感じなんでしょうかねぇ…(爆)
ちなみにこの特に可愛らしいとも思えない、一体何をモデルとしたのか分からない、顔面より耳の面積がデカイヤツは文字通りでサニーちゃんというキャラクター。
先代より継続的に採用され、その後の次期型でも付きまとう名物キャラクターになりました(*'ω'*)
今回はモデルチェンジ直後の1973年5月の内容になります♪
まずはサニーシリーズ全体のトップモデルとなる1400㏄のクーペ。
コチラはサニーエクセレントという名称になりまして、その大将となるクーペ1400GXってヤツになります♪
先代のB110でもエクセレントはありましたが、コチラはより大きく、豪華なコテコテ仕様になり、対米輸出をより念頭に置いたようなデザインになります。
この時期の日産車はこのようなクセが強いデザインが多く、人気は先代よりも劣っています…バイオレットとかもそうですね…(^_^;)
ちなみにこのクーペのクォーターウインドウ…美と安全を同時に高めた第3の窓。
その名も「マジックウインドウ」なんて言うんだそうで…(笑)
ただ、50年を経過した現在の視点で見ると、このファストバックがかなりカッコ良く見えます!
中でもエクセレントクーペの特徴的な6連テール♪
通称:ロケットサニー
70年代の近未来的な感じが存分に表されているリアテールですね♪
インパネは世界初のオーバル・スクープ・コックピットというヤツだそうです(*'▽')
確かにドライバーを中心に囲むように配置された独特の形状ではあります♪
後のハマグリシルビアも確かこんな感じでしたよね(^_-)-☆
シートはハイバックタイプで、今の感覚で見ますと、シートバックがかなり薄いですね(笑)!
ただ、コレはクーペのシートで、セダンのシートになりますと、ヘッドレスト別体式になります(^_-)-☆
で…コチラは通常の1200セダン。
最も一般的なボディ形状になる訳ですが、ソレでも結構クセが強い(笑)
なんせ当時最大のライバル、カローラなんてかなり直線基調で保守的。
一方コレを見るとサニーはやはり冒険し過ぎた感じがしますね…(^_^;)
他にもタイプは色々ありまして…
・1200の2ドアセダン…70年代までは辛うじてポピュラーだったボディ形状。
・エクセレント1400の4ドアセダン…このシリーズ中での豪華仕様。
・1200クーペ…コレも売れ線に入るかと…にしてもアクが強い(笑)
そんなB210サニー前期のデビュー時に搭載されるエンジンは全部で4機種…。
とは言えど、メカの写真が全然無いので、メカ関係の話題はコチラの透視図で…。
う~ん…やっぱこの時代の透視図はカッコイイ。CGなんてのも無いし(笑)
・L14…直列4気筒1400㏄OHC、SUツインキャブ、95馬力、12.2kg-m。
サニーエクセレントのトップグレードでGXのみに搭載されるツインキャブ仕様♪
L型と言うと6気筒のL20のイメージが強いものの、4気筒のL型もあります(笑)
・L14…直列4気筒1400㏄OHC、シングルキャブ、85馬力、11.8kg-m。
サニーエクセレントの通常グレードに搭載されるシングルキャブ仕様。
・A12…直列4気筒1200㏄OHV、SUツインキャブ、80馬力、9.8kg-m。
通常のサニーでもホットモデルのGXに搭載されるツインキャブユニット♪
当然ながら名機A型でございます(笑)
・A12…直列4気筒1200㏄OHV、シングルキャブ、68馬力、9.7kg-m。
上記シングルキャブ仕様で一番ベーシックなヤツになりますね(^_-)-☆
コレらに組み合わされるミッションは、1200、1400共にGXで5速マニュアルの設定有り。
他は全車に4速マニュアル。
そして1200のセミデラックスを除いた全車にニッサンマチックという3速オートマの設定があります。
特に先代では1200GX-5のみで、1400エクセレントでも設定の無い5速マニュアルが、エクセレントでも選択可能となったのがトピック♪
足回りはフロントがストラットで、リアがリーフリジッド。
リアサスがコイルじゃない辺りに時代を感じますよね…スポーツモデルだろうがリーフサスですから(笑)
ブレーキも同様に時代を感じる内容で、フロントにディスクブレーキを採用するのは中間グレード以上…デラックスやセミデラックスは4輪ドラムですので…(笑)
で…このカタログはBカタログなので、装備の詳細説明が無いのです…(苦笑)
その代わり?開発ストーリーが時系列で載ってたりします。
開発スタートは1969年なので、なんとB110すら発売される前年からスタートしています。
最も、開発期間が4年前後掛かるのは当時としては当たり前…現在ですとおおよそ2年少々というトコでしょうか…開発期間の短縮化が図られまくってます…(汗)
チームリーダーは田中実45歳…テーマは「INLOVE」、また「抱擁感覚」なんてワードも登場します。
今となってはこのようなテストショットも貴重かと(^_-)-☆
ステアリングのデザインは24才の美女とのコト。
24才の美女が造るとステアリングの握りも何となく違うそうです(爆)
決して設計ミスとかそういう訳ではありません(爆)
その前にステアリングのデザインする時ってエプロン付けるんですか??
