どうも。
先日トゥデイを借りましたので、ココでやはり色々書いておこうと思いまして…(笑)
ってコトでいつもの通りやっておきますよ…えぇ。
■ 概要
1985年にホンダが再度軽自動車市場へと参入すべく投入されたクルマ。
当時の他社の軽ボンバンでは、トールボーイスタイルが流行っていましたが、ソコは独創のホンダらしく、常識を打ち破ったワイドローなスタイルで登場しています♪
可愛らしく愛嬌のあるスタイルは国内外に多くのファンを作り、ルノートゥインゴのデザインスタディとしても使用されたほど。
今回借りました個体は、88年にマイナーチェンジされた、JW2型のRi-Zをベースに、前後を初期モデルへとコンバートした個体です(*^^)v♪
■ エクステリア
全長×全幅×全高=3195×1395×1320 (mm)
現代の軽よりふた回り程コンパクトなコトもあり、非常に取り回しが良いです。
本来でしたら、横長のヘッドライトとなるのですが、初期コンバートによりまして、可愛らしい丸目のスタイルへとなっています♪
個人的にもトゥデイは丸目の方が好みです♪
結構大きく見えますフロントガラスは実際に当時のホンダ車でも最大面積のガラス!!
スタイルもさることながら、見た目にも十分コストを掛けている証拠とも言えるでしょう(*^^)v
現車はフロントをビートショック、リアを不明サスによりローダウンされてまして、軽とは思えない程に伸びやかなフォルムが印象的です!!
実際に真横から見るとマジでコレがカッコイイ…たまらんとです♪
ホイールはこれまた時代を彷彿とさせます、無限CF-48の14インチが装着されています♪
機能装備で最も特徴的なのはこのワンアームワイパー♪
雨天時はフロントガラス右下のふき取りが出来ない為、やや視界に劣るものの、必要十分な性能は確保しています。
Ri-Zなのでドア下に当時のホンダご自慢のPGM-FIステッカーが貼られています♪
コレがまた雰囲気が出ていていいですねぇ♪
で…Ri-Zなのでリアスポも装備。
オプションとしましては、コーナーポールが装備されていまして、コレが結構貴重なんだそうです。
実際に無くても見切りは何も問題ないんですけどね…(笑)
■ インテリア
インパネはセンターコンソールが無い為、宙に浮いたような感じのインパネ。
各種スイッチも使いやすく、操作性に優れています。
シートはインテグラタイプR純正のレカロに交換済み。
シートに関しては、オシリ回りのクッションが厚めで意外とソフトな座り心地。
サイドのサポートは良いものの、腰回りのサポートがやや甘い傾向ではあり、個人的にはもう少々タイトな方が好みです。
室内空間に関しては、運転席がやや中央側にオフセットされており、軽とは思えない程、ゆったりと乗れます!!
かと言いまして、助手席が狭いかと言えばそうでもなく、実際に足を延ばして座れまして、外観から考えますと想像以上の居住性です!!
軽自動車っぽく感じません。
■ 室内装備
高回転型エンジンだけあって、タコメーターは何と1万回転表示!!
動力性能に関しては後述。
何気に収納まで考えられているのがトゥデイの凄い所。
パッと見デッドスペースに見える助手席側ですが…
このように収納スペースが!!
