どうもこんばんわ…まぁ…なんとなしにブログすっかなぁと。
週末にココ数日と色々ありましたが、今回はまずカタログでもアップしときます…えぇ…
W30ラルゴ後期です♪
後期でも97年3月のカタログでございます…<(_ _)>
このクルマは親がエスティマ購入時に候補に入ったものの、助手席の足元が狭いので気に食わないという理由で却下されてます…(^_^;)
ディーラー時代に沢山入ってきましたね…もうイヤになる位…(苦笑)
自分が入ったのが2005年…丁度初期モノが格安で出回ってたので、土建屋とかが移動用に使ってた個体が多かったからとにかく汚いのが多かったですよ…(汗)
後はポンコツ扱いでしたから、適当に使われてる個体がホントに多かったです…。
とある朝の日、「事故を起こしたので引き取りに来てくれ」と言われまして某海岸へ行きました…。
なんとラルゴのホイールが削れて半月状に…(汗)
割れてるんじゃないんです…消しゴムのように半円になるまで削れてる…(汗)
どうやら飲酒運転で深夜に中央分離帯に乗り上げまして、警察にバレたらマズイとそのまま海岸まで逃げてきたというんです…コレにはさすがに呆れましたね。
ずっと削れるまで走って自走不能になっちゃう位なんで、アーム類や下回りは全てパー。
しっかしまぁ呆れたもんです…
「直りますかね??」なんて言われて。
どう考えても無理…。
まずはそういう意味で整備士泣かせ。ラルゴがカワイソすぎる…(T_T)
その逆のパターンもあります。
正直自分は整備士2年目位の時からホント嫌々やってましてねぇ…。
一生懸命やってるつもりでも客からは文句言われたりばかりで…。
で…そんな中、ラルゴのATミッション交換をしました。
交換して2週間後位にお客さんに調子伺いの電話をしましたら、オーナーさんの奥様らしき人が出られまして…
「あなたが交換して頂いたお蔭で先日も旅行が楽しく出来ました(*^^)vどうもありがとう!!」
と…電話口でもわかる位に凄く喜んでいる様子がわかりました。
整備士になってから今までそんなにも喜ばれたコトが無かったので、この時ばかりは電話口でもう無く寸前でして…(^_^;)
整備士をやって1番嬉しかったのが実はこの時だったりします(笑)
そんな意味でも整備士泣かせ。
後はとにかく整備性が悪い(爆)
そういう色々な意味を含めた上でのW30ラルゴは1993年に3代目のラルゴとしてデビューしています。
従来型までは「バネットラルゴ」でしたが、この型は正式にラルゴになっています。
ミニバンとしては比較的先駆けですが、他社のミニバンと比べるとやや旧態化したFRユニットの為、その後登場した各社のFFミニバンより室内が狭かったですね…(汗)
後期型になってグリルが横線基調から縦線基調になっています(^o^)
ちなみにコチラが通常グレードのSX-Gプラスリミテッドです。
まぁ…パッと見で通常モデルはチョット地味めな感じがしますが…
このハイウェイスターがとにかく流行りましたね♪
当時はコレが大人気!!不況に喘ぐ日産車の中でも比較的ヒットした部類に入ります。
で…意外と知られてないのがこのグランドスター。
ボディサイドに大型の木目調デカールが入ったりと、高級感を売りにしたモデルです♪
W30ラルゴはミニバンの中でもラウンドしたスポーティなインパネがカッコ良かったですねぇ♪
但し、センターコンソールがかなりのクセモノでコレをバラして床下のエンジンルームにアクセスするんですが…
コレがまぁ大変…(汗)
万が一、バラす場合はシフトレバー前のシガーソケットのあるパネルを右横にズラしてから外さないとパネルが割れちゃいます…お気をつけて…<(_ _)>
その後は助手席シートを跳ね上げて、運転席シートを外す←コレがメンドクサイ。
さらに床板は約20本のボルトで止まってます…(汗)
床板を外してやっとエンジンにアクセス出来るんですが、整備後に床板を閉じる際は、約20本のボルトを全て仮締めした後に均等に閉めていかないと床板が曲がってしまらなくなります…。
ホントに整備士泣かせ…(T_T)
グランドスターではこのように木目のインパネになりますが、あんまり見たコトないです…レアっす。
シートバリエーションが豊富なのがW30ラルゴの特徴。
まずは量販グレードのSX-G系の7人乗り。
実はコイツのファインベロアの生地が結構触り心地良いです…参考までに…(笑)
コッチはグランドスターMやハイウェイスターMに使われる8人乗りシート。
合皮とエクセーヌのコンビシート…ちなみにグレードの最後にMが付くと8人乗り。
コレは前期から設定があるのに意外と知られてない最上級グレードのグランデージ専用の7人乗り(笑)
7人乗りですが、SX-Gと違って、セカンドシートにセンターアームレストが付きます。
後はハイウェイスターのシート…SX-G系ベースに合皮とエクセーヌのコンビ。
それらのシートアレンジだけでこんなにある(爆)
ホントにシートバリエーションだけにどんだけ金掛けてんだ??って感じです(笑)
実際にコスト掛けてるだけあってシートも良いです♪
装備としては、後期でラゲッジルームに床下収納ボックスが装備されています♪
他にもマルチスライドシートでスライド幅がかなり大きい!!
