どうも(^^)v
今回はカタログのアップになります…
意外やまだアップしたコトがなかったんですが…
12クラウン後期です♪
前期に乗ってただけに懐かしい1台ではあります…
但し後期は特別仕様車のアスリートしか運転したコトが無いですね…(^-^;
ソレと小学校の時に隣のマンションに住む同級生の家は黒のHTロイヤルサルーンのスーチャーで1回だけ乗せてもらったコトがありますが、子供心にリアエアコンに驚きましたね…ソレでももう最新型は15クラウンの時代でしたが…(笑)
さて…そんな12クラウンは7代目クラウンとして1983年にデビューしています♪
従来型のクラウンのイメージキャラクターだった山村聰&吉永小百合コンビがフェードアウトしたものの、「いつかはクラウン」というキャッチコピーは当時のサラリーマンの憧れの終着点としてのクルマとしても決定的なワードの1つとなりまして、クラウンがより羨望の的へと向かって行くクルマになりましたね(^^)v
で…1985年に今回の後期型へマイナーチェンジ。
主なトピックスは日本初のスーパーチャージャーを筆頭に各種先進装備の充実が図られております♪
当時のキャッチコピーは…
ロイヤル・パフォーマンス
カタログの表紙を捲ると早速出て来ます、12クラウンの特徴の一つと言えるクリスタルピラーがコレ見よがしに出て来る辺りにクラウンとしてのステータスを感じます。
今回のカタログは1985年9月のモノで後期型へマイナーチェンジした直後のモノになります。
尚、今回は写真点数が非常に多く、過去1、2を争う写真枚数になります…
つまりソレだけ魅力の多い1台なのかな…と。
まずは、ハードトップからで、写真は最高級グレードの3.0ロイヤルサルーンGになります♪
後期型になりグリルは格子状でより迫力の増した仕様へとなりました(^O^)
そして3リッターならではの大型バンパーは当時としてはかなり迫力があり、子供には凄く大きいクルマに見えました。
リア周りで言いますと、前期と比較してウインカーレンズとテールレンズの上下配置が逆になった上に、テールレンズはスモーク処理されていますね(^^)v
元々が人気車だった為、外観上の変化はそう大きくないですね♪
コチラは2.0ロイヤルサルーン。日本初のスーパーチャージャー又は前期同様のツインカム24が選択出来ますが、スーパーチャージャー搭載車の販売比率が圧倒的に高いかと思います。
2リッターモデルは後期でフォグランプはバンパー部からグリル内蔵になりまして、コレでアッサリした顔からクラウンらしい堂々とした感じになりました(^O^)
ちなみに前期のパーツツートンはシルキークォーツトーニングでしたが、後期ではパールシルエットトーニングになってまして、何気に替わってるんですね!!
インパネは形状こそ前期と変わらず直線基調でして、触感はこの手の高級車の割にやや硬めの表皮だったりします。
このインパネに当時のハイソカーのステータスとも言えるデジパネを筆頭に、マイコン式のデュアルオートエアコンは豪華の極み♪
前期にあったシークレットボックスはカセットデッキだったりナビコンが入ったりするようですね…前期ではココがデジタル時計になってました。
またインパネはグレードや仕様により、このように3種類があります♪
フォーマルインパネAは完全に業務用ですね…(^-^;
シートは毛足が長くて肌触りがかなりイイんですよね(^^)v
そう言えばこのクルマってルームランプが特徴的で、リアドアが開いた時のみしかルームランプが点かないんですよね…(ON/OFFは勿論可能)
当初は故障かと思ってたんですが、実はフロントドアを開けても後席のVIPの顔が照らされてプライバシーの侵害にならないように、フロントドアを開けても一切ルームランプが点かないんですよね(^^)v
コレを聞いて当時は心底驚きましたね…ソコまでもてなすかと…。
シートはソフトそうに見えて実は結構芯があり、長距離でも全然疲れません♪
そしてフレーム車ってのもありまして、乗り心地最強。そしてメチャ静か。
コレ…何気に気に入ったワンカットなんですが、風格が凄いんですよね!
