どうも(^^)v
今回は「失敗車」をお題としてリクエスト頂きましたカタログのアップです。
確かに…コケた感はしなくもない…(汗)
クイント前期です♪
もうね…実際に見た記憶すら無い…(汗)
恐らく子供の頃にリアルタイムで見てるハズ…ハズですが、全然記憶に無い…。
それよりもクイント…実車よりこのカタログの表紙に目が行ってしまうのです…。
既視感。
もうアレしか無い…無いですよね…。
眼科のアレ。
もう今回はココでブログ書くのを辞めときましょうかね…。
え?ダメ??
ってコトでそんなクイントは1980年にデビューしています♪
どうやらベルノ店の主力車種としての登場…主力?主力!?ふむふむ。
まぁそんなこんなで、当時の日本市場では受け入れられなかった5ドアハッチバックを特徴としています。
そんなクイント前期のキャッチコピーはこんな感じで…
現代を主張するクロスオーバー・カー
現在こそ定着したワードですが、当時としては結構斬新…そして今とは解釈が全然違うと思います。
別に地上高がアップされ、樹脂製オーバーフェンダーが付いてる訳でもありません(爆)
で…名称は音楽用語の「クインテット」(五重奏)から来てると…。
5ドアだから五重奏…恐らくソレで間違いない…。
アレ??クイントインテグラは他に3ドアに4ドアに…(爆)
とりあえず深いコトを考えるのは辞めましょう(爆)
今回はデビュー直後の1980年1月の内容です。
で…このカタログなんですが、表紙をめくるとコレですよ…。
元の燃費はどないやねん…(汗)??
ってコトでプレスリリースやら調べてみると、発表時は10モード燃費が14.5㎞/ℓ
ナゼ急遽コンマ5㎞を伸ばしたんでしょうかね…運輸省審査値で誤差出るんかい?
とりあえずいきなり表紙開いてコレが目に付いたので話題にした次第(爆)
ってコトでココからはいつも通りの流れで…
う~ん…地味だ…(汗)
規格型の角目2灯のヘッドライトで、バラードと兄弟車かと思ってたんですが、実はコレがそうじゃないっていう…(苦笑)
実のところアコードとシビックの中間…。
悪いとは言いませんが、どうも決め手に欠けると言いますか…。
リア周りもそうですが、やはりどうも野暮ったいというか、地味…なんですねぇ。
というか、この1980年までのホンダ車ってどうも保守的だったり野暮ったい感じのデザインが多いなぁ…とは思うんですよ。
個人的には初代プレリュードからバラードまで通じるデザインが地味目。
かと言ってスーパーシビックは所有したい位に好きだという…(ぇ
やっぱり初代シティでメーカーの雰囲気がガラッと変わった気がします。
CMの演出1つでもそう…プレリュードのボレロまで僅か2年しかありません。
インパネは直線基調ながら、センターの上部にはトレイを備える独特な形状。
茶色のインパネに対し、ステアリングが黒なので、どうも統一感に欠ける気はしますが…(^-^;
ソレと時計が妙に左側にオフセットされてます…こういう車種もたまにあるけど。
後はコインボックスがインパネ右側最上段。
使用性というよりも、防犯上気にはなる場所です。
シンプルなんかゴチャゴチャしてるのかどうも分かりにくい…(苦笑)
室内はドアトリム、シート共に加飾も少なくシンプル。
1600㏄なので、ソコソコに高級感が必要なクラスになるハズ…なんですが、当時のトヨタ車や日産車に比べると、いささかチープな感じが否めない。
正直シビックとそんなに変わらないじゃないか…とも思ってしまいます。
ただ、5ドアなので、ラゲッジスペースが広大なのが最大の特徴でしょう(*‘∀‘)
リアサスのタワーが左右幅を一部圧迫しますが、ソレ以外はスクエア且つフラットで荷物を載せたりするのはかなり便利でしょうし、1人なら車中泊も行けるか?
どうやらトノボードは折り畳み出来て、室内側から荷物を取り出せたりもします♪
クイントだから楽器載せるのか?
ってかこういうシチュエーションが人生で何回あるのか(爆)??
