どうも(*'▽')
今回はみん友さんの愛車紹介に出ている車種のカタログをアップします♪
ってコトで…コレも味がある1台。
HCルーチェ後期 一部追加時です♪
とにかく重厚感があるのと、華やかさが目立つクラウンや、ワルな遊び心があるセドグロと比べ、ルーチェはとにかく質実剛健なイメージがあります。
良くも悪くもマジメ。ロータリーはとにかく。
デボネアVは…アレは役員車です。極めてフォーマル。
さて…そんなHCルーチェは5代目モデルとして、1986年にデビューしています♪
先代モデルではコスモと兄弟車ですが、この型より専用モデルへ変更♪
また、ボディは4ドアハードトップと、4ドアセダンに整理されてますね(*'ω'*)
そして、ヨーロピアンで質実剛健…且つ重厚なデザインは「広島ベンツ」などと話題にされたりします…しますが…
実はこの「広島ベンツ」というワード…
メーカー自ら、「ルーチェは、日本のベンツです。」というワードで出してたり…(汗)
コレは以前マガジンXを大量買いした際に載ってて驚いた次第…(汗)
で…1988年に後期型へマイナーチェンジ。
前期途中より追加された3リッターV6がツインカム化されたり、外装に小変更が入ったりします。
そして1989年に今回の一部追加を実施…主にシート生地の変更が入りますね♪
そんなHCルーチェ後期のキャッチコピーは…
Big Personal
まぁ分からんでも無いですが、パーソナルというより、ややフォーマルな気も…。
今回はその一部追加が行われた1989年3月の内容になります。
まずはハードトップから…。
写真の3リッター…実は後期だけかと思ってたら、前期の途中で追加されてたんですね( ゚Д゚)!!
後期になってフロントグリルはエンブレム位置とデザインを変更。
個人的には前期の方が好みですね…(^_^;)
ソレと3リッターはバンパーが大きく張り出しリッパな感じが出てます(*'▽')
ただ、元々登場時が5ナンバーボディだけだったコトもあり、違和感は全然ありません♪
前後期でリアのテール周りも…違うんですね…(爆)
ちなみにコッチが5ナンバーサイズのヤツ。
テールランプはウインカー部分にクリアレンズが使われた前期に対し、後期はアンバーに。
ナンバーガーニッシュも前期はメッキ仕上げだったのが、レンズ同色仕様になってますね。
個人的にリアはメッキが使われた前期の方が好みですね(*'▽')
最もその違いにすら気付いてませんでしたが(爆)
インパネは外観同様に直線基調…まだまだお得意のラウンドインテリアという訳でもありません。
エアコンセンターレジスターが3連なのが特徴的…そして高級車にしては多連メーターを採用し、妙にスポーティだったりな面もあります。
ただ、高級車らしいソフト感覚なインテリアって感じでは無いですね…(汗)
この辺りは後発のセドグロの方がより近代的に感じる箇所です。
シートで個人的に注目するのはリアシート♪
ショルダー上部がラウンドしていて、ピロー代用という感じで、妙に贅沢♪
本革シートは当時のいかにも豪華絢爛な感じでは無く、比較的シワが少ないヨーロピアンな感じの物になってます。
この一部追加では、リミテッドにこの本革仕様が追加されたコトと、ハードトップの一部にヘリンボーン柄を採用したシートが用意されたのが変更点となります(*'▽')
一方でコチラはセダン。
ハードトップとはグリルのデザインが異なり、更にフォーマルでエレガント♪
そしてドアがプレスドアになりまして、結構凝ってるんですねコレが。
テールランプはハードトップと違い、ウインカーレンズとテールレンズが上下逆。
リアピラーが太く、この辺りからもシッカリ感、高級車らしい信頼感が出て来るように思います。
そう言えば、セダンと言えばイースタンなイメージがありますね。
定期的にロングの女性客を拾うものの、直後に殺人事件が高確率で発生。
大体このロングで乗せている時間帯に事件が発生し、タクシーはアリバイ造りに利用されると…。
警察から女性客が犯人と疑われるものの、運転手は憤慨し、その疑惑を否定。
しかし結局犯人はこの女性客だったと…コレが毎度お決まりのストーリー(爆)
セダンは全高が1400㎜を超え、ややゆとりが与えられた室内空間になります♪
ただ…やはり2リッターなので装備がライバル比較で貧弱。
VIPを乗せるショーファーとしてはやや役不足で、個人タクユースや、法人需要、または広島の中小企業御用達…そんな感じかなと。
ところで、セダンの3リッターが無いじゃないか!!
