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2023年12月27日 イイね!

走る芸術品



どうも(^^)v

今回はリクエスト頂きましたカタログのアップになります。

後輪駆動というお題でやってますが…コレも縁が無いなぁ…(汗)

ってコトで…



117クーペ後期☆☆シリーズです♪

ちなみに「☆☆」でスターシリーズと読みます…にしきのあきらみたいな感じ(ぇ

乗ったコトすら無いですが、小中学生時の友人の叔父に、117クーペが愛好家の人がいましてね…クルマだけ見たコトありますが、まさにこのスターシリーズで、アイボリーのXE。

どうやら117クーペの角目が好きな方らしく、3台乗り継いだそうで、このアイボリーのヤツもレストアしてましたが、90年代後半にこの角目をレストアするのは、当時の旧車の世界でも異様だった気がします…117=ハンドメイドだろ!って時代。

そうですねぇ…今ならZ32の後期最終をレストアするような感じでしょうか。

S30やS130は当然として、Z31ならまだ分かるけど、Z32ならまだ個体もソコソコあるし、ましてや後期の最終をレストアって中々耳にしません…2023年現在は。

他には小学校1年位の時、近所の川沿い…と、言っても片道1車線で僅かながらも流通量のある道路に恐らく量産丸目で白の個体が放置されてましたね…結構長期間。

おぉ…そういえば数年前までよく見かけてた当時ナンバー普段使いで緑の量産丸目の個体はドコに行ったのか…最近走ってるの見ないなぁ…(汗)

と…まぁ、何かと縁がありそうで無さそうな…(笑)

いすゞの旧車の中では現存率の高い個体だと思います♪

さて、そんな117クーペは1968年にデビューしています♪

言わずもがな、デザイナーは有名なジウジアーロ…当初はハンドメイドで生産される優雅な高級クーペでしたが、1973年に中期型へマイナーチェンジ。

この中期でより採算性を重視した量産型になり、その後、1977年に後期型へとマイナーチェンジ。

後期型では当時の時代の流行に合わせるように、角目4灯のヘッドライトになるのが特徴♪

そして翌1978年に全車が今回アップします、スターシリーズになります。

コレで全車排気量が排ガス規制対策のパワーアップの絡みで2リッターとなるのが特徴です(*'▽')

そんな117クーペ後期スターシリーズのキャッチコピーは…



走る芸術品

コレはスターシリーズに限らず、モデル全体を通してのキャッチコピーになりますが、量産になろうと、角目になろうと、このデザインは未だコピーの通りで、芸術品のように滑らかで流麗なフォルムが特徴です♪

今回はそんなスターシリーズが登場した直後の、1978年12月の内容となります。



と…いう訳で117クーペの後期となりますが、角目4灯のヘッドライトに、このマルーンのボディカラーが似合う気がします(*'▽')

パッと見ただけでも分かるように、決して角張ってる訳でも無く、かと言って丸味を帯びまくってる訳でも無く、イイ感じで抑揚の付いたフォルムで、117クーペ独特のデザインだと思います♪

そして決して若者向けの走り屋風という感じは全く無く、あくまでも優雅でエレガント…よりアダルトな層へ請求している感じがあります(^^)v

しかし…しかしですよ…





クセが強いなコレ(爆)

その名もXC-Jというグレードで、ボンネットに入った唐獅子…もうなんつ~かアダルトもへったくれも無い程にド派手なヤツ(爆)

しかもボディカラーはこの赤のみで、このグレード専用でこのデカールが標準!

元ネタは間違いなく米国はポンティアックの火の鳥ですよ…(笑)

で…ドチラかというと、この手のボンネットグラフィックなるヤツで印象に残る日本車と言えば、S110ガゼールのカモシカを連想するかと…。

しかし!ガゼールより、コッチの117クーペの方が早いという…(汗)

フロントガラスが強化ガラスなのが、当時では当然ではあるものの、新車時でもこのように独特の模様が入ってるのを懐かしく感じます(^^)v

自分のガゼールもそうでした…味ですねぇ~♪



量産丸目以降、トランクパネルがプレスになったので、それまでの独特な丸味は無くなったものの、ソレでもこの当時の他のクルマと較べると十分に個性的!

リアテールは中期以降から、このように横一文字に並ぶタイプに。

リアガーニッシュがこの後期でどうやらより黒くなってるのと、リアバンパーもゴム部分と言いますか…黒い部分が増加。

個人的にリア周りに関しては、ハンドメイドの時代よりもこの後期の方が好みだったりします(*'▽')

そして、このアクアブルーというボディカラーが結構好み♪

昔のクラウンにあった、ミズリナグリーンを更に淡くしたような感じですよね(^^)v

但し、残念ながら?このボディカラーは設定されてるグレードが極端に少なく、XCとXTのみだったり…(泣)



インパネは直線基調で、運転席周りはウッドパネルにウッドのステアリングと、結構当時のラグジュアリーカーと言えるような雰囲気を纏っているのに対し、助手席側が極端にそっけない…(苦笑)

特に、助手席側のエアコンレジスターなんて、メッキの加飾が付いてる訳でも無いですし、実に素っ気ない印象が残ります…(^-^;

ココまで運転席側と助手席側で温度差の大きいクルマもチョット珍しい。

ちなみに、初期モノのハンドメイド車は内装へ正真正銘モノホンの台湾楠が使われます…(汗)



室内も黒一色でスパルタン…という感じでは無く、あくまでラグジュアリー寄り。

ややバケット風なシートは後期で写真のモケット仕様はフルリクライニングとウォークイン機構が装備され利便性がアップ(^^)v

当時のクルマとしては、コンソールが比較的大型に見えます…ちなみに全幅1600㎜と、今の基準で見ると狭く感じます…(汗)



ジウジアーロの凄いトコは、ココまで丸味のあるクーペなのにも関わらず、後席がこの手にしては比較的ルーミーな所ですね(*‘∀‘)

スキー・リッドなる、トランクスルー機構が新たに設けられていますが、さすがに板剝き出しで載せる気には…(苦笑)

ソレとヘッドレストも当時としては大型の部類に入るんじゃないですかね(^^)v

そんな117クーペ後期スターシリーズに搭載されるエンジンは全部で3機種…。



・G200…直列4気筒2000㏄DOHC、ECGI、135馬力、17.0kg-m。

排ガス規制後のパワーを補う為に全車2000㏄エンジンへ…。

また、XEとXGに搭載されるこのユニットは、排ガス規制で軒並み牙を抜かれた当時の国産エンジンの中では、18R-Gや2T-Gと並び稀少なツインカムなのが特徴!

