どうも(^^)v
現在みん友さんの愛車紹介に出ている車種のカタログのアップをしておりますが、今回からは関西のみん友さんですね…付き合いも長いですし、たまにやり取りする方です(笑)
ってコトで…
A31セフィーロ前期です♪
そりゃもうC33ローレルと切っても切れない兄弟車…嘗て後期を一時的に所有していたのもご存知の通りで…(笑)
セフィーロも当然イイですが、自分はやっぱりローレルの方がしっくり来るというコトもありまして今に至ります。
それにしても未だに思うのは、新車時はローレルの方が台数出てて、セフィーロの方は最初のCMのインパクトが大きかったので、新車効果の高い…所謂一発屋芸人的なところがありました…(^-^;
しかしながら、昨今の80年代車系の雑誌でこの手のクルマの話題になると、マークⅡ3兄弟の対抗馬として必ずセフィーロの方が取り上げられるのです…(苦笑)
まぁ…やはり井上陽水のインパクトは大きかったか…。
ソレとトオルちゃんセフィーロか…。
で…肝心のセフィーロも話題に上がるも出るのは前期ばかりで、大体記事を目にしますと、「後期で全車が3ナンバー化された」の一言で片付けられるコトばかりです…(汗)
もうチョット後期を取り上げてやれよぉ…そしてC33ローレルもたまには取り上げてやれよぉ…となります(泣)
さて…そんなA31セフィーロは初代セフィーロとして1988年にデビューしています♪
一見、新規車種ではありますが、実のところローレルのセダン版と言うのが正しいところでしょう(*'▽')
従来のC32ローレルセダンと比較して一気に丸みを帯びてフォーマルからパーソナルな感じに…なので公用車ユースでは無くて、一般層にも親しみやすい感じにはなっています。
が、当時としてはやや奇抜なデザインではありました…(^-^;
このセフィーロというクルマはまずティザーCMがスタートラインになります。
斉藤由貴や和田勉などを起用したティザーCM…
さらにメインの井上陽水が出て来るティザーCMと、デビュー前から気合が入ってたコトが分かります(^^)v
この時代の日産はティザーCMを流すコトがありまして、C33ローレルでもナゼかメインCMには出てこない藤田朋子が出てきますしねぇ…(アレは何だったのか)。
そして例の「お元気ですか」となります。
ご存知の方も大半でしょうが、コレは井上陽水が免許を持っていなかったから助手席に乗ってCMに出るという、それまでのクルマのCMとしては異例なモノであり、今でこそ語り草となってますが、当時はコレがどうやらふざけたCMと認知されていたんだそうです…(汗)
中にはこのようにネタにされる位ですから、ソレだけインパクトがあったコトが分かる場面です(爆)
更に輪をかけて昭和天皇の崩御で口パクCMになったのが更に火を付けるオチとなりました…。
正直当時4歳でしたが、このCMはリアルタイムで印象に残る程…つまりはソレだけ凄かったと(笑)
ってコトでキャッチコピーはもうお馴染み…
くうねるあそぶ。
キャッチコピーと言えばの糸井重里が生み出した名フレーズ…個人的にはマザーやバス釣りNo.1のイメージです…ドッチもやったコト無いけど(爆)
このキャッチコピーを含め、当時のCMはふざけているという見方だったそうで、とある中小企業の経営者が、銀行に融資の相談に訪れた際に、セフィーロ購入の話題をしただけで、「あんな不真面目な宣伝のクルマを買うような人は信用出来ない」などと言われる位…つまりはそれだけ表裏一体のインパクトがあったというコトですね。
しかし、カタログには井上陽水も「くうねるあそぶ」のワードも一切出て来ませんでした…なんででしょうね…(苦笑)
また「33歳のセダン。」というキャッチコピーもありまして、セフィーロは30代のDINKS(子供いない夫婦)をターゲットユーザーに絞っておりました(^^)v
コレにはスカイラインを20代の若者向け、ローレルを40代のミドル層に…という感じで、翌年にラインナップが網羅される「シンフォニーL作戦」を見据えた展開だったコトが分かります(*'▽')
このシンフォニーLにはマキシマも入りますが、アレはどうやらFFスポーツセダン的な位置付けだった模様。
この4台で最大勢力のマークⅡ3兄弟を包囲しよう…と、この頃のイケイケドンドンバブルでGOな日産は企んでいた訳ですねぇ~(*‘ω‘ *)♪
ってコトで前置きが長くなりましたが、(つまりソレだけネタがあるってコトだ…)今回は1988年9月の内容で、まさにデビュー時のモノになります(^_-)-☆
さて…そんなA31セフィーロ前期になります。
4ドア版のS13シルビアという感じで、当時としては薄いプロジェクターヘッドランプや、丸味を帯びたフォルムが印象的です(^^)v
従来の堅苦しいイメージの国産の4ドアセダンからは一転、かなりスポーティな見た目ですよね(*'▽')
