どうも(^^)v
今回は先日ゴルフの引き取りで60㎞程度を乗りましたカローラアクシオについて色々と思ったコトを…。
・NZE141カローラアクシオ前期 1.5G (CVT・2WD) 169万0500円
2006年10月に10代目カローラとしてデビューしたモデルになりますね。
このモデルでは「アクシオ」というサブネームが付きましたが、自分の今までの経験上からして、どのメーカーでも大体サブネームが付き出すとメーカー自身がそのクルマのコンセプトの行先がハッキリしないけど、ネーミングを全て変更したニューモデルにしたところで長年このブランドネームで定着した顧客層を手放したくないので、なんとな~く一新させたイメージを付けるようにネーミングする感じがありますね…(汗)
コロナプレミオ、ブルーバードシルフィ、タウンエース/ライトエースノア…。
そしてこのカローラも。
サイズは、全長×全幅×全高=4410×1695×1460mm。
先代120系の後期モデルの据置サイズで、内容としてはキープコンセプト。
この先代モデルの120系は、先々代の110系のバブル崩壊後のコストダウンからの大幅刷新で一気にクオリティアップ。
エクステリアでは全高が思いきり高くなって居住性を重視した上に、ボディの建付にも注力され、隙間や段差を極力小さくするように設計されてましたね(^^)v
140系はその反面で正直目新しい内容が無くって、前期モデルは全車にバックモニターが時流に気持ち程度先走って標準装備された位…ですかね…(^-^;
グレードは下から1500のXとG。そして1800に豪華仕様のラグゼール。
今回の車両は1500の上級グレードとなるGとなります。
車両をグルリと一周して気になったのは、トランクリッドの開閉が電磁ボタンな訳ですが、コレが経年劣化で溶けてネバついてました…持病なんですかね…(^-^;
シートは可も無く不可も無く平均的。
サポートが張り出しまくってガッチリしてて乗降性を損なう訳でも無く、かと言ってただスポンジがヤワヤワで1時間乗るのも苦痛とかでも無く、いかにもカローラらしい標準的なシートです♪
ドコもかしこも80点以上の80点主義らしい伝統のトヨタ車的内容。
ドアトリムはクロス張り…そしてソフトパッドにも覆われて、この後の型からのカローラがプラスチックまみれの内装を見てるとかなり豪華に感じます♪
インパネはさすがにもうこの140系でも15年前のクルマなんですね…シルバーのプラスチックの処理の仕方やナビの配置、モニターのサイズに時代を感じます。
但し、コレまたインパネ上面のソフトパッドの奢り方はやはり現行モデルより贅沢で、一見上質には見えるのですが…
この時期のトヨタ車の悲しいところ…カローラもこの通りでソフトパッドがヒビ割れします(泣)
コレは恐らく素材の問題なんでしょうね…レクサスでもISとかセンター付近が捲れたりベタついたり。
ヘッドライトはハロゲンに、2006年辺りから法規制で標準化されたマニュアルレベライザーの組み合わせ。
誰が盗むか分からないけど、なるべく中近東で見かけないようにセキュリティも完備。
ナビには前述の通り、バックモニターが標準装備。
今回目にして改めて気付いたのは、この15年の間にカメラの解像度も向上してたかがバックカメラなれど視認性は大幅に向上していたというコトです(^O^)
当たり前のコトかもしれませんが、意外とこの年代のクルマに久々乗り込むとその違いを大きく感じるコトが出来ます。
ちなみにナビはHDD方式で、Bluetoothは電話での通話のみの対応。
今やお飾りのG-BOOKも完備…だけど何気に調べたら2022年3月一杯まではサービスしている模様。お飾りだけど。
エアコンは最近じゃ見なくなった機能として、2010年位までのモデルでは写真右上の花粉除去モードがありましたね。
数分間だけファンをフルに回してフィルターに花粉を吸わせるように仕向けるモードだったかと…(^-^;
実際のトコではこのボタンは何回も押したコトがありますが、ホントに効果があるのかどうだか…(汗)
当時は花粉症でも無かったし…そして今年花粉症になるという…涙止まんない。
そしてグレードが恐らくGだからか、アームレストはスライド式。
但しスライド量が少ないですね…ズレる程度の嬉しさしかない…(^-^;
収納能力は結構高くて、助手席エアバッグを装備しながら、上下2段にグローブボックスがある訳です!
