どうも(*'▽')
今回はリクエスト頂きましたカタログのアップになります。
先日より続いております…「失敗作」をお題にやってます。
う~ん…馴染みは無いんですよ…全く。
ただですよ…個人的には21世紀トヨタ最大の失敗作だと思ってます。
パッソセッテです♪
正直…21世紀以降でココまでズッコケたトヨタ車は他に無いでしょ…(汗)??
余りの販売不振にフェードアウトしたシエンタが復活するという、クルマの世界では滅多と無い自体が発生する辺りソレを物語ってます…(苦笑)
さて、そんなパッソセッテは2008年にデビューしています♪
名称通りパッソベースの7人乗り1.5リッターミニバンで、ダイハツとの共同開発…ブーンルミナスとOEMの関係にあります。
発売当時は初代シエンタと、このパッソセッテは併売していたものの、さすがにデビューから7年経つコトもありシエンタが2010年にフェードアウト。
まではよくある話だったんですがねぇ…(苦笑)
さて、そんなパッソセッテなんですが、CMで謳ってたキャッチコピー…
私たち、主婦で、ママで、女です。
主婦層をモロにターゲットにした訳ですが…(苦笑)
まぁなんともあんまりなCMですね…。
大体こんな狭い室内にややセレブ系の主婦が7人でランチ行かねぇだろ!って…。
中学の部活の時に乗ったドミンゴフル乗車並にツライわ(爆)
ってコトで今回はデビュー当初となる、2008年12月の内容となります。
ってコトで、コチラは通常グレードのフロントマスクとなりますが、個人的にはスポーティ仕様のS系の方が、グリルレスな感じになって見た目で好みですね♪
正直スタイルはそんなに悪くは無いと思います(*'▽')
変に攻撃的なフロントマスクよりも親しみは持てます♪
ただ…トヨタのエントリーカーとなるパッソをベースをしているからか、1500㏄クラスのミニバンとしてはやや貧弱な感じがしますね…(^_^;)
ソレとシルバーはこのクルマにはどうも地味過ぎる感じがします。
ボディカラーのラインナップに鮮やかな色が多く、ソチラの方がこのクルマには合ってるかと…クルマのスタイルと相まって快活な感じがします♪
ソレとこのクルマの失敗した点としてかなりの要因…。
ヒンジドア。
そう…子供が出来ると特に思う…スライドドアの有難味(爆)
折角新車を買う訳で、しかもこういうミニバンと来た…だったらスライドドアのシエンタやフリードにしましょう…と。
まずコレが敗退の要因です…。
インパネはセンターメーターで、カタログでパッと見た感じの質感はマズマズ。
ただ…やっぱりドコとなくダイハツの軽っぽいテイストが残ってるような感じがします。
前席のシートはベンチシートとセパレートシートがあります(*'▽')
アームレストは結構厚めで豪華そうな感じがしますね(*‘ω‘ *)
さて…問題は2列目、そして3列目…。
正直もう写真で見る限り狭そうにしか見えません…初代カローラスパシオの2-2-2までは行かなくとも、コレは結構キツイもんがあるでしょ…(苦笑)
しかも3列目シートなんてメッチャ簡素…更に後突なんて全然考えてない感じしかない。
本気の本気で緊急用。
だからもうすし詰め状態。
3列目シートのヘッドレストはリアガラスと接触寸前…コレはあんまり…(汗)
CMではコレにセレブ風主婦が7人でランチに行く訳です…絶対ありえん(爆)
多分そん中の1人位はアルファード持ってて、ソッチにフル乗車で行くだろ!?と。
で…このカタログはこんな感じで7人のファミリーやらお友達同士やらで写ってるカットが多いんです…今回端折ったけど。
コレなんて、7人全員乗ったら、もうトランクに楽器が乗らないから路上に置いて帰るか、はたまた目の前にセカンドストリートがたまたまあったから買取コーナーで売り飛ばして帰るか…もうそんな状況しか望めないのです。
意地張ってヒザに楽器を抱えて乗ったとしても、車内でドラムとシンバルが接触し大ゲンカ…ソコへバイオリンが更にぶつかってキーキー鳴り響く訳です。
車内は走るジャイアンリサイタル。
唯一、笛だけが縦に長いだけだから助かる…と。
