どうも(*'▽')
今回はリクエスト頂きましたカタログのアップになります。
このクルマ…実は全く縁が無い…(汗)
しかし、コレも気になる1台。
やっぱりカッコイイよなぁ…と、改めて今回カタログを見直して再認識(笑)
J30マキシマ前期 SE追加時です♪
20代の頃は正直ノーマーク…というか、地味なイメージのが強かったんですが、この歳になると、この手のゆったりしたセダンもまたイイな…と思う訳です。
少々年代は後になりますが、アバロンやプロナード、A32セフィーロ、ミレーニア辺りが似たような感じのセダンではあるものの、どうもソレらとも違い、やはりこの時代の日産車には独特の光るキャラクターがあるなって思いますね(*'▽')
さて…そんなJ30マキシマは1988年にデビューしています♪
先代はU11ブルーバードのV6搭載車…ブルーバードマキシマでしたが、この型では新たにマキシマのみの名称に変更されたコトと、当時の日本では珍しく、完全な3ナンバーボディを与えられたのが特徴と言えます(*'▽')
なんせ当時の日本では、排気量2リッター以上、または5ナンバーサイズを超えると一気に自動車税がアップし、超高級車というような扱いになった時代ですので、そのマーケットで勝負するとは結構珍しい戦法ではありました…。
しかし、実情は北米をメインマーケットに置いて開発されたセダンで、日本はあくまでもオマケという感じ…。
実際に月販目標も2000台と、当時のセダンがバカ売れしていた時代としては、かなり低い目標ですし、当のアメリカでは月1万台のヒットを飛ばしていたので、日産の目論見通りの結果だったと…。
また、日本ではこのJ30マキシマとA31セフィーロ、C33ローレル、R32スカイラインの4台を併せて「シンフォニーL」という名称で、81マークⅡ3兄弟を相手に健闘してました…結果はボロ負け(爆)
で…1989年に今回アップするSEというスポーティグレードが追加されます(*'▽')
昨今の似たような感じで言うと、カムリのWSグレードが追加されたのと同じです。
そんなJ30マキシマ前期のキャッチコピーは…
[MAX.RELAX]
個人的には冒頭のCMよりコッチの方がインパクトが強いですね(笑)
ケントギルバート、ケントデリカット、デーブスペクター、チャックウィルソンという、40代以上には懐かしくてたまらないアメリカ人タレントが登場(笑)
最近は埼玉県出身(ぇのデーブスペクター以外見ないなぁ…。
デラックスより、リラックス。
なんてCMでも言ってるように、カタログの表紙からこんな感じで堂々と書かれてるんですよね…こういうデザイン構成とかも含め、当時の日産車って演出が細々カッコイイんですよねぇ…。
いや…今のカタログもこんな感じにしてもらってイイんですけど…(汗)
このカタログは表紙をめくるとこんな感じで妙に熱く語られてます(笑)
そしてデザインモチーフとなったのは、コンセプトカーのARC-Xというクルマ。
個人的にはコレがセフィーロのモチーフなんだろう位に思ってたら、マキシマの方だったという(爆)
このクルマの話題についてはラストの方で…。
今回はそのSEが追加された1989年8月の内容です。
眼にやさしく触れてくる柔らかな曲面。
シンプルで美しいこのフォルムには、
新しい"ゆとり”と"知性”を表現したインターナショナルな表情があります。
この80年代の日産車独特の直線と曲線のバランスが取れた感じが最高に好きです♪
個人的には、チョット日本の市場に向いちゃった感じの後期よりも、このサバサバしたアメリカの空気をそのまま持ってきた前期の方が好きですね~(*'▽')
フロントグリルが唯一メッキらしいパーツ、更に独特なドアノブのデザインもカッコイイですし、プレスドアでスタイリッシュなのもイイですね(∩´∀`)∩
ソレと全体的にダークカラーの構成で大人し目な感じが今になるととてもイイ!