そして117クーペは何気に日本初の電子制御燃料噴射だったりします♪

ソレと、2リッターという扱いこそしているものの、実は正確に言うと1949㏄。

四捨五入すると実は1.9リッターになりますが、コレはこのエンジンブロックで最大限にボアを拡大した限界の排気量でこうなってる模様…。

・G200…直列4気筒2000㏄SOHC、ECGI、120馬力、16.5kg-m。

上記のシングルカム仕様で、XC-JとXCに搭載。

・G200…直列4気筒2000㏄SOHC、キャブ、115馬力、16.0kg-m。

上記のキャブレター仕様で、XT-LとXTに搭載。



点火装置は後期からフルトラ点火になったこと、そして先程話題にしたECGI♪

当時はまだキャブレターも多かった時代ですから、真夏や冷間時での始動性はかなり信頼性が高かったんじゃないでしょうかね(^^)v



コレらに組み合わされるミッションは、全車に5速マニュアルと、XGを除き3速オートマの設定もあります。




足回りは、フロントがダブルウィッシュボーンで、リアがリーフリジッドという、この時代では例えスペシャリティクーペと言えども、極めてオーソドックスな機構だったりします(*'▽')

そして駆動方式は当然ながらFRと(笑)



装備としましては、天井にルームランプとマップランプ、半ドア警告灯に当時としては珍しいシートベルト装着警告灯もあります(*'▽')

恐らくですが、シートベルト連動では無く、エンジン始動後数秒間だけ点灯するヤツだとは思います…当時は装着しなくても違反じゃないので…(汗)



エアコンは当時としてはもう豪華の極みとしか言いようがないオートエアコン!

70年代後半なんてエアコンが無いクルマも当たり前でしたので、オートエアコンなんてのは贅沢の頂点ですね~(*´з`)



時計はデジタル表示で、オーディオは4スピーカーのカセットステレオ…当時はどれも豪華な装備に値しますが、今の目線で見るとどれもシンプルです(笑)



で…やはりラグジュアリークーペなので、トランクオープナーは電磁式!

それにしても室内空間といい、トランクスペースといい、車体のサイズを考えると、どれも結構広いと思いますね(^^)v



更にヘッドランプウォッシャーに、電磁式ドアロックと、当時としては電気仕掛けの装備が多いのも特徴♪

元々が60年代のクルマだけに、後付けで装備がドンドンと増加していく感じがします(笑)



XEはフロントガラスにボカシが入っているのと、合わせ…

合わせがガラスになってますね…(爆)

とにかく合わせがガラスを採用(笑)

パワーウインドウもあります(*'▽')



そしてXC-Jはボンネットデカールとカラードマッドガード、アルミホイールと、見た目を重視した仕様になる模様。

XEはエンジンルームにインスペクションランプを装備しますが、この手が最後まで装備されたクルマってなんでしょうね??

自分が乗ってた12クラウンは装備されてましたね(^^)v



で…グレードはこんな感じで。

・☆☆XT…(5MT/3AT)

最もベーシックな117クーペで、SOHCキャブ仕様。

■☆☆XTの主な装備
●警報警告装置
・ブレーキフェイルウォーニングランプ
・オイルウォーニングランプ
・ヒートウォーニングランプ
・チャージウォーニングランプ
・ハンドブレーキインジケーターランプ
・ウォッシャー液ウォーニングランプ
・ラジエータ液ウォーニングランプ
・ヒューズ断線ウォーニングランプ
・ストップランプウォーニングランプ
●安全装置
・昼夜切換防眩脱落式ルームミラー
・部分強化フロントガラス
・フロントELR3点式シートベルト(テンションリデューサー付)
・レオスタット
・リアデフォッガー
・ウォッシャータイマー付間欠2速ワイパー
・タルボ型可倒式フェンダーミラー
・リーディングトレーリング式リアブレーキ
●タイヤ/ホイール
・6.45-13バイアスタイヤ+キャップ付ホイール+トリムリング
●装備品
・油圧計
・電流計
・3針式クォーツ時計
・ヒーター
・パンチサウンド付AM/FMマルチラジオ+2スピーカー
・キー/ランプ付グローブボックス
・電磁式トランクオープナー
・メーターパネル(ヘヤ―ライン・アージェント)
・樹脂成型2本スポークステアリングホイール
・ウレタン成型シフトノブ(MT車)
・リッド付センターコンソール
・部分ファブリックシート
・後席コートハンガー
・ループフロアカーペット

▲☆☆XTの主なオプション
●タイヤ/ホイール
・165SR13スチールタイヤ+キャップレスホイール
・185/70HR13スチールラジアルタイヤ+キャップレスホイール
・185/70HR13スチールラジアルタイヤ+アルミホイール
●装備品
・パワーウインドウ
・エアコン
・カセットデッキ
・カセットデッキ+4スピーカー
・4スピーカー


・☆☆XT-L…(5MT/3AT)

単にキャブ仕様豪華版というだけでは無く、実質最上級のXEに次ぐ装備の入った高級グレードだったりします(*'▽')

■XTにプラス、またはグレードアップする装備
●警報警告装置
・シートベルトウォーニングランプ
・ドア開放インジケーターランプ
●安全装置
・電磁式ドアロック
●タイヤ/ホイール
・165SR13スチールタイヤ+キャップレスホイール+トリムリング
●装備品
・パワーステアリング
・カセットデッキ+4スピーカー
・マップランプ付オーバーヘッドコンソール
・メーターパネル(ブラジリアン・ローズウッド)
・キャストウッド3本スポークステアリング
・キャストウッドシフトノブ(MT車)
・全面モケットシート
・ファブリック張リアパーセルトレイ
・カーペット付ドアパッド
・カットパイルフロアカーペット

▲XTより更に選択可能なオプション
●装備品
・オートエアコン


・☆☆XC…(5MT/3AT)

電制制御燃料噴射(ECGI)仕様で最もベーシックな仕様は、XTより豪華且つスポーティ志向な内容になります(*'▽')

■XTにプラス、またはグレードアップする装備
●警報警告装置
・シートベルトウォーニングランプ
・ドア開放インジケーターランプ
●安全装置
・リアディスクブレーキ
●タイヤ/ホイール
・165SR13スチールタイヤ+キャップレスホイール+トリムリング
●リアサスペンション
・トルクロッド(MT車)
●装備品
・カセットデッキ+2スピーカー
・マップランプ付オーバーヘッドコンソール
・メーターパネル(ブラジリアン・ローズウッド)
・キャストウッド3本スポークステアリング
・キャストウッドシフトノブ(MT車)
・部分モケットシート



