どうも(^^)v
今回はみん友さんの愛車紹介にアップされている車種のカタログの話題となります。
コレ…カタログ自体が何気にレアじゃないかと…(汗)
AA型オートザムキャロル前期 デビュー時です♪
この型のキャロルって結構売れましたし、モデルライフも長いので、そう珍しくない感じではありますが、今回アップするのは550㏄時代のヤツなんですね~。
そう…この550ccのキャロルは僅か4ヶ月しか販売されてないんです…(汗)
なのでカタログも恐らく結構珍しいのではないのかと…。
さて、そんなAA型オートザムキャロルは1989年にデビューしています♪
「楽しいスニーカー」をコンセプトに、新チャンネルとなったオートザム店の第1号車として登場しましたが、そのキャロルという車名は、かつての360㏄時代から19年ぶりに復活♪
当時、この名前を聞いて懐かしかった方も多かったかと…なんせ当時はかつて消滅した車種の名前が復活するのは比較的珍しいケースでしたしね(*'▽')
新生キャロルは、フロアやメカニズム等の基本コンポーネンツはアルトをベースとしたもので、内外装をマツダオリジナルに仕立て上げたモノ♪
個人的には気軽にエンブレムだけを付け替えたOEMより、内外装は自社で勝負!なんていうクルマを出してくれた方が面白いですし、何よりメーカーの心意気を感じます(*'▽')
そして何よりこのキャロルは、キュートなデザインでとにかくヒットしましたし、ミスドの景品で、デフォルメしたキャロルの透明ケースがノベルティで付いてたりもしましたねぇ♪
更に今回調べてて知りましたが、このキャロルはスズキの湖西工場でフロアとエンジンを製造した後、列車でソレをマツダの工場へ輸送してから車体を組み立てるという方法で完成させてたらしく、日本一長い製造ラインとかだったそうで…(汗)
そう考えると輸送費分のコストが掛かってます…薄利多売の軽なのに…(苦笑)
ちなみにカタログの右上にこんなのが…
確かに遊びごころしか無い…(笑)
そんなAA型オートザムキャロルがデビューした時のキャッチコピーは…
クルマ・まるく
なんともバブル全盛期~って感じのコピーな気もします…シンプル(笑)
カタログの内容もとにかくカワイイに徹してます(笑)
今回のカタログは1989年10月の内容で、発売…というより発表直後ですね~。
この型のキャロルはこの550㏄版がベストなデザインだと思ってます!
4か月後、660㏄になった際、何気にバンパーも大型化されてるんですよ…(汗)
なので、この外観自体が超貴重!!但し、当時はバカ売れしたのと、新車効果も相まって、この550㏄モデルもソコソコ見かけてましたね(*'▽')
ただ、お客さんとしてはたまったもんじゃないでしょう…僅か4ヶ月で排気量アップしてメカ的に良くなってるんですから…維持費も変わりませんしね…(苦笑)
とにかく丸で構成されたデザインは柔らかさと暖かみを感じます(*'▽')
ソレにキャンバストップがアクセント…コレがあると素晴らしさ倍増♪
ソレにしても非常に質感の高いデザインなんだなと思います。
何気にドアもプレスドアなんですよね…(汗)
その丸みはインテリアにも通じてます…やはりマツダはラウンドしたインテリアを造らせるとイイ仕事をするなぁ…そんな感じになります♪
それでいてメーターは大きく視認性もイイですし、各操作スイッチもリーチが適度で使用性で困る箇所も無いと…。
そうそう…最上級グレードでもパワーウインドウがオプションでもありません。
電動キャンバストップなのに…(苦笑)
インテリアは、いくらオシャレ重視の軽と言えど、フルトリムじゃないという…(汗)
正直割り切るならコレでもいいかもしれませんが、初代エッセの場合は、逆にトリムを付けちゃうより高く付いたらしいですね…(苦笑)
シートはクラス相応の質感ですが、ヘッドレストの形状は凝ってますね~(*'▽')
そんなAA型オートザムキャロル前期に搭載されるエンジンは1機種のみ…。
・F5B…直列3気筒550㏄OHC、キャブ、40馬力、4.3kg-m。
横丁小町のセルボと同じエンジンですね…アルトと違いワンカムでも12バルブってのがミソです…。
ってか、そう考えたらこのエンジンも最早貴重じゃないですか…(汗)
コレらに組み合わされるミッションは、最廉価のeのみ4速マニュアル、他は5速マニュアル、そして4WDグレードを除き3速オートマという感じ。
当時の軽自動車では標準的な組み合わせですね。
パオの軽自動車版って感じもしますね…見た目カワイイ系で、メカニズムは既存のまま、突飛なコトは皆無と…。
足回りはフロントがストラットで、リアがスズキならではのI.T.L。
まんまアルトですね(笑)
660㏄モデルは乗ったコトがありますが、足がソフトでロールがやや深め。
アルトより気持ち重いのかな…僅かにゆったりした感じ。
そして4駆モデルは、ビスカスカップリングを用いたフルタイム4WDになります♪
装備としましては、何気に助手席が凝っていて、シートクッションを外し、ソコに小物を置いて…要は買い物した際の荷物置きに使ったりとか出来ると…。
コレだと買ったお寿司のパックが偏り難い(爆)
更にこの型のキャロルと言えばの電動キャンバストップですよ♪
窓はクルクルなのに…(爆)
最もコレは我が家のフェスティバもそうでしたがね…(笑)
で…デザインに関するトコはやはり拘っているようで、ワイパーはセミコンシールドになってますし、ドアは話題にした通りプレスドア…そしてリアガラスは接着ウインドーなのもポイント♪
こういう辺りで他の軽よりやや上質感があるんでしょう(*'▽')
