どうも(^^)v
今回はリクエスト頂いたカタログのアップになります。
やっぱ今見てもカッコイイよなぁ…近未来的で♪
初代エスティマ前期 X追加時です♪
ってコトで2011年のブログでも一度取り上げておりますが、今回はXが追加されて以降なんでバリエーション違いって感じですね(*'▽')
以前の文面も引用する箇所もあるとは思いますがご了承を…。
自分も含め、この初代エスティマが出てきた時は衝撃的だったかと思います(*'▽')
なんせこんな大きな図体で、1BOXでもセダンでも無い…だけどドコか近未来的でカッコ良くてこのクルマは何なんだ!?っていう(笑)
そりゃ、プレーリーやシャリオもありましたが、ドコかバン臭さがあるというか…エスティマのような垢抜けてスペシャリティな感じのするワゴン車なんて無い訳で。
さて…そんな初代エスティマは早いものでもう32年前…1990年にデビューしています♪
前述のように近未来的なスタイルで更には当時の日本ではMR2などスポーツカーで認知度のあったミッドシップ…ソレがワゴンになったと(笑)
ご存知の通り、デビュー時はまだまだミニバンなんてワードは日本には全く無く、トヨタとしてもこのように当時は異端児ですから、とにかく開発には慎重になったようで、構想を含めて7~8年は掛かったようです…(汗)
「バブル」という時代背景も後押しし、専用設計を身に纏ったエスティマは非常にコストの掛かった1台となった訳です♪
当時のキャッチコピーは…
Think Free
実は他にも…ってかコッチのがメジャーか?
新世代マルチサルーンなんてフレーズもあるんですが、実はコッチのフレーズを11年前のブログで使っちゃったので、敢えて今回はもう1つのフレーズをタイトルとしました…(苦笑)
ただ…この衝撃度とは裏腹に、当時の日本ではサイズがデカすぎた上に車両価格も300万オーバーと割高なコトもあり、販売は今一歩…と…(汗)
ソコで1992年に5ナンバーサイズにして価格もやや廉価に設定した、子エスティマこと、エスティマルシーダ・エミーナが発表されるとコッチのが大ヒット(爆)
ただ…こうなっては??本家親エスティマもこのままじゃヤバス??って思ったのか??
1993年には8人乗りにして足回りを簡素化した廉価グレードのXを追加します。
今回はそんなXグレードが追加された後の、1993年4月の内容になります。
う~ん…改めて過去にアップしたブログを見直しますと、10年前の自分とは文章の書き方や考え方も変わっているので全然参考にならんという…(汗)
気付くのは明らかに観点やノリがオッサンになってます(爆)
けどよく見返すと後期のカタログを3年前にアップしてますね…メンドクサ…いや…ココはポイントとなる箇所を以前のブログから使用して、手軽に…いや…より深みのある内容としましょう。
さて…そんな初代エスティマ。
オーガニックフォルムがトレンドだった1990年前後、このエスティマはソレの代表格と言える位に丸味を帯びた…まさに後年天才タマゴと自ら名乗る程のエッグフォルム。
その中で80年代のテイストがやや残ったと思える、角型のバンパーも印象的です♪
サイドシルには当時のベンツのアイディンティティだった、サッコプレートのような樹脂パネルがこれまた目立ちます(^^)v
当時はこのクルマがホントに大きく感じたんですよね…全幅1800㎜。
今じゃ実家のゴルフが全く同じサイズなので驚くばかりです。
全長は5ナンバーサイズからややハミ出した4750mmなんですが、ホイールベースも当時としては長く2860mmもあります。
どうやら、開発途中のクリニックで、フロントの乗降性が悪いとの意見が出てきた為、最終的にホイールベースを250mm延長したんだそうです!