さらに日本初の防菌・防臭のシートクロスだったりします(笑)
意外にとにかくシートがスゲェ(爆)
後は前後共に液晶のツインエアコン…しかもリモコン付き!!
この時のエスティマと違ってエライのはリアクーラーだけじゃなくて、ちゃんとリアにヒーター機能もあるというコト♪
さらにLLC交換時に使う裏ワザ??
MAXの32℃からさらにHOTボタンを長押しするとFH(フルホット)モードに入ります!!
ちなみにこの機能は弟分のセレナも全く同じ…アッチなんて200万円台中盤でこの装備…(汗)
この時期の日産はトヨタよりも内装&装備にコストが掛かってますよ♪
後はパノラマビュートップと言うサンルーフだらけの装備…(笑)
実はコイツ…走行中にフロントのルーフガラスが外れて飛んでいくという不具合がありましてサービスキャンペーンになってます。
対策でガラスとルーフを繋ぐワイヤーが追加されてましたが…(汗)
それって外れるの前提なのか…(汗)!?
よく分かりませんが…(^_^;)
後は大型の蛍光ルームランプがあったり…
この時代にはまだ珍しい電動スライドドアもありました(*^^)v
エンジンは個人的に、回らねぇ…パワーねぇ…ガサツ…燃費悪ぃ…の4拍子が揃ったKA24DE(爆)
ただ、中低速のトルクがありましたね…日産らしくないエンジン。
ガソリンで145馬力、22キロ…取り柄は丈夫。
ディーゼルは噴射ポンプ用と合わせてタイミングベルトが無駄に2本もあるCD20ETi。
105馬力、22.5キロ。
足回りは走りを意識した日産らしい4輪マルチリンク…なのですが…
なんとリアは樹脂の板バネ!!
噛みまくって色が抜けたようなグリーンガムのような色の板が左右方向に1本入っています。
あんまりローダウンし過ぎると板が割れちゃうかも…(汗)
しかしまぁ…走りに関してはホントにアホな程に気合が入ってます…
なんとアクティブダンパーサス!!
さらにハイキャス(笑)!!
トヨタじゃココまでミニバンに気合入れてません…世はバブル後の不景気でコストダウンだったので。
日産はまだこの時期結構面白いです(笑)
後は90年代後半のミニバンブームで一時的に注目を浴びたリアビューレンズ…アフターパーツにもありましたね…拡大して見える…
まぁ…モロにルーペと同じ原理ですが…(爆)
バックカメラが軽にまで普及した今となっちゃ過去の遺物です…(汗)
コレもそのウチ懐かしグッズになってくるんでしょうか…(笑)??
そんなこんなで意外かもしれませんが、W30ラルゴについて話し出すと色々ネタがあるんです…(笑)
しかしまぁ…ココ数年でこのW30もホント見なくなりましたねぇ…これこそウヨウヨいるクルマだったんですが…(^_^;)
人気があっただけにミニバンとしては未だに好きな方が多いと思います♪
現在またラルゴを復活してみても良いと思うんですけどね。