そしたらココからはメカニズムの話を。
搭載されるエンジンは以下の通り。
・1NZ-FE…直列4気筒1500㏄ハイメカツインカム、110馬力、14.3kg-m。
コレにミッションがスーパーCVT-iというCVTが組み合わされます。
車両重量は1150㎏。
走行距離は15年で59000㎞とかなり少なめで、尚且つ代車になったばかりのクルマなんですが、前オーナーはチョコ乗りが多かったんでしょうね。
燃費は10.3km/lとかなり悪い…試しにリセットしたら15km/l位になりました。
ただ、今回はなるべく信号の少ないバイパス沿いを流れに沿って淡々と走ったので、恐らく渋滞等のシチュエーションを考慮すると、日常的な使い方では恐らくリッター13.5km位じゃないかと予想します。
つまり以前代車で借りた120系のフィールダー1800と同じくらい。
走った感じは常用域の1200回転位でやや振動が大き目なのが目立つのは、特段クセも無く走りもスムーズ♪
そしてCVTが賢いですね…ナビAI-シフトが入っているのかは知りませんが、コーナー進入時や降坂時でのアクセルOFFで減速制御が入ります。
加速時もこの年代のCVTって回転一定で減速比が変わっていく、本来のCVTらしい動きの物が多い(ラバーバンドフィールを感じやすい)のが定番でしたが、ステップ制御入れてるんでしょうね。違和感を感じにくい。
一方でクセを感じたのは電制スロットルの制御。
コレも2000年代の流行り?
発進時にアクセルをジワッと踏んでもスロットルをワザと大きく開いて、出足のパワーがあるんですよ!!ってムダに演出するアレ。
ポンっといきなり発進するからギクシャクしてなんとも走りにくいったらありゃしない…(汗)
コレも最近のトヨタ車はやっとマトモになってきてて、ジワッと踏んだらちゃんとスロットルもジワッと開くようになってきています♪
ソレと電パワも次第点。中央付近に引っ掛かりがあるのはこの時代の過渡期の電パワの特徴ですね。
で…クルマの出来やら個体のヤレやら、なんだかんだよりもこのカローラに乗って思ったコトがある訳で…。
・誰に向いて作るのか?
140系のカローラ…トータルではイイんですよ。よく走り、丈夫で、過不足無くA→B地点へ移動出来る訳です。自動車という製品としては非常に優秀だと。
今回のカローラは車内のHDDナビには当初こそ中島美嘉やセリーヌ・ディオンが流れていたものの、気付けば高橋真梨子や小椋佳…そして小田和正や演歌が流れ。
室内はよく言えば明るめだが、ひたすら地味とも言えるベージュ。
内外装も冠婚葬祭に向くかもしれないけどコレまた地味で特徴的では無く…。
一言で枯れてる感じがある。
2006年だったら恐らくコレでギリギリよかった。
当時の自家用としての購買層はおおよそ60歳とか70歳位かと予想します。
そっから15年を経たその方々は75歳~85歳な訳ですよね…??
つまりは免許を返納してもおかしくないだろうし、返納してなくても周りから返納を促して返納しないといけない人も結構いらっしゃるかと思う訳です。
2021年の60歳や70歳の人々…まぁウチのオヤジも現在70歳な訳ですけど…。
ぶっちゃけ今の70歳って若々しいですよ(笑)
当のオヤジは70歳で真っ赤なゴルフに乗り、他の60代や70代の方々でも人生の最後に乗るクルマだからオシャレで目立つクルマ!
とか、リタイヤ後は密にならない程度に旅をしたいと言って軽キャンパーに走る方もいらっしゃいます。
ライフスタイルは刻々と変化している。
その中で人生最後のクルマに冠婚葬祭に無難で、目立たないけど演歌を聞いてしみじみと乗ろうとカローラを買う人がどれだけいようか??
だからカローラも変わった。
目は吊り上がりスポーティに…時流に沿って3ナンバーになるものの、ソレでも従来ユーザーの声も取り入れつつ、日本の国土で取り回し易い範囲でワイド化されたんでしょう。
恐らくこの2006年の雰囲気のままでカローラがモデルチェンジして行ったら…惜しまれつつ消滅してるんでしょう。従来の購買層はもう免許無いんですから。
メーカーも変わらなければならないと思いつつも、現行のカローラ(セダン)にはその方向性を鮮明に打ち出すコトが出来ず、かと言って伝統のブランドを壊すことも出来ず…方向性を模索しているようにも見えますね…(^-^;
何も最新型さえ乗ってれば勉強になる訳でも無い。
かと言って旧車ばっかり乗っててもコレまた視点が一方向になってしまう。
この年代のクルマに乗るのもコレまた楽しいし勉強になりますね~(^^)v
140系カローラにはそのメカニズムや機構云々よりも今回は色々思うコトがありましたね…ではまた。