リア回りはスモーク掛かった一文字のテールがカッコイイですよね♪
今見ても十分スタイリッシュ…だけどもう32年前のクルマってのに驚きます。
インパネは外観同様に曲線で構成され、うねりのキツイデザインです。
全体的に見晴らしも良く、コレだけのボディサイズなのに取り回しもそんなに悪くありません(^^)v
グローブボックスはフタが大きくガバッと上に開くタイプ♪
それにしても内装に流用部品がほぼ無い…コスト掛かってるなぁ…(汗)
サイドブレーキはこのように右側で、特殊な感じですよね(*'▽')
今なら電動パーキングブレーキでこんなコトは無くなりました…(笑)
便利で画一的になる反面、クセも無く没個性的になるのは難しいトコですねぇ…(汗)
当然、我が家のルシーダも同じ配置だったので、オヤジがサイドブレーキと間違え、シートをリクライニングレバーを引き上げてしまい、何回か後ろに倒れる様子を目撃しています(爆)
現在のミニバンと較べますと、ミッドシップレイアウト故にフロアは高めになってしまいますが、コレでも当時は驚くべき低床且つフラットフロアですね(^^)v♪
シートはどれもゆったりと大きく、3列目にも大型のアームレストが配されます!
特に初期モノの2列目シートはヘッドレスト一体型の豪華なモノです♪
デザインも近未来的ですし、回転対座も可能。
生地の材質もこの時代のモケットは肌触りがイイですね(^^)v
トリムも今のクルマみたいにプラスチック剥き出しでは無く、ファブリック張りで豪華!
ただ…当時のこの手のクルマは2列目がキャプテンシートで…よりも多人数乗車の仕様を好まれる傾向が多く、途中で追加されたのがこの8人乗りのXになります♪
通常モデルと比較し、2列目のベンチシートはグレードダウンされてますし、3列目シートも大型アームレストが省かれる等、廉価版と言える内容です。
そんな初代エスティマ前期のX追加時に搭載されるエンジンは1機種のみ…
・2TZ-FE…直列4気筒2400㏄ツインカム、135馬力、21.0kg-m。
以前もブログで話題にしましたが、元々は2ストロークの新開発エンジンが搭載される予定があったものの、排ガス関係で上手く行かずコレが頓挫。
代わりに当初はこのNA版だった訳ですが、アンダーパワーなのは明らかでしょう…なんせ約1.7tもの車重がありますし…(汗)
後年になりスーパーチャージャーが搭載され、出足のトルクが稼がれたものの、ソレでも動きは結構ツライ…(苦笑)
副産物として、スーパーチャージャーならではのウルサイ過吸音と、燃費の悪さが際立つという…(泣)
かと言ってスペースの関係上V6が積めなかったのが更に仇となって、海外でもパワー不足が指摘されたり、4気筒故に敬遠されがちな傾向もあったようです。
但し、致し方無し??で与えられたエンジンでもなんとか搭載する為に、知恵と工夫は注がれまして、エスティマは75度傾斜させて搭載。
後のCMでもアピールするスラントミッドシップですね♪
傾斜角を75度としたのはサンフランシスコで一番急な坂道でもオイル漏れが起こらないようにする為なんだそうです(^^)v!!
で…このエスティマのユニットの特殊なところは、全ての補器類を車両前方に配置し、クランクシャフトから伸びるエクイップメントシャフトで駆動する特殊な機構!!
どうやらシトロエンSMも似たような方式でカムシャフトから伸びるシャフトで補器類を駆動するんだそうですよ(゜o゜)!!
さて…この補器類、やろうと思えば電動機構も出来なくもないですが、エスティマは狭いエンジンルームの都合上オルタの大型化が不可能だったそうで。
後は油圧カップリングファンで回すコトは技術的には可能だったらしいのですが、コレはコストの関係でボツ…結果的にこの機構はセルシオで生かされるコトとなります。
にしても登場から32年…最終型でも22年は経つ訳ですが、長年所有して行くにはこのエクイップメントシャフトが鬼門になるのではないかと…(^-^;
なんせ新車時から10万㎞前後でシャフトのゴムで出来たカップリングが劣化して千切れて振動と騒音が出始める訳でして…(汗)
エクイップメントシャフトはまだ部品出るんですかね…(汗)!?