・☆☆XC-J…(5MT/3AT)

ボンネットデカールや専用にブラックアウトされたホイール、各所がカラード化や、マッドガードが唯一装備される、SOHCで最もスポーティな仕様。

■XCにプラス、またはグレードアップする装備
●タイヤ/ホイール
・185/70HR13スチールラジアルタイヤ+アルミホイール(ブラック)
●リアサスペンション
・スタビライザー(MT車)
●装備品
・メーターパネル(ヘヤ―ライン・ブラック)

◎XC-J専用装備
・ボンネットデカール
・マッドガード
・カラードバンパー
・ブラックアウトサッシ
・部分ファブリックシート(チェック柄)


・☆☆XG…(5MT)

DOHC搭載で、唯一5速MTのみ設定。
117クーペの中で1番ホットなスポーツモデル。

■XC-Jにプラス、またはグレードアップする装備
●安全装置
・ヘッドランプウォッシャー
●タイヤ/ホイール
・185/70HR13スチールラジアルタイヤ+アルミホイール(シルバー)
●リアサスペンション
・強化型ショックアブソーバー
●装備品
・オーディオ&スピーカーレス

▲XC-Jより更に選択可能なオプション
・オートエアコン


・☆☆XE…(5MT/3AT)

DOHC搭載で、シリーズ中の最上級ラグジュアリーグレード。

■XT-Lにプラス、またはグレードアップする装備
●安全装置
・サンシールド付フロント合わせガラス
・電動リモコン式フェンダーミラー
・リアディスクブレーキ
・ヘッドランプウォッシャー
●タイヤ/ホイール
・185/70HR13スチールラジアルタイヤ+キャップレスホイール+トリムリング
●リアサスペンション
・トルクロッド
・スタビライザー
●装備品
・デジタルクォーツ時計(照明コントロール付)
・オートエアコン
・インスペクションランプ



コレにボディカラーが全9色。

自分でしたら、☆☆XEの5速でボディカラーはガーネットマルーンを…。

本当ならアクアブルーが1番気になりますが、☆☆XEには無いので…(^-^;


オマケ



コレが1966年に東京モーターショーで登場してきた117スポーツというコンセプトカー。

その後市販化するハンドメイドモデルと、この時点で細部を除けばほぼそのままだというコトが分かりますね(^^)v

ちなみに、同時に「いすゞ117」という、丸目4灯ヘッドライトのフロントマスクを持つ、4ドアセダンのコンセプトカーも出てますが、コレが後に異型ヘッドライトになり、フローリアンとして登場してきます(^^)v



で…コチラはその翌年となる1967年の東京モーターショーに展示された117スポーツ。

登場を翌年に控え、最終生産型で登場していますので、もうココまで来ると市販車と大差ありませんね~(*´з`)

最も違うのは名前…元々の開発コンセプトが高級クーペになるので、よりエレガントな印象を持たせる為か、スポーツがクーペに。

で、この「117」って数字は開発コードが由来になってるのは有名ですが、今回調べて初めて知ったのは、当時映画で「007」が人気だった為、半ば便乗するような感じで、語呂も良かったので最終的に採用したそうです(*'▽')

時報…関係ないんだ(爆)



更に登場からしばらく経った1972年には、117クルーザーというコンセプトカーが登場♪



コチラは、主にリア周りが大改造され、シューティングブレークのような感じにアレンジされてますね♪



リアシートを倒すと、フラットで広大なスペースが生まれるのが特徴!

しかし、やや時代が早過ぎたのかお蔵入りに…。

ただ、検討はしていたんでしょうね…実際にナンバー取得までして走行するレベルだったようで…。

他には4ドアモデルやハードトップなんてのも検討されたようですが、全てはご存知の通り幻で終わっています…( ;∀;)

さて…そんな117クーペはその後、この手としては異例で、ディーゼル搭載車が追加されたりしながら、1981年に後継車となるピアッツァが登場するカタチでモデル終了。

当時としては結構な長寿モデルで、実に13年も販売された訳ですが、どうやら発売から10年の時点で98%という驚異の残存率だったとか…いや…スゴイです。

で…モデル全体を通しては、13年で85549台と、やや少な目な印象があります。

しかし、当初数年のハンドメイドによる製造で台数が出なかったコトと、元々がこのような高級クーペ、そしていすゞの販売網を考慮すると、妥当なのかなぁ…と…。

そして、2023年の現在、意外と中古車市場ではファンが多いからか、半世紀近く前の車種とは思えない程、ソコソコのタマ数があります♪

ただ…一時期より結構高騰してますね…もうチョット手が出しやすいイメージだったんですがね…(苦笑)

専門店もありますし、後のピアッツァやFFジェミニなんかよりは維持がまだし易いかもしれませんね(^^)v

良いなぁ…こういうのを見直すと気になっちゃうんですわ…まだいすゞを所有したコトに無いし(笑)
Posted at 2023/12/27 09:27:56 | コメント(10) | トラックバック(0) | カタログ~いすゞ~ | クルマ
2023年08月30日 イイね!

10分の1ですって!?



どうも(^^)v

今回は「失敗車」をお題としてカタログのアップをしております。

長々やってますが、今回含めあと2冊って感じで。

個人的にはクルマ自体というよりも、出すタイミングが失敗じゃないの?