まぁ…大体のこの手のミニバンはこんな感じなんでしょうけど、ソレにしても狭いトランクスペース…(汗)
デッキアンダーボックスも装備されますが、7人乗りだと買い物の荷物も載らない。
コレじゃやっぱりドラムもシンバルもバイオリンも諦めざるを得ないのです。
唯一笛だけが細長いから載ります。
そんなパッソセッテに搭載されるエンジンは1機種のみ…。
・3SZ-VE…直列4気筒1500㏄DOHC、109馬力、14.4kg-m。
基本的にはダイハツ系のエンジンで、bBとかと同じユニットだそうです(*'▽')
車重も1200kg前後なので、そんなに不満の無い動力性能なのかもしれませんが、7人乗るとさすがにツライでしょう。
しかもこのクルマが更に失敗したのは、当時始まり出したエコカー減税に非対応というのはかなり痛手でしょう…(苦笑)
只でさえ家計の管理に厳しい主婦層ターゲットでそりゃ無しですよ…他に流れます。
コレに組み合わされるミッションは、シーケンシャル機能付きの4速オートマ。
ゲート式で、この手にしては高級感がありますね(*'▽')
足回りはフロントがストラットで、リアは2駆がトーションビーム、4駆が車軸式。
乗った感じも気になります…どうなんでしょうかね。
装備としては、価格や車格を考慮するとそれなりに充実してるように思えます♪
まず、殆どのグレードで助手席側のみとは言え、リバース連動ミラーが標準!
この辺り、ターゲットユーザーに合わせた感じがしますね(*'▽')
便利な装備として、この当時はもう当たり前になってますが、キーフリーシステムを搭載!
リクエストスイッチのタイプなので、ダイハツあるあるだった、接近で自動解除じゃないのはイイですね(*'▽')
アレはホント洗車する時とかガチャガチャうっとうしくてしょうがない…(苦笑)
そしてこの手のミニバンで大事なのが収納スペースとポケッテリア。
この辺り、こういうのはダイハツやトヨタって得意ですよね(笑)
特に写真bのティッシュが出る収納ポケットはアイディアが面白いですね(*'▽')
敷いて言えば、子供が結構シートバックを蹴ったりするコトは多いので、泥汚れとかでティッシュも汚損して本末転倒…なんて心配はありますね…(苦笑)
しかし、収納が多いってのはやはりこのクラスでは有利ですね~(^_-)-☆
コレはオプション扱いになりますが、パッソセッテの装備では一番気になる、リアエンターテインメントシステム♪
各種ビデオ端子、後席フリップダウンの7インチワイドディスプレイ。
ワイヤレスヘッドホンが2個付いてくる辺りが面白いですね…大概使わんけど(爆)
ただ、このクラスにしては凝った内容です。
メーターには、タコメーターが装備されるのと、マルチインフォメーションディスプレイも付属します(^_-)-☆
こういう情報表示は装備していて有難いですね(*‘ω‘ *)
そんなパッソセッテのグレード構成はこんな感じで…。
・X (2WD/4WD)…149万円/165万8000円
パッソセッテの基本グレード。ココから豪華仕様とスポーティ仕様に枝分かれします。
■Xの主な装備
・175/65R14タイヤ+5Jスチールホイール+樹脂フルキャップ(2WD)
・185/55R14タイヤ+5.5Jスチールホイール+樹脂フルキャップ(4WD)
・パンク修理キット
・14インチフロントディスクブレーキ(2WD)
・15インチフロントディスクブレーキ(4WD)
・UVカット機能付ウインドシールドガラス(熱吸合わせ)
・ハロゲンヘッドランプ
・間欠フロントワイパー(ミスト機能付)
・電動格納式リモコンカラードドアミラー
・ワイヤレスドアロックリモートコントロール
・ウレタン3本スポークステアリングホイール
・ジャージセパレートシート
・運転席シートリフター
・ダイヤル式マニュアルエアコン
・オーディオレス+4スピーカー
▲Xの主なオプション
・15インチタイヤ+5.5J鉄チン+キャップ+15インチブレーキ+VSC+TRC(2WD)
・応急用スペアタイヤ(2WD)
・リアフォグランプ
・バックガイドモニター+ステアリングスイッチ+HDDナビ
・ミュージックサーバー
・リアエンターテインメントシステム