チョットした物でありましたら収納出来ちゃう訳です♪
窓に関しては、現代となっては珍しい、ハンドパワーウインドウ。
実際にコレで十分です。軽は軽便でなくては。
初めてトゥデイに乗った人が迷うポイントがココ…ワイパースイッチ(笑)
実はロータリースイッチになってまして、ヘッドライトスイッチのように回して作動です。
一般的な考えでスイッチを下げるとミスト機能で、一回しか動かないっていう…(笑)
80年代のホンダ車の特徴と言えばこの時計♪
キーをOFFにしていても、時計横の「HONDA」ロゴが入ったボタンを押せば時間が分かるっていう(笑)
■ 動力性能
エンジンはE05A型、44馬力、4.6キロ。
通称:ハイパー12バルブエンジン
アルミダイキャスト製シリンダーブロックに加え、ヘッドカバー、オイルパンに至るまでアルミ製という、当時の他社としては考えられない程にコストが掛かってます…ホンダらしい…(笑)
Ri-Zなので、ミッションは5速です♪
実際に運転しますと、動力性能は550ccのNAとしては驚異的です…(汗)
高回転型エンジンではありますが、低速からのトルクも必要十分で、何の不満も出てきやしません♪
今回借りました個体は、サーモスタット不調に加え、20万km以上走行と言うコトもありまして、シティユースで必要限界と思われます、5000回転リミットで乗っています。
本気で高回転まで回していないので、レブリミット付近の傾向は分かりませんが、それでも十分に速く、昭和の軽自動車でありながら、市街地でも流れに乗るどころか、リード出来る性能です。
いつもの山坂道でも低速トルクの太さも手伝い550ccとは思えない程に登っては行くものの、横着が可能な程のトルクは無い為、変速しつつ走るコトが絶対条件となります…
そう考えますと、横着出来ない=考えながら素直に走らなければならない=自然と運転が上手くなる。
まさに運転技術向上には持ってこいの1台とも言えます。
それにしても驚異的な性能だ…と…思いつつ…
返却後に伺ったところ、どうやら今回の個体はヘッド面研に加え、ポート加工からバランス取りまでしているとのコト…そりゃ速い訳です…(笑)
足回りに関しては、車高を落としているコトもありますが、ビートショックがややご老体と思われるところと、正体不明のスプリングのレート数がやや低い感じで、ロール量もこの地上高というコトを考慮しますと、やや大きい傾向にありました。
但し、トゥデイ本来の素性の良さを感じる場面も多々ありまして、例えばロングホイールベース故に、ピッチングが少なかったのが特徴です♪
ステアフィールに関しては、ハンドパワーステアリングでしたが、車両重量が軽いコトもあり、適度な重さでして、逆にコチラの方がいいですね♪
よりダイレクトなフィールでまさにゴーカート感覚が楽しめます(笑)
静粛性の関してはご愛嬌…「軽便な軽」コレだけで存在価値は十分にあるのです。
■ 燃費
今回は満タンから燃料計にして半分のところまでで約250km程度走行しての返却となりました。
詳細は分かりませんが、おそらく17~8kmは確実に行っているコトと思われます♪
そう考えますと、最近CMでやたらと出ているリッター○○kmの軽なんてどれもコレも誇大広告だなぁ…と。
燃費だなんて、この数十年でそんなに良くはなってないんですよ…(苦笑)
■ 総括
ホンダイズムが満載された究極の軽自動車である。
もうコレでしょう。
独創的なメカニズムに余裕ある居住空間…ホンダのM・M思想(マン=マキシマム・メカ=ミニマム)が言葉通りカタチになっている。
そして贅沢過ぎず最低限不満にならない装備。
軽便な軽とはまさにこのコトでありまして、やたらと重く、豪華になり過ぎた現代の軽自動車を見ますと言葉通りの「軽」には見えず、イビツな箱庭に見えてしまう訳で…。
軽いが故に、運動性能は必要十分で、またしても持論にあります、「軽いはエライ」は今回も立証されてしまいました…(笑)
唯一このクルマ最大のネックは整備性でしょう…(苦笑)
660になると尚更…(苦笑)
それにしてもやっぱり今改めて乗りますと目からウロコばかりでしたよ…えぇ。
元トゥデイ乗りの会社の先輩に運転させましたが(カジたかさんの承諾頂いてます)、「トゥデイは麻薬だ」との言葉を残し、数日トゥデイ購入病に唸りを上げておりました…(結局治癒してしまった…もう
一押ししときゃよかった)
はたまた会社のクルマにさほど興味の無い後輩に運転させましたところ…「面白いですね…コレ…」と、放ち、スマホでカーセンサーを開いておりました…(コッチも買わなかった。けど、コッチは買ったら後で大変なコトになるのが容易に想像つくので正解)
そして自分も返却が惜しくなった訳で…(苦笑)
ホンダさんよ…そろそろ新型トゥデイ出してくださいよ…(+o+)
けど出したトコで…コレを超えるのは今のホンダにゃ多分無理でしょう…
トゥデイは麻薬です。