なんて思わせる1台ですが…



ビークロス
175リミテッドエディションです♪

その前にビークロス自体に馴染みは無いんですがね…(^-^;

近未来的なデザインは確かに未だカッコイイですし、個性という面でもココまでぶっ飛んだSUVもそうそう無いですし、2023年の目線で見ると中々に気になる1台だとは思っています♪

そんなビークロスは1997年にデビューしています♪

元々は1993年に出したコンセプトカーが発端で、コレがどうやら反響を呼びまして、見た目の基本的なトコはほぼそのまんまで出ています…なのでかなり奇抜(笑)

しかし…しかしですよ…出てくるまでに4年掛かっちゃってるモンだから、新鮮味という意味では、この個性が非常に勿体ないコトになってます…(泣)

例えばRX-8なんてのも、最初のコンセプトから出て来るまでに結構掛かっちゃってるモンですから、結局出てきた時には見慣れた新型車という感じですからねぇ…。

この辺り、コンセプトからデビューまでの間ってのはホントに大事かと…。

で…デビューしてからは奇抜過ぎて中々売れない訳です。

そりゃそうですよね…コンセプトモデルを見て「カッコイイ!」ってなったとして、現実的に身銭を投入するかとなれば話は別ですからねぇ…各々生活環境がある。

ただ、この辺りメーカーとしても分かっていて、どうやら金型の耐久性の設計なんてのも、元々の規模が3000台位での総生産台数でやってた模様。

しかしながら、モデル途中でボディカラーの追加があったものの(コレがスゴイけど…)、特にテコ入れは無く、1999年に今回の175リミテッドエディションという特別仕様車を出すコトになった訳です。



コレがとにかく特別仕様車という感じのカタログでして、このようなケースに1枚1枚写真が入ってるような、気合の入った感じです(*'▽')



この175リミテッドエディションは文字通りで175台の限定車♪

なんでもビークロスの開発コードネームが「175」だったコトに由来するんですが…

総生産台数の10分の1がコレという(爆)



このカタログにはコンセプトで登場したビークロスを発端として(けど、どうやら左上に出てる1987年のCOA-Ⅲってのが予兆にあたるそう…ビッグワンガムでありましたね!)、実際に販売開始に至るまでのストーリーも掲載。

コンセプトモデルの細かい話はまた後程しましょう(*'▽')

今回は1999年2月の内容で、まさにこの特別仕様車が発表された時の内容です。



と…言うコトで、このように1度見たら忘れられないSUV…ビークロス。

コンセプトカー時代とはなるものの、この発端となったデザイナーは中村史郎。

個人的にはこの人のデザインってとにかく販売し出すとズッコケるイメージしか無いんですよ…(汗)

JT190のジェミニ、2代目ピアッツァ、更にゴーン時代の日産でチーフデザイナーになってからのV35スカイライン以降のヤツからと…。

台数出さないといけない大衆車含めどれも奇抜で、今見ると良いものの、当時はもう違和感しか無い、カッコ良く言えば、時代の先を行き過ぎたクルマばかり…(汗)

そんなイメージがどうも自分の中で抜けないんですよねぇ…(^-^;

下半分が無塗装樹脂で覆われたボディは、金属と樹脂という、熱膨張率が違うそれぞれの素材を大規模で使用する為、建付調整が大量生産には不向きで、ほぼハンドメイド…どうやら117クーペ時代の熟練工まで携わってるようです…(汗)

コレは新車時こそイイものの、経年劣化で必ず樹脂部分が白化しますからねぇ…現行車の大半も同じコトが言えるんですが、とにかく後々手入れも大変でみすぼらしくなっちゃうのがなんとも…(泣)

ちなみに少量生産を加味してたからか、レンズ類は他車流用が多いのも特徴!

特にミツオカが使う手法ですねコレ(笑)

ヘッドライトはオートザムキャロル、ウインカーレンズはL300オプティ、ヘッドライトとウインカーレンズの中間に位置するポジションランプは日産パオ。

サイドマーカーはユーノスロードスターと共用…と、けど常套手段ですねコレ。



リア周りもとにかくウネッとした曲面が印象に残ります♪

スペアタイヤがバックドアの内板に組み込まれるコトにより、とにかくスタイリッシュ…だけど一発でSUVなんだなと思わせる造り込みはカッコ良さにかけてはホントにイイなと思わせるポイント…カッコ良さにかけては。

で…これまたハイマウントストップランプはユーノス100の流用…流用先もマイナー(爆)



インパネは曲面を多用した外観とは対称的で結構スクエアな箇所が目立ちます。

上段一等地には、90年代後半に装着率が急上昇したカーナビ…と、いうよりビークロスの場合はナビ機能が無くてもモニターが標準…理由は後述。

その他、エアコンパネルやシフトレバー、各スイッチ類は恐らくビッグホーン辺りと共用なんでしょうかね…さすがにこの辺りまでコストが掛けれなかった感じは出ちゃってます…(^-^;

その前に外観でココまでコスト掛かってるのが異様なんですが…(笑)



インテリアはとにかく真っ赤なドアトリムが目立ちます!

そしてシートもですね…175リミテッドエディションには赤と黒のツートンカラーとなったレカロシートを装備するのが特徴!

当時のSUV/クロカンというジャンルでは飛び抜けて個性派なのが分かります♪

そんなビークロス175リミテッドエディションに搭載されるエンジンは1機種のみ…。



・6VD1…V型6気筒3200㏄DOHC、215馬力、29.0kg-m。

コンセプトモデルは1.6リッター直噴のスーチャー仕様でしたが、実際に搭載されたのは、ビッグホーンと同形式ながらも細部に改良が入った3.2リッターに…。

いすゞとしては意外でして、搭載されるのはガソリンのみ…ディーゼルが無いんですよ…(汗)



コレに組み合わされるミッションは4速オートマのみ。



足回りはフロントがトーションバースプリングのダブルウィッシュボーン、リアがコイルリジッドと、いかにもトラックメーカーらしいサスペンション形式。

基本的にはビッグホーンをベースとしているので、このような感じになっているものの、ショックアブソーバーがこの通り…カヤバ製のオイルタンク別体というかな~りコストが掛かった内容。

純正部品なのにショックだけで1本5万もするらしい…(汗)

ほぼほぼビッグホーンのラリー車用と同等の内容らしいです…凝ってるんです。



そして4駆のシステムにはトルクオンデマンドという機構を採用♪

電子制御で駆動配分をするシステムとなってます(*'▽')



装備としましては、175リミテッドエディション専用の内容も多く、ステンレス製のグリルガーニッシュや、限定車ならではのシリアルナンバープレート。

ホイールやエキパイもポリッシュ仕様になる他、エンブレムも3D化!



で…前述の通り、モニターが標準装備。

そしてバックミラーはマップランプ内蔵…ガラス貼付けまではイイとして、配線が出て来てる…(爆)



で…モニターが付いた理由はこの通りで、バックカメラが標準という…(汗)

コレ…当時としてはかなりスゴイコトですが、要はそれだけ後方視界が悪いってコトでもあります…(苦笑)

どうやらカメラにはシャッターが付いていて、バックに入れるとシャッターが開く構造のようですよコレ(*'▽')



給油口はアルミダイキャスト製とこれまた凝った造りではあるものの、オープナーは無く、鍵で開けるという、昭和感がやや漂う内容…(苦笑)

ちなみにバックドアもオープナーが無く、鍵のみで開閉…実用性はう~ん…(汗)



スペアタイヤはこの通りバックドアに内蔵し、確かに見た目はスッキリとするものの、バックドアにコレだけの重量物を内蔵する訳ですから、重みで建付が変わってこないのか?この辺り気になるトコ。

メーターパネルはカーボン調になってまして、スポーティ感を出してます!