この1枚だけでもクラウンの威厳を感じますね…マジでカッコイイです♪
ちなみにハードトップのグレードは他にこんな感じ…
・3.0ロイヤルサルーン
・スーパーサルーンエクストラ(2.0ガソリン/2.4電子制御ディーゼルターボ)
・スーパーセレクト(2.0ガソリン/2.4ディーゼルターボが電子制御とフツーの)
・スーパーエディション(2.0ガソリン/2.4ディーゼルターボが電子制御とフツーの)
一方コチラが4ドアセダン。
パーソナルな感じのハードトップと較べますと、分かりやすい程にフォーマル。
コチラの方が従来から続くクラウンらしいクラウンという感じもします。
セダンはフェンダーミラーが標準。
セダンも後期でフォグランプがグリル一体型になってますね(^^)v
ちなみにグレードはセダン3.0ロイヤルサルーンG。
3リッターはハードトップ同様にロイヤルサルーンもあります。
室内は後席重視でして、写真では分かりにくいですが、センターアームレスト上に自動車電話があったりと演出で差別化してます(爆)
セダンのグレードは以下の通り…。
・ロイヤルサルーン(2.0ツインカムスーチャー/2.0ツインカム)
・スーパーサルーンエクストラ(2.0ガソリン/2.4電子制御ディーゼルターボ )
・スーパーサルーン(2.0ガソリン)
・スーパーデラックス(2.0ガソリン/2.4ディーゼルターボが電子制御とフツーの/2.4ディーゼル)
・デラックス(2.0ガソリン/2.4ディーゼル)
・スタンダード(2.0ガソリン/2.4ディーゼル)
そしてワゴンモデルですね…もうバリエーションが多いってのなんの。
ワゴンはスーパーサルーンエクストラとスーパーデラックスが。
エンジンは2.0ガソリン/2.4電子制御ディーゼルターボ。
キックアップしたルーフに組み込まれるサンルーフが特徴ですね(^^)v
写真では分かりませんが、逆向きのサードシートもありまして、1列目がセパレートシートなら7人乗り。
ベンチシートなら8人乗りとなります(^O^)
また、12クラウンはシートバリエーションも豊富でして、前席だけで…
・通常のセパレートシート
・ラウンジシート(ベンチシートだけど左右独立スライド&それぞれにアームレスト)
・セパレートシート(座面は左右一体だけど、背もたれは独立で可倒)
・スプリットシート(完璧に公園と同じベンチの機構)
そんな12クラウン後期に搭載されるエンジンは全部でなんと7種類…(汗)
・6M-GEU…直列6気筒3000㏄ツインカム、グロス190馬力、26.5kg-m。
前期の一部改良から搭載された3リッターグレートツインカム。
スペック上シリーズ最強ですが、1気筒辺り2バルブのツインカム。
高回転型では無くて低回転から太いトルクで加速して行くタイプですね。
・1G-GZE…直列6気筒2000㏄ツインカムスーチャー、ネット160馬力、21.0kg-m。
ってコトで日本初のスーパーチャージャーを搭載♪
電磁クラッチが繋がれば瞬時に作動し、低回転から太いトルクを得られます。
しかしながら、フレームのクラウンでは車体が重いからコレではやや役不足な上にとにかく作動音がモーモーとウルサイ…(苦笑)
高級感という面では静粛性で疑問が浮かぶものの、ターボではドッカンと立ち上がりコレまた高級車ならではの出足の力強さに乏しい訳です。
80年代の技術ではこの辺りの制御が難しく、この辺りが妥協点になるのはムリも無いと思いますし、3リッターになると極端に税金が高くなる当時の日本のクルマ社会を考慮するとベストの選択とも言えます。
で…現在のベストは恐らくハイブリッド…理論上は出足で強大なモーターのトルクで発進出来るし尚且つ静かでもありますし、モーターではレスポンスも瞬間…まさに理想的。
エンジン掛かればウルサイがクセは無い…しかし何か楽しくないと来た。
確かにひたすらマジメでイイヤツなんだけど印象薄いんだよなぁ…。
ココで思う訳です…あぁ…ひとクセある方が印象に残って楽しいんだなと。
なんか人の性格の話してるみたいですね(爆)
・1G-GE…直列6気筒2000㏄ツインカム、グロス160馬力、18.5kg-m。
通称:青ヘッド…その後の赤ヘッドと較べて高回転型カムが入ってます。
確かに赤ヘッドと較べて低回転は薄いけど高速域がとにかく速い!!
クラウンは静かなのもあって、気付いたらキンコン鳴らしながら結構な速度になっちゃうんですコレが…(汗)
ただ…アシが全く追いつかない…高速域はチトコワイ…(苦笑)
・1G-EU…直列6気筒2000㏄シングルカム、ネット105馬力、16.0kg-m。
マークⅡなら丁度いいけど、さすがにフレームのクラウンにはややアンダーパワーでございます…エンジンは経済的ではあります♪
・2L-THE…直列4気筒2400㏄OHC電子制御ディーゼルターボ、グロス105馬力、21.5kg-m。
何気に世界初の電子制御ディーゼルターボ!!