って思ってたら、実はどうやら別カタログなんでしょうね…。
しっかりとロイヤルクラシックの設定があったりします。
そんなHCルーチェ後期に搭載されるエンジンは全部で5機種…。
・JE…V型6気筒3000㏄DOHC、EGI、200馬力、26.5kg-m。
後期でSOHCからDOHC化され、40馬力のパワーアップを果たしたのは大きいと思います(*'▽')
セドグロはOHCだし、クラウンは直6だしで、ココでルーチェを選ぶメリットはあったとは思います♪
・JF…V型6気筒2000㏄OHC、EGI、110馬力、17.1kg-m。
2リッターV6モデルは意外や不満の無い性能で、実用域で十分でしたね(*'▽')
後期でニードルベアリング付スイングアームを採用♪
・JF…V型6気筒2000㏄OHCターボ、EGI、145馬力、23.5kg-m。
上記ターボ版は現代でも不満の無い動力性能があると思います(*'▽')
モデル中でも日常使いなら一番ベストバランスな気もしますね♪
・13B…直列2ローター1308cc、EGI、180馬力、25.0kg-m。
マツダならではのロータリーターボ…4ドアRX-7とも言える仕様ですよね(*'▽')
燃費や耐久性、オイル消費はともかく、マツダらしさを味わうならコレでしょう!
・FE…直列4気筒2000㏄OHC、キャブ、82馬力、15.2kg-m。
最もベーシックな4気筒のキャブ仕様…正直高級車と呼ぶには程遠いかなと…(汗)
廉価で大きな車体が欲しい…そういう需要は満たせます。
コレらに組み合わされるミッションは、2リッターのNAに5速マニュアル。
そして全車4速オートマが採用されてます。
中でも後期はPレンジ以外でもエンジンが始動出来ないようになる等の安全対策が入ってます。
また、シフトスケジュールの見直しが入る等、見た目では分からない箇所に手が入るのがトピック…なんともマツダらしい気もします。
足回りは、フロントがストラットで、リアは基本的にE型マルチリンクを採用♪
特に3000V6リミテッドではユーロチューンドサスペンションが採用され、ややスポーティな位置付けにされているのが特徴ではあります(*'▽')
また、2000のキャブ仕様のみリアサスは5リンクとなり、やはりココでも廉価版…または耐久性重視でハイヤー用途等のイメージが強くなるように思います。
で…コレは前期からですが、2リッターV6にオプション、後はターボ以上に標準で電子制御サスペンションを採用。
他メーカー、他車種と違い、装着車が多く、中古車でも大半はコレが装備されてます♪
ブレーキ関係は、リミテッドにメーカーオプションながら、時流に漏れず4W-ABSを設定。
但し、現在となっては寧ろ装着されてない個体を選びたいトコではあります…(汗)
ボディは登場時からCMでも謳われていた、スーパーモノコックボディ。
要は高剛性を売りにしていた訳で、確かにピラーレスのセドグロより当然剛性は高く、このクラスでも特にしっかりした感じは強かったと思います♪
ただ…クラウン…アレはフレームですからねぇ…(^_^;)
やはりフレームのガッチリ感には…ただ、クラウンは当然動きが重いです。
ソレをイイ意味で「重厚感」というワードで捉えちゃえばソレまで…なのもクラウンにとっては都合のイイトコ…ではあります…(爆)
装備としましては、3リッターにパワーシートが標準♪
エアコンは前述の通りセンターレジスターが3連…且つ、マツダお得意スイングルーバー付き♪
そしてリアにベンチレーターを装備するのも高級車ならではという感じですよね♪
オーディオ…コレもマツダって感じですよね(*'▽')!!