他にはメーカーも当然ターゲットユーザーの大半は女性と考えてるとは思うので、バニティミラーもありますし、インパネセンターの一等地に、それなりの小物なら入る収納もありますね(*'▽')
で…スペシャルパックというのも2種類用意されてまして、コレにするとフォグランプやリアスポイラーが装備されたり、オーディオが充実したりとなるようですね。
実際に装備された個体を見た記憶…多分ありませんが、ディーラーオプションでこのようにガーニッシュ類が用意されてます(*'▽')
インパネの加飾パネルもこの通り黄色やらピンクがあったりで、細かいトコまで見ると、ソコソコのアイテム数がありそうですね(*'▽')
そんなAA型オートザムキャロル前期のラインナップはこんな感じで…
・e (4MT/3AT)…55.7万円/61.5万円
最もベーシックなグレードで、唯一の4速マニュアル、そして無塗装バンパーが特徴…もう残って無いでしょう…(苦笑)
恐らくマツダ関係者、又は付き合いのある広島の企業が業務用車で購入したりとそんなトコかと思ってます…カワイイ系の軽が欲しくて、個人でコレは超少数でしょう…。
■eの主な装備
〇エクステリア
・無塗装バンパー
・2スピードワイパー
・ドアミラー(黒色)
〇インパネまわり
・ウレタンステアリングホイール
・透過照明
・トリップメーター
・フタ付インパネボックス
〇インテリア
・運転席サンバイザー
・2ポジションルームランプ
・パッドウェルダードアトリム
・ニードルパンチフロア/ラゲッジカーペット
・リアゲートトリム
〇シート
・ビニールレザーシート
・ヘッドレストフック
・一体可倒リアシートバック
〇セーフティ・その他
・フロントディスクブレーキ
・温水式オートチョーク機構
・5.65-12-4PRタイヤ+センターキャップ
▲eの主なオプション
・速度警報装置
・フェンダーミラー
・f (5MT/3AT)…63.7万円/67.8万円
中間グレードになります。
自家用でしたら、コレが基準でしょう…さすがに。
■eにプラス、またはグレードアップする装備
〇エクステリア
・カラードバンパー
・2スピード+間欠ワイパー
・ハロゲンヘッドランプ
・熱線入りリアウインドー
〇インテリア
・前席サンバイザー
・リアゲートオープナー
・助手席アシストグリップ
・3ポジションルームランプ
・右ドアルームランプスイッチ
・部分ビニールドア表皮
・一体成形クォーターアッパートリム
・プルハンドル兼アームレスト
〇シート
・フルファブリックシート
〇セーフティ・その他
・135SR12タイヤ+センターキャップ
▲eより更に選択可能なオプション
・リアワイパー
・電動パワーステアリング
◎スペシャルパックA
・エアコン
・AM/FM電子チューナー付カセット+4スピーカー
・f 4WD (5MT)…75.8万円
唯一の4駆グレード。マニュアルのみだし、あくまで実用的な仕様ですよね…(笑)
■fにプラス、またはグレードアップする装備
〇インテリア
・トランクマットインシュレーター
〇セーフティ・その他
・155/70R12オールシーズンタイヤ+センターキャップ
・g (5MT/3AT)…75.7万円/79.8万円
最上級グレードになりますが、4ヶ月と生産期間が短期且つ、新車効果は大きいと思うので、売れたのは大半がこのグレードだろうと思ってます。
このグレードじゃないとキャンバストップも選べませんしね…(^_^;)
■fにプラス、またはグレードアップする装備
〇エクステリア
・リアワイパー
・キャンバストップ
〇インテリア
・運転席バニティミラー
・トランクマットインシュレーター
〇シート
・リムーバブルクッション
▲fより更に選択可能なオプション
◎スペシャルパックB(スペシャルパックAに以下の装備をプラス)
・フォグランプ
・カラードドアミラー
・リアスポイラー
ボディカラーは全部で4色と、意外と少なく、全体的にパステルカラーが占めます♪
後はボディカラーによってキャンバストップのカラーも変わります(*'▽')
自分でしたらgの5速で、ボディカラーはハービーグリーンを♪
コレにオプションでスペシャルパックBってトコでしょう…ベタですね~(笑)
さて…そんなオートザムキャロルは、コレから僅か4ヶ月で660㏄になった後、更に後年マイナーチェンジでボディサイズが拡大されたり、ヘッドライトカバーが装着されたり、段々と豪華になって行きます(*'▽')
そして1995年に次期モデルへバトンタッチしますが、コレもオリジナルボディとはいえ、とにかくコストダウン感が凄かったのと、丸みを特徴としたクルマをムリヤリスクエアに仕立てた感じにやや違和感がありました…(苦笑)
もうその後は単純にアルトのOEMになると共にオートザムの名称が消滅…今も細々と生き永らえております…。
う~ん…やっぱり軽で独自で出しちゃうと、薄利多売で儲けゼロに近いんでしょう…(汗)
ましてや4ヶ月でバンパー変更なんて、金型からして新規作製しないと行けないわで…もう慈善事業じゃないすか…(苦笑)
恐らく開発中に法整備で振り回されたってオチなんでしょうが、それにしてもこんなコトやってるから潰れかけたんでしょう…(汗)
で…近年このAA型の中古車相場はやや上昇中。
だからと言って手が出せない価格では無いですね…やり方次第で十分ゲタ的な感じで行けます(笑)
そうだ…しかしタマ数は全体的にレアな上、550㏄は絶望的。
550㏄はかな~り地道に探さないと出てこないでしょうね…(^_^;)