デザイナーは先代アルトのデザイナーでもお馴染みの和田智さんになりますね。
うん…やっぱりこの時代の日産車はホントイイですね。
見るだけでテンション上がるんだコレが(笑)
リアテールも前期は左右に伸びてスリットが複数入る形状のウインカーレンズが独特。
素材にも凝っておりまして、ドアハンドルも鋳物のメッキ。
更にガーニッシュが付いてティアドロップ形状になっているのがオシャレです。
そうそう…ピラーがある分ローレルよりも70kg程度軽量です♪
但し、ボディ形状からアイドル時のこもり音がローレルよりやや大きい傾向があったりしますね。
ってな感じでどうしても比較しがちです…今回のブログ。
インパネはC33比較でアッパー面が違い、ややコストを抑えた感じで加飾は控え目。
経年劣化で助手席側上部のインパネ表皮が分離して膨らんだような感じで変形しやすいのがネックです…(^-^;
ローレルとは似ているようで細部は意外と違ってまして、メーターはデジタル時計内蔵になってたりもしますね(*'▽')
シートはローレルと前後とも同構造…但しステッチの入れ方や表皮の違いで全く違う雰囲気を出し切ってる辺り、流用の日産と言われつつも差別化が上手かったと分かるトコですねぇ(*'▽')
居住性はホントに4ドア版シルビアって感じで2+2と思って乗った方がイイです。
ローレルよりマシ。
ただ、前席だけで言うとホントに快適…長距離も疲れません(^^)v♪
特に助手席のパートナーコンフォタブルシートの造りは未だに通用するレベルだと思ってます(^^)v
リクライニング連動でシートクッションが持ち上がり、また、中折れ機能が付きますのでホントにラクなんですよねぇ♪
そんなA31セフィーロ前期に搭載されるエンジンは全部で3機種…
・RB20E…直列6気筒2000㏄シングルカム、125馬力、17.5kg-m。
何度も言いますが、ホントに名機、RBで一番イイのはシングルカム!
決して速くはないですが、街乗りでは適度に下のトルクがありますし、高回転は音が最高にイイのです。
ワンカムって当時から舐められがちだったり、凝った機構も無いので敬遠されがちですが、乗ったら印象がホントに変わります。
但し燃費は悪い…(苦笑)
・RB20DE…直列6気筒2000㏄ツインカム、155馬力、18.8kg-m。
コレは好きな人には申し訳ないのですが、下のトルクが無くてコレが結構ツライ。
トヨタ1Gツインカム(赤ヘッド)に乗ると特にそう感じてしまいます。
・RB20DET…直列6気筒2000㏄ツインカムターボ、205馬力、27.0kg-m。
お山を走る方々はココから25ターボ載せ替えってなりますが、この20ターボも乗り易くて結構面白いですね(^^)v
出た当時は正直かなり速いエンジンです。
コレらに組み合わされるミッションは、DUET-SS装着車以外に5速マニュアル。
そして全車4速オートマ。
ターボモデルにも5速マニュアルの設定があるのがC33と大きく違うトコでして、ソレだけセフィーロの方がスポーツ志向だったコトが伺えます。
サスペンションはフロントがストラット。
典型的でシンプルなストラット。
リアはS13シルビアと基本構造が全く同じマルチリンクとなります。
従来の日産セミトレに比べると進歩しているのでしょうが、ソレでも今のレベルで見ますとそんなにアシが強い…とは言い難いですかね…(^-^;
あぁ…コレを見てるとローレルの足回りのブッシュを全交換したくなる…(泣)
で…このストラット+マルチリンクに電子制御サスペンションのDUET-SS、又は後輪操舵のハイキャス-Ⅱが選択出来ます。
DUET-SSは超音波ソナーで路面の凹凸を感知して減衰力を変えて行くのがトヨタのTEMSと大きく違うトコ(当時のTEMSはスイッチで任意で切り替えるだけ)でして、技術の日産らしい内容ではあります(^^)v
が…未だにDUET-SSは未知数なので気になってたりするんです…(^-^;
ハイキャスーⅡは油圧シリンダーで後輪を最大同位相に1度だけ切りまして、逆位相にはなりません。
一見画期的のようにも見えますが、後輪がグンニャリと動くのはやはり違和感がありますし、ハイキャスキャンセラーを入れる人の気持ちも分かります。
そしてボディは高品位塗装で、亜鉛メッキ鋼板になり出したのもありまして、この時代にしてはサビに強い…と自分は思ってます…(^-^;
さすがに30年を経て、サビに悩む個体や塗装がカサ付く個体も増えてきてますが、寧ろガレージ保管でも無くソコまで持つクオリティですから十分でしょう。
実際に20年オチ位までは、放置車両でもサビが回ったような個体って見たコトありませんでしたしね…(^-^;
装備としましては、セフィーロはプッシュボタンでサンバイザーが固定出来るのと、ヘッドライニングにビルトインされてツラになるのがイイんですよね(^^)v