で…グレードは当然ながら175リミテッドエディションという特別仕様車なので仕様も1つのみ。

■175リミテッドエディションの主な装備
・スペシャルカラーインテリア(レッド&ブラック)
・前席本革レカロシート(レッド&ブラック)
・ダブルフォールディング機能付5:5分割リアシート(レッド&ブラック)
・シリアルナンバーオーナメント
・グリルガーニッシュ
・3Dサイド&リアデカール
・245/70R16タイヤ+5本スポークポリッシュドアルミホイール
・大径ポリッシュドエキゾーストパイプ
・モノチューブ別体タンク式ショックアブソーバー
・強化キャブマウント
・LSD
・前席エアバッグ
・ABS
・集中ドアロック
・キー付グローブボックス
・電動格納ヒーテッドドアミラー
・バックアイカメラシステム(カラー)
・T165/90D17アルミスペアタイヤ
・フルオートエアコン
・チルトステアリング
・CD/MDチェンジャー対応AM/FMラジオ+カセット+5インチTV+6スピーカー
・前席バニティミラー
・残光式ルームランプ
・エアバッグ内蔵MOMOステアリングホイール
・本革巻ATシフト&トランスファーレバー
・カーボン調メーターパネル&ガーニッシュ



コレにボディカラーはなんと全部で25色!!

しかもココまでバリエーションがあると、もう手吹きなんだそうで…(汗)

前も話題にしましたが、どうやら実際に生産されてないボディカラーもあるんだとか…(汗)

なんせ各色キレイに割り振っても1色辺り5台ですので…。

ちなみに過去の生産車にあやかったボディカラーってもあるんだそうです(*'▽')

自分でしたらガーラピーコックマイカで(^^♪


オマケ



コチラは1993年のモーターショーで出たコンセプトモデルのビークロス。

1.6リッター4気筒スーチャー仕様の5速マニュアルだなんてメカニズムは実際の販売車両と大きくかけ離れていますね…(^-^;



こうやって見るとほぼほぼデザインはそのまんまですが、やはりまだ磨かれてない…と言いますか、アラの目立つデザインですね。



で…室内は全然違いますね…もうコッチのが断然近未来的(笑)

この内装なら更にぶっ飛び感が倍増してたコトでしょう(笑)



で…実はビークロス自体の販売は1999年の175リミテッドエディション発売で終了しています。

但し国内の場合。

北米ではエンジンがパワーアップして2002年まで継続販売されますが、99年にVX-O2なるオープンモデルのコンセプトカーも提案しています(*'▽')

その他、4ドアモデルもコンセプトモデルで出してはいたものの、結局はどれも販売までには行かず、あくまでコンセプトで終了しています。

最後に…個人的にこのクルマでもう一つ失敗なのではないかと思ってしまうのは、タダでさえいすゞの国内販売シェアが終了間際のような時代に、なんでこんなパイクカ―のようなクルマを出して来たんだ?と…(苦笑)

例えばコレが80年代後半のバブル真っ盛りに出てたら、ソレこそ飛び道具でウケたでしょうに、最早乗用車は全てOEM、更にSUV系もラインナップは少なく、国内販売シェアを上向かせたいなら、もっと多数の客層を取り込めるようなクルマにしないとダメだったんじゃないの!?ってなる訳です…。

少なくともその方向で台数が稼げたなら、ひょっとしたらいすゞがまだ国内販売で乗用車はともかくSUVを出せていたかもしれません…後のアクシオムとかも。

そうなるとつくづく惜しいクルマだなと思いますねぇ…。

どんなにイイクルマだろうとデビューさせるタイミングは重要だと思わせるクルマです。
Posted at 2023/08/30 15:13:27 | コメント(6) | トラックバック(0) | カタログ~いすゞ~ | クルマ
2022年11月15日 イイね!

働くシーンを気持ち良く。



どうも(^^)v

今回はカタログのアップになります。

まぁ馴染みは全然無いんですがね…(苦笑)




初代ファーゴバン後期です♪

改めてカタログを見ますと、コレが結構バンとしては豪華な部類だったと改めて思いますね(*'▽')

そしてこのカタログの時点でデビューから10年経つんですが、ドコとなく近未来的なフォルム♪

おぉ♪意外とイイじゃないかと思います(笑)

さて…そんな初代ファーゴは1981年にデビューしています♪

ボディタイプとしては、ワゴンとバン、そしてマイクロバスとレアではありますが、トラックなんてのもあります(*'▽')

で…今回はそのバンタイプ。(マイクロバスも含みます)

1991年には後期型へとマイナーチェンジされ、フロントグリル等のデザインが変わっています♪

そんな初代ファーゴバン後期のキャッチコピーは…



働くシーンを気持ち良く。

まぁ…コレで気持ち良くなった人がどれ位いるのかは知りませんが、バンにしてはイイんじゃないのかと思いますね(*'▽')

今回は後期型へマイナーチェンジした直後の1991年1月の内容です♪



ってコトでファーゴに詳しくは無いですが、コレが後期型。

モデルライフの中では比較的大きな変更で、外観上ではフロントグリルがハニカムメッシュを採用しています(*'▽')

ベルトラインをモールが一周していますが、その中にウインカーレンズやスライドドアレールを一体化してスッキリしたデザインは中々の見物です♪

「ザ・カプセル」なんてワードでカプセルシェイプを売りにしていたファーゴですが、実際にこの時期でデビュー10年とは思えない程にデザインはスタイリッシュ!

但し、豪華絢爛な100系ハイエースやE24キャラバン/ホーミーに対しては、ややシンプル過ぎる傾向にありますし、デリカスターワゴンのような圧倒的な走破性という感じの尖ったキャラクターで無いコトもあり、販売台数は少なく…。

いすゞのディーラー網が他社に比べ小規模なコトも災いしてるでしょう…(汗)

ちなみにリア周りのカットが今回のカタログでは未掲載の為、割愛。

気になる方は画像検索よろしくお願いします(笑)



インパネは直線基調で機能的なモノの、地味でしかないですね…(汗)

だって当時のライバルは100系ハイエースとE24キャラバンですよ…。

明らかじゃないですか…(泣)

しかもハイエースはこの当時デビューして2年位だし、E24はインパネのデザインを曲線基調に変えてますしね…(汗)

ちなみにファーゴもほったらかしでは無くて、1986年にマイナーチェンジをした際にデザインを変更してるんですが…

正直前期のデザインの方が未来的…(泣)

恐らくオーディオのDIN規格云々とかで時代に合わせた変更にはなるのでしょうが、その分で地味になっちゃったと言いますか…(汗)



シートは豪華グレードとは言え、バンとしては異様じゃないですか??