他は回すタイプのスイッチは指を引っ掛けて回せるようにこのような形状になってる模様…「ニクいアイデア」なんて表現がいかにも70年代でニクい。
で…意外とマジメに??いや、他もマジメに研究してるんでしょうけど、ドア閉まり音の研究なんてのもしているようですね(^_-)-☆
しかもオシロスコープの波形から定量値を出して行くんでしょうね…特にこういう構造分析やら解析技術やらはこの50年間でコンピューターが進化して劇的に変化したトコではないかと思います(*'▽')
で…グレードはこんな感じで、まずはセダンタイプから。
・セミデラックス2ドア
・セミデラックス4ドア
ってコトで全体で最もベーシックな仕様がセミデラックス。最高速150km/h。
■セミデラックスの主な装備
・ステアリングロック
・速度警報装置
・懐中電灯
・前席2名分2点式シートベルト
・砲弾型フェンダーミラー
▲セミデラックスの主なオプション
・皮巻タイプステアリング
・木目タイプステアリング
・タコメーター
・電流計
・油圧計
・時計
・ラジオ
・分割式パッケージトレイ
・助手席サンバイザー
・熱線リアウィンドウ
・後席アシストグリップ
・高速型ワイパー
・アクセントストライプ
・フォグランプ
・デラックス2ドア
・デラックス4ドア
70年代グレードあるあるの定番名称、デラックス(笑)
まだ70年代のデラックスの位置付けは中間グレード。
■セミデラックスにプラス、またはグレードアップする装備
・トリップメーター
・ラジオ
・分割式パッケージトレイ
・助手席サンバイザー
・コンソールボックス
・アンチサンガラス
・後席アシストグリップ
・GL2ドア
・GL4ドア
2ドアセダンではこのGLが最上級、また、シングルキャブでも最上級グレード。
恐らくグランドラグジュアリーの略かと思います♪
■デラックスにプラス、またはグレードアップする装備
・木目タイプステアリング
・時計
・照明付シガーライター
・熱線リアウィンドウ
・大型コンソールボックス
・高速型ワイパー
・前輪ディスクブレーキ
・GX4ドア
1200の4ドアでは最上級…SUツインキャブで最高速160km/h。
■GLにプラス、またはグレードアップする装備
・皮巻タイプステアリング
・タコメーター
・電流計
・油圧計
・前席2名分3点式シートベルト
・アクセントストライプ
続いて1200クーペシリーズ。
・DX
1200クーペで一番のベーシックグレードがこのDX。
■1200セダンデラックスにプラス、またはグレードアップする装備
・電流計
・油圧計
・前席ハイバックシート
▲1200セダンデラックスに対しオプション扱いとなる装備
・後席アシストグリップ
・GL
1200クーペの中間グレード。
装備の差は上記デラックスのセダンとクーペと同様。
・GX
1200クーペの最上級かつ最強グレード。
■1200セダンGXにプラス、またはグレードアップする装備
・防眩・脱落式インサイドミラー
・フォグランプ
オプション扱いとなるのが後席アシストグリップとなるのは同様。
ココから更に上級仕様で、サニーエクセレント。
まずは1400クーペシリーズから。
・DX
エクセレントシリーズで一番ベーシックなクーペグレード。最高速155km/h。
1200クーペDXと装備は同等です。
・GL
エクセレントシリーズの中間グレード。
■1200クーペGLにプラス、またはグレードアップする装備
・磁石付シートベルトホルダー
・後席サイドボックス
・GX
シリーズ中最もホットなグレードになります♪最高速165km/h。
■1200クーペGXにプラス、またはグレードアップする装備
・磁石付シートベルトホルダー
・後席サイドボックス
で…コチラはエクセレントシリーズの4ドアセダン。
・DX
セダンのベーシックグレードも同様にDX。
1200セダンDX比較でフロントディスクブレーキ位しか装備の違いはありません。
・GL
エクセレントセダンの中間グレード。
■4ドアセダン1200GLにプラス、またはグレードアップする装備
・磁石付シートベルトホルダー
・GX
エクセレントセダンの最高級グレード。
■4ドアセダン1200GXにプラス、またはグレードアップする装備
・磁石付シートベルトホルダー
・フォグランプ
ボディカラーのラインナップはよく分かりませんが、自分はクーペ1400GXの5速マニュアルがイイですね(*'▽')
で…このカタログは裏表紙も何気にカッコイイ…。
光に浮かぶサニーをレンズの眼が待つ。午前零時……
演出が地味にイチイチカッコイイ(笑)
で…実は今回はカタログよりもコッチの方が本命と言えるかと…
オプションカタログ!!