カセットデッキは正立式で、ホームステレオって感じが漂います(笑)
但し、CDデッキにしない限り4スピーカー。
CDデッキを装備すると6スピーカーがセット装着されます。
他にも電子メーター…いわゆるデジパネはイイ感じで煌びやか♪
こういう辺りはハイソカーという雰囲気がバリバリです…カッコイイし(笑)
他にはディーラーオプションでリアスポイラーもあったんですね…。
恐らく装着率は低いんじゃないかと…結構レアじゃないかな…(汗)
で…グレードはこんな感じで、まずは4ドアセダンから。
・2000SG-X (5MT/4AT)…147.9万円/155.1万円
最もベーシックなのがこのSG-X。
個人的推測では、拘り無いけど大きな車体が欲しい高齢ユーザーや、法人、マツダ関連の中小企業、ハイヤー、広島駅ロータリーで広電タクシーと共に客待ちする個タク…そんなトコがユーザーかと。
■SG-Xの主な装備
〇メカニズム
・フロントスタビライザー
・前輪ベンチレーテッドディスクブレーキ
〇シートまわり
・ニットシート&ドアトリム
・運転席シートリフター
・ランバーサポート
・リアセンターアームレスト
・フロントテンションレス3点式シートベルト
・リア2点式×3シートベルト
〇照明
・イグニッションキー照明
・フロントパーソナルランプ
・ドアカーテシランプ
〇安全・快適
・HPR安全合わせフロントガラス
・ブルーペンガラス
・熱線プリントリアデフォッガー
・リアガラス内蔵アンテナ
・サウンドワーニング
・ワンタッチパワーウィンドウ
・トランクリッドオープナー
・フューエルリッドオープナー
・後席シガーライター
〇インパネまわり
・パワーステアリング
・チルトステアリング
〇外観
・電動式カラードドアミラー
〇空調
・メカニカルコントロール
・4段階ファンコントロール
〇オーディオ
・AM/FM電子チューナー+4スピーカー
〇タイヤ&ホイール
・175SR14ラジアル+5.5JJスチールホイール+フルホイールキャップ
▲SG-Xの主なオプション
・フェンダーミラー
・V6-2000リミテッド (5MT/4AT)…193.7万円/203.1万円
・V6-2000ターボリミテッド (4AT)…226.1万円
ココまで来れば十分高級車です…フォーマル趣向のユーザー向け。
■SG-Xにプラス、またはグレードアップする装備
〇メカニズム
・リアスタビライザー
・電子制御サスペンションA.A.S(ターボ)
・後輪ベンチレーテッドディスクブレーキ(ターボ)
〇シートまわり
・シンカーパイルシート
・フロントスイングピロー
・リアコーナーピロー
・リアテンションリデューサー付3点式×2+2点式×1シートベルト
〇照明
・ドアキー照明
・リアパーソナルランプ
・イルミネーテッドエントリーシステム
・パネルライトコントロール
〇安全・快適
・ブロンズペンガラス
・タイマー機構付ワンタッチパワーウィンドウ
・車速感応オートパワードアロック
・後席シガーライター
・バニティミラー
〇外観
・電動格納式カラードドアミラー
〇空調
・ロジカルコントロール
・無段階ファンコントロール
・スイングルーバー
・フルオートエアコン
〇オーディオ
・正立カセット一体型AM/FM電子チューナー+4スピーカー
〇タイヤ&ホイール
・195/70R14ラジアル+5.5JJスチールラジアル+フルホイールキャップ
▲SG-Xより更に選択可能なオプション
・電子制御サスペンションA.A.S(NA)
・4W-ABS
・パワーシート(ターボ)
・オートスピードコントロール(ターボ)
・電子メーター(ターボ)
・リアベンチレーター(ターボ)
・CDプレーヤー+AM/FM電子チューナー+AEシステム+6スピーカー
・195/70R14ラジアル+5.5JJスチールラジアル+フルホイールキャップ(NA)
次いで、よりドライバーズカーという扱いのハードトップ。
・2000SG-X (5MT/4AT)…154.9万円/162.1万円
ハードトップの最廉価仕様…思うに個人用途で拘りが無い人かなぁと。
■セダン2000SG-Xにプラス、またはグレードアップする装備
〇安全・快適
・フォグランプ内蔵ハロゲンヘッドランプ
〇外観
・サイドガーニッシュ
・V6-2000リミテッド (5MT/4AT)…200.8万円/210.2万円
・V6-2000ターボリミテッド (4AT)…233.1円
・13Bロータリーターボリミテッド (4AT)…249.2万円
・V6-3000DOHCリミテッド (4AT)…262.3万円
ハードトップ上級仕様で、エンジンにより価格や装備差が大きいですね!