・ETC
・寒冷地仕様
・G "Cパッケージ” (2WD/4WD)…159万5000円/176万3000円
通常仕様のやや豪華版。グレード名がアルファードっぽいですよね(笑)
■Xにプラス、またはグレードアップする装備
・UV+IRカットウインドシールドガラス
・助手席側リバース連動機能付電動格納式リモコンカラードドアミラー
・SRSサイドエアバッグ+カーテンシールドエアバッグ
・トリコットベンチシート
・運転席シートバックポケット
・助手席シートバックティッシュポケット
・助手席シートアンダートレイ
・G (2WD/4WD)…173万5000円/190万3000円
通常仕様の最上級豪華仕様。
■G "Cパッケージ”にプラス、またはグレードアップする装備
・6JJアルミホイール
・時間調整式間欠フロントワイパー(ミスト機能付)
・専用加飾、レオスタット付メーター
・マルチインフォメーションディスプレイ
・キーフリーシステム
・本革巻3本スポークステアリングホイール
・メッキセンターレジスターノブ
・イルミネーテッドエントリーシステム(ルームランプ・足元照明)
・プッシュ式オートエアコン
・盗難防止システム
▲G "Cパッケージ”より更に選択可能なオプション
・ディスチャージヘッドランプ
・S "Cパッケージ” (2WD/4WD)…172万5000円/189万3000円
スポーティ仕様のチョイ豪華グレード…車格違えどロイヤルとアスリート的な(笑)
■Xにプラス、またはグレードアップする装備
・UV+IRカットウインドシールドガラス
・前後エアロバンパー+グリル
・サイドマッドガード
・リアスポイラー
・フォグランプ
・助手席側リバース連動機能付電動格納式リモコンカラードドアミラー
・SRSサイドエアバッグ+カーテンシールドエアバッグ
・ジャージセパレートシート
・運転席シートバックポケット
・助手席シートバックティッシュポケット
・助手席シートアンダートレイ
・S (2WD/4WD)…186万5000円/203万3000円
スポーティ豪華仕様で4駆が最高額…唯一の200万オーバー。
■S "Cパッケージ”にプラス、またはグレードアップする装備
・6JJアルミホイール
・時間調整式間欠フロントワイパー(ミスト機能付)
・専用加飾+レオスタット付センターメーター
・マルチインフォメーションディスプレイ
・キーフリーシステム
・本革巻3本スポークステアリングホイール
・メッキセンターレジスターノブ
・イルミネーテッドエントリーシステム(ルームランプ+足元照明)
・プッシュ式オートエアコン
・盗難防止システム
▲S "Cパッケージ”より更に選択可能なオプション
・ディスチャージヘッドランプ
コレにボディカラーが全9色の設定。
カラーコードはダイハツとトヨタのモノが混じってますね。
自分でしたらSの2WDで、ボディカラーはアクアマイカメタリックを♪
オプションでスペアタイヤ、ディスチャージ、寒冷地+リアフォグ、HDDナビ、ミュージックサーバー、リアエンターテインメントシステム、ETCという感じでしょう。
気になるのは、VSC+TRCを装着しないと、ブレーキディスクが容量アップしない位で…(^_^;)
さて、そんなパッソセッテですが、登場してから販売終了まで一切の改良が入らない上、特別仕様車すら出なかったという、トヨタとしては異例のモデルライフ…(汗)
そしてライバルのスライドドアに比べ、利便性に劣るヒンジドア、エコカー減税非対応という、時代の流れの逆を行く感じになりまして、販売台数は閑古鳥…。
コレらが起因しまして、なんと販売は3年4ヶ月で終了…(苦笑)
後継車は販売終了した初代シエンタが改良した上で復活するという異常事態に陥ります…(汗)
トヨタがココまでやらかすクルマはそうそう無いですね…。
で…そんなシエンタはコンスタントに売れ、現行モデルに至る…と。
と…いう訳でカルト車になってしまったパッソセッテ。
後年マニア受けするかどうかは分かりませんね…(^_^;)
恐らくバイオレットリベルタ並に語り継がれて行くんだろうと思います…(苦笑)