ところが、当時ギンギラギンでナンボの日本ではとにかく受けなかったのと、後年はローライダーベースでとにかく激しい仕様になって行くという…(苦笑)
伸びやかで張りのある洗練されたトータルデザイン。
近未来車のイメージを持つこのシルエットは、
世界のどの都市、どの道にあっても、固有の存在感を語ります。
改めてジックリ見るとリアテールってC33に似てますね…(笑)
で…テール上部とガーニッシュの継ぎ目のトコで、メッキモールって一直線じゃなくて、チョット曲がってるんですよ…凝ってるなぁ…。
ちなみに、Z32のデザイナーだった、故・前澤義雄さん曰く、日本ではあまりパッとしないけど、アメリカでこのクルマを見ると陽の当たり方で全然印象が変わるらしく、一気に魅力的に見えるようですね(*'▽')
出始めの時にコレで「アメリカで売れる‼」と思ったら、案の定ヒットしたそうです♪
やさしさとソフトさのなかに機能を融和させた"ヒューマンテイスト”。
人間の感覚に素直に応えるコントローラブルなドライバーズ・エリアです。
インパネは塩ビと表皮を2層構造とした新工法を採用。
しかし、Y31等の木目調で煌びやかなインパネと比べると、とにかく地味なんですよね…(汗)
アメリカナイズされたセダンの大味な感じが当時の日本で受け入れられるかというと、どう考えても難しいんですよね…(^_^;)
インパネはセンタークラスターにメーターバイザーが覆い被さるように重なったクセのあるデザイン。
各スイッチ類の配置は悪く無いものの、灰皿使用時は、DUET-SSとATモードスイッチが触り難くなるのが、ややツライトコでしょう…(^_^;)
ソレとステアリングが2本スポークで、グリップが細いのも、見た目的には少々頼りない感じがしますね…(^_^;)
国際的なスケールで造形された、"ゆとり”のスペース・デザイン。
ソフトタッチのインテリアには、
広さとともに、やさしく包みこまれるような"やすらぎ感”があふれます。
シートは高級モケットを基本に、写真の本革シートがオプション設定。
但し、本革シートは当時の日本車では定番だった、ギャザーが特徴的なタイプでは無く、現代の本革シートのようなシワの無いデザインとなってまして、コレも正直より一層地味な感じ…ではありました…(苦笑)
走りのイメージが冴えるマキシマの新しいグレード、SE。
あくまで、リラックスを味わいつつ
のびやかなクルージング走行を楽しむことができます。
コレが前期の途中で追加されたスポーティバージョンのSE♪
外観のメッキパーツが全てブラックアウトされ、精悍にした仕様となってます。
このSEではリアスポイラーが装備されるのと、テールランプも専用のスモークタイプになったりと、結構凝ってますね♪
写真では分かりませんが、ステアリングが専用の4本スポークになる他、シートも専用スポーティシートへ…。
このシートのパターンってA31セフィーロ後期のSEにも似てますよね!
そんなJ30マキシマ前期に搭載されるエンジンは1機種のみ…。
・VG30E…V型6気筒3000㏄シングルカム、160馬力、25.3kg-m。
最近は親近感しか無い日産の名機でございます(爆)
始動音が最高なのと、重量級のボディでもグイグイと引っ張るトルクが美点♪
但し、燃費は気にしちゃいけない(爆)
コレに組み合わされるミッションが4速オートマのみ。
この4速オートマは、FF車初のDUET-EAを採用♪
滑らかに変速する為、アクセル開度が大きい場合、変速時に3気筒分の燃料をカットして、トルク差を抑えるように制御が入るようですね(*'▽')
足まわりは4輪ストラットの独立懸架♪
ボディサイズが大きいコトもあり、その乗り心地はかなりゆったりした感じなのではないかな…と思います。
A32とかも乗り味はホントに大らかでしたもんね~(*'▽')
更にタイプⅡではコレにDUET-SSを採用♪
減衰力をフレキシブルに対応させる他、ステアリング操舵力も変化させ、統合制御を行い、操安性の向上を狙います!
ブレーキが4輪ディスクなのは当然、全車4WAS…つまりABSが標準装備!
コレはかなり先進的ですね…全グレードなのがポイントです!
ただ…装備としては派手な装備はこのクラスとしてはかなり乏しい…(苦笑)
パワーシートだったり、液晶パネルのフルオートエアコンだったり。
タイプⅠはオプション、他は標準でASCDも設定…この辺りはアメリカ基準って感じがしますね(*'▽')
そしてBOSEのオーディオが採用されているのもポイントかな…。
但しどうやら4スピーカー…どうも当時の日産ってオーディオがホントに弱い…。
インフィニティQ45でさえ4スピーカーですからねぇ…(汗)
他はディーラーオプションですが、最初から標準にしておけよって思ってしまう大型アームレストに、コレだけで印象がグッと変わるフロントスポイラーがあります(*'▽')
で…グレードはこんな感じ。
・タイプⅠ
最もベースとなるグレードですね。
実際3リッターセダンなので、正直コレでも装備は十分ですけど(笑)
■タイプⅠの主な装備
〇外観
・フロントボカシ付ブロンズガラス
・ハロゲンヘッドランプ
・コーナリングランプ
