毎度毎度ワンパターンでスイマセン…(苦笑)
今回はカタログネタですが、自分にとってはこんなクルマをアップするのが楽しくて仕方ありません(笑)
現在は積み重ねてる順にアップしてますが、コレをアップしたくてまだかまだかと楽しみにしてました(笑)
インフィニティQ45初期型です♪
今回はすべて本も所有してますので、ここからも一部抜粋してアップします!
しかし、実際にディーラー時代に触った事って無きに等しいんですよ…(苦笑)
一回だけ、ピラーより上を白に、それより下を青にオールペンしたQ45がレッカー入庫してきたことがあります。
原因:インロック(爆)
すっげぇカッコ悪いなぁ…って思いました…(苦笑)
さて、そんなインフィニティQ45がデビューしたのはバブル真っ只中で、日本車の当たり年と言われた1989年の冒頭のCM通り、11月8日にデビューしています♪
当時ティザーCMがバンバン流れていまして、5歳だった自分でもこのCMはリアルタイムで覚えています(笑)
この時代の日産は北米で高級車ブランドのインフィニティを立ち上げる為に開発したクルマで、ライバルのレクサスLS(日本名:セルシオ)に対抗する為に、「ジャパンオリジナル」というキャッチフレーズを掲げ、日本の伝統工芸を取り入れたりした独特の1台でした♪
日産の気合の入れ様もそりゃ凄いもので、カタログの最初にまずは当時の社長であった久米さんのメッセージから始まっています。
ただ、ライバルのセルシオが開発スタートして3年目に情報が入った日産が急遽5年を掛けて開発したクルマだったのもありまして、セルシオと比べると作り込みが甘い感じが如実に出たクルマでもあります…(苦笑)
で…コレがインフィニティQ45のエンブレムですが、唐草模様のバックに無限に開けた道と富士山をアピールしたマークが入っています。
なんとこのエンブレムは七宝焼(笑)
そんなインフィニティQ45は高級車の王道を外したグリルレスのデザインで登場しましたが…
コレが見事に大不振…(泣)
グリルレス故にオーバーヒート気味になるわ、デザインは厚ぼったくて微妙だわで…(苦笑)
結局インパルから後付け感MAXのグリルが出てそれが大ヒット(爆)
最終的にマイナーチェンジでグリルが付くという悲しい結果で終了しています…(苦笑)
そういえば後期はイチローの愛車でしたねぇ…。
そんな特徴的なフロントに比べるとリアはオーソドックスです♪
ちなみにボディカラーはトワイライトカラーと言って、光の加減で色が違って見えるという凝ったものを採用しています♪
インパネのデザインもこの手の高級車としては珍しい、運転席に向かってラウンドしたデザインで、後席というよりも運転手を主役としたようなキャラクターになっています。
そういえば助手席のエアコン吹出し口が2つもあります…変わってますねぇ…(笑)
ちなみにシフトレバーやステアリングの本革は1頭の同じ牛から取っているようです…(汗)
しかも手縫いで…(汗)
すっげぇバブリーですねぇ…
コレはエッグシェル内装と言いまして、白の本革シートを基調とした内装です♪
室内色は革だけで4色、ウールシートで3色という今では考えられないものです!
足回りはこれまた気合の入った世界初の油圧アクティブサス!!
さらに901活動で湧いた日産のマルチリンクです!!
コレがかなり高額で、車検で交換して100万掛かったというクルマを見た事があります(爆)
エンジンもこれまた新開発のVH45DE!
確か4500ccは当時国内最大排気量だったんじゃないかと…(笑)
約1.8tもの巨体を軽々と走らせるものです(笑)
そんなインフィニティQ45の完成車は全車テストコースで40分間の走行テストを受け、不具合チェックをしてデリバリーされます。
それでも壊れます(爆)
当時としてはオーディオも気合が入っていましてなんとBOSEが純正採用!!
なのに4スピーカー…(苦笑)
この辺り日産はホントにツメが甘い。
で…パワーウインドウのスイッチもこのようなヘンピな場所に付いてます…(苦笑)
当時の日産はアベニールやプリメーラもこの方式でしたわ…。
ガラスもこれまた凝ったもので、赤外線カットのガラスが装着されてます♪
確かシーマもそうだったんですが、コレってETCの電波通さないんですよねぇ…(汗)
これまた当時の日産は上から下まで専用のマスターキーがありました♪
インフィニティQ45はこんなデザインで、ここまではまぁ普通…
オプションで18金のキーがあります(爆)
なんとコレが52万円…(汗)
注文した人いるんだろ~か??
万が一注文したとしても、手放す時は手元に持っておくはずですから、中古車ではさすがに無いでしょう…(苦笑)
コレが現存してたら見てみたいものです。
さらにインパネはオプションで日本の伝統工芸を採用した、「KOKONパネル」が選べます♪
コレがエッグシェルシートとセットで43万円…(汗)
このKOKONパネルは工芸家の坂本朝夫さんという方が、1枚1枚手造りで仕上げるそうです…(汗)
まずはパネルを漆塗りで仕上げた後にチタンの粉末を塗り、最後に金粉を塗るという…
まぁ…なんとも悪趣味な…(苦笑)
コレも実際に注文した人いるんでしょうか…(汗)??
坂本さんに仕事は来たんでしょうか(爆)??
コレも実際に見てみたいですねぇ♪
1枚1枚手塗りですから、2つと同じ模様が無いのもポイントですね!!
後はこれまた今では珍しいELフィニッシャーもオプションで設定してますが…
これまでが凄過ぎて普通に見えてしまう…(苦笑)
で…このインフィニティQ45で凄いのが車載工具だったりします…
なんとKTCのミラーツール!!
コレは解体屋で見かけたら即ゲットしましょう(笑)!
最後にデリバリーする際は厳重にプロテクターを装備されて各ディーラーへ輸送されます♪
いや~コレは凄い…まさにバブルの象徴ですね。
おまけ
コレは1985年のモーターショーで発表されたCUE-Xというコンセプトカーですが、コレがインフィニティQ45のルーツとなっています♪
コンセプトだけあって、まだエンジンも3リッターターボで足回りもエアサスだったりしますがコレが一応ルーツになる模様です♪
それにしても改めてカタログを見ましたらホントに凄いクルマですよね!!
この当時の日産は無駄ながらもホントに上から下まで気合の入っていた車種ばかりで、現在から比べると夢のようなラインナップです♪
R32でサーキットを圧巻し、Zのカッコ良さに惚れ惚れし、セドリックは世界初の5速ATを搭載、ローレルもC33で若返り、パルサーはGTI-Rでラリーに打って出て、マーチは世界初のスーパーターボで話題をさらい…
ホントにあの当時の日産が自分は大好きでしたよ(笑)
最高にイイ夢を見させてもらいましたし、将来日産で働いて日産のクルマに乗ってみたいという希望をくれた気もします♪
コストの問題もありますし、グローバルな視点で開発しなければならない時代でもありますが、このような夢を日産にはまた見せて頂きたいですねぇ…