穴開きヘッドレストだったり、バケット風のシートだったり。

しかし全体的に見ても乗用車風のシートを使ってます!

そんな初代ファーゴバン後期に搭載されるエンジンは全部で2機種…。



・4FG1…直列4気筒2400㏄OHCディーゼル、85馬力、16.2kg-m。

後期でワゴン含めディーゼルはこのエンジン1機種に統一!

しかし…エンジン型式にGが入るからガソリンかと思ったらディーゼルなのね(爆)

後期でも最終型はコレがターボ化…しかし馬力はそのままでトルクアップのみというのが考え方によっては良心的。

カタログスペック上の数値だけを狙ってないもの(笑)

・4ZC1…直列4気筒2000㏄OHC、82馬力、15.0kg-m。

乗ったコトも無いですし、イイか悪いかどうなのかも分かりません…(苦笑)



コレらに組み合わされるミッションは、全車に5速マニュアル…但しコラムとフロアの設定アリ。

そして一部に4速オートマの設定…それにしてもODオフスイッチがなんとワイパースイッチにあるっていう…(汗)

こんな独特の配置は見た記憶がありません…(汗)



足回りはフロントがダブルウィッシュボーンで、写真で見る限りスプリングがトーションバーという典型的な内容。

リアサスもリーフリジッドという典型的な仕様ではありますね(^^)v

確かにこんなトコで奇をてらっててもしょうがない…(苦笑)



ボディには主要箇所で部分的に防錆鋼板を使用。

塗装はスリーコート塗装となっています。



装備としましては、ハイルーフ仕様はバックドアがルーフの上面まで大きく開くタイプ♪



更にバックドアハンドルが左右に装備されているので、ボディ側面からも開くコトが出来る便利な仕様!!

コレはライバルに対する大きなアドバンテージかと思います♪



平床モデルはフロアの下に収納スペースを装備。

ただ…バンは荷室にドンと積みますから、使い勝手は正直…(汗)



他にはメーカーオプションでヘビーデューティ仕様が用意されているのが特徴♪

運転席のシート表皮、ドアヒンジ、スライドドアストッパー、ロアプレートと使用頻度に応じ破損しそうな箇所を強化しています!

だったら対してコストも上がらないだろうし、もう標準にすればとか思ったり。



他には集配仕様車の設定もあります(*'▽')

おぉ…このワイヤレスドアロックは先日のダイナと同じ感じじゃないか(笑)!

地味なトコで荷室ルームランプの光量をアップ…いやだったらソコは標準に…(汗)



他はアクセサリーで顔面メッキ仕様に出来るのが、エルフをラインナップするトラックメーカーのいすゞっぽい感じがしますよね(笑)



で…バンにしてはシートヒーターがある時点で驚きます!

更にワックスフリーコートの設定も♪

ハイマウントストップランプ付リアスポイラーは後期で設定されてますね(^^)v

ちなみにこのカタログは誤字になってますね…(苦笑)

ハイマウントストラップランプ…と。



で…グレードはこんな感じ。

一見グレード数は少ないように見えますが、ボディタイプが多く実は結構複雑…。

まずは2WDシリーズから始まり…

・LS

最上級グレードで乗用車感覚な仕様になりますね(^^)v
パワーウインドウにブロンズガラス、プライバシーガラス、モケットシート、残照式ルームランプ、カラードフルホイールキャップ等、4ナンバーバンにしてはやたら豪華な装備ですよね♪
他にもオプションでサンルーフの設定アリ!

・LT

中間グレードになりますが、コレでも営業車としてはまだソコソコ豪華な方でして、穴開きヘッドレストのニットシート、カラードグリル、チルトステアリング、集中ドアロック等、営業車で装備を気持ち充実させたいなコレですね♪

・LD

最廉価グレードで、シリーズ中で唯一ガソリン2リッターが選べます。
モロに当時の営業バンという感じで、ハイバックのビニールレザーシートだったりしますね。

次いで4WD…

・LS…2WD比でフォグランプとLSDが標準装備♪

・LT…2WD比でほぼ同様。

・LD

4WDはディーゼルのみの設定。リアワイパーとリアアンダーミラー、センターコンソール等、2WD比較で装備がやや充実しています(*'▽')



ただ…このグレード構成に加え、ボディタイプが豊富なのがファーゴバンの特徴♪

まずはこの標準バンを筆頭に、全長が4350㎜から4690㎜に延長したロングバンを設定。



更にロングボディのハイルーフバン。

室内で密談可能なパネルバンは標準ボディとロングボディに設定。



フルフラットバン…俗に言う平床仕様も標準ボディとロングボディに設定。

但し、グレードはLDのみ。

他にも室内と荷室を区切った間仕切バンってのもありますね(^^)v



更に2WDだと15人、4WDだと14人乗りのバスも設定。

バスとは言え全長はロングボディの4690㎜なので、15人乗ると室内はかなりキツイでしょう…5列シートですしね。



で…ボディカラーは全3色設定ですが、実質ほぼほぼピュアホワイト1色の考えでイイでしょう…(苦笑)

自分でしたら、受注生産になるも、ロングボディLSの5速マニュアルで、ボディカラーはゲイルウインドブルー/シルバーメタリックのツートンを。

オプションでサンルーフとリアスポイラー、ワックスフリーコート、フォグランプ、シートヒーター、フロントエアコン、リアヒーターって感じでワゴンに近い仕様がイイですね(^^)v



で…コチラがショートバンとバスの価格表。



更にコッチはロングバンの価格表ですね(^^)v

一番高いのは4駆のバス…202万8000円。

一番安いのはショートバンのLDガソリンの5速で113万2000円となってます。

ライバル比で高いんか安いんかよく分からんですがね…(苦笑)

さて…そんなファーゴバンはその後1993年にディーゼルがターボ化されたりする一部変更をされた後、1995年にモデルチェンジ。

当時としては比較的長い14年のモデルライフを経て次にやってきたのは、なんとライバルだったE24キャラバンのOEMだったと…(爆)

モデルチェンジしてもモデル末期のキャラバン…しかもライバル…更にOEM。

いすゞの社員からすると複雑な感じがしたのではないのでしょうか…(汗)

そんな初代ファーゴも当時は結構見かけたもんですが、昨今はさすがに生産終了から四半世紀を超えましたのでさすがに見かけなくはなりましたね…(汗)
Posted at 2022/11/15 08:40:12 | コメント(7) | トラックバック(0) | カタログ~いすゞ~ | クルマ
2021年08月21日 イイね!

