どうも(^^)v
今回はカタログのアップになるのですが、60年代のカタログ特集もコレで最後になります。
さすがにこんなのはリクエストが来ないだろうと思いまして敢えてアップを…
AF7Vコニー360ライトバン中期です♪
どうやらパッと見た感じでフロントグリルの種類が3種類位あって、調べてみても特段中期という記述は無かったのですが、敢えて今回は中期とさせて頂きます(^O^)
コニー…と言われてもピンときませんし、ポンキッキーズのコニーちゃんのイメージしかありません(爆)
この「コニー」というのは愛知機械工業という、現在でも存在する企業が昔造っていた軽自動車です♪
その中でもこの「コニー360ライトバン」は旧モデルと言える、ジャイアントコニー360の後継モデルとして1962年にデビューしています♪
1963年にはデラックスが追加され、1965年に今回の中期型にマイナーチェンジしております。
ってコトで今回のカタログはハッキリとした発行日は不明ですが、恐らく1965年のモデルになります。
デザインは当時流行していたフラットデッキスタイルを採用していまして、初期型はフードのフラット感が特に強かったんですが、この中期からは若干丸みを帯びました…しかしながらソレでもまだ角ばってますけどね(笑)
で…大体こういうクルマのカタログって外人さんのモデルが出たりと洒落てるもんですが…
なんでこんな険しい顔のオッサンが(爆)
しかも座ってるの純正部品の箱の上(爆)
商品の上に堂々と座ってるカタログなんてありえんだろ(笑)
リアに関しては写真が無くてコレくらいでした…(^-^;
ちなみに最大積載量は2人乗りにして300kg、4人乗りにして200kgです。
インパネは鉄板剥き出しな上に助手席側にアシストグリップの付いた簡素な物。
インパネ下部に申し訳程度に底の浅いトレーが装備されています…(^-^;
シートはパステルグリーンとホワイトのツートンで、バンと考えるとオシャレなカラーリングですよね(^^)v
で…この時代のカタログによくある透視図は軽商用車のコニーにもあるのです♪
ってコトでイラストからも分かるようにアンダーフロアのミッドシップです!
そんなコニー360ライトバンに搭載されるエンジンは1機種のみ。
AE58…空冷水平対向2気筒360㏄、19馬力、2.8kg-m。
潤滑はオイルタンク別体式のドライサンプという非常に凝った仕様です!
360㏄だけど意外とオイル容量ありそうですよね(笑)
なんだろ…この変な感じ(爆)
最高速度は74km/hで、前述の通りアンダーフロアのミッドシップ。
シートを外して点検をします。
また前後席の間にキャブレターの点検口があったりとメンテナンス性には配慮しているようですね♪
コレに組み合わされるミッションは、3速のコラムマニュアルとサキソマットというノークラッチのミッションです。
足回りはフロントがダブルウィッシュボーン。
そしてリアはリーフリジッドという、当時のクルマでは至ってフツーな機構となっています(^^)v
装備としては、横長のメーターにウインカーのランプがついているのですが、左右共用で光る辺りに時代を感じますね…今じゃ絶対ありえない…(苦笑)
そしてヘッドライトレバーは、現在の方式とほぼ同じで非常に扱いやすそうですね(^^)v
この時代はハイビームの切替が足元のスイッチだったり、ウインカーの作動がホーンリングだったりと、車種ごとに違ってましたからねぇ…(^-^;
ボンネットの内部はミッドシップだけありまして非常にスッキリとしたもの。
洗車用具入れたり、チェーン入れたりと汚れ物をいれておくには丁度イイスペースと言えるかもしれません♪
そんなコニー360ライトバンは愛知機械工業の製造、そして愛知機械販売での提供でお送りしました(ぇ
で…このコニー、実はこのカタログが発行されている1965年にはもう日産との業務提携に入ってまして、「日産コニー販売」なんていディーラーもあったようです(^O^)
コレが後にチェリー店になるようですね(^^)v
そして1960年代も後半に入ると愛知機械工業は新型車の開発には消極的になったようでして、ホンダN360等の強力なライバルが誕生していく中、時代に取り残されたままのモデルとなり、1970年に生産終了になっています…(汗)
元々がこのコニー360ライトバンが出る前に販売していたコニーグッピーが大コケした為に、どちらにしろこのクルマが登場する頃の社内はもう存続危機が迫っていたのでしょうね…(汗)
で…日産と業務提携した愛知機械工業は最終的にこのコニー360ライトバンで自社開発を終了し、以降はサニトラやラルゴ等の日産車の生産工場となり、現在はエンジンやミッションを供給する工場として存続しております。
オマケ
このライトバンと同時期にコニー360コーチというリアエンジンのライトバンも出していたのですが、ソレのセダン版として1961年及び62年にこんなコンセプトカーが出ていたようです(^O^)
2ドアセダンなのにコーチというのが違和感ですが…まぁ…SSSクーペと同じなのか!?
この360コーチもライトバンなのにリアエンジンという、積載性に欠けるレイアウトで商業的には失敗したようです…(汗)
技術力はあるのに、市場のニーズに結びつき辛いってトコ…愛知機械工業ととい、プリンスといい、どうも日産グループはこんな感じが多かったんでしょうか??
今見るとデザイン含めシンプルな感じがイイですね(^^)v