・電動格納式カラードドアミラー
・クロームメッキラジエターグリル
・クロームメッキモールディング
〇運転席まわり
・2本スポークステアリングホイール
・無段調整式間欠ワイパー
・タイマー付リアデフォッガー
・減光式ルームランプ
〇オーディオ
・電子制御アクティブサウンドシステム
・AM/FM電子チューナー&一体型カセットデッキ
・FMダイバーシティシステム
・フルオートパワーアンテナ
〇室内装備
・高級モケットシート
・フルオートエアコン(外気温表示機能付)
・運転席デュアルシートリフター
・助手席バニティミラー
〇メカニズム&タイヤ
・4WAS
・205/60R15タイヤ&6JJアルミホイール
▲タイプⅠの主なオプション
・フェンダーミラー
・スライド&チルト電動ガラスサンルーフ
・ASCD&パワーシート
・本革シート
・タイプⅡ
最上級高級装備仕様になりますね(*'▽')
■タイプⅠにプラス、またはグレードアップする装備
〇運転席まわり
・電子制御パワーステアリング
・ASCD
〇オーディオ
・BOSEサウンドシステム
〇室内装備
・運転席&助手席パワーシート
〇メカニズム&タイヤ
・DUET-SS
・SE
前期の途中で追加されたスポーティバージョンとなります(*'▽')
■タイプⅠにプラス、またはグレードアップする装備
〇外観
・電動格納式ブラックドアミラー
・カラードラジエターグリル
・ブラックモールディング
・リアスポイラー
・前後マッドガード
〇運転席まわり
・革巻4本スポークステアリング
・ASCD
〇オーディオ
・BOSEサウンドシステム
〇室内装備
・運転席&助手席パワーシート
コレにボディカラーが全7色。
ドチラかというとダーク系のボディカラーが中心になりますね(*'▽')
自分でしたら、タイプⅡのサンドグレイメタリックを…。
個人的には茶色系が似合うと思います(*'▽')
コレにオプションで、サンルーフと本革シートという感じでしょう(*‘ω‘ *)
で…ドチラかというとコレの方がレアかと思います(笑)
日産自動車横浜工場が発行した、地域サービス室ニュース!!
このようにテレビCMについても触れられてますね♪
お茶の間の話題になること間違いなしなんだそうです!
果たしてマキシマHOWマッチ!
ちなみにこの地域サービス室ニュースなるヤツは、マキシマだけの話題では無く、あなたの「ニッサンくん」度テストなるヤツも(笑)
似ても似つかぬセドリックのイラストも掲載(爆)
それにしても横浜工場発行のニュースは中々…(汗)
大衆スナック呼安の広告まで(爆)
レーザーカラオケ1曲100円なんてのが時代を感じる売り文句(笑)
京浜自動車教習所では、C32ローレルを教習車として使用しております♪
まだ…この教習所自体あるんでしょうかね(*'▽')??
で…コチラはまた別の紙切れ…。
「日産マキシマみんなでRELAXセールスキャンペーン」のご案内。
どうやらターゲットユーザーはこんな感じ♪
国際的なセンスを…この辺りで元々北米がターゲットユーザーとなるクルマなので、日本ではこの辺りを採り入れたいって感じなんでしょう(笑)
島耕作なんてうってつけ(ぇ
オマケ
で…コレがどうやら元々のルーツとなったコンセプトカーのARC-X。
特に電子制御を盛んに取り入れたモデルのようで、調光式ガラスサンルーフやHIDヘッドライト、電子制御トルクスプリット4WD、4WSの他、電制スロットルやCVT、シフトバイワイヤ、電制LSD等、現代のクルマでは当たり前となる装備が色々入ってます!
そう考えると時代の30年は先を行ってますね…(汗)
なので内装もこんな感じで、今見てもソコまで古い感じはしませんよね(*'▽')
で…正直コレのドコがマキシマのルーツなんだ…似ても似つかんじゃないか(爆)
さて…そんなマキシマはその後、1991年にタイプⅠとタイプⅡの中間位の装備になる、3000SVを追加しながら、後期型へマイナーチェンジし、VE30DEという専用エンジンが搭載されます←ホントにマキシマにしか搭載してないんです…。
で…1994年に日本ではブランド自体が消滅し、A32セフィーロへと統合。
なので、似たような感じになるんですよね…A32セフィーロって。
ただ、マキシマと大きく違ったのは、日本人の好みに合うように、適度にメッキパーツや木目パネルを採用して、分かりやすい豪華さを体現したコトと、これまた日常生活に溶け込むように演出された名CM…更に安かった上に、税制変更もあり、全てが追い風のような状況だったコトでしょう(*‘ω‘ *)
お陰でA32は飛ぶように売れてますね(*'▽')
で…型式上で言えばJ31ティアナ…つまり初代ティアナが実質的な後継でしょう♪
アレもイイクルマなんですよね~ホント優雅に走る。んで適度に壊れる(ぇ
さて…そんなマキシマですが、コレがレアにはレアなんですが、意外や中古車がたまに出てくるんですよね(笑)
しかも手荒に乗られた個体が少なく、フルノーマルが多く、状態がイイ個体も多いです(*'▽')
後は他のクルマに較べるとやや安い…1年程ハチマル車を楽しむならマキシマもアリかと(*'▽')
何よりVG30E…予想外にイイですよ…いやホント。