コレに組み合わされるミッションは4速のコラムオートマのみ。
ルシエミに設定のあった5速マニュアルはありません。
足回りはフロントがストラットでリアが標準グレードがダブルウィッシュボーン、Xは4リンクです。
コレがトレッドの広さも相まって凄く安定性があってゆったりとした乗り味で実にイイんですよ(^^)v
後は当然ミッドシップってのも効いてる。
ゆ~ったりと動かせるからエンジンのパワーが多少無くてもクルマのキャラクターで結構打ち消せる訳です♪
この安定感がエスティマは実に良く、時がゆったりと流れる感じがします…ちなみにルシエミにこの感じは無いんですねぇ。
装備としましては、オプションになりますが、エアバッグ非装着車にはアイスメーカー付冷温蔵庫。
エアバッグ装着車はスペースの関係上でしょうね…小型の冷温蔵庫になります。
昔の1BOXやミニバンはこの手の冷温蔵庫がステータスという感じがしました…いや…そう思ったのは自分だけかもしれませんけどね…(^-^;
子供ながらにこういう装備は気になってましたねぇ♪
液晶カラーテレビに自動車ファクシミリ、自動車電話等この辺りはバブリーな装備が並びます(*'▽')
自動車ファクシミリなんてのは装着車を未だ自分は見たコトがありません…(汗)
エアバッグもモデル途中で追加されてますね(^^)v
当時は装着車もかなり低かったコトかと…(^-^;
他にはヒーター付ミラーもありますね…前期に装備があったとは知りませんでした…(汗)
標準グレードにはコレが標準装備…恐らく最初期のモデルは無かったハズなんですよねぇ。
他にこの時点では装備されていないのが自分にとっては意外なんですが、イージークローザーがこの数か月後にオプション設定されます…ってか無いんだ…(苦笑)
何が意外って、この時に子エスティマとなるルシエミは最上級グレードのGラグジュアリーパッケージにスライドドアとバックドアにイージークローザーが標準装着されるんですよ…(笑)
なのに親エスティマに設定すら無いなんて…(汗)
代わりに?かどうかは分かりませんが、スライドドアのキーシリンダーに集中ドアロックの機能が付いてます(爆)
今ではスマートキーで一発解決…便利な時代になってもんです。
で…グレードはこんな感じで…
・標準グレード…7人乗りの最初期からあったモノグレードで用意されてたヤツ。
・X (写真の仕様)
この時点で追加された8人乗り。全般的に装備が簡略化。
純正アルミ、ABS、リアスポイラー、フロントガラスのトップシェード、濃色熱線反射のリアガラス、カラードバンパー、サイドガーニッシュ無塗装化、リアデフォッガーのタイマー機能廃止、ドアミラーの電動格納及びヒーター機能の廃止、ランプオートカット、コンライト、レオスタット、エアコンパネルがレバー式に、シートの防汚処理廃止、パワーウインドウのタイマー機能、集中ドアロックの車速連動ロック及びキーとじ込み防止機能の廃止、グローブボックスキーの廃止、フロアカーペットがサキソニーからカットパイルに、リアエアコンがオートからマニュアルに、アンテナがダイバシティからピラーアンテナへ…。
かなり装備が落ちます(爆)
書き出すだけでもキツイぞコレ…(苦笑)
ボディカラーは全部で6色。
全てツートンカラーですが、全体的に淡色が多いですね…そして定番のブラックが無い…(^-^;
自分でしたら標準グレードのガーネットレッドトーニングGを…。
オプションでツインムーンルーフ、リアアンダーミラー、クリアランスソナー、アイスメーカー付冷温蔵庫ってトコでしょう(*'▽')
で…価格表はこんな感じ。
標準グレードとXの差はおおよそ50万円強となり、さすがにコレだけの装備差あればそりゃそうなりますよねって内容です(笑)
さて…そんな初代エスティマはこのXが追加されて僅か半年後に早くも一部改良が入り、バックドアのストラップやアシストグリップの追加、エアコンの冷媒が134a化されるなど、各所に手が入るようです。
つまり、R12ガスの8人乗りはどうでもいいけど珍しい存在ではありますねぇ。
初代のエスティマは未だにデザインが斬新なままですし、何よりミッドシップならではの魅力が衰えていません♪
いや…余力が有ればこんなクルマも欲しくなります(笑)
まぁ…無いんですけど…(苦笑)