・2L-T…直列4気筒2400㏄OHCディーゼルターボ、グロス95馬力、19.5kg-m。
上記の電子制御じゃないヤツ。
・2L…直列4気筒2400㏄OHCディーゼル、グロス83馬力、17.0kg-m。
上記のターボ抜き。そう言えばL型ディーゼルはヘッドガスケットが弱いって言いますね…(^-^;
コレらに組み合わされるミッションは、
・4速コラムマニュアル
・5速フロアマニュアル
・4速コラムオートマ
・4速フロアオートマ
グレードによって選択肢が多いので詳細は省きますが、コレだけあるんですよ。
そしてボディは伝統のフレーム♪
更に12クラウンでは上級グレードから4独にもなりました(^O^)
コレ…何気に凝ってまして、ボディとフレームの間にも世界初の超小型ショックアブソーバーがってのがあるのを見た時には驚きましたね…ココまでやるかと。
で…足回りはフロントがダブルウィッシュボーンでリアがセミトレの4独。
とにかくフレームがしっかりしてるから乗り心地がとにかく良くて、バネ下だけが路面に追従してバタバタしている感じしか残らないんですよね(^^)v
但し、限界はそんなに高くなくて、ターンインでややググっと踏むと簡単にオーバーステアになってケツが巻き込んできます。
まぁ…そんなコトするクルマでも無いんですけどね…(爆)
ちなみにロイヤルサルーン以外はリアサスが車軸式のコイルバネになります。
で…ロイヤルサルーンGはソレに加えてTEMSを装備。
但し初期モノの2モード3タイプとなってますね(^^)v
また、トランクの積載量によってリアサスの高さを調整するオートレベラーも装備されてたりもします♪
ロイヤルサルーンGなら至れり尽くせり。
ブレーキは4輪ディスクな上に、マークⅡで悪夢を見たタイプ同様の4-ESC…(泣)
ちなみにブレーキはワゴンを除くスーパーサルーン系までは上記の通り4輪ディスクなんですが、それ以下はスタンダードを除きリアがドラムに。
そしてスタンダードは4輪ドラムと格差がスゴイ(爆)
装備としましては、4人分のメモリーが可能なマルチアジャスタブルマイコンパワーシートなんてものが。
現行のレクサスとかでもイイトコ3通りですからねぇ…12クラウンのが多い(笑)
そしてグレードによってリアラウンジパワーシートのあります♪
コレも現行クラウンより凝ってますよ…ちゃんと座面はスライドするわ、シートバックは中折れするわで。
更に運転席からスイッチで元の位置へ復帰するボタンもあります♪
ちなみに今のヤツはシートバックのみリクライニング。
セダンロイヤルサルーンGの左後席にはリフレッシングシートというシートバイブレーター内蔵のマッサージ機があります♪
コレが地味に気持ちイイんですよね(^^)v
この辺りは最近進化しつつあるトコでして、現行のLSではしーと無いに多数組み込まれたエアバッグがランダムに伸縮してマッサージします…コレが安楽(笑)
更にヒーター付きシートが組み込まれてたらもう最高でございます♪
シートヒーターは体感しちゃうともう冬場は手放せんです…(笑)
で…シートの電動からくり?機構は多々ありまして、助手席もこのように肩口にあるスイッチで操作出来ちゃう訳ですね。
プレリュードのエロレバーの電動版。
但しアッチのが瞬時ではあります…コッチは床屋の気分をどうぞ。
オーディオはこの時期にオプションで先進のCDプレーヤーを選択可能!!
しかもCDはトレイに入れるタイプですね…車載用としては斬新♪
そして後期にはセダンでリヤカセットデッキを新搭載!!
更にオーディオ装備の充実は続き、スピーカーとイヤホンで違う音を聴けちゃうサウンド・イン・サウンドも搭載!!
社長と運転手でケンカにならん訳です(爆)
そして運転席では世界初のマイコンプリセットステアリング!!
コレも今では高級車になると当たり前になって来る装備の一つですが、なんと世界初は12クラウンだった訳ですね♪
こういう細かいおもてなし装備ではトヨタってホントにニッチなトコ突いてきます。
クルーズコンピューター一体型ナビコンは、カーナビなんて当たり前の今となっちゃ化石みたいな装備にはなりますね…(^-^;
敢えてコレでセットして旅行へ行って頂きたい…ネタにはなります(爆)
その前に設定方法でスゲェ難儀しそう…(苦笑)
更にトヨタは後追いも速い…C32ローレルで世界初採用の翌年には既に電動格納式ドアミラーを装備!!
但し、GX71のはよく壊れるんですよね…内部のギヤが弱くて欠けるんでしょうね…恐らく。
予想ですが、クラウンもほぼ同じでしょう。
今回カタログを見てコッチのがいいなって思ったのが時計の位置。
前期のはシークレットボックスのトコにあってやや位置が低いんですよね…(^-^;
バックミラーの上部に設置ってのが高級感あってイイですね♪
そして高級車と言えば空調が要。
当然のようにマイコン式のデュアルエアコンな上に、吹出し口はスイングレジスター。
コレも当たり前のように空気清浄機は勿論、飲み物を冷やせるクールボックスも♪
ただ…12クラウンってリアエアコンのガスが抜けやすくて殺してる個体が多数。
実際に作動する個体は貴重です♪
さて…そんな12クラウンですが、かなり数は減ってきたものの、ソコは昔から大人気の高級車だけありまして、この年代としては比較的探しやすいですね(^^)v
但し、価格は高騰気味で、極上の3.0ロイヤルサルーンGとなると結構なモノになってきました…(汗)
この後の13クラウンが更に豪華になるだけに13が目立ちがちですが、ソコは12も十分に豪華ですよ(^O^)
そして5ナンバーサイズの割に室内は広々してますよ(^^)v♪
整備さえやっておけば現在でも十分に日常使用に行けるハチマル車ってのがイイですね(^^)v