ちなみにゴリラも載ります(笑)
けど降ろすの大変そう(爆)
そんなクイント前期に搭載されるエンジンは1機種のみ…。
・EP…直列4気筒1600㏄OHC、キャブ、90馬力、13.2kg-m。
もうこのエンジンに馴染みが無いのでサッパリなんですが、当時新開発。
CVCCと言えば、副燃焼室(リーンバーンなるヤツです)がウリな訳ですが、ソレをより燃焼室側に近づけて…つまり燃焼効率をアップさせたのが特徴。
テンロクと言えど、パワーウォーズ突入前なので、ドチラかと言うと、70年代の排ガス規制でパワーダウンされた影響を残す側のエンジンという感じがします…(汗)
よくよく考えたら、このクイントは1980年デビューにはなっていますが、70年代のテイストを色濃く残してまして、80年代に突入して花開く方とは逆のニオイ。
だからでしょうね…全体的に地味に見えちゃうの。
ソレと上級志向で1600㏄になってますが、ココも購入側にとっては税金が上がるのでアシを引っ張る要素だったかもしれませんね…(^-^;
コレに1500㏄が有ればシビック・バラードとの比較検討に入るか、他社ライバルと競合に入る間口が僅かながら広がったかもしれません…(汗)
コレらに組み合わされるミッションは、全車に5速マニュアルと3速ホンダマチック。
ホンダマチックの方は、3速がオーバードライブレシオになっていて…とりあえず当時のオートマですから全体的にカッタルイかもしれませんね…(^-^;
車格的にも重いでしょうから。
足回りは4輪ストラットの独立懸架♪
まだ健全?な感じがします(爆)
この後、ワンダーでトーションバーを採用したり、プレリュードでダブルウィッシュボーンを採用したり…全てはノーズを低くしてシュッと魅せる為にとにかく足回りの高さを取らない設計をしてきます(笑)
総じてストロークが極端に短く、レースカーみたいになっちゃうんですが…(爆)
装備としましては、ココでナゼかプレリュードやシビックのように集中ターゲットメーターを用いずに、一般的な形状になってますね…(^-^;
但し、インテグレートウォーニングシステムなる各種警告灯がメーター中央で煌びやかに輝きます♪
半ドア警告灯が各ドアに備わって表示されるのは親切ですね(^^)v
80年代に入るとドット液晶化されたりして行きますが…。
ウォッシャーの図はエアスクープにインストールされ、パッと見で分からないように配置されてます(*'▽')
時計はデジタル…だけどアナログなデジタルと言いますか…(爆)
この時期のホンダ車に見られる方式です(*'▽')
昔はザ・ベストテン方式でパタパタと捲れる目覚まし時計もありましよね…真っ赤なヤツ(笑)
で…この辺りはオプションながら当時としては珍しく、ヘッドライトウォッシャーやヒーター付フェンダーミラーの設定もあります♪
特にヒーター付フェンダーミラーは重宝するかと思いますね(^^)v
フェンダーミラー車の車庫入れは少々コツが要りますし、雨滴や曇りで見えなくなるとホントに厄介でしかないので…(苦笑)
で…インパネの時に話題をしたコインポケットはこんな感じ。
紙幣も挟めるクリップ付…夏目じゃなくて、当然のように伊藤。
そんなクイントの登場時は、シンプルに3グレードのみの構成。
・TL…新しいカーライフの扉をひらくフレッシュ・モデル。
つまりは最もベーシックなのがこのTLとなります。
■TLの主な装備
・AMラジオ
・オートチョーク
・角型フェンダーミラー
・6.15-13-4PRバイアスタイヤ
・発泡レザーシート
・グラブレ―ル(前のみ)
・フロアコンソール(ホンダマチック車)
・後席灰皿
・ラゲッジルーム照明
▲TLの主なオプション
・ハロゲンヘッドライト
・ハロゲンフォグライト
・エアコン
・ヒーテッドリモコンミラー
・フロントマッドガード
・155SR13スチールラジアル
・アルミホイール
・デジタルクォーツ時計
・リアワイパー
・熱線プリントリアデフォッガー
・ヘッドライトウォッシャー
・TS…ビッグなカーライフのためのアクティブ・モデル
ってコトで中間グレードですね。