フットワークディーゼル



どうも(^^)v

今回はカタログのアップになります…

しっかし、子供の頃は走ってるのを見かけたコトはゼロじゃないものの、馴染みは無いですねぇ…(^-^;

ってコトで…



初代ジェミニディーゼル最終型です♪

ロングライフだけありまして、モデル改廃が多く難しいですね…(^-^;

さて…そんなジェミニは1974年にベレットの後継車としてデビューしています♪

元々がGMのグローバル構想に基づき、世界中の各メーカーで沢山の姉妹車を生み出したウチの日本版がいすゞのジェミニになります。

その後、ネーミングが「ベレットジェミニ」から「ジェミニ」になり、ヘッドライトが丸目から角目の中期型へ…。

さらにフロントノーズが逆スラントからスラント形状になった後期型。

そして1981年に角目ヘッドライトが異形ヘッドライトになった今回の最終型になります。

当時のキャッチコピーは…



フットワークディーゼル

いすゞと言えば元来ディーゼルのノウハウが強いメーカーでもありますので、スポーツモデルのZZシリーズに目が行きがちかもしれませんが、コッチのディーゼルも中々のモノです(^_-)-☆♪

モデル末期ながらも世界初のメカニズム等も盛り込んだ今回の最終型。

カタログは1982年3月のモノで、最終型になって数か月後になります。



まずは4ドアセダンですが、異形ヘッドライトやフロントバンパーがポリカーボネート樹脂になった最終型はより80年代車のテイストが出ています♪

にしてもこのボディカラーのインパクトが…(笑)

童夢-零P-2を彷彿とさせる黄緑です。



元々は70年代前半にデビューしたクルマとなる訳ですが、基本的に先進的なフォルムだったのか、この時点でも当時の同クラスと比較して古臭い感じもしませんね(^^)v

個性的なのは給油口がリアピラーのガーニッシュにあります(^_-)-☆

なのでスッキリして見えますね(^^)v



で…クーペもディーゼルがある。

やはりいすゞはディーゼルのノウハウが強いメーカーなので、ジェミニどころか117クーペにもなんとディーゼルがあったりします(笑)

クーペもセダンもフロントからは特に違いは無いですが…



こうやって見ますと結構スタイリッシュですね♪

ただ、ぱっと見た感じでは70系のカローラクーペと似てますね。



インパネは縦型のエアコンレジスターが特徴的。

そしてメーターベゼル横にある、インパネに穴が開いたスピーカー部なんてのは、恐らく当時でもやや古めな印象があったかもしれません。



シートは平板でパッと見た感じではそんなに特徴的なデザインでもありません。

後席シートクッションは前端が乗降性を考慮して斜めにカットされたます。


そんな初代ジェミニディーゼル最終型に搭載されるエンジンは1機種のみ…。



4FB1…直列4気筒1800㏄OHCディーゼル、61馬力、11.2kg-m。

始動性を向上させる為に世界初のセラミックスグロープラグが採用されています。

ただ…乗ったコトが無いので、コレがどうなのか想像も付きません…(苦笑)

機会があればこんなのも乗ってみたいんですがね…(^-^;



コレに組み合わされるミッションが、セダンのLD系は4速マニュアルのみ。

他は5速マニュアルと3速オートマ。

インパネから斜めに生えた独特なシフトレバーが特徴的ですが、LSは今となっては(いや…今やマニュアルが珍しいか…)そんなに違和感の無い直立したレバーになっていますね。

スポーティタイプと言いましょうか…。



足回りはフロントがダブルウィッシュボーン、リアは3リンクとなります。

ステアリングは切れ味の良いラック&ピニオン。



装備としましては、80年代から色々なクルマに装備し出した集中ウォーニング。



シートベルトの項目で気になったのが、LD系はELRすら付かない固定式。

こんな所は造り分けして欲しくない場所だよなぁ…なんて…(汗)



後は取って付けた感もしますが、スポットランプもあったりして照明類は充実。



中でも一番のトピックはコチラのサンルーフ。

国産初のスライド&チルト式!

今ではチルトだなんて当たり前ですが、なんと日本初はこのジェミニだった訳ですね~。



グレードはこんな感じで…

・LDスペシャルセダン

最廉価なのにナゼか唯一のハーフキャップ付きという…(笑)

カーペットはビニールで、ガラスも部分強化と時代を感じる1台。

・LDセダン

LDスペシャルと違い、カーペットがニードルパンチに…。ガラスが熱吸収に。


・LTセダン
・LTクーペ

ココからクーペも登場。センターコンソールが装備去れたり、シートもヘッドレストが付いたりして、やっと乗用車感が出てきます。



・LJセダン

電動リモコンミラーやモケットシートになったり最上級モデル。

・ミンクスセダン
・ミンクスクーペ

コレは見た感じ恐らく女性仕様。部分カラードバンパーになってたり。

・LSセダン
・LSクーペ

スポーティ仕様で、シートはファブリックになりますが、リアスタビ付のセミハードサスになってたりして走りを重視した感じになってたりします。

しかし複雑な車種構成…(汗)

どうせならLSとLJとミンクスの装備を足したトップグレードがあってイイと思うんですがね…(^-^;

どっちかしか選択出来ないようなのが少々勿体無い…(汗)

さて…そんな初代ジェミニですが、その後もディーゼルは電子制御化や世界初の電子制御ディーゼルターボなんてのも出してきて、メーカーなりにテコ入れをしまくって商品として大事にしてきた感じがします♪

その後、大ヒットした2代目FFジェミニが出てからも併売を継続して1987年に生産終了…。

当時としては珍しく、実に13年にも渡るモデルライフはかなりの長寿かと思います。

で…さすがにそんな長寿モデルも生産終了から35年程も経つとさすがに…(^-^;

とか言いながらそういえば北九州で現役の1台を未だに見てるのを忘れてました…(汗)

恐らくアレはナンバーからしても雰囲気からしてもワンオーナー。

イベントでも見ないので恐らく天然さんでしょう(^_-)-☆

いすゞのクルマってやっぱりマジメな感じがします。
Posted at 2021/08/21 15:59:36 | コメント(12) | トラックバック(0) | カタログ~いすゞ~ | クルマ
2019年09月18日 イイね!