恐らくB210サニーのオプションカタログって結構レアなんじゃないかと…(汗)
ちなみにコレも1973年5月発行のモノ。
気になる装備が多かったので、今回はほぼ9割方載せます(笑)
まずはいきなり出てくるこのオプション装着車がもうネタですね(笑)
このコテコテ感がなんとも言えません♪
まずはエアコン…では無くてクーラー。
取付費込みの11万円は結構高価…ちなみに1番高いエクセレントクーペGXは70万7000円(東京での販売価格)。
つまり車体の7分の1がクーラー代って考えると結構なお値段です…(汗)
その右は時計…好みにより4種類あるんです(*'▽')
左は8トラ、右はカセットデッキですね(^_-)-☆
当然?ながらより先進的なカセットデッキの方が高価です。
オートリバースも付いた高級メカですね(*'▽')
オーバーヘッドコンソールは左に温度計…右は高度計…(汗)
高度計なんてドコでどう必要なんだろう…(汗)
カレンダーは今見ると珍装備でしょう…しかも手動式(爆)
その他計器類。
タコボルトメーターはユニークですね(笑)
にしてもコレがこの中ではぶっ飛んで高価です。
ステアリングとシフトノブは木目と革巻(風もある)を用意。
本木のシフトノブは1000円となっております。
お次は電圧計、そしてコンソールボックスも5種類、更に磁石付シートベルトホルダー…って全部付けてたらかなりの上級グレード化も出来ますね…コレ。
写真左はファイバースコープノブと言いまして、光ファイバーでスイッチが光る仕組み…B110のサニーエクセレントにもありました(*'▽')
そしてトランクオープナーはワイヤー式ですが、コレは当時かなり画期的だったヤツです(*'▽')
この時代…トランクオープナーはあれど、電磁式だったり、排ガスを利用した負圧式等で、ワイヤーを使うタイプは珍しかったらしいですね。
細々した用品は沢山ありまして、今じゃ当たり前の3点式シートベルトですらオプションですし、後席の2点式もこれまたオプション(笑)
当時のファッションアイテムとなる、スポーツバイザーやボディシルカバーってのもあります。
フォグランプはエクセレント用、1200クーペ、セダン用と3種類。
顔付きが全然違いますね(*'▽')
アクセントストライプは3種類。
アルミホイールの設定は無く、ホイールキャップがオプションというのも時代ですかね(笑)
その昔、グレード名のエンブレムを外して穴埋めをするパーツを付けてたクルマをよく見ましたが、コレって純正オプションであったんですね…(^_^;)
10個1セットで1000円。
その横のマフラーカッターは900円となってます(*'▽')
用品に熱線リアウィンドウまであったとは…(汗)
80年代や90年代のモノとは内容がかなり変わってきますね!
さて、そんなB210サニーはその後、エクセレントが1600㏄へ排気量アップしたりしながら、1977年にB310型へとバトンタッチします。
正直、この手のFRサニーの歴代で比べると、ヒットしたB110とB310の間に挟まれ、ややマイナーな印象が拭えないからか、中古車も無いように思えたんですが、意外や数台いたという…(爆)
やっぱり昭和59年生まれの自分には、旧車イベントでも見かけないですし、やはり馴染みの薄いクルマだなぁ…とはなりますね…(^_^;)