そういえばヘッドライニングって成型天井では無くて吊り天井でしたよね。
そして特徴だけど暗すぎるプロジェクターヘッドランプ…(苦笑)
いや…ホントに暗い…雨の日なんて地獄…マジで見えない…全米が泣く。
カタログじゃ、あ~でもないこ~でもないとイイ様に書いてますが、マジで見えません…(泣)
ソレなら社外LEDにすればイイじゃねぇかって思うんでしょうが、確かタマが特殊でオイそれと簡単に行かないんですねコレが…(苦笑)
なので中期だけに設定された、タウンライドNというグレードの角目ヘッドライトが重宝される事態になります…コレがヤフオクで出てもやたらと競って高い…(汗)
ドアミラーはヒーター付ドアミラーがディーラーオプション。
又はメーカーオプションでドアミラー連動オートリフレックスミラーのドチラかになります。
で…ローレルでもお馴染み、オートマ車のサイドブレーキレバーは足踏みでロック、コンソール上のイージーリリースレバーで解除となります(*'▽')
コレがホントにラクなんですよ(笑)
ただ…始めて乗る人は毎度使い方が分からなくて聞いてくる機構です(爆)
ソレとガラスサンルーフもありますし、何よりトランクスルーがあるのが羨ましい(笑)
で…普段ならココでグレード説明に入りますが、セフィーロ前期の特徴。
グレードの概念がありません(笑)
なので、選んだ仕様がアームレストの裏にステッカーで明記されます。
ちなみにグレードの概念が無いと言っても定義となるものがありまして…。
・RB20E車はタウンライドという名称…まさに街乗りでナイスネーミング(笑)
・RB20DE車はツーリングという名称…ちょっと遠出に行きませんか?と(笑)
・RB20DET車はクルージングという名称…ナルホドまさに高速仕様。
コレに足回りが3タイプ。
・ノーマルサス…名称は特にありません。
・スポーツ…ハイキャスⅡ装着車はこうなります。
・コンフォート…DUET-SS装着車はこうなります。
この3エンジン×3サスペンションで以下の9通りの仕様が出来る訳です。
・タウンライド
・スポーツタウンライド
・コンフォートタウンライド
・ツーリング
・スポーツツーリング
・コンフォートツーリング
・クルージング
・スポーツクルージング
・コンフォートクルージング
コレらを総称して、カタログでは
「セフィーロ・コーディネーション」と呼びます。
イチイチこの時代の日産はグレードやら仕様の名称が凝ってるから好きなんですよねぇ(笑)
ボディカラーは全部で7色になりまして、比較的ダークカラーが多い印象がします。
また、内装の仕様はこのように3タイプ。
・ダンディ…トラッドなホームスパン織物を使用したシート。
・エレガント…ソフトで優しいイメージのシンカーパイル地のシート。
・モダン…クールで洗練されたモール系織物を素材としたシート。
ボディカラーと内装のコーディネートもオーナーの好みで組み合わせるコトが出来る辺りが初代セリカのフルチョイスシステムと酷似してきますね(^^)v
ただ…メーカーにとっても手間な上、ユーザー側からしても煩わしい面もあったのでしょう…コレらはやはり前期だけとなってます…(^-^;
この後にもこういうコーディネート系は色々な車種で話題に上がるものの、どれも途中で頓挫する傾向が多いですね…(苦笑)
で…自分でしたら、ココはコンフォートクルージングのオートマ。
ボディカラーはブルーイッシュシルバーメタリックで、内装はモダンですね(^^)v
メーカーオプションは4WAS、サンルーフ、純正アルミ、電子制御アクティブサウンドシステム、オートリフレックスミラーというトコでしょう(*'▽')
で…コチラが価格表。
おぉ…自分が嘗て働いてたトコじゃないですかココは…(爆)
価格は車両本体価格に愛車セット5点の付属品が付いた価格となります(*'▽')
さて、そんなセフィーロは新車効果と話題性で当初の1年位は売れたものの、その後は一気に急降下…(汗)
中期で4駆のアテーサクルージングを追加したり、後期で本革&エクセーヌのMセレクションを出したりとテコ入れはやってきたのですが、マイナーチェンジをすればするほど宣伝が少なくなり、一般的にはこの辺りでも知名度が下がってきたりもしたんでしょうね…(^-^;
ただ…このように(今回は動画が多いなぁ)、平成初期を代表する日産車として後年でもやはり印象に残った1台でもあるんでしょうね(^^)v
で…A31自体は94年にモデルチェンジしてFFのA32になりますが、A32はロングヒットしたと言えますね(^^)v
さて…そんなA31セフィーロですが、今では中古車相場もやや上がって来てます(だけどローレルよりややお求めやすくはなってる)。
やっぱりこの時代の日産車の話題をするのが自分は一番楽しいですね(*'▽')