■TLにプラス、またはグレードアップする装備
・サイドプロテクションラバー
・タルボ型フェンダーミラー
・ルーフドリップモール
・155SR13スチールラジアルタイヤ
・部分トリコットシート
・シートリフター
・テールゲートオープナー
・リアシェルフ
・前後グラブレ―ル
・フロアコンソール
・ソフトグリップハンドル
・タコメーター
・セフティインジケーター
・照明付シガーライター
・照明付灰皿
・リアワイパー
・熱線プリントリアデフォッガー
・TE…走りのクオリティに満ちたダイナミック・モデル。
と…いうコトで、デビュー時点の最上級仕様は、このTEになります。
■TSにプラス、またはグレードアップする装備
・車速応動型パワーステアリング
・リアスタビライザー
・ハロゲンヘッドライト
・フロントマッドガード
・前面ファブリックシート
・前後調整式大型ヘッドレスト
・防眩式ルームミラー
・デジタルクォーツ時計
・間欠式フロントワイパー
・ダブルホーン
で…ボディカラーは全部で5色とやや少な目。
意外やシルバーとブラックの2台定番色がありません…。
で…自分はこの中からでは無く…
コッチ(笑)
実はデビューから僅か3ヶ月後に本命の最上級グレード…TERを追加(爆)
あら…しかもボディカラーにシルバーがあるじゃないですか…(笑)
ってコトで、このTERは見た目でオーバーライダーが付くので、チョット印象が変わります。
シートもモケット生地になり、シックな感じのブラウンのカラーで高級感がグッとアップします(*'▽')
装備もグッとアップして、高級装備のパワーウインドウも付きます(*'▽')
そして、見た目は何とも言えませんが、この形状でパワーアンテナ(笑)!
AM/FMラジオにカセットも装備!更に4スピーカー!
さっきまでの最上級グレードはAMラジオだけだったので、一気に進化ですよ!
オーバーライダー、そしてマフラーカッターも装備され、僅かながら見た目も豪華になってます。
自分ならこのTERの5速…ボディカラーはベージュって感じでしょうかね(^^)v
で…コチラが価格表。
手書きコピーなのと、カタログに忠実な「QUINT」のロゴ辺り何とも手間が掛かってます♪
で…ココで気になるのがサンルーフ仕様車なる記述…。
実はTERが追加された更に3か月後、XE、XERなるグレードとサンルーフが追加され更に豪華になります(*'▽')
本体価格は最安値がTLの5速で96万5000円。
最高額はXERのホンダマチックで143万円と、価格差が約50万円位あります。
但し、この価格はあくまでエアコン抜きなので、エアコンを入れると+15万円位掛かるかと…(汗)
諸費用にオプションになんだかんだ足して行くと、一番高くておおよそ乗り出し180万円でオツリが来る位…なのかもしれませんね…(汗)
で…このクルマ、今回は失敗車として取り上げていますが、やはり最大の失敗は5ドアってコトでしょうね…(^-^;
当時の5ドアハッチバックはホントに人気が無かったですもの…(汗)
まさか21世紀に入って形成逆転で3ドアが消滅するなんて一体誰が思ったか。
後は地味、そしてコレで1600㏄。
地味で見た目のウリが無いのもこれまた致命的…そしてホンダらしさの垢抜けた都会感がまるで無く、ドコか日常的で庶民派。
御存知の通り、1985年にフルモデルチェンジしてクイントインテグラになる訳ですが、僅か5年で一気に時代が変わって未来のクルマになった感じがします…(汗)
時代は若干前後しますが、このクイントは1982年に後期型にマイナーチェンジするんですが、この後期型のカタログで、シフトレバーの上に止まったハエまで一緒に撮影されたまま発行されてしまうという珍現象が発生します(爆)
コレもあって、一部でクイントと言えば後期型のハエで印象に残る人が多いクルマだったりもするんですよ…(笑)
しかしココからインテグラになって、タイプRだか言い出すんですから、1980年にタイムスリップして、そんな未来の話題をしても誰1人信じてくれないんでしょうね…恐らく(笑)