GT…ではないのですが…

どうも…(^-^;

実は9月上旬にパソコンが終了しちゃったもんで、ネットの世界からしばらく遠ざかっておりました…(苦笑)

で…16日に悪てみすさんにまたまた造ってもらいまして、スペック大幅にパワーアップ♪

ネットもサクサク動いとります♪

ってコトで久々にアップするのはカタログになるんですが…



ベレット初期型1500デラックスです♪

当然?ですが、84年生まれの自分としては全く馴染みも懐かしさも無いです…(^-^;

イベントに行けば勿論見る機会はありますが、ほぼほぼGTになりますよね。

ってコトで今回は当時としてはGTよりかは一般的だったハズの1500モデルです♪

とりあえず今回のベレットは1963年にデビューしています。

コロナやブルーバードクラスのセダンでして、いすゞとしてはヒルマンの後継的な感じのようです(^O^)

開発期間は約3年で…

・1000~1500ccクラス
・ディーゼルエンジンも載せられること
・トラックのバリエーションが造りやすいようにFRとする
・月産3000~5000台                       
・価格は3年後の値下がりを見込んで他車並以下に設定する
・左ハンドルをはじめ、各種応用型をあらかじめ見込んだ設計をする  

ってな感じで国際戦略や各ボディタイプに対応可能な設計と、色々と考えて設計されたようです♪

で…今回はそんなベレットの初期型でも2ドアセダンが追加された後の1964年9月のカタログです(^O^)

ってか55年前なんだ…(汗)



ってコトでまずは4ドアセダンですが、やや尻下がりで特徴的なリア回りです♪

フロントマスクの写真がマトモに無いのが残念ですが(奥にチョコっと写ってますね)、ヘッドライトは丸目4灯で確か初期型はいすゞのエンブレムが確かひらがなでしたよね(^^)v



そしてコレが1964年に追加された2ドアになります(^O^)



自分がイベント等で見る機会があるのは大概が横長テールになったモデル後半のヤツですね(^^)v

初期モノはこんな感じで台形テールに丸形バックランプです♪

トランクルームランプがライセンスランプ兼用という合理的設計。



で…ナゼかインパネがイラストに(爆)

ステアリングにホーンリングが付く辺りに60年代のクルマって感じがします♪

車窓から見える2台のベレットは当然の如く、品5シングルナンバー♪



室内もイラストだからか、やたらハイソカー風なモコモコっとしたシートに見えなくもないですよね…(^-^;



こんな感じでベンチシートとバケットシートと言う名のセパレートシートが選べます(^O^)


そんなベレット1500シリーズに搭載されるエンジンは1機種のみ…



G150…直列4気筒1500㏄OHV、68馬力、11.3kg-m。

従来モデルより5馬力のアップ!

「べレルで好評のACジェネレーターを…」

当時は直流だったダイナモから交流のオルタネーターに変わっていた時代なので、このようなカタログの記述に時代を感じるコトが出来ますね♪

コレに組み合わされるミッションが、「ダイレクトコントロール」と言われるフロアシフトと「リモートコントロール」と呼ばれるコラムシフト。

共に4速のマニュアルとなっている訳ですが、当時はコラムシフトがスポーティだと思われていた時代でして、実際にコラムシフトの設定がされている車種も多かった訳ですね(他にもタクシー用途で人数乗れるからとか色々あるでしょうが…)。

ただ、ベレットの場合はスポーティなフロアシフトとしてウリにしてますね(^^)v



サスペンションはフロントがダブルウィッシュボーン、リアがダイアゴナルリンクというやや聞きなれない方式です。

ダイアゴナルリンクはコイルサスを用いた独立サスであると共に、横置きの板バネを併用している珍しい方式となってます♪

しかしながら、調べてみますと1930年代~60年代前半までは結構メジャーな方式たようですね(^^)v

ネガとしてジャッキアップ現象により横転しやすいという点もありますが、ソレでも当時は独立サスってだけでも日本車としては稀だと思います。



ステアリングはラック&ピニオン、ブレーキは4輪ドラムです。



容姿がいかにも60年代…そしてニッコニコ(爆)

スッキリクッキリと見えるようにスクリーンワッシャーを使用しております(笑)

言い回しが独特で時代を感じますね…ウインドウウォッシャーじゃないですし。



真上に一体何がある??

後席パーセルトレイにバイオリンを置く確率は一体ドレだけあるんでしょう(爆)



さらにヒーターも装備しております…実にデラックス。



そんなベレットはすぐれたコーナリングで強力な足まわり。

下回りがサビ無くキレイですね(ぇ



で…オプションで用意されるのはなんとスポーツキット!!

エアクリーナーは勿論、ツインキャブにマニホールドもご用意しております♪



バリエーションは4種類…

2ドアのフロアシフトでセパレートシートか…

はたまたそれの4ドアか!?

いやいやココはコラムシフトで華麗なシフト裁きを…

ココはゆったりベンチシートを…

自分は乗るなら2ドアがいいです(笑)

そしてダンディーなカラリング(実際にそう書いてあるんだもん)

ココはグレイシャルブルーがイイです♪




そんなベレット1500デラックスは1年2万キロ保証♪

夜間の緊急サービスもワスプに乗ってイチモクサンに伺います!!

ちなみに工場は「禁煙」って書いてます…ホンマかいな(爆)!?


さて…そんなベレットは御存知の通り日本初のGTやGT-Rなんてのも出てきて、まさに「狼派」な1台になりながら当時としては非常に長い11年のモデルライフを全うします♪

よくよく考えたらベレットって1世代だけで特にモデルチェンジも無いんですよね…(汗)

後継者はベレットジェミニ…ってかすぐに名称もジェミニになる訳ですが(笑)

ただ…やっぱりベレットって言ったらどうしても自分はリアルタイムな世代では無いのでGTのイメージですね…(^-^;

トンガラシみたいでホットでスペーシー♪

三角窓付きで天然クーラーですし♪

水素でも動きます…まぁソレはウソなんですけどね。
Posted at 2019/09/18 23:20:05 | コメント(5) | トラックバック(0) | カタログ~いすゞ~ | クルマ

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