更にハードトップもコレにロイヤルクラシックがあるので、本気の最上級はソッチですね~(*'▽')
■セダンV6-2000リミテッドにプラス、またはグレードアップする装備
〇メカニズム
・電子制御サスペンションA.A.S(2000NA除く)
・後輪ベンチレーテッドディスクブレーキ(2000NA除く)
〇シートまわり
・本革シート(3000本革仕様)
・ヘリンボーンファブリック(3000)
・運転席パワーシート(3000)
〇安全・快適
・フォグランプ内蔵ハロゲンヘッドランプ
・オートスピードコントロール(3000)
〇インパネまわり
・本革ステアリングホイール(3000)
・電子制御パワーステアリング(RE、3000)
〇外観
・サイドガーニッシュ
〇空調
・リアベンチレーター(3.0)
〇オーディオ
・CDプレーヤー+AM/FM電子チューナー+AEシステム+6スピーカー(3000本革仕様)
〇タイヤ&ホイール
・195/65R15 90Hラジアル+6JJスチールホイール+フルホイールキャップ(ターボ、RE)
・ピレリーP6 205/60R15ラジアル+6JJアルミホイール(3000)
▲セダンV6-2000リミテッドより更に選択可能なオプション
・パワーシート(ターボ、RE)
・オートスピードコントロール(ターボ、RE)
・電子メーター(2000NA除く)
・リアベンチレーター(ターボ、RE)
・電動スライディングサンルーフ(3000)
コレにボディカラーが全部で7色…全体的にダーク系が多いですね。
自分でしたらココは13Bロータリーターボリミテッドのメロウバーガンディマイカを…。
3000リミテッドじゃ??って感じがしなくも無いですが、3000ならロイヤルクラシックにしたいトコです(笑)
あくまでこの中だったら独自性を感じるREですね(*'▽')
オプションでパワーシート、デジパネ、クルコン、リアベンチレーター、CD&6スピーカーって感じでしょう♪
さて…そんなHCルーチェはその後、3000グランツーリスモ等の追加を行いながら、1991年に販売終了…後継をセンティアへ譲るカタチとなりました(*'▽')
一方で、セダンはタクシー用途…つまり営業車として1995年まで生産され、コレを以ってルーチェ自体の名実共に終了するコトとなりました…(汗)
で…この営業車の後継がトンデモナイ…まさかの先代HB型の復活ですよ(爆)
カスタムキャブってヤツですね…当時の北九州はマツダのタクシー営業力が強く、ワンサカ走ってたヤツです(笑)
で…今やルーチェ自体、一般的にその車名を知ってる人はもうかなり少ないかと…。
ましてやセンティアですら知ってるかどうかも怪しい時代になってきましたよ…。
マツダが高級車造ってた!?んなバカな!?
なんて人もソロソロ出てきてもおかしくない…寧ろいると思いますねぇ。
ちなみに数日前、広島でFCやらFDやらで話が盛り上がってる中学生2人組がいたので、オッサンは気になってついつい声掛けちゃった次第…(爆)
彼らはルーチェを知ってそうな気がする…なんせC33って言って通じたので…(汗)